第200回
小瀬での戦いは厳しかった・・・メインでの観戦だったので当然回りは甲府サポだらけ。逆転勝利で歓喜に沸く人々を横目に、うなだれる自分であった。「参った。これで一週間は低空飛行だなぁ・・・」そう、そんな簡単に切り替えはできないです。ああ、忘れたいけど忘られぬ。小瀬はイヤだ!方角が悪い!信玄のタタリじゃ!また甲府か!ああ悔しい。今日だけは思いっきり落ち込むぞ。でもリーグはまだ序盤戦、気持ちの芯は折れてないぞぉ!
3日前「小瀬行くんですか?もし行けるなら、お菓子を沢山持っていきましょうよ!」と友人からメールが届いた。アタシャー反省しましたよ。そう、応援は楽しまなければイカンね。その気持ちを忘れたら、ストレスで早死の原因となりますよ。ってコトで小瀬へはピクニック気分で行こうと決心。しかしだ・・・ハイキングでさえ遭難する人も居る。気を引き締めねばと、装備の確認。
「防寒装備よ?し!」
「非常食料よ?し!」
「懐中電灯よ?し!」
と、中央高速の車内で友人達と盛り上がり、小瀬に到着。
本日の黄黒団。ん?入れ替え戦時とスタンドが違う!綺麗になってる。ゴール裏は飛び跳ねても揺れないコンクリート製に進化している。いやいや、羨ましいぞヴァンフォーレ。
本部室へ行くとナント!普段は居るハズのない実と忠成がいる!近くで見るとやっぱカッコいいス。もうね、この2人にカッコ良さで勝てるのは・・・いないス!ベッカムよりカッコいいス!デカプリオも逃げ出すス!
河合「疲れ残ってますか?」 忠成「まったく疲れてないですね」 うむ、ヤッパリ!
河合「TVの前で応援してまいしたよ」 実「まあ、出たのコレだけですから!」
と、指で小さいポーズを作る実。2人ともヤル気満々である。
試合開始だ。激しい中盤のぶつかり合いで、見ごたえがある。藏川の超絶ボレーが炸裂して先制するも、そのすぐ後にレイソル守備陣が崩されて失点。前半はレイソルに惜しいシュートが2本。雄太の鬼神セーブが2本。本当なら3?3ぐらいって感じだ。んで前半終了間際、石川が倒れる。何が起こったか判らない。ピッチの外にすら出ない。どうした?様子がヘンだ!
プレーが止まったまま10分以上、ゴールネット横で治療が行われている。不安だ!スゲ?不安だ。その後、石川は車輪付きストレッチャーに乗せられ場外へ。そして直後に前半終了。様子を聞きに行くと「石川選手、動かないようで、救急車を待っております」とのこと。ガーン・・・動かない?なんだソレは!
後半開始。石川選手が気になって試合に集中できない。でもレイソルの選手は集中してやってる。多分大丈夫なんだろう・・・と自分に言い聞かせる。古賀が退場し、数的不利の中、忠成が勝ち越し弾。うん、あるよ、アル!人数少ないのに勝っちゃうってある。なんて思ってたら逆転され試合終了。フランサが腰に手を当てて動かない。怪我?怪我なのか?!?
頭の中を悪いことがグルグル廻る。「ああ、怪我だよ・・・巌、達ちゃん、石川、んでフランサも?次は古賀が出れない・・・もしフランサが怪我なら、フランサ?巌?古賀の背骨が無い。3連敗はイヤだ!」
本部室へ行くと、さすがにレイソルスタッフは沈滞ムード。石川が気になる。「大丈夫、脳震盪らしいです」とりあえず不安を一つ除去できた。トボトボと駐車場へ。息子「あ?あ、負けたね。来て損した?」自分「サッカーは負けることもあるんだよ。まあ今日は楽しくないよ。でも勝つか負けるか来るまで判らないだろ?」そう、こんな日もある。
何が起ころうと、名古屋戦はやって来る。ノブリンと選手を信じる。そして応援する。そして勝つ。そして喜ぶ。うむ、完璧だ。よし、切り替え完了。
?追記?
余談だが、小瀬に行った目的がもう一つある。しつこいと言われそうだが、ある物の写真を撮りたかったのだ。それは・・・コレである↓
この配電盤は普通にスタッフ通路にあった。試合前に見つけて「コレがあの時壊れたのかぁ!」とパチリ。既に懐かしい思い出となった入れ替え戦だが、この目で実際に見て、確認したかったのだ。しかし無断で日記に掲載してはマズいと思い、ヴァンフォーレの広報、井尻さんに掲載していいか尋ねてみた。
井尻さん「ええ、問題ないと思いますが・・・ウチの施設じゃないんで確認しますね!」
河合「どうも!あの、悪意はないんで・・・思い出を語りたいと伝えてください」
数分後、井尻さん「えと、一応ですね、役所の担当者に電話をしてくれとのことです」
ハイ、わかりました。すぐにお役所内の小瀬スポーツ管理部署に電話。
河合「もしもし、河合と申します。カクカク云々で・・・日記に掲載したいのですが」
担当氏「ええ、結構なんですが・・・正確にはその写真の配電盤が故障したワケではないんですね。原因は別の箇所にあったんです。もちろん現在は対策済みでして・・・まあ、あのコトに関しては、あまり触れて欲しくない無いとゆうか・・・忘れたいとゆうか・・・いや、載せても結構なんですが」
ああ、なんか申し訳ないことをしているな自分。もちろん悪意はありません!思い出の日記です。ネタです!これもJリーグの歴史の1ページであります!と説明すると、
担当氏「ハイ、了解しました。でも、そこが故障したワケじゃないんで誤解の無いよう・・・あと、2度とあんなコトにならぬよう、対策済みですので御理解を・・・」
河合「もちろんです!ホントにありがとうございます!」
担当氏「ところで、河合さんはレイソルを応援してらっしゃるのに、サンプラザ中野さんは甲府を応援してくれないんでしょうかね?」
河合「え?あ?ああ・・・ですね。中野は甲府生まれです!確かに」
担当氏「是非、中野さんにヴァンフォーレを応援してくれるようお伝えください」
河合「わかりました!でも中野は阪神タイガ・・・いや、伝えます。伝わります!」
とゆうことで、井尻さん、担当者氏に御理解と御協力をいただき、間違った配電盤を撮影することによって、アノ事件は自分の中で、懐かしい思い出へと昇華したのであった・・・メデタシメデタシ。
つーことで、ヴァンフォーレよ!日立台で待つ!さあ元気が出てきた。次は名古屋だぁ!