2009年5月31日

君のマジックを忘れない

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担当:河原 正明

5月も今日でおしまい。この時期練習場では、「ホーホキェキョ♪」と鳴くウグイスに、「ちょっと来い!ちょっ来い!」と鳴くコジュケイに、大量発生するなぞの虫と次々と生えてくるキノコが風物詩になっています。今日も雨上がりのピッチにはキノコがグングンと丈を伸ばしているのでした。
トップチームは敗戦から一夜明けた今日、水曜日の神戸戦に向けたトレーニングを行いました。清水戦に出場した大多数の選手がコンディショニング調整をする中、トップ登録直後の公式戦初出場した茨田選手は、他の選手たちと通常メニューをこなしていました。
 何人かの関係者に「デビュー当時の明神選手(現:G大阪)を彷彿させる」と言わしめたプレーぶりは昨日の試合の中でもキラリと光っていました。「自分の持ち味は長短のパスの使い分けとゲームでのリズムを作ること。昨日試合にでて、もっともっと上手くなりたいし、上のレベルでたくさん試合がしたいと強く思いました」と一夜明けて、しっかりと自分の置かれている状況と今後何をすべきかを把握しているようでした。しかし、素顔はまだあどけなさの残る高校3年生、「勉強もしっかりやっていかないと」とらしい発言も。まだその一歩を踏み出したばかり、これからも見守っていていただければと思います。
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ちなみにこの写真は練習上がりの大津選手が撮影したものです。なかなか良く撮れていますね。

GK陣は、昨日試合に出場した南選手も含め、シジマールGKコーチの下今日も激しい練習をこなしていました。
本日、加藤選手の愛媛FCへの移籍を発表しました。今日でこの4人で練習するのは最後になります。餞別のシゴキは今日もいつもの日常として粛々と行われていました。
そんな中、加藤選手が弾いた猛シュートのボールが菅野選手の後頭部を直撃!これには傍でその練習を見ていたフランサ選手たちも大爆笑の一幕でした。
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2007年、日立台でのナビスコカップ第6戦 対横浜F・マリノス戦。この試合3点差以上で勝利すれば決勝トーナメント進出の可能性が残る中、加藤選手は先発出場を果たし、古巣を相手に見事に3?0完封勝利に貢献したことは、皆さんの記憶にもあることと思います。GKは先発枠が1つしかない厳しいポジション。そこを4人で争うのですから、競争は激しいものになります。そんな中でも常に練習には100%以上の力で向かう姿勢は、良き手本となっていました。また自己啓発にも積極的で、今年のイヤーブックでも紹介しましたJリーグ選手協会での職業体験でペットサロン体験や、それ以外にも「資格を取りたいんだよね」と話したり、「レイソルってこういうところ変えないと」と提案をしてきたり、常に現状に満足せずに向上心をもっている選手でした。ちなみに皆さんおなじみの愛犬ぺキ子も「ペット可」の物件が見つかったら連れて行くそうです。
 愛媛に行くことは「今のチーム状況を考えると、とても悩んだ」と一言。コメントにもありますように、一番にサポーターの皆さんへのこれまでの応援に感謝する御礼がまずは口をついて出る誠実な人柄。と同時に移籍を決めた後は「関東以外に住むのは初めてなので、楽しみです」としっかり切り換えて前向きなカトちゃんなのでした。そんな彼の活躍を願って止みません。これからも頑張れカトゥ!


最後に3日のヴィッセル神戸戦、マッチデー「Vitoria」の
「サポーターズボイス」を募集しています。
今日、練習前のスタッフミーティングで「次の試合、サポーターのために絶対勝つんだという気持ちの有る選手で闘う」とは高橋監督。選手たちを後押しする応援、激励、叱咤、レイソルへの思いを、必ずハンドルネームを記載の上、投稿ください。明日の午前中で締め切りとさせていただきます。みなさんのご応募、お待ちしております。
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2009年5月30日

競争の大切さ

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担当:石本瑞奈

今日は朝から断続的に雨が降っていて、やんでほしいと願いながら出社しました。確かに試合の時はやんでいたのでそれはよかったのですが、試合前のホームゲームイベントである「ナビスコキッズイレブン」、「選手ふれあいタイム」など、多くのイベントが中止になってしまいました。また、サポーター有志の方々が出して下さった「選手入場時に紙ふぶきで応援しよう」という企画や、この企画と対になっている気がする「ゴミゼロ運動」(試合終了後のスタジアム清掃を柏レイソルファン、サポーターの皆さんと一緒に実施するものです)も延期になってしまったのが残念でした。

そして、試合も残念ながら敗れました。23日の神戸戦のあと、もう一度自分たちのコンセプトを確認していこうと話し合ってハードな練習をしてきました。ただ、「勝利」という結果がまだ出ていないのが現実です。大谷キャプテンは「練習ではできていることが試合でできていない。練習のための練習になってはいけない。練習の質からもっともっとこだわらなくてはいけない」と報道陣に話していました。その他にも、今日の試合で出た課題をどうしていくか、長い間記者の質問に真摯に答え続けていました。

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大谷選手の日立台での公式戦は去年11月29日のホーム最終戦以来なので半年ぶりということになります。キャプテンマークを巻いた7番の入場を見たときに、ああ、やっとここに帰ってきたんだなあと思いました。個人的には90分プレーして、身体の状態はもちろん疲れてはいるけど悪くないそうです。そこは安心しました。ただ、トップレベルの試合に耐えうるために、もっとコンディションをあげていきたいとも話していました。今年90分出場したのは、練習試合も含めてこれが初めて。これからコンディションがあがっていくと、もっといいプレーが見られそうです。

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そして、菅沼選手、大津選手に次ぐレイソル歴代3番目の若さで公式戦出場を果たした茨田選手。偶然ですが、今日が18歳の誕生日でした。ウォームアップではパスミスが多く、一緒にアップしていた李忠成選手からは「なに緊張してんだよ」と言われて、それで気持ちが少しほぐれたそうです。その李選手は自分のことについては悔しさを隠し切れない様子で報道陣の質問に答えていましたが、茨田選手のことを聞かれると「パスを受けやすかったし、やりやすかったです」とはっきりと答えていました。
李選手だけではありません。大谷キャプテンも「競争が増えるのはチームが強くなるために絶対必要。今年ユースから上がってきたメンバーも含め、今、誰もがチャンスをもらえるのだから、練習からしっかりやらなくてはならない」と新たな選手の出現を喜んでいました。大谷キャプテンには以前聞いたことがあります。「もし、若手がどんどん出てきて、自分の地位が脅かされるようなことがあっても、競争が増えるのはいいことだと思いますか?」それに対して彼は「もちろんです。その覚悟でプロになりました。奪われたら奪い返せるように頑張るだけです」と答えました。大谷選手にとっては当たり前の答えだったと思いますが、そこにプロとしての矜持を感じました。
今、レイソルに必要なことは、もちろん、自分たちの戦い方をもう一度しっかり整理して、前へ進むこと。それと同時にチーム内での競争も「強くなる=順位を上げていく」ために、絶対必要なことなのだと思います。茨田選手だけでなく、今出場のチャンスを狙っている選手も、怪我をして戦列を離れている選手も、みんなレイソルが強くなるために頑張っていく。もっともっと競争していく。そういう覚悟でこれからチームは進んでいこうとしています。

最後にお知らせです。26日の広報日記でもお知らせしましたが、本日発売のマッチデープログラムから「サポーターズ・ボイス」のコーナーを復活させました。さっそくご応募いただきました。ありがとうございました。そして、すぐまた来月3日にもホームゲームがあります。この間募集したばかりなのに、もう2回目の募集です。今回の締め切りは明日、31日いっぱいとさせていただきます。対戦相手のヴィッセル神戸は23日に悔しい思いをしたばかりです。ぜひ、ホームでは勝ちたいです。そのために皆さまの応援メッセージが必要です。応募方法はいつも通り、メールでお願いします。マッチデープログラム「Vitoria」の「サポーターズボイス」宛てでご応募ください。レイソルへの熱い思いを、必ずハンドルネームを記載の上、投稿ください。ご応募、お待ちしております。

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2009年5月29日

サポート

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担当:大重正人

ここのところ雨が続いています。明日の清水戦も予報が芳しくありませんが、今日の濡れたピッチで明日の予行練習ができたと思って、前向きにいきましょう。朝、スタッフミーティングに向かう途中に、走り急ぐ丸井テクニカルスタッフとすれ違いました。何かと思ったら……練習場にたまった水たまり。これでは練習にも支障が出てしまいます。まさにローラー作戦で、松原フィジカルコーチらとともに懸命に水たまりをなくそうと奮闘。普段は相手の分析やビデオ管理など、オフィスワークが多いテクニカルスタッフですが、今日は頭だけでなく身体も使って、チームをサポートです。

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今日のトレーニングは紅白戦、そしてセットプレーの確認。リスタートはピンチでもチャンスでもあります。守備ではしっかりマークを外さず、フリーマンはボールを跳ね返す。攻撃では前節でも目の覚めるような直接フリーキックを決めたポポ選手を中心に、なんとかゴールを奪おうと繰り返し練習が続いていました。

1時間ほどのトレーニングが終えるのを、明日のTV中継レポーターを務める日々野真理さんが寒さのなか待ちわびているところ。大谷選手が戻ってきました。「先週にゲームに復帰して、今週やっとフィットしてきた感じがしました。自分でもスムースに動けているという感覚を持っていたら、真さんもそんなふうに言ってくれたので、自分の感覚が間違っていないんだなと思えました。ここまでのリハビリは思えば短かったような気もします。とにかく日立台でのゲームに復帰したかった。それをモチベーションにしたのでリハビリも頑張れました。選手もサポーターも勝ちに飢えていると思うし、トレーナーやスタッフへ感謝の気持ちをピッチで表現したいです」。身体もゲーム勘も間違いなくアップしているキャプテンが、反撃の切り札となってくれるはずです。

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冷たい雨に濡れた選手たちに活力を与える食事。本当にレストラン「ピアノ」の食事は、我々フロントスタッフにとっても、安くて、おいしくて、いっぱい食べられる、一日の大きな楽しみです。配膳台に並んだメニューのなかに、こんなものが……

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「清水戦直前 清水港にあがった桜海老を食え!!」
実は今年から、ピアノのお姉さんたちが、対戦相手にちなんだスペシャルメニューを作ってくれています。明日は清水戦ということで、「桜海老のから揚げ」! 私は温かいそうめんにどっさり乗せていただきました。「最初はどじょうにしようかと思ったんだけど、市場になくてね。ネットでいろいろ調べたりして大変なのよ?。」なんとか試合に勝ってほしいというユーモアと愛情たっぷりのランチでした。いつもごちそうさまです!

コーチやスタッフ、ピアノの方々、いい試合を伝えたいと思っているマスコミの方、そしてサポーター。レイソルに関わるいろいろな人の後押しやサポートがあって、選手たちは戦える。選手たちもその思いを日々感じながら、そして試合という舞台で最高のプレーで応えてほしい。一人一人が頑張れば、必ず結果がついてくると信じています。

最後にひとつ告知です。6月13日に朝日新聞&柏レイソルファミリーサッカースクールが柏の葉で開催されます。ほぼ定員に迫るご応募をいただいていますが、あと少し余裕があります。実際にレイソルの選手たちが戦った柏の葉のピッチで、お父さんやお母さんと一緒にボールを蹴る。レイソルのサッカースクールを担当している池田、増本、根引、秋谷コーチらが楽しいサッカーをコーチングいたします。6月1日締切ですので、お急ぎの上、ご応募ください!

2009年5月28日

Wanna Be Startin' Something

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担当:河原 正明

本日、昨日行われましたイエローハウスの議事録をアップさせていただきました。
これまでになく多くの方に参加していただき、沢山のご意見や激励のお言葉をいただきました。全文をそのまま掲載ということではありませんが、早くに皆様にお知らせすることが使命と考え、掲載した次第です。改めてご参加御礼申し上げます。
また、MDPヴィトーリアで復活しましたサポーターズボイスにも多くの熱いメッセージをいただきました。こちらも全部を載せられないのですが、6月3日の神戸戦にも一部分載させていただきます。重ねて御礼申し上げます。

トップチームは午後に東洋大学との練習試合を。この試合は先日26日まで行われていました「U-20 ジャパンズエイト」大会帰りの工藤選手、山崎選手、武富選手、仙石選手を始め、若手主体のメンバーで臨みました。
「(フルコートでの)8人制サッカーはほとんどやったことがないです」という選手が多く、「攻守の切り替えの連続で疲れました(工藤選手)」とはいうものの、工藤選手や山崎選手などは、同大会でレイソルユース同期の島川選手(仙台)が大会MVPを受賞したことには刺激を受けたようです。彼ら若手底上げ、活躍が今のレイソルには必要です。切磋琢磨して、レギュラーを脅かす存在になって欲しいものです。
試合は1?1のドローでした。ちなみに相手チームのGKは同じくレイソルユース出身の松下選手。試合後は同期のユース6人組と談笑し、旧交を温めていました。
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私は練習試合終了と同時に、芝浦工業大学付属柏中学校に選手とともに訪問をしてきました。選手の社会貢献活動として、柏市内中学校のサッカー部員を対象にした招待事業「BtoJシート」も早くも8試合目、今回の担当は、昨年も同校に訪問した石川選手と今回が初の菅沼選手のペアです。
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部員40名を前に、質疑応答でも緊張気味の両選手。「GKはどんな存在でいて欲しいですか?」「いやなFWはどんな選手ですか?」など鋭い質問に思わずしばし考えて答える場面も。同校はスタジアムからも程近いこともあり、日立台に来たことがあるという生徒さんが多く、純粋に「頑張ってください」との声援が、少しささくれ立ちそうな心にことさら染み入り、嬉かったです。芝浦工大柏中学校の先生、PTAの皆様お世話になりました。
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菅沼選手はこの学校訪問前にNHKの取材を。ストライカーとしての菅沼選手の意外な姿を、公式データを元に検証する企画となっています。残念ながらネタバレしてしまいますので内容は書けませんが、ヒントは「頭がさえる男」です。この模様は今週30日(土)夜の「土曜スポーツタイム」(NHK総合 22時50分から23時20分)内で放送予定ですので、お見逃し無く。
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最後に明日ですが、フクアリでキリンカップサッカー2009 「チリxベルギー戦」が開催されます。会場にはJFAの「ホームタウンブース」が設置され、試合前に行われるキックゲームなどのイベントにレイくんが、ジェフ千葉のマスコット ジェフィとともに登場します。お時間のある方、ご来場予定のある方はぜひ北・1ゲート付近(場外です)のホームタウンブースにお立ち寄り下さい。

今日はこの後、ホームタウンでの会合に出席してきます。短めですがこの辺で失礼します。では。

2009年5月28日

イエローハウス

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担当:大重正人

イエローハウスに参加しました。34人のご応募があり、定員20人のところ抽選をしないで、すべての方に日立台にお越しいただきました。レイソルが好きで、選手たちを心から応援して、いつの日か優勝する感動を味わいたい。そんな思いを日々強く抱いている皆さん。だからこそ、いまのレイソルが心配で、疑問や思いの丈を聞いて欲しい、クラブがいま何を考えているのか教えて欲しい。すべての気持ちに応えられたわけではありませんが、今日現在でクラブから発信できるヴィジョンをお伝えする機会となりました。

その内容を一部ですが、お知らせしたいと思います。
寺坂常務のあいさつで始まったイエローハウス。
「今年の成績で皆さんに心配をおかけしているなかで、ホーム、アウェイ問わず応援いただいてありがとうございます。皆様からいただいているご意見もしっかり拝見しながら、いろいろと今後に向けて検討しております。今も頑張っている選手には今の延長線上でさらなる力を発揮してもらいたい。さらにチームとしてステップアップして行くために、補強も考えています。現場も一生懸命にこの状況を打破しようと頑張っていますし、サポータの皆さんもこれまで同じように熱い応援をいただきたくお願い申し上げます。」

また小見編成部長からは
「6月20日にリーグ戦が再開するまでに、今のケガ人をどう治していって、ベストコンディションにしていくか、監督に誰をメンバーに入れるかということで、選択肢を持たせたい。もちろん補強も数名考えていかないといけない。残り21試合を五分の成績を取るためには、選手もスタッフも会社もそれぞれ悩んで、リーグ戦の中断期間に何ができるかをずっと前から考えている。皆さんには今日この場から言える時期になったと思う。」

議事録については、明日中にはホームページとモバイルでお知らせできるよう、ただいま準備しています。いましばらくお待ち下さい。チームとして、リーグ戦再開までの1ヶ月弱の間でできることすべてを貫徹して、再開後の4試合に結果として示す。それが、今日示したレイソルの指針です。

2009年5月26日

巻き返しのための1ヶ月

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担当:石本瑞奈

オフ明けの今日は、いつも通りの二部練習。午前中はフィジカルトレーニングで、ドリブル、ジャンプ、加速、シュートなど、いろいろなメニューを混ぜながら複合的に行っていました。

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午後練習の前にはミーティングがあり、リーグ戦が中断している約1ヶ月の間、どういう練習をして巻き返していくかという話が出ました。

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その後、午後のトレーニングへ。正直、今年の中でもかなり激しいものになったと思います。9対9のトレーニングだったのですが、ボールを持っている選手のところへ数名の選手が積極的にボールを奪いにいく。暑さの中、疲れるトレーニングだったと思いますが、選手たちは積極的に声を出し合っていました。たぶん、これも今年一番だったのではないでしょうか。プレー中もあちこちから指示が飛び、終わってからもそこかしこでプレーの修正点を話し合っていました。それは選手同士だったり、コーチと選手だったり、監督と選手だったり。石川選手は「去年はこれが普通でした。もちろん疲れますけど、みんなで頑張ってやっていきたい」と疲労の中にも充実感をにじませていました。古賀選手も記者の質問に「悔いを残さないようにやりきっていきたい」ときっぱり答えていました。

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今年やろうとしている、「自分たちでボールをキープして相手を崩していく」サッカーと平行して、去年までの「プレッシングサッカー」という土台をもう一度見つめ直す。リーグ戦の中断期間にやることはたくさんあります。私がそばで見ていて感じたのは、選手たちが積極的に取り組んでいるということです。現在リーグ戦17位という順位は厳然として存在していますが、浮上していくために、チームがひとつになっていることだけは確かです。あとはリーグ戦が再開した後、どう結果を残していくかだと思います。残り21試合。選手たちは誰も諦めていません。

最後にお知らせです。ご存知の方も多いかと思いますが、去年までのマッチデープログラムには「サポーターズ・ボイス」というコーナーがありました。今、レイソルの成績は苦しいですけど、こんな時こそサポーターの皆さまからの熱いメッセージをお願いできればという思いから、復活させることにしました。再開は5月30日のマッチデープログラムからです。応募方法は昨年と同じく、メールでお願いします。マッチデープログラム「Vitoria」の「サポーターズボイス」宛てでご応募ください。レイソルへの熱い思いを、ハンドルネームを記載の上、投稿ください。30日の清水戦に発行する第152号の締め切りは、あす27日いっぱいとさせていただきます。それ以降に到着した分は6月3日の神戸戦に発行する第153号に反映していきたいと思っております。もちろん、全員の皆さまのご意見を反映させることはできませんが、こちらからの情報の一方通行にならないように、少しでも皆さまのメッセージをお伝えできればと思っております。ご応募、お待ちしております。

2009年5月24日

もやもや

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担当:大重正人

昨日、神戸戦のあと、あるスタッフに今感じていること、思っていることをぶつけました。不満もあるし、もどかしさだったり。申し訳ないなぁと思いつつも、相手は黙って聞いてくれました。

でも最後に『「ピッチで戦えるのは選手だけなんだから。俺らは俺らの仕事をするだけよ」って自分も他の人に教えられました』

今日のレイソルを伝えること。
傷ついた選手たちが日立台に帰ってきたこと。
小雨が降っていたにもかかわらず、傘をさしながらサポーターの方が練習を見守ってくれていたこと。
リカバートレーニングで来週への戦いへ向けて、始動したこと。
その脇で、神戸戦で先発やメンバーから外れた選手たちが、懸命にトレーニングしていたこと。彼らは「チームはこんな状況だけど、だからこそチャンス」と奮い立たなければ。

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大谷選手はキャプテンとして現状を話してくれました。「ここまで試合に出られなかった自分たちが、チームを変えなければいけない。試合が終わったあと、ホテルの食堂で選手たちだけで1時間ぐらい話し合いました。守備のとき、どこでボールを奪いに行くのか、他にも今はみんな迷いがある。攻撃の選手から守備の選手へ意見が出たし、その逆もあった。意見をいいにくいような雰囲気にはしたくないし、しっかり話し合えた。このリーグ戦の中断期間が、立て直せる最後のチャンス。1分でも無駄にはできない」。

今日、発信できる情報、伝えられることはないか。今日は、U-18の茨田選手のトップ登録のニュースをリリースしました。今日からU-18日本代表候補合宿に参加しています。すでにサテライトや練習試合ではトップに参加していますし、足もとの技術は守備の選手とは思えないほどのものを持っています。下平U-18コーチは「身体能力だってあるよ」。センターだけでなくサイドバックとしても、さらなる成長が期待できる選手です。

ここまでの試合、貴重な時間やお金を割いて、レイソルを変わらず応援いただいているサポーターの皆様には、期待を裏切るばかりで、心から申し訳ない気持ちです。現状を憂うご意見をたくさん頂いています。辛辣なものもあります。批判を受けるのは当然だとも思います。モバイルレイソルの応援掲示板もそうです。でも、「オフィシャルサイトの応援掲示板」として掲載して良いものか。掲載できる内容と掲載してはいけない内容があります。柏レイソルというチームの一員にいる身として、仲間を信じること。その信念だけは譲れません。ただ、そのような意見を送らせてしまうような事態を招いたことはお詫びするよりほかありません。

現状への反省や謝罪、これからのヴィジョンをクラブからサポーターに明確に伝えること。それもないのに、「これからも応援をお願いします!」というのは虫が良すぎです。「サポーターズカンファレンスを開いてほしい」というご意見もありますが、まず、いち早く開催するのが27日水曜日のイエローハウスです。お仕事や学校のある平日の夜に参加できない多くの方に向けても、翌日には議事録を公開できるようにしたいと思います。

2009年5月24日

J1 第13節 ヴィッセル神戸戦

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担当:河原 正明

遅い時間の更新になりました。PC周辺機器の不調で、結局先ほどドンキホーテに駆け込んでパーツを購入し、今は夜中のホテルの外でこの日記を書いています。申し訳ございません。

新神戸駅に降り立つと、マスク姿の人、人、人・・・。
昨年12月、J1最終戦で訪れた際はルミナリエで大混雑していた街中も、今日はひっそりとしています。
レイソルスタッフも最少人数で行動をすることとし、広報担当も今日は私ひとりです。
スタジアムも厳戒態勢、至るところに消毒液が設置され、われわれはもちろん選手、監督・コーチも館内はマスク装着で試合に臨みました。


さて、試合のほうは1?3の敗戦に。残念ながら中断前に勝ち点を上積みすることはできませんでしたが、ポジティブなこともいくつか。
ボランチ起用となった近藤選手。ユース時代はトップ下から中盤でプレーしたこともあるのですが、慣れないポジションで、かつ相手の危険なプレーヤーを抑える難しい状況でしたが、本人曰く「行き過ぎて退場しそうだったかも」というほど激しいプレーでチームを鼓舞し、監督の期待に応えていました。
大谷選手。後半23分に石川選手と交代でピッチに立つと、試合をコントロールして、ペースをレイソルに引き戻してくれました。ポポ選手も時間限定でしたが、見事な直接FKを決めてくれました。
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結果は変えられませんが、未来は変えられる。それは選手たちも良く判っています。次は自分たちがやる番です。
ですからこそ試合後も「俺たちがついているぞ!下を向くな!!」と声をかけてくださり、このような結果にも関わらず、最後までサポートを続けてくれました多くのサポーターの皆さんに選手たちも高橋監督も最大限の賛辞を述べていました。
本当にありがとうございました。リーグ戦は一時中断しますが、ここでしっかり立て直してまずはナビスコカップに向います。次節30日(土)にはホーム日立台で清水エスパルスを迎え、そして翌週3日(水)には再びヴィッセル神戸を相対します。多くのお客様にお越しいただいて熱い後押しをお願いいたします。
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2009年5月22日

いよいよ明日は神戸戦

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担当:石本瑞奈

気がつけば明日はリーグ戦中断前最後の試合、神戸戦です。前回の鹿島戦も試合前日が広報日記担当だったので、1週間たつのがすごく早く感じます。選手・スタッフは前の試合の反省を踏まえて修正をしながら練習を繰り返す毎日。私はそれをそばで見て、心の中で応援しながら日常業務を遂行していたのですが、あっという間に次の試合が迫ってきたという感じです。

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今日はかわいいサポーターが日立台にやってきました。柏市内のホザナ幼稚園のみなさんです。この写真ではひとクラスだけですが、入れ替わり立ち代り、たくさんの子供たちがきちんと座って練習を見ていました。自分が幼児の時はすこしもじっとしていない子供だったので、ホザナ幼稚園の子供たちのお行儀のよさにびっくりしました。

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選手たちはウォーミングアップからミニゲーム、そしてセットプレーの練習と紅白戦を終えて神戸へと出発しました。

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昨日、千葉テレビのインタビューで「勝点55をめざす」と言っていた古賀選手。出発直前に話を聞くと、「とにかくやるしかありません」と力強く語ってバスに乗り込んでいきました。J1のリーグ戦は残り試合22試合。今は連敗していますが、私はまだまだ挽回できる試合数だと思っています。「22試合しか」と考える人もいるかもしれませんが、「あと22試合ある」と考えて、前向きに戦っていく。それを支えていけたらと考えています。

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最後にお知らせです。ヴィッセル神戸の公式ホームページに、当日の試合会場における新型インフルエンザについての対策情報が掲載されています。

簡単にご説明しますと、スタジアムでの予防策として、スタジアム内の消毒作業を行い、コンコース内トイレ、各ゲート、関係者エリアに「アルコール消毒液」を設置。
そして、ご来場の皆様への呼びかけとして、ご観戦の際の、マスクのご持参および着用をはじめとして、トイレでの手洗いおよびアルコール消毒液などの利用、また、せき、発熱などの症状がでた方は、速やかに係員へお知らせ下さい、などとあります。

応援に行かれる方はマスクなどをお持ちになって、くれぐれもお気をつけ下さい。

2009年5月21日

言葉

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担当:大重正人

練習は、試合で勝つためにやるもの。試合で悪かったところを修正するもの。紅白戦が行われましたが、流しっぱなしではなく、高橋監督が笛を吹いて、選手たちに指導を繰り返していました。このところセットプレーから、あっさりゴールを割られるシーンが目立っています。「守備の徹底。失点をゼロにしなければいけない」。絶対に失敗は繰り返さないように、セットプレーの守備を徹底。紅白戦のあとも、高橋監督は選手たちを個別に集め、ボールをミスなく素早く動かすイメージ付けを繰り返していました。

練習後には、古賀選手がTV取材に。ライジングレイソルのインタビューに臨みました。「今までやれていた基本的なことができていないから、こんな結果になっている。ゴール前の最後の最後でDFの自分たちが身体を張って、踏ん張りきれていない」。そのなかで古賀選手が目標として色紙に書いたのが「勝ち点55」でした。

正直、広報としても口にしたり、文章にするのが憚られるような気持ちでした。それでも古賀選手は、しっかり言い切りました。レイソルの現状に誰よりも責任を感じているだろうし、結果を出さなければというプレッシャーもあるでしょう。しかし彼は諦める気持ちなど微塵もなく、嘲笑されたり罵倒されることも受け止める覚悟をもって、しっかりと発言しました。「自分はキタジは雄太のように言葉で引っ張るタイプじゃないけど、ピッチ上のプレーで周りを引っ張りたい」。でも今日は「言葉」で仲間やチームを勇気づけたのではないでしょうか。

結果を出せず、期待に応えられず申し訳ない。監督をはじめ、チームや選手もスタッフもフロントも同じ気持ちです。だからこそ、現状を打破しよう、チャレンジしようという必死さをもっと見せ、行動しなければいけません。サポーターの皆さんもチームに対する考えや疑問をお持ちだと思います。来週には、今季4回目のイエローハウスを開催いたします。試合の運営や強化についてもいろいろとご質問や要望を頂いているなか、納得してチームをサポートしていただけるように、有意義な議論の場にしたいと考えています。まだ参加人数には余裕がありますので、平日の夜でお忙しいなかですが、さらなるご参加をお待ちしております。

2009年5月20日

選手として、社会人として

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担当:河原 正明

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抜けるような青空、五月晴れの今日は思わず「暑い」とつぶやかずにはいられないほどでした。我々はスタジアム1階に事務所を設けて、普段業務をしているのですが、天気がいい今日のような日は窓を開けて、うっすら芝生の匂いと選手の声を聴きながら仕事ができるのは日立台ならではの特権です。

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芝生の入れ替えをするこの時期、スタジアムに居を移しての練習風景も昨日に続いて2日目になります。レイソルは今日のナビスコカップ 第3節は試合がなく、通常練習となりました。


さて、今日の午後、選手・スタッフは柏警察署による「防犯と交通安全の講習会」を受講しました。当クラブでは安全管理策の一環として、一昨年より選手とスタッフに向け同講座を実施しております。今回で3回目の講座となります。本年からは交通安全講座を追加しました。これはここ数年Jリーガーやスタッフによる交通事故・違反が増えており、もう一度安全運転を徹底させることが目的に追加したものです。
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本講座では、犯罪に巻き込まれないよう普段から気をつける行動や困った時にはどうすればいいのかなど、アドバイスを始め、交通安全対策では安全運転はもちろんのこと、万が一事故に巻き込まれたり、起こしてしまった際の適切な対応をどれだけできるかなど、社会人としてはもちろん、注目度が高いプロ選手だからこそ気をつけなくてはいけない事を再確認しました。

予定時間を越えての講義は、少し選手たちには負担だったかもしれません。でも、あえてシーズン中にこうした講座を開いたのは、プロ選手はプレーだけでなく普段の行動も留意することを要求されます。やはりファン・サポーターの方を始め、ホームタウンで応援してくださる方々の期待を裏切れないということをそれぞれの胸に刻んでもらいたいという思いを理解してもらえればと思います。
今日は短いですがこれで失礼します。

2009年5月19日

テーマは「切り替え」

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担当:石本瑞奈

突然ですが、23日(土)まで練習グラウンドの芝は養生のため、使用できません。今日の練習はスタジアムで行われ、バックスタンドをお客さんに開放しました。
芝は6日間ですが、選手たちの養生(休養)は昨日の1日のみ。今日から神戸戦に向けて、オフ明けの練習が始まりました。

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午前中はフィジカル中心のメニュー。パス&ムーブの練習やシュート練習を行いました。シュート練習は2つのグループに分かれて競い、負けた方が腕立て伏せなどの罰ゲームが待っているというもの。グループ分けは年齢順で、7月生まれの23歳、鎌田選手までがベテラン組で、9月生まれの23歳、石川選手からが若手組でした。にぎやかだったのはベテラン組のような気がします。

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午前練習終わりには鎌田選手が監督と個人レッスン。ミドルの位置からボレーシュートを何本も練習していました。「試合の時、自分のところでシュートチャンスがきたら、決められるようにしたい」とのこと。FW出身の監督からアドバイスをもらい、参考になったようです。

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午後は3グループに分かれてのボール回しをワンタッチで行いました。北嶋選手が「切り替えを意識しよう!」とグループのみんなに声を掛けていました。「攻めなくてはならない時、どうしてもそちらに意識がいってしまい、ボールを奪われたあとの切り替えがワンテンポ遅い」というのは選手たちもみんな分かっています。それを練習から徹底して直そうという意気込みが現れていました。

ボール回しの後はピッチを広く使っての9対8の練習。これも、取った後、ボールを大事にするということと、取られた後、すぐに切り替えることを徹底。ここでもテーマは「切り替え」でした。そしてプレーが途切れるごとにポジションが近い選手同士で話し合うという光景があちこちで見られました。

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午後練習が終わると大津選手の取材がありました。J:COM関東東関東「レイソルタイム」のワンコーナー『レイソルの星』の収録です。

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あらかじめ収録していたチームメイトの自分に対する評価をVTRで見てMCの岡田亜紀さんとトークをしたり、今年の意気込みをカメラに向かって熱く語ったりの30分でした。放送は来月1日からの予定です。

リーグ戦中断まであと1試合。早いものです。23日の神戸戦はアウェイの戦いになりますが、最後まで闘って、リーグ戦2勝目を勝ち取って帰ってきてほしいです。

2009年5月17日

練習試合 対 大宮アルディージャ戦

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担当:河原 正明

鹿島戦から一夜明けた今日、日立柏サッカー場では練習試合 対大宮アルディージャ戦が行われました。メンバーは公式サイトをご参照いただくとして、昨日の試合に途中出場した選手のほか、大谷選手が今季2度目の実戦に参加しました。

天候は試合前から強風が吹き、肌寒く感じるほど。1本目の立ち上がりから前線から中盤は積極的に攻めますが、フィニッシュに至る場面が少なく無得点に。一方DFラインは近藤・大島のCBコンビが、相手の大型FWに仕事をさせまいとラインコントロールと身体を張った守備で体を張り無得点に抑えました。また、復帰2戦目の大谷選手は再度から起点となり、何度か大きなサイドチェンジを試み、また2本目にはサイドバックの位置からゴール前まで機を見て上がり、李選手へスルーパスを通すなど、存在感のあるプレーを披露していました。
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1本目途中からは雨がスタンドまで吹き込んでくる厳しいコンディションとなり、2本目からはさらに激しい猛雨となった中、両チームともボールコントロールに苦心しますが、大宮がCKからのクロスボールを上手く頭でつなぎ、最後はGK加藤選手の目の前でコースを変えられ先制点を許します。その後も大宮ペースで試合を支配されるものの、守備陣は失点を許しませんでした。しかしながら、攻撃は何度か前線の工藤選手や李選手に仙石選手またサイドに張った武富選手が絡み、ゴール前まで攻め込む場面が見られたものの、散発に終わり無得点のまま。また、2本目の途中から酒井選手がケガを負った4月26日の練習試合以来の実戦復帰を果たしました。

3本目にはレイソルU-18の選手を3人投入、大幅にメンバーチェンジをしてフレッシュな力で相手に臨むも、またお互いに見せ場も少ないまま0?1で昨日に引き続き敗戦となりました。
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私は昨年来、ホームタウン担当として選手と学校訪問活動を担当しています。その中で必ずといって言われるのが「子供の頃の夢が叶いましたね」という言葉です。たしかに、プロの選手として契約を結んだ、ということでは叶ったのかも知れません。でも、プロ選手はさらに「試合に出る」というのが次の目標になっているはずです。
Jリーグの舞台に立てる選手たちに共通して言える事は“夢と目標の違い”を知っている事だと思います。目の前の目標に到達した人だけが、結果を出せる。ひとつひとつの積み重ねが、次の夢に繋がる。
でも、ひとつ問いたい。どれだけの機会を選手たちは得て、モノにしているのだろうか?そしてそれを見過ごして無駄にしていないか??
自分自身でもなかなかには難しいことだとは判っているし、書いていて自省の念がムクムクと頭を持ち上げてきてどうしようもないのですが、今日試合に出場した選手たち(もちろん全員ではないです。誤解のないように)はプロになった当初の気持ちを、どれほど忘れずに、思い抱きプレーしているのかと。
確かにレイソルに「今」必要なものは結果かもしれない。でも、今こそ力を付けて、闘える準備をし、プレーではチャレンジをして、チーム全体の底上げをしないと、「将来」もレイソルは前に進めないでしょう。
なによりも声を枯らし、来る試合も来る試合も応援してくれるファン・サポーターの方たちに失礼なことだと思う。
もう一度思い出して欲しい。明日はオフ、一日休んで、また明後日から神戸戦に向けて良い準備をしていきましょう。

2009年5月16日

1点ビハインドからのキックオフ

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担当:大重正人

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今日の試合前。ホームのゴール裏には、いつものように早くから戦いに挑むサポーターの皆さんが今か今かとオープンの時間を待っていました。その待機列の脇にお邪魔させていただいていました。「あれは何だろう??」という視線の先の正体は……これでした↑

Jリーグフォトさんが上空に飛ばしたオレンジの飛行船は、我らの日立台をこうも鮮やかに映し出してくれました。開場して間もなく、14時前ぐらいの写真です。それがキックオフのタイミングでは、激変していました。

ホームゴール裏からバックスタンドまで、見事にレイソルイエローに染まっていました。昨日のホームページのTOP写真、「フェアプレーを見せよう」という言葉は、実はレイソルのサポーター皆様に向けたお願いでもありました。クリーンでフェアなゲームにするためには、まずホストチームが争うんじゃなくて、率先してフェアな振る舞いをしましょうという思いでした。昨年の苦々しい思い出や、今季の苦しいチーム状況をぐっとしまい込んで、最高の日立台を作ってくれました。ただひとつのサッカーボールに集中し、純粋にレイソルを応援する。試合前から試合が終わった後まで、すばらしい一日だったと思います。ただ、試合の結果を除いては。

ガンバ戦のあと、北嶋選手は「レッズ戦の残り10分を引きずったまま、試合に入ってしまった」と悔やんでいました。「戦えなかった」という聞き入れたくない言葉がチームから出てしまった。今日は、そんな言葉はありませんでした。ここは、変われた部分です。

しかし「最初から後半のような戦いをしなければいけない」という反省は、今日も改善されなかった。後半45分間は球際にも激しく、セカンドボールを奪い取って、波状攻撃につなげる。点を獲るしかない!という強い気持ち。それがプレーに表れ、後半45分だけを見ればシュート数でも6対5と相手を上回りました。こんな戦いを前半のキックオフから見たかった。0-0のイーブンという状況ではなく、1点ビハインドからのキックオフ。受け身にならずに、アグレッシブに戦うには、そんな心の準備もあってはよいでのはないでしょうか。

来週のアウェイ神戸戦。「アントラーズ戦の後半45分のいいリズムで、ヴィッセル戦は入れた」。そんなコメントが聞かれるような戦いが見たい。先週も今日も、変わらぬ応援と声援を本当にありがとうございました。

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2009年5月15日

鹿島戦を明日に控えて

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担当:石本瑞奈

5日の浦和戦から始まった上位との3連戦も明日の鹿島戦で最後になります。選手たちは全員でミニゲームをしたあと、ダミー人形を立ててパス回しからのシュート練習を行いました。前回の広報日記でも書いたのですが、選手たちの声が大きかったです。もちろん、ただ大きな声を出しているのではなく、お互いの動きがスムーズになるための声出しです。声を出して確認していくというのは当たり前のことですが、順位が良くないなか、声が大きくなっているというのは、前を向いて戦おうという気持ちの表れではないかと感じました。

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シュート練習に参加した北嶋選手。コンディションはとてもよさそうで、難しいボールを流し込んで、いいイメージのまま練習を終えました。大分戦と浦和戦の同点ゴールはまだ鮮やかな記憶で残っています。

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最後まで残って練習していた大津選手。シュートのほとんどが枠にとんでいて、いろいろなバリエーションを決めていました。大津選手のコンディションもよさそうです。

練習終わりで取材を受けていた菅沼選手。「とにかくやるしかない」と、真剣な表情で話していました。明日は誕生日。誕生日にホームで試合を迎えられることは、なかなかありません。どんな時もあきらめず向かっていく菅沼選手。バースデーゴールを決めることができるでしょうか。

スタッフ一同、とにかく戦う気持ちを出していこうと誓った鹿島戦。あとはピッチで選手たちが体現してくれることを信じています。

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そしてみなさん、ピッチで闘うのは選手たち。その選手たちを後押しできるのが、サポーターの皆さんです。昨年はいろんな事が起こってしまいましたが、ホームスタジアム日立台を最高の雰囲気にできるのは、レイソルサポーターの皆さんです。日立台をレイソルイエローに染め上げて、愛するサッカーを純粋に楽しみ、レイソルを力の限り応援してください!

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2009年5月14日

134日ぶりに

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担当:河原 正明

昨日、モバイルレイソル「デイリーレイソル」ではご紹介しましたが、北嶋選手・永井選手と柏市立田中中学校に「BtoJシート」の寄贈に行ってきました。
予定時間を少し回っての到着でしたが、グラウンドにはサッカー部員が勢ぞろいして両選手の到着を待っていました。中には5日の国立でのレッズ戦に応援に来てくれた部員の子も何人かいまして「キタジのヘッドやばかったです」と興奮して話してくれると北嶋選手も「ホント!?雨の中、応援ありがとう!」とビックリしながらも相好を崩していました。大人げない私は「本人前にしてタメ語かよ(笑)」と心の中で少し呟きそうになりましたが、そういう自分が大人の約束を果たしていませんでした。
「これ広報日記に載りますか?」「うん」・・・

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田中中サッカー部のみんな、写真一日遅れてゴメンナサイ!明後日スタジアムで待っています。
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さて、今日HPでお知らせしましたが、明後日の鹿島戦は「レディースサンクスデー」です。この試合からレイソル初の「イベントコラボグッズ」を販売します。第1弾は「エコバッグ」と「シュシュ」です。
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レイソルには女性スタッフが何人かいるのですが、企画担当者含めてスタッフは会議もどきも含めると幾度もなく話をして、今回はこの2点となりました。
「シュシュ」は意訳すると「髪留め」ですかね。ポイントは「大きいけれどゴムがしっかりしているので、シュシュ単体でもしっかり髪が留まるところ」だそうです。またカラーも3色とバリエーション豊富、3色選べる楽しさを感じてください!そして気に入ったらまとめてお買い上げもぜひ。

もうひとつは「エコバッグ」。昨年プレゼント企画でもキャンバス地のバッグが登場しましたが、今回は「素材にこだわった」そうです。肩から下げれる大き目サイズですが、素材がしっかりしているのでたくさんモノを入れても大丈夫。もちろんメイド・イン・ジャパンです。いずれも限定300個での提供になりますので、お買い求めの方はお早めにどうぞ。これからもまだイベントコラボグッズが発売になりますので、ご期待ください。


さて今日は14時から筑波大学との練習試合でした。ご案内の通り、急遽前半は非公開での実施に変更させていただきました。スタジアムにお越しいただきました多くのサポーターの皆様には、開場までお待ちいただくこととなりご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
結果については公式サイトで発表の通り3?0の勝利となりました。

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通常通り公開となった後半は、フレッシュな選手が登場しました。工藤選手が何度かきわどいシュートを放ち、大島選手の打点の高いヘディングシュートなど惜しいシーンもありましたが無得点に終わりました。

嬉しいことも。大谷選手が元日の天皇杯決勝戦以来、134日ぶりの実戦のピッチに立ちました。残念ながら試合を全て見てはいないので、動きについてのコメントはできませんが、一つ一つ障害をクリアして復帰の道を進む大谷選手、主将として忸怩たる思いもあることでしょうが、焦らずにその時を待ちたいと思います。皆様もリーグ戦のピッチで活躍する大谷選手の姿はもう少しだけお待ちください。

2009年5月13日

闘う守備

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担当:大重正人

弱さも悔しさも批判も、逃げずに全部受け止めて、今こそやらねばならない時です。現状を変えよう、変わらなきゃいけない。トレーニングに臨んだ選手たち、レギュラーも控えもルーキーも。ミスを恐れずチャレンジしようという気持ちがひしひしと伝わってくる今日の練習でした。

グラウンドに出向くと、2グループに分かれて練習が進んでいました。高橋監督が指揮をとるグループは4対4。主にミッドフィールダーが集まっていました。狭いエリアでボールを回しながらエンドライン突破を目指します。守る側は抜かれないように、そして激しいプレッシングを繰り返します。ボールカットすれば、すばやく攻撃に切り替えて相手のラインを狙います。

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井原コーチが見ているグループは、ディフェンダーとフォワードの選手が集合。よく見るとDFの選手の方が人数が少ない。試合のなかでは、3対4のような状況に襲われることもありますが、それでもゴールを守らないといけない。あえて数的不利の状況を作り、その中でボールホルダーにプレッシャーを与えながら、しっかりカバーできるポジションをとり、攻撃を遅らせる。最後にシュートまで持ち込まれても、身体を張ってブロックする。

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最後は、その2グループが一緒になって、8対8のハーフコートゲーム。中盤と最終ラインが一緒になって、そこまでやってきたグループ守備を、今度はチーム全体の守備として形づける。今チームとして何を修正すべきか、一つにつながった流れのあるトレーニング。選手たちはプレーが切れるごとに身振り手振りを交えて言葉がかわされていました。「今のポジション、もう少しこっち!」「今はもう少しボールに行っていいよ」。本当に細かいところですが、そういった少し少しの修正が、レイソルの持ち味である強固な全員守備を取り戻す一歩になっていきます。

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これを明日の筑波大学戦で実践し、今日行ったトレーニングの成果を見せる。そしてコンディションを整えて、土曜日のアントラーズ戦へ。試合までトレーニングできるのは、もう2日だけ。決して無駄にはできません。

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そのトレーニングマッチですが、お知らせのとおり、前半は非公開となります。14時キックオフですので、15時ごろまではスタジアムに入場できません。練習試合を楽しみにされているサポーター皆さんも多いと思いますが、なにとぞご理解くださいますようお願いいたします。

2009年5月13日

気持ちをこめて

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担当:石本瑞奈

ガンバ戦から2日。オフ明けの今日は午前中がフィジカル練習。試合に出なかったり出場時間が短かったメンバーはやや長めの練習でしたが、選手たちの声がいつもより大きく出ているように感じました。
午後の練習前にはいつもより長い時間ビデオミーティングが行われました。敗戦をしっかり受け止め、次なる戦いへと気持ちを入れ直して午後練習へ。

午後練習はミニゲームとシュート練習などが行われました。
シュート練習といっても、普通にイメージするシュート練習とは違っていました。赤、青、黄色の3つのグループに分かれ、それぞれのチーム同士で競うものです。

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より多くのゴールを決めたチームが勝ち。負けた2チームには罰ゲームが待っていたので、みんないつも以上に真剣でした。

さらに、3つのグループに分かれたまま、こんどは真ん中に蹴り出されたボールを競り合って、自分のところ以外のゴールを狙うという練習がありました。

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その前のシュート練習もそうだったんですけど、写真のように、ゴールポストが3箇所に置かれています。ちょっと見づらいですけど、右手前のゴールポストの向こう側に、もうひとつ小さく見えるゴールポストがあります。選手たちはそれぞれのポストのそばに待機して、監督が真ん中にボールを蹴り出したら走り出して奪い合ってゴールを狙うのです。それは1人ずつだったり、2人ずつだったり、全員だったり、監督の掛け声で決まります。1人ずつだと必然的に1対1になりますし、複数だとパスを回して崩していく、というバリエーションが生まれます。自分たちが決めれば1点獲得。逆に、自分たちのゴールに入れられたらそのチームは1点マイナスというルールで競いました。

最初は赤がリード。このため、点数がマイナスになっていく黄色と青が結託して赤を狙い始めます。ところが、赤が狙われたのは、それだけが理由ではありませんでした。

あとで監督に言われて気がついたのですが、この3つのポストの置き方だと、赤のゴールポスト(上の写真だと左側にあるポスト)だけ通常の位置においてあるため、ゴールラインも把握しやすく、クロスが上げやすくなっています。

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このため、黄色と青のチームはずっと赤のゴールを狙い続けました。そして赤チームがどんどん劣勢になっていくなか、最後にボーナスがありました。
ラストワンプレーでゴールを入れたチームが勝ちというルールが加わったのです。
そのルールを最大限利用したのが、赤チーム。ルーキーの工藤選手がバックヘッドをきれいに決めて大逆転勝利となりました。

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今日一日練習を見ていて感じたのは、選手たちがずっと声を切らさなかったということ。誰も下を向いてはいません。午後練習後にマッチデープログラムの取材を受けた北嶋選手は「『心技体』という言葉は心が一番先にくる。心がちゃんとしていないと、技術も戦術も出せない。もちろん精神論だけで片付けたくはないけど、まず戦う気持ちが大切」と話していました。次の相手、鹿島はリーグ連覇を果たし、現在も首位にいます。そんなチームにどこまで戦えるか。レイソルのチャレンジは続きます。

2009年5月10日

戦い

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担当:大重正人

完敗です。非常に情けない試合でした。何もさせてもらえない90分でした。
個人として、チームとしての成熟度の差を見せつけられました。

1月の天皇杯、そして今季のガンバのサッカーを見ていて、技術、戦術で上回るのはきびしい。ではどうやったらガンバに勝てるのか。なにが必要で、なにが大切なのか。選手たちはわかっていたはずです。

今日はベンチスタートだった栗澤選手が試合後にしっかりと話してくれました。
「全然戦えていなかった。ボールを取られたあとに奪い返しにいったりができていないし、相手に駆け引きでも先手をとられていた。戦術とかじゃなくて、まず目の前の相手に勝たないと。自由にプレーできないように、例えば少しでも足を延ばしたり、少しでもプレッシャーを与えて、相手が嫌がることをしないといけない。今日は前からプレスにいこうと言っていたけど、相手のパスを見ちゃっていた。誰かがまず行って、それに誰かが続いて、相手のボールを奪いにいくことをしないと。

戦術は、相手がいるなかでうまくいかないほうが多い。それにどんな戦術でサッカーをやるにしても、こういうことをしっかりやるのは、プロの選手として当たり前のことです。ガンバはパス回しがうまいチーム、それなのに前線の選手を含めて全員がディフェンスしたり、攻守の切り替えも早かった」

栗澤選手の言葉は、誰かにぶつけられたものではなく、もちろん自分であったり、チーム全体へ向けられたメッセージです。やらなければいけないことを理解していながら、どうして「戦うこと」ができなかったのか。「戦う」って難しいことなのでしょうか。「戦えなかった」というコメントは、プロとして恥ずかしい言葉です。こんな言葉は、もう聞きたくありません。今までレイソルの一番いいところ、当たり前のようにできていたことが、今日はなぜかできなかった。気持ちの問題ではなく「意識」や「意欲」の問題ではないかと思います。

鹿島戦は1週間後です。試合で戦えるのは選手たちですが、選手たちが自信をもって戦える状態で送り出すこともチーム全体の責務です。「この練習をやったんだから、これだけ練習したんだから、オレ達は絶対に勝てる」。コンディションの準備、戦術の準備、メンタルの準備。これらの戦う準備を1週間で万全にして、試合に臨まなければいけません。

レッズやガンバ、そしてアントラーズは「強いチーム」ではなく、「敵」です。
強いも弱いも関係ない。
「敵」です。
試合に勝つのではなく、相手を倒す。
それが戦いです。

2009年5月 9日

小さな思いを大切に

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担当:河原 正明
今日はいささか旧聞ですが、去る5日に行われた浦和戦の試合前に行った「小児がんと闘う子供たち」での活動の模様をご紹介したいと思います。
普段、こうした活動を紹介する機会は少ないのですが、みなさんここ数日選手や監督が胸に金色のリボンを付けて取材や会見をしていたのはご存知でしょうか?その「ゴールドリボン」は、小児がんへの理解と支援の願いを込めた、世界共通のシンボルマークであり、柏レイソルはゴールドリボン運動に協力しています。
この活動はクラブスポンサーの「アフラック」様と「財団法人 がんの子供を守る会」様と共同で実施しているイベントで、クラブの社会貢献活動としてこれまでにも6回実施してきましたが、今回から初めて活動を公表することになりました。
対象となるのは、小児がんや難病と闘っている子供たち。もちろん中にはすでに完治したお子さんもいらっしゃいます。今回は32名の子供たちと保護者の方が参加しました。

まずはスタジアムツアーからスタート。試合前のロッカールームを案内すると、どの子も用具係がビシッと揃えたユニフォームやウェア類に驚きます。ここから戦いが始まるという神聖な場所でもあり、少し緊張気味にしている子が多かったです。

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続いてピッチで記念撮影と芝生体験を。あいにくの雨でしたが、国立の芝を直接触ることができる貴重な機会です。お子さんたちよりも保護者の方のほうが興奮していたようですが。
その後室内練習場に戻り、池田・根引両コーチに大谷主将と比嘉・工藤選手と合計5名が参加してのふれあいの時間を。大谷選手は2回目、比嘉・工藤選手は初の参加となります。

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メニューはボール運びゲームや手つなぎドリブルなど、簡単そうに見えても、みんながお互いに協力しないと出来ないゲームを、池田コーチの指導の下で楽しみました。

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工藤選手も小さなお子さんと歩幅を合わせてリードしていきます。大谷選手は一番人気。いつでもひっぱりだこです。

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イベント中に「こんにちは」という声に振り返るそこには懐かしい顔が。第1回から参加している子供とお母さんと再会したのでした。このイベントは私が営業担当をしている時以来、久しぶりに携わったのですが、7年前には小さかった彼もいまではすっかり大きくなって、元気良くサッカーボールを蹴っていました。

そんな彼からも「いつも応援しています。頑張って下さい!」と言われてしまい、逆にこちらが励まされてしまいます。我々は医者ではないので、病気を治すことはできません。でも、生きることに一生けんめいな彼らと同じ時間を過ごす、楽しいといってもらえる。レイソルがサッカークラブであることだからできること、たくさんあるのだなと改めて思います。

楽しかった時間もあっという間に予定時間をオーバーし、最後は選手たちとチャールズ・レイク アフラック会長から直接お土産を受け取ってイベント終了となりました。
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イベント中一番動いていた比嘉選手は「たくさん汗をかきました。プロの選手としてこういう機会は初めてでしたが楽しかったです。」と感想を。工藤選手も「子供は大好き。またこういう機会があれば参加したい」と笑顔で答えてくれました。
大谷主将は「(リハビリで)毎日走らされているので、こういうトレーニングだったら気持ちよくできる(笑)」と冗談を言いつつも「子供はみんな大好き。みんな元気があって、パワーをもらった。良い時間を過ごせました」と。参加した選手たちもありきたりの言葉ですが・・・またここにひとつ、勇気と元気を貰ったようです。


さて、トップチームの選手・スタッフは、13時過ぎに大阪へ向けて出発しました。試合前日ということもあり、コミュニケーションを重視したミニゲームでメニューは終了しました。
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先日のイベントに参加してくれたのは苦しい難病にかかり、でもそれを乗り越えて笑顔を見せてくれた子供たち。レイソルも今苦しい状況です。でもどの子も苦境を乗り越えて、「ありがとう」「頑張れレイソル」の気持ち一杯で元気を、笑顔を見せに来てくれました。
ピッチで闘う選手たちも、小さな思いをたくさん預かってピッチに立っているということを忘れずに、全力で闘って欲しい。
きっと応えてくれるはず。そう願って、明日も万博で、あるいはご自宅で、ご声援よろしくお願いいたします。

2009年5月 8日

頑張りどころ

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担当:大重正人

チームが勝てないとき、苦しいとき。
みなさんの心が晴れないのと同じように、この場でどんなことを書けばよいのか考えてしまうことがあります。たとえば笑顔で楽しそうにプレーしている写真。「こんな時なのに真剣さが足りない!」という印象を与えてしまうかもしれません。いや、違います。選手たちは悔しがって、悩んで、そのなかで懸命に奮い立たせて。そして元気に、前向きに、勝利だけを心から目指して戦おうとしている。反省はしなければいけないですが、落ち込んではいけない。「大重さん、元気ないよ!!」と練習後の杉山選手。力強い一言でした。

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山根選手は「フィフティ・フィフティのボールをどれだけ獲れるかだよ」。敵と味方の間でどっちつかずのボールをキープするか、相手に渡してしまうのか。それが勝負を分けます。浦和戦、北嶋選手の見事なダイビングヘッドは、小林祐三選手がフィフティ・フィフティのボールを競り合って奪ったからこそ生まれた。高橋監督も「すばらしいプレーだった」と称えました。紅白戦を見守ると北嶋選手はいまのチームの現状をみながら、次はこうしていこう!と話し合っていました。

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練習後にも北嶋選手は、古賀、近藤、菅沼選手と4人で対話。栗澤選手は「パスをつないでいこうとサッカーを目指していて、試合のなかでうまくいかないこともある。そこで大切なのは1対1で負けないこと、球際でどれだけ激しくいけるか」。山根選手と同じような考えを共有しています。

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今日はガンバ戦へ向けて紅白戦調整。主力組が高い位置でのプレスからすばらしいパスワークでシュートまで持ち込んだとき。ゴールキックに備えて各ポジションへ下がる選手たちへ向けて高橋監督が叫びました。「ミノル、前から!今だ!」。さらにホイッスルを吹いてゲームを止め「今はいい流れのとき、前からどんどん行け!みんな試合の流れを読んでプレーしないと!」。がむしゃらさは必要だけど、無鉄砲じゃなくて、頑張りどころを把握すること。語気を強めて、監督が指示を飛ばします。

やっぱり、言葉は大切です。人からやる気を奪うのも言葉だし、人に元気を与えるのも言葉。勇気を与えるのも言葉。チームを良くしよう、なんとかガンバに勝とう! そんな思いを仲間への言葉にしてレイソルは戦っています。結果がすべてのフットボールかもしれませんが、こんな時だからこそチームはひとつにならなければいけない。今こそ頑張りどころ、ひとつになりましょう。

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2009年5月 7日

リフレッシュ

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担当:石本瑞奈

今日は浦和戦に出たメンバーのほとんどがオフ明けでした。練習はジョギングから始まってウォーミングアップ、そしてミニゲームが中心と、軽めのメニューでした。やはり、先月25日から11日間で4ゲームというハードな日程をこなしているため、今日はリフレッシュという感じです。

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そして、ミニゲームはいつも通り、元気な声が響いていました。「今のパス出せたでしょ!」「オレ今フリーだったのに!」とか、本人は真剣ですが、周りは笑顔が絶えません。次のガンバ大阪戦に向けて、見ているこちらも気持ちの切り替えができるような、そんな練習風景でした。

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午前練習が終わると、菅沼選手の取材がありました。NTTぷららが運営するブロードバンド映像配信サービス「ひかりTV」の中の『J.LEAGUE BOX』という番組のインタビューだったのですが、これが普通のインタビューではありませんでした。サッカーの話はほとんどなくて、菅沼選手がお気に入りの写真を撮ってきて、それを見せながらお話していく、というスタイルです。ちょっとはなまるマーケットみたいな感じでした。

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毎日の朝ごはんとか、お気に入りのCDとか、そしてなぜか他の選手が勝手に撮っていたという写真もありました。菅沼選手のサッカー選手以外の素顔が伝わるインタビューだったと思います。この番組は今月中旬ころから配信開始予定だそうです。ちなみに番組内の企画タイトルは『in my life』です。

そして、今日お知らせを出しましたが、李忠成選手は2日の山形戦で顔面を負傷し、再検査の結果、右上顎骨(みぎじょうがくこつ)骨折および右頬骨(みぎきょうこつ)骨折で全治約6週間と診断されました。今日はジョギングに参加しています。

最後にもうひとつお知らせです。来週16日(土)、日立台で開催される鹿島アントラーズ戦(16:00キックオフ)で、レイソルホームパーティーとして「レディースデー」を実施いたします。この日のイベントに「女性限定サッカー教室」があるのですが、なんと、試合前のピッチでサッカーを体験できます。日頃、ピッチ内は一般の方はなかなか入る機会がありませんので、とても貴重な思い出になると思います。9日(土)必着で受け付けておりますので、まだ間に合います。芝の上でボールを蹴ってみたい方、ぜひご参加ください。
このほか、「女性への感謝メッセージを大型ビジョンで伝えよう!」というイベントもあります。お母さん、姉妹、恋人、友人、レイソル応援仲間など、いろんな女性に向けて、日頃の感謝の気持ちを込めたメッセージを写真付きで大型ビジョンと場内放送で流すことができます。こちらは13日(水)必着です。皆さまのご応募お待ちしております。

2009年5月 6日

サテライトJリーグ 札幌戦

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担当:河原 正明

昨日の敗戦から一夜明けて、今日の戦いの舞台は柏の葉総合公園競技場でした。相手はコンサドーレ札幌、石崎監督をはじめ、砂川選手に柴田選手、堀田選手とレイソルに縁のある選手の多いチームでもあります。ゴールデンウィーク最終日ともあって、会場には雨の中、開場後から両チームサポーターのお客様がスタンドに詰め掛けていました。

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試合は午後1時キックオフ、立ち上がりから激しい攻防が続きます。レイソルは工藤選手のポストプレーと澤選手、比嘉選手の両FWを中心に札幌陣内に攻め入ります。特に澤選手のドリブルは雨で滑るピッチをものともせず。ここ数試合でますます切れ味が抜群になってきているように感じます。しかし一瞬の隙を突かれ、札幌に先制を許します。

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その2分後でした、相手ボールを奪った工藤選手が本人曰く「得意のパターン」というドリブルでペナルティエリアへ切れ込むと、相手DFに倒されPKをゲット。これを工藤選手自ら冷静にゴールに流し込みすぐさま同点としました。工藤選手、自らの誕生日を祝う一撃です。

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その直後も比嘉選手がダイビングヘッドで飛び込む惜しいシーンなどで得点機を窺い試合を優勢に進め、一方守備では相手のカウンターやセットプレーを加藤選手が好セーブ連発で相手に追加点を許しません。試合は同点のまま後半へ。


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メンバーを大幅に入れ替えて臨んだ後半、またしてもサイドを破られて立ち上がりに札幌に追加点を許してしまいます。しかし、レイソルもセットプレーから再び同点に追いつきます。決めたのはアデバヨ選手。仙石選手からのコーナーキック、ニアで山崎選手がうまく後ろにそらし、そこへ褐色に金髪の核弾頭が飛び込んでの「It’s fine&Good! I’m very happy!!」嬉しいレイソル初ゴールでした!
その後は膠着した試合展開になる中、後半ロスタイムには工藤選手の惜しいヘディングシュートも飛び出るも、引き分けで雨中の一戦は終了しました。


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今日誕生日を迎え19歳になった工藤選手。試合中、主にマッチアップしていたのはレイソルユースで一年先輩の堀田選手でした。お互い気合が入っていたようで「向こうもガツンと(足で)きたので、こっちもガツンと行きました!でもお互いに成長していると感じたし、今日はサッカーが楽しかったです」と笑顔で先輩との再会を話してくれました。
19歳の抱負を尋ねると「前回(名古屋戦)ベンチ入りしても試合に出られなかった。今日の試合では1点を取り、結果を残せましたが、気持ちを新たに練習に励み、次はトップの試合で点を取りたいです」と宣言してくれました。最後まで前線で攻撃の要となってプレーし続けた今日は、しっかりと監督にもPRできたでしょう。
「誰も(誕生日を)話題にしてくれなかった」…いやいや工藤選手、バースデーゴールの期待を込めて、昨日の夜遅くまで公式HPのトップ画像の入れ替え作業をしていた大重広報も密かに喜んでいましたよ。

工藤選手以外にも復帰後初!のフル出場を果たした阿部選手や山崎選手に比嘉選手など、多くのポジションでトップチームでの出場を狙う選手がしのぎを削る状況になってきていると思います。けが人が多く、またなかなか勝てない苦しいチーム事情ですが、必ずや戦力として活躍する機会が来るはず。その日を目標に、また明日から厳しいトレーニングにチャレンジです。


さて話は変わって、今日午後2時より、クラブスポンサーであります柏住宅展示場さまにて太田選手、村上選手のトークショー&サイン会が開催されました。写真だけの報告ですが、整理券配布の一時間以上前から多くのお客様にお並びいただき、配布後あっという間に終了になるなど大盛況だったそうです。両選手とも現在戦列を一時離脱していますが、多くの方にご来場いただいたことで、励まされ勇気付けられたことでしょう。
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今日は雨の中試合およびイベントへご来場、ご参加、ご声援ありがとうございました。明日からまた次の試合に向けてトレーニングです。引き続きご声援よろしくお願いいたします。

2009年5月 5日

どんな時も切り替えて

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担当:石本瑞奈

「もったいなかった」高橋監督が試合後につぶやいたこの言葉にすべてが集約されているような気がしました。

同点ゴールを決めた北嶋選手。「国立でのゴールはプロに入って2点目なんですよね。1点目は2006年のヴェルディ戦でした」というコメントを聞いて意外な感じがしました。高校サッカーのイメージが強かったからでしょうか。そして、「今日のゴールはパンゾーがすごくいいクロスをくれたから、得意な形で決められました」とアシストしてくれた小林選手に感謝していました。

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その小林選手からは「キタジさんが一番得意なところをイメージしていました」と2人の呼吸がぴったり合っていたことがよくわかるコメントがありました。
ただ、小林選手は「今日は反省することが多い試合でした。同点にされたあと、ズルズル失点してはいけない。今年はそれができていたので、やれると思う」とやはり勝てなかったことの悔しさをにじませながらも、次への前向きな気持ちをみせていました。
もちろん、それはどの選手も同じです。今シーズン初ゴールを決めた石川選手も、「勝たなきゃいけない。課題はチームとして早急に改善したい」と次への課題をしっかりと捉えていました。

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北嶋選手は「今シーズン、自分のこれまでの3点は同点とか、追撃への気迫をみせるゴールだったりだけど、次は決勝点をめざします」と力強く誓っていました。

切り替えて次へ。勝っても負けても引分けても。簡単な言葉に聞こえるかもしれませんが、メンタルも含めてきちんと実行するのは大変だと思います。けれど、長いシーズンを乗り切るにはそれが大事なんだな、とつくづく感じます。

最後にお知らせです。明日の午前練習はありません。午後1時からのサテライト札幌戦は柏の葉公園総合競技場で行われ、無料でご覧になれますが、駐車場のご用意がございません。大変申し訳ありませんが、公共交通機関等のご利用をよろしくお願いいたします。

2009年5月 4日

至福の瞬間

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担当:大重正人

イヤーブックやマッチデープログラム、選手プロフィールやホームページのトップページの写真。オフィシャルカメラマンさんにはいつもいつもレイソルをサポートしていただいています。比べようもありませんが、どうやったらあんなに躍動感あふれて、最高の瞬間を美しく収められるのだろう?と感心する毎試合です。そんな写真の数々、昨年のホームゲーム17試合のうち、私のなかで5本の指に入る見事な写真が、こちらです↓

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昨年6月、国立競技場でのレッズ戦。アレックス選手のスルーパスに抜け出した李選手がドリブルで独走。相手GKを軽やかにかわして、先制ゴールを決めたシーンです。本当に見事な連続写真。抜き去る相手との対比も収められています。でも、こんな瞬間を撮れるのはなかなかないそうです。レイソルが攻めるゴールに陣取っても、逆サイド側でシュートが決まることもあるし、「運がないと撮れないんです」。

鮮やかなシュートを決めたチュンソン選手は、そのままベンチの方まで駆け寄ってきて、一世一代のカズダンスを決めます。このシーンには、最高のオチまでとらえられていました。すばらしいゴールに大喜びしたベンチスタートの菅沼選手が、両手を広げて待ち受けたものの、ピッチ上でポーズを決めるチュンソン選手は立ち止ったまま。しかもラインを越えてピッチの中まで立ち入ってしまった菅沼選手。このあと第4審判にたしなめられ、のちのミーティングで選手たちが爆笑した、ちょっとかわいそうなコントラストまで……。

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「日立台でゴールを決めて、ゴール裏に飛び込みたい!」と目標を口にするルーキーの工藤選手のように、いつもの日立台なら、ゴール裏で熱狂するサポーターのもとに突っ込んでいくのが常です。しかし、ベンチの方へ駆け寄ってきたときには、こんなにもはじけ飛んだ笑顔が。

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選手の皆さん。ゴールをもしも決められたなら、たまにはベンチの方へダッシュしてみてはどうですか。明日の国立競技場、こんな最高の瞬間がファインダーに収まることを祈りながら、今日はこのあたりで。

2009年5月 4日

浦和戦まであと2日

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担当:石本瑞奈

今年のゴールデンウィーク、中には10日までというところもあるそうですが、一般的には6日までだそうです。といっても私は暦どおりの休日ではないので、普段はあまり意識してはいないのですが、例えば広報が書く原稿の締め切りが早まるお知らせがくると、そこで初めて、ああ世の中はゴールデンウィークなんだ、という実感がわきます。

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今日はいつもより30分遅れの10時から練習がスタート。試合に出た選手たちはリカバーが中心でしたが、北嶋選手や澤選手、さらに公式戦デビューを果たした比嘉選手は通常の練習に参加。7対7プラスフリーマンのミニゲームで活気溢れるプレーを見せていました。

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昨日に続いて暑い中、キャプテンの大谷選手も存在感がありました。復帰に向けて順調な回復をみせています。

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午前練習が終わると、ポポ選手の取材がありました。レイソル応援番組「レイソルタイム」のインタビューだったのですが、実はポポ選手単独ではありませんでした。1歳になる息子さんも一緒だったのです。MCの岡田亜紀さんは大喜び。息子さんと目線を合わせるため、芝にほぼ寝転がるような体勢をとったりしていました。この放送は5月16日からの予定です。普段のポポ選手とは違う表情が見られると思いますので、お楽しみに!

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いよいよあさって、国立で浦和レッズ戦があります。国立のレッズ戦といえばこの選手、去年の6月に国立初ゴールを決めた李選手は「去年とは違う、王者レッズが戻ってきた感じ。そういう相手にどこまでできるか。たくさんのお客さんが来てくれるし、ホームなので勝ちたい」と意気込みを語りました。

そして、高橋監督から驚きのコメントが。山田直輝選手のお父さんとマツダで一緒にプレーしたことがあるそうで、「直輝くんはちっちゃい頃からよく知ってるよ」と囲み取材で話していました。監督は昨日戦った山形の小林監督とはマツダで2トップを組んだことがあったそうですし、世の中、いろんなところで人と人がつながっているんですね。

それにしても、山形戦の時もそうでしたが、試合の翌日の日記で次の試合まであと2日だなあと考えると、ゴールデンウィークのハードスケジュールを改めて実感します。疲労ももちろんあるでしょうし、選手たちは本当に大変だと思いますが、次の浦和戦を楽しみにしているお客さんのためにも、もうひと頑張りですね。広報としては、まずはみんなケガなく、そして勝ってくれればなお嬉しいです。

最後にお知らせです。明日は休館日に当たりますので、大変申し訳ありませんが、練習見学はご遠慮下さい。あさって5日に、国立で、選手たちの力になって下さい。お待ちしております。

2009年5月 2日

J1リーグ第9節 対モンテディオ山形戦

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担当:河原 正明

「ストレスのたまるゲームだった」。開口一番に高橋監督からでてきた言葉、悔しさだけが伝わってきました。
気温も26度近くまで上昇し、この時期にしては暑すぎる環境の中、選手たちは中2日で敵地での山形戦に臨みましたが、結果は0?0のスコアレスドローとなりました。最後まで両チームとも守備への意識を強く保ったまま、一方では決定機を決めることができず90分を闘いましたが、対峙した山形の守備陣は非常に強固で、好調な理由の一端を垣間見たように感じました。

「勝ちたかった、悔しい、もったいない」とは菅野選手。「0点に防げたのはチームとして大きい」今季初の無失点試合となったことを評価するものの、「自分たちは挑戦者であることを忘れてはいけない。気持ちの面を思い出さないと」消耗戦の様子を呈してきた後半、ビッグセーブでチームを救ったプレーは、最後尾から前線への「檄」となっていたでしょう。

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「自身の出来には納得いかない」とは大津選手。前節ロスタイムに劇的なリーグ戦初ゴールを決め、周囲からの期待も大きかったただけに「もっと仕掛けられたと思う。引いて守っている相手より高い位置を取りたかったし、もっとシュートを打ちたかった」と本人の口を突いて出るのは反省の弁ばかりでした。
しかし、粘り強く前線からの守備をするなど攻守に運動量が多かっただけに、アウェイでの貴重な勝ち点1奪取に貢献したと思います。


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前半から果敢に攻撃を仕掛けていたのは菅沼選手。レイソルから移籍中の小林亮選手や時に最終ラインまで下がってきた長谷川選手と1vs1になる場面も多く、タフな試合の中、交代まで全力でボールを追い続けていました。

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その菅沼選手と交代でJリーグ戦デビューを果たしたのは比嘉選手。先日誕生日を迎え19歳になったばかり、「昨日メンバー入りを言われた時から緊張していました」と嬉しいデビューでした。
ただ、プレーについては自身の武器である「ボールを持ったときにドリブルで斬り込む場面を作れなかったことは残念」と短い時間の中で持ち味を出せなかったことを反省していました。

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試合後に比嘉選手を待ち構えていたのは山形の太田選手、レイソルユースの1学年先輩でもあります。先輩へ挨拶を交わしたときは、いつもの比嘉選手らしい笑顔がこぼれていました。次の出場機会を目指して明日からまたトレーニングが始まります。まずはデビューおめでとう!

今日、山形へ向かう高速道路はGW後半初日ということもあり、大渋滞だったようですね。公式バスツアーも前半途中で到着したとのことですが、それ以外にもキックオフギリギリにまたは試合中に到着された方も多かったと思います。(明らかに試合開始後に黄色い壁が増殖していましたので)。
本当に多くのサポーターの皆様に、遠路はるばる応援にお越しいただいたきありがとうございました。多くの力強い声援に、ピッチで闘う選手たちも勇気付けられました。

さあ、またすぐに試合です。井原コーチも「もう切り替えて、次の試合のことを考えていこう!」と選手たちには前へ進むことだけを促していました。連勝という結果は得られなかったものの、下を向く必要はありません。皆さんには引き続きレッズ戦でのサポートをよろしくお願いいたします。多くのご来場お待ちしております。次は火曜日に国立でお会いしましょう。では。

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2009年5月 1日

5月

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担当:大重正人

山形新幹線で敵地へ。逆襲の1か月にしたい5月が今日からスタートしました。4月29日の興奮と喜びからまだ2日しか経っていませんが、それはもう忘れましょう。ひとつの勝利でようやくスタートラインから一歩踏み出したレイソル。芽生えかけた自信をより強く揺るぎないものにしなければいけません。

明日対戦する山形は、ご存知のようにレイソルにゆかりのあるチームです。レイソルから期限付き移籍中の小林亮選手、長谷川悠選手。在籍経験のある清水健太選手。小林伸二監督は、高橋監督とともにマツダSCで天皇杯決勝進出した間柄でもあります。スタッフからは「レイソルのプライドをかけて挑む戦い」という強い言葉が発せられました。

高橋監督は選手たちに「この前は勝ちたい!という気持ちがよく出ていた。ただ前半はそれが強すぎて、前へ急ぎ過ぎていた。冷静になるところは冷静に、メンタルのコントロールをできるチームにならないといけないし、自分たちもそれができるはず」と言葉をなげかけました。明日の試合前日の恒例になりつつあるスタジアムでのトレーニング。試合間隔も詰まっており、パスゲームやチーム全体の動きをとりいれたシュート練習など短い時間で集中して行われました。

大分戦で逆転の口火を切ったゴールを決めた北嶋選手。練習後の誰もいなくなったピッチで、李選手と古邊コーチと3人で十数分話し込んでいました。その後の囲み取材では「自分は先発で出ることを目指しているし、そのために交代出場で結果を出さないとという気持ちでやっています。交代で出るときに何をするべきかというのが、試合の流れを見ながら感覚的にわかるようになりました。頑張りすぎないことを心がけています」。

北嶋選手が投入されるのは、決まってチームが苦しいとき。流れを変えなければいけない役割を心得て、なおかつ冷静にチームと試合を見渡しながらプレーできるのは、やはりこれまでの経験が活きているのでしょう。「チームのために」というのは当たり前。その中で自分のために『先発を目指している』という思い。ベテランストライカーの強い矜持が見えました。明日もきっと、柏の男・キタジマがやってくれるはずです。

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2009年5月 1日

切り替えて、次の山形戦へ

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担当:石本瑞奈

昨日の勝利からはや24時間以上たってしまいました。ゆうべは夜中まで余韻が残っていたのですが、みなさんはいかがでしたでしょうか。

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選手たちはいつも通り、リカバーをしました。昨日のヒーローインタビューで「今日は眠れないかもしれません!」と喜びを爆発させていた大津選手ですが、一夜明けて大重広報が聞いたところによると、すっきり眠れたそうです。その大津選手はさっそく、というか偶然だったのですが、次の浦和戦に向けたマッチデープログラム「ヴィトーリア」の取材を受けました。そこでは「みんなと同じ土俵にあがっただけです」という謙虚な回答をしていました。続きが知りたい方は、浦和戦の「ヴィトーリア」をぜひお求め下さい。

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選手たちは余韻に浸る間もなく、次の山形戦へ気持ちを切り替えています。リカバーを終えた選手たちは、他のメンバーの通常トレーニングを見ていました。現在4位の山形はホームでいまだ負けなし。ぜひ、レイソルにその記録を止めてほしいです。

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そして、練習後にマッチデーの取材を受けた選手がもうひとり。山崎選手です。彼は犬が大好きで、自分のサインにも犬の絵を取り入れています。将来、ひっきりなしにサインを頼まれる選手に成長しても、果たしてあのサインを書き続けるんだろうかと思ってしまうくらい、書くのに手間ががかかります。でもとてもかわいい犬がついたサインなので、もらった人はほのぼのとした気持ちになれるのではないでしょうか。そういえば昨日、山崎選手はスカパーの中継でハーフタイムに工藤選手とともに生出演したのですが、その時もサインを手に、インタビュアーに説明していました。そのうちトレードマークになるかもしれません。

最後に、山形県天童市の天童グリーンモール商店街から、アウェイサポーター歓迎企画のお知らせです。5月2日(土)10時20分から、柏レイソルサポーターの方先着50名様に、天童の特産品である将棋の駒をプレゼントしてくださるそうです。JR天童駅で行われるこの企画、駒がなくなり次第終了となります。この時間にアウェイに行かれる方、旅の思い出に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。