2009年2月16日

鹿児島キャンプ最終日

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担当:大重正人

鹿児島キャンプが、無事に打ち上げとなりました。2月9日、柏から鹿児島へ飛んだ日がほんの数日前だったような気がするほど、毎日がどんどん過ぎ去っていくような感覚です。行きの機内、隣の席には高橋真一郎監督。緊張というか恐縮というか。。。でもそんな内心を解きほぐしてくれるかのようにいろんな話を聞かせてくれました。

機内に常備されている航空会社の案内ブックがありますよね。それに航空路線地図が載っていて眺めていると「ここに釣りをしにいったことがあるんよ」と指さしました。長崎県のはるか西の方に、「鳥島」という小さな無人島がありました。「冬に息子と二人で、広島から車で出かけて。2泊3日で。グレっていう魚を釣りにね。無人島だから食料も全部持って行って、テントでキャンプ生活。夜に空を見上げたら、星が降ってきそうなぐらいに近くに見えて、本当にきれいだった。その星を見ながら、息子に『来年からガンバに行くから。家族のこと頼むな』って伝えたんよ」。それから真さんの単身赴任生活が始まり、今年で9年目になります。

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今日のトレーニング前、選手たちを集めて、息子を諭すようなおだやかな口ぶりで選手たちに語りかけました。「もう一度言うけど、去年までの激しいディフェンスをベースにして、そこに上積みを重ねていきたい。プレッシングだけじゃない新しい武器を身につけたい。仲間をもっともっと信頼してプレーしよう。新しいチャレンジをしていくなかで、ちょっとプレー内容が良かったからといって満足しないで、逆にうまくいかないときには悲観的にならずに。Pra Frente,REYSOL。開幕まであと3週間、前を向いて戦っていこう」。

今日はミニゲームだけの調整でしたが、そんな深みのある口調が選手たちの心をピリッと引き締めて、すごくいい緊張感に包まれた鹿児島最後のトレーニングでした。そのミニゲーム。「おっ!」と目を引いた小柄な選手が。

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「こういうゲームの中でプレーするのは、1年ぶりでした」。比嘉厚平選手は、昨年1月、17歳の時に飛び級で参加したU-19日本代表の試合で両膝に大けがを負って、手術。長くつらいリハビリを乗り越えて、肉離れのアクシデントも克服して、ようやくここまでプレーできるまでに至りました。私も彼のプレーを見るのは、正直初めて。前にスタッフと「比嘉ってどんなプレーするのか楽しみだし、早く見てみたいよね」と話したことがあります。2タッチ制限の中、得意のドリブルはできませんでしたが、ボールをもらってうまく前を向き、人混みをスルリとかいくぐるようなすばらしいパスを連発。そのセンスの一端を見られたような気がしました。もっとコンディションを上がれば、もっと魅力的なプレーをみせてくれるはず!

その後、高橋監督からのごほうびを争い、赤チームでじゃんけん。ここでも残り2人まで勝ち残り、杉山選手との決戦に。しかしここで「いいよ、これあげるよ!」と心やさしい先輩の一言でGET!復帰戦でいきなりの幸運、今まで苦しんだ分、これからたくさんの幸福が降り注ぎますように。

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最後に、連絡事項です。ちばぎんカップのチケットが完売となりました。当日券発売もございませんのでご了承ください。チームは明日はオフ、水曜日からトレーニングがスタートいたします!