時は来た。レイソルきた。ついに天皇杯決勝進出キタ。オレは忘れない、4年前の元日、国立競技場での屈辱をぉぉ！レイソルサポの眼前での決勝ゴール。血の涙・・・いまこそ・・・いまこそ・・・雪辱を果たす時である！優勝したい！優勝したい！優勝したい！

しかしガンバも本気だろう。でもね・・・レイソルだって本気だ！総員臨戦態勢！非常事態宣言！ああ、もうドキドキしてきた。行くぜ、天皇杯の向こう側！ゴ?ゴ?Ａ・Ｃ・Ｌ！

ワンセグでも大興奮。競馬中継を聞いてるオヤジの気持ちを理解した

第92回天皇杯準決勝vs横浜Fマリノスは、国立競技場。レイソルサポなら架空葬式をデッチ上げてでも駆けつけたい試合。だがオレは仕事だった。人生思い通りにならない時だってある。15時キックオフ。その時オレは、羽田空港に向かう京浜急行電車内にいた。

29日は帰省客で電車も空港も超満員状態。オレはワンセグで試合を見る。小さい画面なのに・・・すげぇドキドキするぞ！車内を見回すと誰もワンセグを見てない。レイソルが試合してるのに！みんな気にならないのか？何で？何でよ?？

「羽田空港国内ターミナルに到着?」見えない！地下ホームに電波届いてない！早歩きで出発ゲートへ。ザザザ・・・電波キタ！1-0？ん？何？レイソル先制してる！気づいたらリードしてるなんて得した気分だぜ、タンスの隙間に500円玉だぜ、ガ?ッハッハッハ！

搭乗手続きは長蛇の列。でもそんなの関係ない。オレは100％ワンセグに集中している。もう気持ちは国立。周りが全然見えてない。レイソルいけ?！ピンポ?ン！何々？ワンセグがセキュリティーにひっかかった。まだ1-0だ。よしよし。

搭乗ゲート前には巨大ＴＶが設置されている。WOOOではなく松下電器産業製ってのが気に入らないが・・・チャンネルはNHKのレイソルvs横浜、よっしゃ?！ドドンガドンドン！カスィ?ワレイソル！オレは心の中でそう叫んだ。

後半30分、搭乗時間になった。鹿児島に到着した時、試合は終わっている。オレは手のひらに「人」の文字を書いて飲み込み、飛行機に乗った・・・それ何か違うだろ！18時、CAが機内アナウンス「鹿児島空港に到着しました。気温は12度、レイソルの結果は・・・」なんて言うわけもない。

通路を歩きながら携帯電源オン。ピコ?ン！嫁からメールだ。タイトルは・・・「祝！」だ。勝った！間違いない！このタイトルで負けていたら23年間の結婚生活は何だったのだ？ってコトになる。ピッ・・・「勝ったよ！1?0！工藤がイエローだよ・・・」

グオオアァァヤアア?！これは心の中で歓喜の咆哮である。よっしゃ国立だ。相手はガンバ。舞台は完璧に整った。あとは勝つだけ！行くぜ、ゴ?ゴ?レ・イ・ソ！