第425回
「アジアへの扉を開こうぜ!」
天皇杯草津戦の試合前、レイソルのスタッフが何気なく言った言葉。コレダ!これを聞きたかった。「目の前の試合に勝つだけです」みたいな謙虚な言葉もいいけれど、大上段に構えて優勝を目指す!ってのも必要ですよ。
ってなワケで本日、ザスパを撃破し「天皇杯を獲ってACL出場!」への扉は少しだけ開いた。まあ開いていても、ドアの隙間にはドアチェーンが掛かっている状態だ。強引にツマサキをねじ込み「奥さん、話だけでも聞いてくださいよ?」って作業が、これから始まるのだ。
柏の葉は快晴であった。ザスパサポも500名程が乗り込んできて、本気が垣間見える。そして草津名物、湯もみ娘もJ2時代の日立台より多い、8名が参戦してきた。本気だなザスパめ!
レイソルスタッフ「今日は天皇杯なんで、このバッジを付けるんですよ」
へぇ?へぇ?へぇ?!ACLバッジも付ける日が来るといいなぁ・・・
試合前に運営本部で竹本GMとザスパ植木監督が大声で話していた。
竹本GM「今日は、お手柔らかにお願いしますよ。フフフ・・・」
植木監督「いや?胸をお借りしますよ。フフフ・・・」
両者、フフフ攻撃だ!両者、勝つ気マンマンだ!
さあ試合開始。久々にゴールを守る雄太の髪の毛が、スゲェ伸びてて女の子みたい?!じゃなくて、南米系ワイルドGKって感じである。レイソルのブラジル濃度上昇中。さて前半は、ヒジョーにもどかしい展開・・・とゆうか展開してない。
「天皇杯で下位カテと当たると慎重になるんだよな」と小見氏談。ってコトなんだろうか。攻め手がないんじゃない、慎重なんだ!とイイ風に考えることにした。しかし前半終了が近づいても無得点。まさか、まさか!なんか恐怖のPK戦の匂いが・・・
友人「わかった!PK戦を考えて、GKは雄太なんだ!」
と、冗談も飛び出す興奮度の低い展開で前半終了。この日、友人は公式戦初観戦の女の子を連れてきていた。レイソルサポにしてしまえ!と画策していたのだが、ふと彼女を見てみたら・・・
さあ彼女を叩き起こす展開にしようぜと後半開始。おお、変わったぞ!前半と全然違う。積極性が段違いである。ザスパゴールへと怒涛の攻めを見せる。が、得点できない。そりゃ草津も必死である。しかしギリギリのディフェンスが仇となったか、ついに草津に退場者。
この試合もらった!と普通は思う。誰でも思う。自分も「こりゃ?3得点で勝つな」と思った。しかし得点できない!雄太が風邪を引くんじゃないかと心配するほどレイソルタイムが続くも得点できない。う?ん、湯もみ娘の執念恐るべし。
まさか延長?と柏の葉全体が不安に包まれた82分、ついにキター!ミノルゴール!またまたミノルである。しかも後ろからのパスを・・・なんかよくワカランが難しそうなシュートだった。そろそろ岡田監督もムニュムニュと考え出すだろう。
これで草津は攻めるしかない。当然DFは手薄になってレイソルゴール量産だ!と思いきや、1?0で試合終了。ちょっと欲求不満なんだな・・・勝ったからOKなんだが。
さあ帰ろう。さようなら湯もみ娘さん、草津サポの皆様。またJ1で会いましょう!と勝つとイキナリ優しいフリをする自分であった。負けて「この草津めがぁ!」と醜態を晒さないでよかった・・・サッカーってのは恐ろしいなぁ。さあ元日決戦までレイソルの天皇杯は続く。まだまだアジアまで、先は長いぜ!