2006年4月 6日

第67回

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「VIPルームへ潜入せよ!」愛媛戦キックオフ30分前、ふと思い立った。後学のためにも一度は見ておくべきだ。華やかな上流階級の世界を!柏の社交場、現代の鹿鳴館を!そこでは、どんな御仁が、どんな姿勢で、どのように観戦しているのだろうか?

早速、本部室横のVIPルーム直通エレベーター入り口に佇むレイソル女子社員にお願いしてみた「あの・・・少しだけ、VIPルーム見学させてくれませんか?」「ええ、もちろん!」優しいレイソル女史は笑顔で快諾してくれた。2人でエレベーターに乗り込み、4階ボタンを押す。密室での会話。

自分「今日勝つと、6連勝ですね」
女史「ですよ?!調子良くて怖いくらいですよ?!あ?今日負けたらどうしよう!」
自分「わかる!なんで?ってタイミングで負けたりしますからね、レイソルは・・・」
女史「・・・ですね?」扉が開いた。

「いらっしゃいませ!」うお!いきなり深々とお辞儀をされた。真黄のツーピースに身を包んだ女性接待係が5名。容姿もさることながら、立ち振る舞いが凛としている!SOGOデパートばりのお出迎えである。「あ、いや、見学です・・・えへへ」いきなり卑屈になる自分が悲しい。ボロスニーカー、ジャンパー、首にタオルの自分にも笑顔で接してくれる彼女達に、接待の真髄を見た。こいつぁ?プロだ。

空調の効いた室内にはスピーカーから小音量でスタジアムの音声が流れ、落ち着いた雰囲気。ピッチまでの距離はあるが全てを一望できる。大声で喋る人は皆無で、背広姿の男性が多く「レイソルスポンサー企業の方々です」と接待嬢。ハハ?ッ!頭が高い!スポンサー様である!10歩下がって壁際から観察することに。

む、座席には御弁当とビールが・・・「あの飲み物はタダですか?」「無料で御座います」「何杯でも?」「ハイ」うう・・・こんな質問、我ながらセコイ。無料で当然である。スポンサー料はよく知らないが何百万円に違いない。浴びるほど飲んで下さい!いや、飲むべきだ。配膳台の御弁当を見てみる。う、エビチリ!フカヒレ!中華だ。当然である。スポンサー料はよく知らないが(以下同文)。

この日は100名がここで観戦予定だそうだ。多い日だと200名以上のVIPがここを訪れるとか。試合開始15分前。そろそろ戻るか・・・うん、いい社会勉強になった。

さあ試合だ。ジリジリする展開で「まさか!」の不安がつのる。やっぱJ2は侮れない。底が見えない恐ろしいリーグだ!だが毎試合違った面白さがある。それにしてもディエゴだ。なんか全然疲れてないように見える。北嶋が心配だ。試合後ピッチに仰向けに・・・疲れてる?勝利は嬉しいが、次節横浜戦が心配になってきた。相手は休み明けでベスト状態。コチラは疲労ピーク状態。首位なのに満身創痍って気分である。ノブリンはこの難局をどう乗り切るのか?う?ん、毎試合がクライマックスですな!

余談だが、夜中に帰宅すると嫁が「ねえ、夜のニュースで一言もJ2に触れなかったよ!ヒドくない?」とブツブツ。フフフ・・・ニュースやらないで普通。やったら喜ぶ。このスタンスで行こうぜよ!それがJ2道だもの!