2011年7月15日

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担当:松本

劇的なゴールで終わった仙台戦。

終盤に全員総立ち状態の中、工藤が西川選手との1対1を見事決め、そして終了!
我がクラブを応援して下さる全ての人が、満足して帰宅していったであろう広島戦。

こういう興奮するような試合を戦うトップチームのメンバーに、我々アカデミーで
育った選手が出場しているという事は、後輩にはものすごい励みになります。

そして、正直恥ずかしさや照れもあったと思いますが、目の前での「柏レイソル」
コールには、きっと全ての、特にユース選手には、鳥肌の立つような刺激を受けた
事でしょう。サポーターの皆様、本当にありがとうございます。


さて、来週からいよいよ、ユースを皮切りに全国大会がスタートします。


今日のテーマは「差」です。意識に対する「差」という事でブログを書きたいと
思います。

突然ですが・・・質問です。
あるコーチがある選手のプレーに対して怒鳴っています。
客観的に考えると、そのコーチの怒鳴っている事には正当性があります。
それを見たあなたは・・・

?そのチームメートを、練習後に冷やかす
?自分は怒鳴られなくて良かったと安心する
?どういう事を言われたのか気にする
?どういう事を言われたのかを気にし、そして自分に置き換えて考えてみる

さて、日頃の出来事に関して、大体どれに当てはまりますか?
その状況での意識の持ち方は人それぞれでしょうが、冷静に考えて、どれが自分
の成長には一番良いでしょうか?

小学生から中学生、そしてその上に進むにつれ、肉体的にも精神的にも人は
成長していきますが、その成長している段階で、「反抗期」や「思春期」という
時期にさしかかる選手もいると思います。しかし、プロサッカー選手を目指す
集団に、そんな事を言っている時間はありません。10代でヨーロッパのビック
クラブに移籍する様になった世の中で、冷静に物事を受け止められない、
自分に置き換えて考えようとも出来ない選手を、誰が評価してくれるでしょうか?

友達といちいち陰口を叩く時間はない。

そういう何気ない日々の出来事をどうとらえるか?
が、やがて大きな「差」を生んでいくのでは無いでしょうか?


話は少し変わりますが、菅野選手が、2011年シーズンの前にアカデミーの練習
に参加してくれました。最終日に、ユース選手に向けてコメントしてくれた言葉は
今でも鮮明に覚えています。


「ここにいるユースの選手もみんな俺のライバル。ライバルには負けない。
だから俺はライバルに負けない為に努力をする。
チャンスは誰にでも転がっている。でも、そのチャンスを「チャンス」だと思える
かは人それぞれ。俺はそのチャンスを、チャンスと思える為に努力をする。
努力をした人の方が、チャンスの時にチャンスだと思えると信じてるから」


自分自身もそうですが、人は「意識」しないと努力を怠りがちです。
しかし、意識して努力しない限り、自分の目標には到達できないでしょう。万が一
到達したとしても、長続きはしないでしょう。

まずはこの夏・・・

せっかくあんな風にサポーターの方々にもでかでかとした声で送り出して頂いた
からには、不甲斐ないプレーだけは出来ません。たとえ結果として出なかったと
しても、まずは大切な、今しか出来ないこの瞬間に精一杯の努力する!
それが使命。

そして・・・

日々の何気ない出来事への意識の持ち方や、日々の努力の積み重ねがやがて
大きなライバルとの「差」となる。そしてライバル達に負けずに、勝ち抜いてきた
選手だけが、再びこの「日立台」のピッチでサポーターの方々から興奮を頂く事が
出来るのです。

この興奮を、もう一度味わって欲しいな。出来るだけ多くの選手に・・・


みんな頑張れ!負けるな自分に!