2006年11月29日

夜のピアノ

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

とある打ち合わせで8時半ごろ「ピアノ」に出向いたところ、ちょうどジュニアユース、ユースの選手たちが夜ごはんの真っ最中。欠席の選手が何人かいてあまりが出るとのことだったので、ご馳走になってきました。今日のメニューはピラフにサラダにコロッケ、玉子とキャベツのお味噌汁にオレンジと栄養満点。でもこの一食で、軽く1000キロカロリーを超えるのだとか・・・。
しっかりトレーニングをしている成長真っ盛りの選手たちには当然必要ですけれども、私にとっては一日分でもいいくらいのエネルギー量でした。
ユースのコーチのみなさん、ありがとうございました。

練習のある平日は毎日ピアノで夜ごはんを食べて帰るユースっ子たち。
彼らは日頃から栄養指導も受けています。テスト形式で知識を増やしたり、わかりやすく写真やグラフになっているものがピアノの壁に貼ってあったり。

今日はちょうど課題の提出日だったようです。
「一日にどんなものを食べましたか?」
makky oekaki.jpg
ほかの選手はA4の紙一枚に描いていましたが、これはポップアップカード!ステーキと、朝食のメインディッシュが、カードを開くとポンッと出てきます。
ちょっとぼけてしまいましたが、絵もなかなか上手。工夫精神と楽しんでいる様子に感心しました。
私がレイソルに入ったときはまだ小学6年生だった牧内選手もいまではU?18所属。どんどん選手が成長して、新しい選手がまた入ってきて。未来のレイソル戦士たちを見る楽しみは増えていきます。
肌寒かった一日の終わりに、うるさいくらい賑やかなピアノで、元気をもらいました。

元気をもらうといえば、ホームゲーム最終戦終了後、「ご意見メール」にはクラブ宛に多くの心温まるメールをいただいています。レイくんへのメールももちろんこのなかに含まれます。同じように感じていることだったり、思わぬことだったり、どれもぐっと来るものばかり。ありがとうございます。

さてチームは本日午前9時半と午後2時半の二部練習。
「落ち着いてやらなきゃいけないけど、勝たなきゃいけないプレッシャーを感じながらやりたい」
練習後にある選手がこう言っていました。
多くの見学者の方々に見守られながらの紅白戦。
明日、あさってといい準備をして、金曜には平塚に向けて出発です。

2006年11月28日

追う立場

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

湘南ベルマーレの遠藤さん、すみません。お言葉に甘えてリンクを貼りまくってしまいました。それにしても、夜中の2時にメールを送るほうも送るほうですが、即返信をくれるほうもくれるほうです。お互い健康に気をつけましょうね・・・。

というわけで湘南ベルマーレ戦、平塚競技場での観戦方法はこちらをご参照ください。お時間とお金に余裕がある方はぜひスタジアムでご声援を!!! BLUE HEAVENを半分イエローワールドで染めて、ピッチ上の選手たちにありったけのパワーを送りましょう!!! もちろん、日立台の体育館で「日立パブリックビューイング」も開催されますから、こちらから念を送っていただくのも大歓迎。同じTV観戦なら、みんなで観たほうがものすごく盛り上がりますよ。
ここに来てまさかの連敗で、自動昇格のゆくえは最終節にもつれ込んでしまいました。失点が多いという課題は真摯に見つめる必要がありますが、へこんでいては勝てる試合も勝てません。とにかく最終節、湘南に勝つのみ。チームはもう、前を向いています。

勝ち点1差でレイソルが3位。2位の神戸は勝てば自動昇格という、レイソルにとっては絶体絶命のピンチ。しかし、こういうシチュエーションでは、得てして追う立場のほうが有利なものです。去年のJ1最終節、ガンバが勝ち点1差でセレッソを追いかけていました。セレッソは89分まで手中にしていた優勝をロスタイム同点弾でフイにしてしまった。J2でもそうです。仙台は甲府に勝ち点1上回る3位で、勝てばレイソルとの入れ替え戦進出が決定したのに、引き分けてしまった。甲府が勝って入れ替え戦進出を決めたのはご存じの通り。
さらにさらに。あのとき、われわれも経験しましたよね? そう、2004年最終節の大分戦です。セレッソに勝ち点1差の15位で、勝ちさえすれば入れ替え戦を回避できたのに、引き分けてしまった。大分空港へ向かう車の中、九重連山に沈む夕陽の切ない風景は忘れられません・・・。

かように、十分チャンスはあります。体が2つあれば、ユアスタに行って仙台サポと一緒にロペスダンスを踊りたいくらいですが、とりあえずレイソルは目の前の試合に集中。とにかく、勝たなければ始まりませんからね。

チームは本日午後練習前に、札幌戦を振り返るミーティングを行いました。宮本タクいわく「いっぺん落ちるとこまで落ち込む」プラン。確かに、VTRを観ていてへこみましたが、その後の石さんの訓示で前向きになれました。
「神戸うんぬんより、勝たなければ可能性は無いに等しい。ワシらが何をしたいのか、何をしてきたのか、原点を見つめよう。過去のことや周りのことは関係ない、勝つしかないんだ。今は、湘南に対してどう戦うか、どう勝つかしかない。勝つことに集中しよう!!!!」
勝つ、勝つ、勝つ、とたぶん意図的に「勝つ」という言葉を多用して、頭にすり込まれました。勝つしかないんですよね!!!!

最後にお知らせを。札幌戦後のタクブログで、レイくんが泣いていたという記述がありましたね。私は泣いているところに出くわしはしなかったのですが、みんなの声を聞くとどうやらそうらしい。なぜ泣くんでしょうね?
レイくんに中の人などいませんけど、彼もまだ王子、成長途上ですから、新陳代謝も活発なんです。だからでしょうかね。
そこで皆さんから、再度レイくんへのメールを募りたいと思います。これまで頑張ってきた彼に(そりゃもう、ものすごい頑張りようでした)、ぜひメッセージを送ってあげてください。広報宛のメールから送ってくだされば、責任をもって手渡します。よろしくお願い申し上げます。

2006年11月27日

恐れることは何もない

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:種蔵里美

「最後に絶対何かが起きる」
「持ってるよ、レイソルは。だってロスタイムの、それもラストプレーで(神戸が)引き分けたんだから」
「うちのような立場のほうが絶対にいいんだって。最後にドラマが待ってる」

試合終了1時間後のクラブハウス。
落胆や悔しさやの感情が渦巻くけれども、それを消化させるとともに、フランサが言う「最高に幸せな日」のために、選手たちは本気で12月2日の歓喜を信じています。

まだまだ諦める状況なんかじゃありません。
チャンスだって目の前に、「ほら」って顔を出しています。
失うものはない。「えいやっ」という勢いと、ひとつにまとまった力の強さがレイソルの最大の武器。
「信じないところに、それはやってこない」
試合後に由紀彦選手も言っていました。

誰ですか?「あきらめる」なんて言葉を使ったのは。
「あきらめてるサポーター、たった一人でもいるかな」とポツリとつぶやいた選手がいました。「いないよね?」と確認するように。
試合後の場内一周が終わる頃にメインスタンド、バックスタンドで自然発生的に起こった「柏レイソル」コール、「一心同体」パネルを掲げてくれたひと、胸を叩いて「気持ち」を伝えてくれたひと。
負けた・・・と落ち込んで帰路についたひとも、明日にはまた前を向くひとに戻っている。
「いないよ」って即答しました。
もう一度じっくり考えてもやっぱり、「諦めてるサポーターなんて一人もいないよ」って答えます。

今年のレイソル、試合前も試合後も、スタジアムでも練習場でも、たくさんの笑顔に包まれてここまでやってきました。
今日の試合前の日立台にも、ふれあいタイムに参加した選手に話しかける方々の笑顔、楽しそうで嬉しそうでわくわくしている方々の、見ているだけで胸がいっぱいになるような顔にたくさん出会いました。
伝説のシーズンのラストにも、やっぱり笑顔が似合う。
最後まで明るく、堂々といきましょう。
12月2日の湘南戦に向けたトレーニングは火曜日から始まります。
自分たちを信じて、しっかりと準備をしていきましょう。

2006年11月25日

1年間やってきたことを

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

長くつらく険しい道のりと言われ(脅され)、スタート前には戦々恐々だったJ2の戦い。それも残すところ、180分となりました。

仙台に勝った後は歓喜に溺れ、山形に負けた後は悔しがり、すぐに立ち直って気持ちを奮い立たせ、そして札幌戦を17時間後に控えた今。何だか急に寂しくなってきましたよ。明日で今年のホームゲームは最後。あの、たとえようもない高揚感を味わえる日立台のゲームが、最後なのです。

もちろん、来年も日立台でゲームは開催しますよ。でも、今年はラスト。ねえ皆さん、今年の日立台、楽しかったと思いませんか? 私はレイソルにかかわってまだ日が浅いので、99年や00年の頃の強かったレイソルは知りませんし、96年の12連勝も知らない。でも、今年は本当に楽しかった。このメンバーと、このスタッフと、このサポーターと、このスタジアムで20試合も戦えて楽しかった。

こんな感傷に浸っていられるのも今のうち、来年になればまた新たなシーズンが始まって、そのお祭り騒ぎの渦に飲み込まれていく。それはわかっているのですが、私の中で、2006年のレイソルはきっとずっと忘れられないと思うし、風化させたくない。そう思いませんか?
だからサポーターの皆さん、これを読んでくれてる選手たち、明日を最高の一日にしましょう。2006年のホームゲームの締めくくりを、脳内に焼き付けましょう。勝って、騒いで、楽しんで、一生忘れられないくらいに素晴らしいゲームにしましょう!!!!!!

そんなことを考えていたからでしょうか、自分でも気づかぬ間に表情が厳しくなっていたようで、昨日南選手と由紀彦選手に突っ込まれたのは種蔵広報によって既報の通り。今日、石さんにも言われました。ミーティングが始まる前、事務所に入ってくるなりヘッドロックを極めたり、カメラを向けると不自然なほどの笑顔を向けてくれたり、やけにいじってくれるなと思っていたら、「だってつらそうなカオしとるんじゃもん」だそうです。
今、いちばんプレッシャーを受けているのは間違いなく石さんでしょう。でも、こうして他人の心配までしてくれる。申し訳ない気分になります。

その石さんがミーティングで話したこと。
「明日でホーム最終戦、残り2試合。この2試合に、1年間やってきたことを全て出そう。せっかくこのポジションにつけているんじゃから。山形には負けたけど、すごく頑張れるいいチームになってきてる。あとは結果なんだよな。残り2試合、応援してくれるサポーターのためにも、結果を残そう!」

勝ち点2差に3チーム。46試合やってきてこれかよ、と笑いたくなってしまう状況ですが、ひとまず他は気にせずに、明日の札幌戦に集中。われわれスタッフも皆さんサポーターも、1年間やってきたことを、思いの全てを、明日の試合で出し切りましょう。では明日、日立台で!!!!!

2006年11月24日

日曜日の日立台を今季最高の日立台に

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:種蔵里美

レイソルからレンタル移籍中の長谷川悠選手が所属するFC岐阜は、今日から全国地域リーグ決勝大会がスタート。JFL昇格をかけ、こちらも大事な戦いに挑んでいます。初戦は静岡FCを相手に3?2で勝利。長谷川選手も後半から出場し、15分ほどプレーしたようです。明日はカマタマーレ讃岐と対戦です。
お互いの場所で精一杯に。がんばろう、ハセ!

トップページでお知らせした通り、北嶋選手が両膝軟骨損傷のため、本日手術を受けました。ギリギリで出場できるかというケガを抱えながら、思うようにならない体と強い責任感との狭間で苦しかったと思います、とくに愛媛戦から横浜FC戦にかけての時期は。膝の状態も良くなったり、後退したり。手術をするタイミングでもまた、随分と悩んだと思います。
昨日の試合後のキタジは、いい顔をしていました。
「うちのサポーター、すげぇなって思った。このサポーターがついているから選手たちはきっとやってくれる。大丈夫って確信した」
北嶋選手の頑張りはみんなが知っています。負けじとこちらも頑張らなくては!と思わせてくれる。札幌戦には、退院して応援に来ると言っていました。

山形戦をベンチ横で観戦し、ひとつひとつのプレーに声をあげて応援し祈っていた北嶋選手だけではなく、交代で出ていく選手を鼓舞する加藤選手、試合後に石川選手の肩を抱いて励ます近藤選手など、山形戦のメンバーの互いのサポートは力強いものでした。南選手がシーズン前からよく言ってきた「まとまりのある、いいチームになりたい」という言葉を、強烈に思い起こさせてくれました。

ピッチ上のチームもまた同じ。今日、記者の方に向けて石さんが、
「すごくいいチームになってきている。頑張れるようになってきたし、攻守の切り替えが早くなっている。意識というよりも、体が自然と反応している」
とコメントしていました。

さあ、あと2試合!
1年間私たちが積み上げてきたものを、それぞれの場所で、思いっきり表現しましょう。

午前練習のみとなった本日のチーム。
日差しが強くて、まぶしそうに眉間に皺を寄せて歩いていた横井広報に、「あーもう、暗いよ、顔が。スタッフが暗くなってどうすんの!」(南選手)、「そうそう、楽しまないと」(由紀彦選手)と選手たちから声がかかっていました。山形からの新幹線では、次の札幌戦に向けて切り替わった顔をされているみなさんにたくさんお会いしましたが、チームもあさっての札幌戦に向けてすっきりとした顔に切り替わっています。

さあ、その札幌戦。
チケットは、残り本当にわずか。残券はMR席とアウェイ自由席のみです。
ぜひ満員にしましょう。
日曜日、日立台でお待ちしています!
ぜっっったいに勝ちましょう。

2006年11月24日

ハイ次!

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

「J2は魂が磨かれる場所」とは佐藤由紀彦選手の名言ですが、こと精神の耐性に関してはいい感じにテカッてきたようです。

惜しくも敗れた山形戦。わたくし、タイムアップの笛を聞き、むむぅ?と唸りはしましたが、次の瞬間には気持ちが前を向いていました。
「ハイハイ次々、ここで落ち込んでてもうつむいててもいいことなんてゼロゼロ、中2日で札幌戦だよヴィトーリアの編集もしなきゃだよ、課題を見つめるのと失敗を引きずるのは全然別、次は勝つしかないんだよ!!!!!!」
という感じで。ロッカールームに入っても、そんな空気を感じました。いつもは怖い石さんもサバサバしてます。タクの言葉を借りれば、「強引に切り替えてるんでしょう」。

そう、力ずくで気持ちをエイヤッと切り替える、それが出来ることこそ精神面のタフネス。由紀彦選手が言うように、「この状況を楽しみ」ましょう。こんなヒリヒリするような緊張感、実生活でもそうそう味わえませんよ。くぅぅぅぅぅ!って感じじゃないですか? 私が壊れてきたからですか?

それにしてもです、今回ほど、アウェイの地でレイソルサポーターの方々にお会いした記憶はありません。どこに行っても黄色い人たちがいました。新幹線の車中でも、駅でも、町のコンビニでも、帰りの常磐線の車内でも。天童のホテルに泊まったのですが、朝食会場ではテーブルについている方全員がレイソルサポーターでした。
モンテディオさんによると、チケットの発見枚数から見ておよそ1000人ほどのレイソルサポーターが入場したらしいとか。応援も素晴らしいものでした。と言うよりたぶん、モンテディオサポーターではない一般のお客さんにとっては、「狂ってる」としか見えなかったでしょうね。当然、褒め言葉ですね。

由紀彦選手の言葉を借りれば(今日の日記は彼に乗っかりまくりですね)、「選手、スタッフ、サポーターを含め、チームが一つになって力を見せるときが来た」。日曜日は、私たちの力を見せ付けましょう! 伝説のシーズンのエピローグを、私たちの力でハッピーエンドに持って行きましょう! では日曜日に、日立台で!

・・・と締めくくろうと思っておりましたが、帰りの車中で多くの方々に聞かれたのでご報告を。ディエゴ選手の具合です。足を痛めたようで、終了後のロッカールームではアイシングをしていました。次戦の出場は、患部の経過を見て判断することになります。

2006年11月22日

絶対に勝利を諦めない

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:種蔵里美

「たとえ仙台戦であのPKが決まっていたとしても、わしには勝つ自信と確信があった。それだけの力が、チームにはある。それだけの選手たちが、うちにはいる。ベンチも含めて、わしは選手たちを信頼しておる。信用して、頼りにしている。たとえ先制されても、2点差であろうとも、それ以上でも、逆転できる、そう信じている。ロスタイムになっても、わしは絶対に勝利を諦めない」
昨日行われたミーティングの最後で、石さんがこう選手たちに語りかけました。

絶対に勝利を諦めない。
神戸戦も仙台戦も、レイソルの名のもとに集うすべてのひとが苦しいくらいに勝利を信じていたからこそ、勝利を自ら引き寄せました。
10月28日の横浜FC戦以降、天皇杯の磐田戦、リーグ戦の神戸戦、仙台戦。いずれも楽に勝てた試合はひとつもありません。でもそれこそが、「チームの自信になっている」と石さんは言います。
山形は強敵です。でも今日、山形に出発していったレイソルの選手たちは、たくさんの苦しみや落胆や喜びを誰よりも強く感じて、糧にしてきた選手たちです。
ただひとつの目標を目指して、ここまでやってきました。
自分たちの力を、全力でぶつけて、山形を倒すだけです。

山形に来てくださるみなさん。
この時間帯であれば、もう到着されている方や、車で出発される方もいらっしゃるかと思うのですが、現地はかなりの寒さです。ぜひ暖かくして出掛けてください。
目の前の試合にすべての神経を集中させるために、寒さに気をとられないために、いい準備をしてキックオフのときを迎えましょう。

なにがあっても、下を向かない。
絶対に勝つんだ、集中して、信じ続けて。
いざ山形戦。
がんばりましょう。絶対に勝ちましょう。

2006年11月21日

人生にレイソルを

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

柏市立光ヶ丘小学校の皆さん、今日はありがとうございました。熱烈に歓迎していただいて・・。

「学校訪問 れいそるしま専科」の一環として、鈴木達也選手、小林祐三選手とともにお邪魔したのです。今日のメニューは、選手のトーク。5年生の希望者、27人の方々を対象に、両選手が自身の体験を語るトーク、質疑応答、リフティングテクニック披露、そして即席サイン会などを行い、1時間弱、楽しい交流のひとときを過ごしました。
先日、旭小学校に南選手、大谷選手とうかがった後の日記でも記したことですが、選手たちのトークに唸らされてます。みんな幼い頃からの夢を実現しただけあって、話の内容にすごく説得力がある。ぜひ多くのお子さんに聞いてほしいです。私も小学生の頃、こんな話を聞けていたら、たいした夢も持てず漠然と30数年も生きてこなかったはずだ。

印象的だったのは以下のくだり。
鈴木達也選手
「最近、いじめの問題が世間を騒がせてますが、僕も小学生の頃、いじめというか仲間はずれにされたことがありました。でも、自分にはサッカーがあった。クラブに行けば、学校のことを忘れることができました。好きなことにめぐり合えてよかった、サッカーに救われた、と思います。
好きなもの、好きなことにめぐり合うチャンスは、誰にでもあります。気の合う仲間と過ごせる自分の居場所を見つけられれば、世界が広がります」
「好きなことに取り組んでいると、必ず壁に当たる状況があります。僕にもありました。そんなときは『周りが何を言おうと、自分を信じる。自分ならできるんだ』と信じることです。努力して無駄なことは絶対にありません。すぐに結果は出なくとも、積み重なって大きな成果を生みます」
ユースからトップチームへの昇格はできなかった鈴木選手ですが、筑波大を経て大きく成長し、今こうしてレイソルのホープとして活躍している。説得力ありますよね。

小林祐三選手
「皆さんは夢を持っていますか? (ほとんどの子どもが手を上げる) すごい。夢を持つのは素晴らしいことです。
皆さんが夢を叶えようと努力していても、今後、それを邪魔しようとする人はいっぱい出てきます。友だちや親、先生かもしれない。でもそれは(悪意を持ってするわけじゃなくて)人だから、間違えることがあるんです。僕も『おまえはサッカー選手になれない』と言われたことが何度もありました。でも、僕はこうしてサッカー選手になることができた。僕に『サッカー選手にはなれない』と言った人は、皆、間違っていたんです。
みんなも、夢を諦めさせるようなことを言われることがあると思います。でも、そこで諦めないのが本当の夢です。言われて諦め、別のことをやろうと思うのなら、それは夢じゃない。僕は、自分を信じることができました。先のことはわかりませんが、一生懸命やっていれば必ず報われます」
こんなこと、夢を叶えた経験者でなければ言えませんよね。話しぶりも堂々としていて、21歳になったばかりとは思えない(って最近の日記でも書いた記憶が)。

鈴木達也選手も触れていたように、最近学校では、いじめの問題がかまびすしいですね。いじめ自体は今に始まったことじゃありませんが、ここのところ「自殺」がクローズアップされています。光ヶ丘小学校へ向かう車中でも、2人とこの問題について話していました。

子どもに限らず、生きることが辛くなったり、生きていることに意味を見出せなくなったり、どことなく自分の人生が平坦でつまらなく思えてしまったり、といった思いを抱いている方もいるかもしれません。そんな方はぜひ、日立台へ来てほしい。日立台でレイソルの試合を観てほしい。レイソルを応援してほしい、と切に思うのです。営業活動じゃないですよ。
レイソルが勝って喜ぶ、感動する、ゴールに狂喜乱舞する、負けて悲しむ、悔しい思いをする、出来の悪いフロントに罵声を浴びせる(・・・)。「日立台劇場」は喜怒も哀楽も詰まった“感情”の百貨店。大げさに言えば「生きてる」ってことを実感してもらえるはずです。

学校で、職場で、家庭で、辛いことがあったり悲しいことがあったときに、「でも、週末にレイソルの試合があるから」と思ってもらえるなら、これに勝る喜びはありません。

何だか小学校訪問の話から脱線してしまいましたが、わたくしは日々そんなことを思いつつ仕事をしております。あなたの人生にレイソルを。

2006年11月20日

レイソルらしさ

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:種蔵里美

仙台戦終了後クラブハウスで選手コメントをとっていたら、トレーナールーム前のソファでほかの選手たちと一緒にわいわい「神戸?横浜FC戦」を観戦するフランサ選手を発見。
仙台戦を振り返るコメントをもらい・・・
「そうそう、今日のマッチデー見て」と手渡すと
「ああー、試合前にロッカールームで見たよ(満面の笑み)。クールだったろ?」
「(マッチデーが?フランサが?)・・・うん。せっかくの写真小さくてごめんね」
「いや、だってみんな同じ大きさでしょ?知ってたよ(満面の笑み)」
(いまいちピンとこない方は、仙台戦のマッチデープログラムをご購入ください)

元セレソンであり、ブンデスリーガでプレーしていた一流の魔法使い、フランサ選手。公文通訳がよく「フランサは頭がいいからね」と表現しますが、今年の彼の順応性もまた一流かもしれません。ピッチ内の姿はみなさんご存知の通り。練習を見ているだけで、そのすごさにため息が出ます。
そして、繰り返し言う「ここでプレーすることを誇りに思う。レイソルに関わるひと、みんなのために、絶対にこのチームをJ1に上げたい」の言葉通り、決意をもってきっちり結果を出してくる。神戸戦の、ディエゴ選手へのアシストが決まったあとの、ベンチ前での雄叫びは見ていて鳥肌が立ちました。もちろんあのプレーにも。

ピッチ外でもまた、魅力あふれるキャラクターの持ち主なのです。
これもみなさんご存知ですよね。
ものすごくマイペースだけれど、こっちにもちゃんとあわせてくれる。試合後の選手バスの最後列で谷澤選手にイヤホンを片方貸してあげてヒップホップを聴いたり、筋トレルームで踊ってくれたり、マッチデー「俺の撮っておき!」企画に真剣に取り組んでくれたり、企画意図を説明したのになぜかすべて「オレ」の写真だらけになってしまったりする、そんなフランサを好きな選手・スタッフはキリだけじゃありません。

温かくて仲が良くて、熱いサポーターがいて、日立台があって、洗練されているわけではない、愛すべき「レイソルらしさ」。フランサがすっかり馴染んでる「レイソルらしさ」を、それを楽しむフランサを、いまさらながらとても大事に思います。

そして、レイソルというチームについて常に考えているこの選手の日記が、昨日アップされていました。
PCの方はぜひクリックしてください。必読です。 → 北嶋秀朗オフィシャルサイトDIARY
シンプルで力強くて、素晴らしいメッセージです。

さて本日チームは午前練習でした。心配された雨は小雨がぱらつく程度でしたが、吐く息が白く、手袋・ネックウォーマー・ニットキャップでフル装備の選手も。鈴木将太選手が全体練習に合流していました。
明日も午前練習のみです。夕方には、柳澤選手がレイソルオーレに出演予定。アジアユースの報告をしてきます。お時間のある方はぜひ、柏?島屋ステーションモール8階のスタジオK?WESTでお会いしましょう。

2006年11月18日

あと3試合、全力で

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:種蔵里美

落とせない大事な一戦。南選手のあのセーブがあったからこそ、なおさら、絶対に勝ちたかった。フランサ選手が「仙台はレイソルのパスやワンツーなどをよく消していた。難しい試合だった」とコメントしていましたが、そんな状況のなかでも「今日はなんとしてでも」と、強く思わせてくれました。先制されても下を向くレイソルではなかった。みんなで掴んだ勝利です。

これで、一歩前へ、進むことができました。
1位とも3位とも勝点差は「1」の2位。まだまだ踏ん張って、全力を出し尽くして。

レイソルには、南選手にこう言わせた、みなさんがついています。
「ここ日立台ではいつも何かが起きる。こういう試合(終盤で試合が動く)を、何度もしてきている。今年はホームで負ける気がしない。J2に落ちてもこれだけのひとが応援してくれているし、それどころかサポーターが増えた気がする。去年まではここでなかなか勝てなくて野次や誹謗中傷もあったけど、今年は僕たちを後押ししてくれているとひしひしと感じる。それに僕たちが応えなくてはいけないと思う、いい関係が築けている。今日の勝利もサポーターのおかげです」

一試合一試合が、鮮やかに胸に刻まれてゆく、私たちの誇れるべきシーズンだからこそ。
J1に昇格するのだからこそ。
次の山形戦、絶対に勝ちましょう。

「みんなの願い、叶えます」(昨日のコメントです)と右ひざ半月板損傷の手術から2ヶ月たたずに復帰してきたチュンソン。
後半33分の「イ・チュン・ソン!!」コールとスタジアムの空気。本人は軽やかに風を切ってピッチに走り出していきましたけど、いつの間にか、ほんとに大きな期待を背負う選手になりましたね。
1年前の入れ替え戦第2戦、悔しくて、後半途中で「もうクラブハウスに帰る」とスタンドから一人降りてきたチュンソン。良くも悪くも感情がストレートに出るタイプ。試合にコンスタントに出るなかで「俺がやってやる」気質をコントロールできるようになってきた今季、彼独特の「意地」にも期待せずにはいられません。あのときのどこにぶつけていいかわからない気持ちを、この時期ここで発揮するんだと、真っ直ぐにゴールに向かっていっている気がします。2ヵ月半ぶりの出場に、試合後はちょっとはにかんだ、ホッとした表情を浮かべていました。

さて、モバイルレイソルは本日の試合もメンバー入りした16選手全員のコメントをアップしました。なかなか無謀に思えたこの企画も、ホームだとだいぶスムーズです。
ご協力いただいた柏レイソル選手のみなさん、ありがとうございました。

最後に。
いつもいつも、ブラジルトリオへのインタビューやフランサ選手への「俺の撮っておき」撮影のお願い、コメント取りなどで我々広報ズを助けてくれる公文さん、第一子誕生おめでとうございます!
すくすくと健やかに育ちますように。

2006年11月17日

お願い

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

『サッカーJ+』をお読みになった皆さんこんばんは。無駄に熱くて約束を守らない男、ヨコイです。昨日見本誌が送られてきた後、一読して青くなり、すぐにえのきどさんに謝罪のメールを入れたのですが・・。まったく、ホントに信用がおけませんね、私は。

さて、美味しく神戸牛をいただいたのが一昨日のことのようなのに(比喩ではなくて本当の話。ね、ステーキ屋でお会いした皆さん!)、明日はもう次の戦いです。現在5位のベガルタ仙台を、日立台に迎えます。
繰り返すようですが、仙台戦こそが重要です。皆さんも先刻ご承知のとおり、裏で神戸対横浜FC戦が行われるから、です。他チームの動向なんてどうでもいい、目前の試合に全力を尽くすのみ、というのは真実。しかし、激しく昇格を争う2チームのいずれか、あるいは両チームともが「勝ち点3を積み上げることが絶対に不可能な節」は、明日の第49節だけなのです。3位につけるレイソルとしては、ここでなんとしても勝ち点3を加算しなくてはなりません。

その重要な試合を前にして、本日は試合前日恒例のミニゲームを行いました。気持ちが入りすぎて空回りしてもいけません。前日のレクリエーションは、メンタル面の調整を図る上でも有効なのです。
フォトギャラでもご紹介したように、紺ビブス組がやぶれ、ペナルティとして全員でダッシュ。その中で最も遅かった宇野沢選手が、罰ゲームを受けることになりました。
「ウノ、一発芸やれよ」との声を無視する宇野沢選手。しかし周囲の期待は高まる一方。山根選手は「オレも先週やったんやぞ」と迫る。「先週一発芸をやった⇒次の日の試合に勝った」というげん担ぎが宇野沢選手の脳裏をかすめたのでしょうか、ウホウホとゴリ走りを披露したのでした。
わたくし、爆笑しつつも、『塩狩峠』もかくやという宇野沢選手の自己犠牲精神に心で泣いていました。モバイルレイソルの選手アンケートに「自分を動物にたとえると?」という質問項目があり、宇野沢選手は「ノーコメント」と回答しています。それは、選手・スタッフの誰もが寄せる期待を見越しての、彼一流のスルーなのです。よく練習を見学されている方なら思い当たるでしょう、彼が何にたとえられているか。
宇野沢選手は、そうやっていじられることを快く思っていない。いや、拒む自分をネタにしているのかもしれませんが、とにかく嫌がる。しかし明日の重要な一戦を前にして、チームの雰囲気を少しでもよくしようと、あえてゴ○ラの真似をしたわけです。
宇野沢選手のサクリファイス精神。いかに今のチームが一丸となっているか、いかに選手・スタッフ個々人が各々チームのために自らの力を出し尽くそうと献身的になっているかを、物語っているとは言えますまいか。

・・・強引ですか。

とにかく、明日やぶれれば昇格の可能性がついえる仙台が、死に物狂いで向かってくることは間違いありません。難しい一戦となるのは目に見えています。スタメンの選手はもちろん、サブの選手、監督・コーチをはじめとするスタッフ、メンバー外の選手、われわれフロントスタッフ、そして皆さん方サポーター。レイソル一家全員の、文字通り「全力」を結集して、試合に臨む必要があります。

そこで、明日試合を観戦なさる皆様に、お願いです。

試合中、どんなことがあっても、タイムアップの笛が鳴るまで、落胆しないでください。ボールを奪われても「あ?あ」と思わないでください。万が一失点しても落ち込まないで「かしーわレイソル!」とコールしてください。あるいは声に出さなくとも心の中で叫んでください。それでも必ず伝わります。

本来的には、ご観戦いただくお客様に自由であるはずの観戦スタイルを強要するなど言語道断、もってのほかであることは重々承知しております。しかし私たちは、ともにレイソルの勝利を、J1昇格を願う者として、同志とも言えるわけです。失礼を承知の上でお願いいたします。
ピッチとスタンドが日本一近いここ日立柏サッカー場は、場内の空気(ムード)が伝播するスピードも、恐らくどこよりも速い。スタンドの皆さんがへこんでしまうと、ピッチ上の選手たちもすぐにそれを察知してしまい、焦り、取り乱し、縮こまってしまう。逆にスタンドの皆さんが前向きだと、選手もどんどん乗っていける。このスタンドの近さは、諸刃の剣なのです。相手に押し込まれている時間帯こそ、皆さんのポジティブなパワーをピッチへ送ってください。選手たちは絶対に応えますから。

3週間前の横浜FC戦、3対1から1点を返されたとき、メインスタンドの上部から見ていると明らかにスタジアム全体のムードが暗くなり、「ちょっと、どうしたのみんな、こんなときこそ盛り上げたって?!!!」と私が叫んでいたのは、前の席にいた「まちゃぴんこと木村雅子」さんに聞いていただければわかります。

先週の神戸戦は、そういう意味で最高の応援でした。あの応援と、追いつかれても勝ち切れたことは、決して無関係ではないと信じています。
泣いても笑っても残り4試合。今季、いや昨季終了時からの私たちの努力が、想いが、報われるか否かがかかっています。明日の試合は、そのターニングポイントとなりえる一戦です。どうか皆さん、最高のご声援、最高の「ご観戦」を、お願いいたします。

2006年11月16日

状況に変わりはありません

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:種蔵里美

興奮さめやらぬまま(元々?)、桐畑選手帰国です。
海外でもモバイルレイソルで広報日記をチェックしていたとはさすが黄色い血が流れている男。そのモバイルレイソルに、インドでの様子を「選手日記」にまとめて書いてくれることになりました。それにしても今日はピアノでもクラブハウスでもたぶん、ずっとじゃないかと思うほど喋り通しでした。「ちょっと黙ってて、キリ」と南選手に遮られようとも、マルコスとフランサにちょっと引かれ気味であろうとも、公文さんに通訳されなくとも。でも、いてくれると何かと場を賑やかにしてくれる存在。フォトギャラの横井広報のコメントに納得です。無事に帰ってきてくれて何よりです。
ピアノでいつもどおり元気にお昼ごはんを食べていた柳澤選手。多くの日本代表選手が悩まされた体調不良は大丈夫だったようですね。柳澤選手も選手日記をいま執筆中のはず。横井広報が「まだかなぁー」と、メールが来ると「メールじゃ」と鳴るケータイを片手に待っています。


さて、仙台戦まであと2日となりました。
本日は午前中に紅白戦形式でトレーニングを。ここ3試合で計9失点ということもあり、石さんの大きな声が野球場に響き渡るなか、意識すべき守備の部分を入念にチェックしていました。


首位・神戸と2位・横浜FCの直接対決があるといえども、一週間前と、順位も追いかける立場もなんら変わりはありません。
神戸戦後、多くの選手が「負けたら終わりだった」と口にしていました。
その状況にも、変わりはありません。
私たちはあくまでもチャレンジャーです。
思い切り仙台にぶつかって、倒し、一歩前に進む。
ロスタイムが終わる最後の最後まで、この試合に勝つことだけを考えて、集中して戦いましょう。

チケットは残りわずか、完売間近です。
ありったけのサポートで、一心同体といきましょう。

2006年11月15日

ネタなし

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

やばいです。終電の時間が迫っています。でも、何も書けません・・・。
なぜなら本日、都内および某所で打ち合わせが連続し、チームとまったく接触していないから。ならば種蔵広報に任せればいいのに、という皆さんの声が聞こえます。が、午後は種蔵も同席していたため・・・。こんな日もあります。

したがって伝聞調になることをお許しください。

AFCユース選手権のU-19日本代表チームに参加していた桐畑選手と柳澤選手は、無事に帰国し、本日練習に参加したそうです。見たい。2人がどんなにたくましくなって帰ってきたか見たい。明日のお楽しみとします。
また今日は小林祐三選手の誕生日。タッちゃんブログによると、ファンの方からケーキをいただいたようですね。おめでとうを言ってない。言いたい。明日の課題とします。

先ほど、仙台戦で発売するヴィトーリアの校正をしていて、その小林祐三選手のインタビュー(ピックヒムアップ)を読みました。非常にいいこと言ってます。本当に今日で21歳なのかな、と思わせるくらいしっかりしてます。仙台戦の試合会場で、ぜひご確認ください。

なお本日より、ソフトバンク「Yahoo!ケータイ」にてモバイルレイソルのサービスがスタートしました。ソフトバンクユーザの皆様には大変お待たせいたしました。現在、3キャリア開設を記念して、モバイルレイソルのCM動画ダウンロードサービスを実施中です。19日までの期間限定ですので、この機会にぜひご登録を。永久保存版ですよ。

ああ、もう会社を出なければならない時間です。中途半端な内容で申し訳ございません! 次の機会に挽回します! それでは皆様、本日もお疲れ様でした。

2006年11月14日

仙台戦に向けて

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:種蔵里美

昨年の11月は果たして半袖で練習していたかなと不思議に思うほど温かい一日でした。
午後の練習試合を見ていても長袖の選手のほうが少ないほど。見学者の方々も今日は上着いらずだったのでは。でも油断は禁物。「明日からまた寒くなるみたいだからね。気をつけないと」とタムさんがおっしゃっていました。
土曜日には大事な仙台戦が控えていますから、温かくして出かけましょう。

今日はジェフ千葉との練習試合が午後2時から野球場のグランドで行われました。
メンバーはトップページをご覧の通り。1点目はCKから佐藤選手のボールに北嶋選手がニアで合わせたもの。ちょうど見逃してしまったのですが、一緒にいた平山ライターが「キタジだね。あの顔は決めたって顔だから」と言っていたら本当にそうでした。2点目もCKから。打点の高い、ドゥンビア選手のヘディングが決まり2?0で前半を折り返しました。
試合を通して、なかなか多くの見せ場には結び付けられませんでしたが、3点目の永井選手の思い切りのいいミドルシュート、4点目のドゥンビア選手のゴールは見学者の方々からどよめきが出るほど、いいシーンでした。
今日は練習生が3選手参加しました。攻撃的MFの西森選手(流経大)、ボランチの阿部選手(流経大)、サイドバックの竹石選手(流経大柏高)、ともに今日だけの参加です。

さて、先日の神戸戦に出場しなかった平山選手について、複数の方から「ケガの具合は?」と問い合わせをいただきました。先週のトレーニング中にふくらはぎを痛めたもので、現在チーム練習には参加していません。別メニューでの調整を続け、室外でのメニュー、全体練習合流と一歩一歩進めていく予定です。
やきもきさせてしまって申し訳ありませんが、いましばらくお待ちいただければと思います。
また本日の練習試合で負傷交代した石舘選手は重症ではないようです。ご安心ください。

この時期、試合出場機会の少ない選手はもちろんですが、ケガで練習に合流できない選手、リハビリは順調に進んでいるけれどあと一歩という選手、それぞれが「チームの力になりたいという、もどかしさ」と悔しさ、様々な思いをシーズンのなかで一番凝縮したかたちで感じています。
今季のような特別なシーズンだからこそ、なおさらです。
もちろん、あと3週間もあるシーズンのなかで試合出場を諦めることなどあるはずはなく、それぞれの立場で、前向きにチームに貢献しようと必死です。
仙台戦のメンバーに入るのは16人ですが、選ばれた16人以外のメンバーも私たちと同じように彼らに思いを託し、一緒に戦っています。

4日後となった仙台戦に向け、本日はマッチデープログラムの取材(今回は小林祐三選手)を行いました。
さてそのマッチデープログラム「ヴィトーリア」。恒例ではありますが、「サポーターズ・ヴォイス」に掲載するメッセージを募集いたします。すでにお送りいただいている方もいらっしゃいますが、16日の朝までに、「ご意見ページ」の広報宛メールからメッセージをお送りください。
この試合の重要性は、言葉にするまでもありません。
よろしくお願いします!

2006年11月13日

覚悟の前には、ジンクスなんて意味を成さない

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

1日のオフが明け、今日から週末の仙台戦に向けてトレーニング再開です。

午後練習に先立って、ミーティングが行われました。その前に、事務所へ寄った石さんとしばし歓談。
「知ってました? こないだの神戸戦で、44試合だったんですよ。ウチは勝ち点1差の3位、これはいわゆる『ノブリンポジション』じゃないですか! 石さんのジンクスは、44試合で勝ち点1差の3位ってことだったんですよ。ここから先は未知のゾーン、だからジンクスも関係ないですよ!」と私。
すると石さんは、ふふんと鼻で笑いながら(と見えた)、
「当然知っとるわい、自分のことじゃもん。神戸戦の前から思っとったよ。でも大分で(勝ち点1差で昇格を逃したとき)の1回目は36試合、2回目は40試合で、44試合やって3位じゃったのはフロンターレの時だけじゃよ」と完全否定。

自虐ギャグの一環として、夏ごろまで「わしゃあ3位が得意じゃから」みたいなことをよく言っていた石さんですが、今となっては「それがどうしたんじゃ」という心持ちなのでしょう。「覚悟を決めた」のだから。

その後のミーティングでは、神戸戦の模様を振り返りました。改めて見ると、レイソルのいいところと悪いところが噴出した試合だったことがよくわかります。今日のミーティングでは、ここ最近の失点数の多さについて、石さんから詳細な対策案が出されていました。
得点力はもともと高いし、最近は好調。だからこそ、セットプレーやカウンター、ミスからの不用意な失点を減らせれば、勝利がぐっと近づく。チーム全員で、失点防止への意識を高めました。

さて、本日午前練習と午後練習の合間を利用して、モバイルレイソルの選手動画メッセージ、着ボイスなどの収録を行いました。前回収録時にケガなどの理由で参加できなかった山下選手、根引選手、大谷選手、マルコス選手の分を、無事収録することができました。
データは一両日中にアップされる予定ですので、どうぞお楽しみにお待ちください。個人的には山下選手の博多弁バージョンがツボでした。
収録のときに大谷選手から「広報日記に書いておいてよ」とリクエストがありましたので、この場を借りてお知らせしたいと思います。大谷選手の負傷、鎖骨骨折の経過は順調なのですが(最近はレントゲンも撮ってない、と本人)、椎間板ヘルニアを発症してしまい、現在リハビリもままならない状態です。長年の疲労が蓄積したもので、どのタイミングで傷めた、というわけではないのですが。したがって、復帰はまだ先のことになりそうです。
チームが正念場を迎えている中、大谷選手の気持ちは察するに余りあります。しかしここは体をオーバーホールするチャンスと捉え、しっかり治して、再び万全な状態で日立台のピッチに立ってほしいと願っております。

明日は午後2時から、ジェフ千葉さんとの練習試合が行われます。場所は野球場のサブグラウンド。ぜひ大勢の方にご覧いただきたく。もしかしたら、あの選手が出られるかも、です。

最後に、宮本チーム主務のブログの件、本人も書いておりますように、以前のエントリで一部不適切な表現がありました。ブログ統括者としてわたくしからもお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。
そして一点訂正を。平川コーチが「素晴らしい」と褒め称えたサポーターの応援、本人によるとあれは仙台の応援を指していたそうです。こちらもお詫び申し上げます。

しかし、先日の神戸サポーターの応援が素晴らしかったことは間違いなく真実です。選手も素晴らしかったし、そして私らレイソル広報ズと仲良くしてくださるヴィッセル広報ズのお三方にもお世話になりっぱなしで。ぜひ「トモニイコウ」!ということで。神戸の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

2006年11月11日

伝説の一戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

さ、さ、切り替えますよ。まだまだ戦いの日々が続きます。今日勝ったのは想定の範囲内、次の仙台戦こそが重要です。勝っても負けても引き分けても、リーグ戦が続く限りすばやく切り替えて次、次!

・・・・などと言ってみたりして。今日だけは余韻に浸ってもいいですよね!? やったーーーっっ!!!!!

ゴールを決めては追いつかれ、の繰り返し。しびれまくりの展開でしたが、最後はフランサ選手のスーパーテクニックと、レイソルイレブンの勝利への執着が勝りました。3対1から追いつかれた時に、横浜戦のいやーな思い出がフラッシュバックしたのは私だけではないはず。でも、なぜでしょうか。今日は最後に点が入る気がしていたのです。フランサ選手という最終兵器が残っていたこともありますけど、「今年が伝説のシーズンになるなら、天王山のこの試合、最後に絶対ドラマが生まれるはず」という根拠のない希望的観測があったんですよね。
今日、確信しました。今年はレイソルにとって100年先まで語り継がれる、伝説のシーズンになる。いや、われわれが「伝説をつくらなければ」ならないのです。つくりましょう、伝説!!!

それにしても、死闘という言葉がふさわしい試合でした。両チームの選手はもちろん、両サポーターの気持ちもあふれまくって、ウイングスタジアムが異様なムードに。間違いなく、試合中の時間帯は日本列島の中で最高に熱いスポットでした。
またここのゴール裏席、ホームのヴィッセル側が深紅に塗られているのは当然として、アウェイ側が黄色なんですよね。今日のこの激闘を見越していたかのようなカラーリング、狙ってたでしょ、絶対そうでしょ、とウイングスタジアムの設計者の方に問い詰めたくなるほど。

サポーターの応援について、メインスタンドの記者席で気付いたことがあります。

以前、私が広報日記でスカウティング担当平川コーチの言葉をご紹介したことを覚えてらっしゃいますか? 神戸が連勝を続けていた頃です。「ヴィッセルはサポーターの応援が素晴らしい。あの応援に選手が乗せられてるのは、絶対にありますよ」という話。今日納得しました。
この試合、レイソルは4得点をあげたわけですが、レイソルゴールの瞬間にもヴィッセルサポーターの応援が全くブレない、声量が落ちない。変わらぬテンションで声援を送り続けている。アウェイにもいろいろ行きましたが、こんな応援は珍しい。速報を打ち込みながら、「あれ、今レイソルのゴールだよね?」と自問自答してしまいました。
そして神戸の選手がボールを持つと、ワッとボリュームが上がる。これは確かに力になる応援だ、と僭越ながら感心しました。

誤解しないでいただきたいのですが、レイソルサポーターの応援も同様でした。失点のたびに「あーあ」なんて空気が流れる、なんてことはなく、一際大きな声で「かしーわれいそー!!!!!」と声が張りあがる。人数では不利でしたけど(それでもすごい数の方々がいらしてくださいましたが)、声量では神戸を上回るほどでした。
何が言いたいのかといえば、とにかく両チームの選手、サポーターとも最高だったってことです。いい試合でした。3失点したため、試合後の石さんはむちゃくちゃ機嫌悪くて怖かったですけど・・・・。

ではこれから、全選手のコメントをモバイルにアップします。種蔵広報が新神戸まで選手たちに付き合って、コメントを取ってきてくれました。お楽しみください。

2006年11月10日

神戸を倒すことに集中しましょう

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:種蔵里美

今年、全選手の背番号が、どの番号をとってみてもピタリとはまるかたちで決まったとき、まだシーズンも始まっていないのに、とんでもなくいいシーズンになる、と身震いがしました。
飛び込む先で何が待ち受けているかは全くわからないけれど、怖くないぞ、だってみてみてうちのチーム、と。
それぞれの背番号に守られ、あるものはそれを背負って、石さんとスタッフと選手たちはやっぱりすばらしいチームを作り上げてきてくれました。
神戸戦を明日に控え、不思議とあの日と同じような心境です。
ピッチ上で全選手がレイソルを全力で出し切ること、私たちはそれを最大限にどこまでも同じ気持ちで支えきること。やるべきことは明確です。

チームは午後1時すぎに出発しました。
午前中はいつも通りの最終調整。ディエゴ選手は相変わらずの陽気さを見せ、チーム内の活気、それぞれの選手たちに変わりはありません。それでも、どこか凛とした静けさが漂っていました。
大谷選手の見送りの意味も、みんながちゃんと理解して受け止めて、出ていったと思います。


大事な神戸戦、モバイルレイソルは特別態勢で臨みます。
試合後には全選手のコメントを掲載、試合前にも選手たちの表情をメールマガジンでお届けします。
写真も多く撮影してきます。
レイソルの記者席でいつもお見かけするメディアの方々からも次々に「私も行きます!」と連絡がありました。地元の新聞折込紙編集部であり、レイソルロードでホームゲーム後に配布している号外を制作している「朝日れすか」さんも遠い神戸まで編集者さんを派遣してくれるとのこと。本当に心強い。チームが触れる、いたるところをレイソルのホームにしてみせます。

11月11日、午後3時4分キックオフです。
集中してそのときを迎えましょう。
「集中することとは常に考え続けること」
神戸を倒すことだけに集中して。
一心同体。がんばりましょう。

2006年11月 9日

諦めない

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

いやーいいモン見せてもらいました、U-19の韓国戦。延長からですけど、ファンサービス課の河原と仕事をほっぽってTVに見入ってしまいましたよ。ヤナギとキリが出ていなかったのは残念ですが。
PK戦のシーンでは、つい先日磐田で同じような経験をしてきただけに、「ここで決めときゃ絶対有利だ!!」「林君ガンバレ!!!」とか声を出して応援しちゃったりして。

ちなみにGKの林選手は流通経済大の1年生で、今季レイソルの練習に参加したことがあるのです。考えてみればすごいことですよね、この年代の代表GK2人が、去年までは同じ柏市内でプレーしていたんですから(林選手は流通経済大柏高、桐畑選手はレイソルユース)。桐畑選手もライバルが身近にいると、刺激があっていいですね。

1人少ないとはいえ、韓国に押し込まれっぱなしだった日本代表。しかし選手からは、「絶対に勝利を諦めない」という気迫を感じました。PK戦の時の林選手には、極限状態のプレッシャーを楽しんでいるかのごとき不敵な余裕すら感じました。我らがレイソルも今、正念場を迎えて極度のプレッシャーを受けているわけですけど、それを楽しむくらいの心持ちがほしいですね。
もちろんそれは普段からの精神的鍛錬や生まれ持った資質も関係するでしょうから、一朝一夕にはいかないかもしれません。でも、「絶対に諦めない」という気持ちを持ち続けることはできるし、それが何より大切。言うまでもなく、現時点で昇格を諦めている選手やスタッフなんて、掛け値なしに1人もいやしませんが。

ちょっと意味合いが異なりますが、今日、別の場所で同じようなことを感じました。「学校訪問 れいそるしま専科」でお邪魔した、旭小学校でのことです。
今日は午前と午後の二部構成。午前中は育成のコーチたちによるサッカー教室を行いました。対象は1?3年生の低学年の子どもたち。ふだんサッカーに親しんでいない女の子が、目を輝かせてボールを蹴っているのが印象的でした。
そして午後は、4?6年生が対象の講演会。今日は南選手と大谷選手が講演しました。その中で、印象的なフレーズがあったのです。南選手の言葉です。

「中学の時は、読売SCのジュニアユースでサッカー、学校の部活動でバスケをやってました。バスケのほうが試合に出られて、サッカーでは出られなかった。でも、高校進学の時は、『サッカーを辞めちゃいけない』という気がして、サッカーで進学する道を選びました。
静岡学園では1年の時から使ってもらって、その年に全国優勝することができました。でも、努力家ってわけでもない僕がなぜプロになれたか。それは『サッカーを続けていたから』にほかなりません。
辞めちゃうのは簡単だしラクです。でも、そうしたらそこで終わりです。みんなも、『これをやろう』と決めたら、途中で諦めずにやり切ってほしい。『すごく頑張ったな』と思えるところまで。
これから何をやっても、つらいとき、辞めたくなるときは絶対にあると思う。でも、レイソルの石崎監督も言っていました。『つらいことや苦労があるからこそ、それが達成できたときの喜びも大きい』と。僕もそう思います。皆さんも諦めずに、やり遂げてください」

子どもの頃の夢を叶えてプロになり、選手としても実績を残している南選手だからこそ、説得力のある言葉です。昨日の夜、「ヨコイさーん、もっと早く打ち合わせしてよ、明日何しゃべるか全然決めてないよー」と電話してきた男の口から、こんなフレーズが出てくるとは。さすがです。

大谷選手も同様のことを言っていました。続けることこそ夢を叶える近道、と。「継続は力なり」ですね。

何があっても諦めない。「今年1年で昇格」といった時限的な命題は例外ですけど、「いつかサッカー選手になる」といった夢なら、ご臨終まで諦めなければ、「叶うか死ぬか」なんですよね。諦めない。絶対に諦めないって言葉が、すごく胸に突き刺さる2006年の秋です。

2006年11月 8日

それぞれの役割

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:種蔵里美

天皇杯の磐田戦の映像を見返していて、印象的なシーンがありました。
勝敗が決まった瞬間、レイソルで最後にPKを蹴った鈴木達也選手がうなだれてその場を動けないなか、真っ先に声をかけた選手がいました。
ああやっぱり。
平山選手でした。
昨季のフロンターレ戦、小林祐三選手がレッドカードで退場したときも、タオルを持ってベンチから出迎えに行ったのは平山選手でした。ハーフタイムにロッカーに戻ってくる際や練習中にも若手選手にちょこっと声をかけているシーンをよく見ます。

なんて声をかけたのかな、と気になってこっそり平山さんと鈴木達也選手に聞いてみました。
「いや、たいしたことじゃないよ。PK戦なんだし、気にすることないよ、リーグ戦があるんだからって」とさらりと言う平山選手に対して、鈴木達也選手は同じコメントを振り返りながら、「優しいんですよ。ほっとすることを言ってくれる選手の一人」と表現していました。
ちょうど一緒にいた小林祐三選手も、「僕のリーグデビュー戦のときもそうです。ちょうど左ストッパーだったので、前に平山さんがいて。声かけてくれました」と。
いろんなタイプの選手がいてひとつのチーム。積極的に前に出ていく選手や先頭を切って声を出す選手だけでは成り立ちません。クラブ生え抜き最年長としての思いもあると思いますが、インタビューを聞いていても、「やっぱりこういうことを言ってくれる」という信頼感を我々広報ズに抱かせてくれます。(ときどき広報泣かせに変身したりするところも平山選手らしいんですけど・・・)
声をかけたりするのはいままでも同じだったかもしれません。でも今年、そしてここへ来てさらに、その存在感をぐっと重く、心強く感じています。

平山選手のこうした姿勢を、朝日新聞県版「Jの風」(ジェフと隔週でコラムを掲載していただいています)で書きたいな、とずっとタイミングを見ていました。明日付の記事でいこうと決心し、今日はその記事作成に試行錯誤。わかりやすく伝えるのはなかなか難しく、提出したいまもちょっと不安です。ちゃんと伝わりますように。

神戸戦まであと3日となりました。
レイソルにはキタジがいる、平山選手がいる、誇るべき選手が語り尽くせないくらい、たくさんいる。
誇れるサポーターとチームと、今年のレイソルで成し遂げたいと強く思います。

2006年11月 7日

覚悟

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

朝、石さんがフロント事務所に入ってきて、つかつかと私のほうに歩み寄ってくるのです。
「あ、おはようございます」と私。
「なんじゃいワレェ、頭丸めるとか言っとったくせに」
と言うが早いか、頭突きを二発お見舞いされました・・・。

昨日髪を切ったんですよ。ずっと坊主っぽい短髪(去年の4月以来)で飽きも来てたんで、だいぶ伸びてきたことだし頭頂部に少し遊びが欲しいなと、チョロチョロと刈り残したんですよね。ま、運営担当の辻上いわく「雑草みたいな頭」らしいんですけど。彼のブログを読んでそのたとえの意味がわかりましたよ。

確かに先週、石さんが坊主頭にしてきたとき、「さすがですね! 僕も頭を丸めます!」とか言ったような言わないような。これだから私は信用がおけません。幸いスポンサー営業の廣川が頭を丸めてきたんで、彼に坊主担当の座を譲ります。

頭突きの後に行われたチームミーティング。その最後に、石さんが檄を飛ばしました。
「ワシが頭を丸めたのは、横浜FC戦で追いつかれて勝てなかったからじゃない。もちろん、あの試合の反省はしとるが、その(懺悔の)ために30年ぶりに坊主にしたんじゃない。
今、首位の神戸と勝ち点5差だ。残り5試合、今までやってきたことを貫きたい。これからも、今のサッカーをワシは続けていきたい。そこで思ったのが・・・」
ホワイトボードに「覚悟」と大書する石さん。
「今のチームの置かれた状況を考え、覚悟をもって5試合戦っていきたい。ワシの覚悟を表したいと坊主にした。ポジティブに、前向きに覚悟を決めた。みんなも強い気持ち、強い覚悟をもって戦ってくれ!!!」

覚悟とは――拓ブログを読んでいただくとわかるように、困難なこととわかっていても、絶対に成し遂げると心を決めること、何があろうと受け止めると心構えをすること。
つまり石さんは腹をくくったのです。
「どんなことがあっても今年のレイソルサッカーを貫き通し、最後には悲願を達成する」と。
達成できなかったらどうこうという後ろ向きの覚悟ではない、困難を乗越え、絶対に達成すると。

私はもとより、覚悟は決まっています。今年のこのチームで絶対に昇格したい。石さんと、レイソルで戦うために集ってくれた選手たちをどこまでも信じていきたい。サポーターの皆さんと一心同体となって、レイソルの「総力」で悲願を達成したい。いや、してみせる。

皆さんは「覚悟」できてますか。

2006年11月 6日

さあ、神戸戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:種蔵里美

「チュンソンくんに『ゴール裏行くから写真撮って下さい』って言われたんですけど・・・」
と飯村カメラマンが呟いていたのは横浜FC戦のキックオフ2分前、選手入場直前。
試合中に探すことはできず、飯村さんもアップでは撮れなかったよう。
ならば!とたくさんある写真データのなかから「ウォーリーを探せ」のごとく、「ゴール裏の李&大河原」探しを週末に行ってみました。

選手がゴール裏で声を枯らして応援するクラブなんて、ほかにあるでしょうか。
「ないでしょ」って北嶋選手は言っていました。
自ら考えて一緒に応援したいとゴール裏に入った二人の気持ちをちゃんと残したい、みなさんにお見せしたいな、と思ったんです。

写真はポスターやカレンダーにも耐えうるくらいに大きいサイズのデータなので目を凝らせば・・・


いました!

画像を確認してください
試合前の二人。一心同体の横断幕の下で、ちゃんと手を上げてコールしています。
周囲をぼかしたら浮き上がって合成みたいになっちゃいましたが本物です。

さらに。
画像を確認してください
試合中です。
3日付のモバイルレイソル「選手日記」で大河原選手もこのことについて触れています。まだの方はぜひチェックして下さい。


天皇杯第4回戦・対ジュビロ磐田戦は「死闘」と言われるほどの戦いを繰り広げました。
今日の午後練習の前に、試合を振り返るミーティングを行いました。
それぞれが真剣なまなざしで、石さんの声と伊藤通訳・公文通訳の声だけが聞こえるなかで進められるミーティング。ドゥンビア選手得点後の踊りのシーンだけ、室内が爆笑の渦に包まれました。
数々のチャンス、120分を走りきる姿勢、体を張った守備にナイスセーブ。J1に昇格してからも通用するレイソルサッカーの意味を再確認し、また「だからこそ、なにがなんでもJ1に戻る」という気持ちを強める試合となりました。
なによりも、石さんが言っていたとおり、「磐田に勝つんだという気持ちが非常に出ていた試合」でした。

気持ちを切り替えて、今日からは、11日に行われる直接対決・神戸戦に向けてのトレーニングを積んでいきます。
チームはいつもどおり二部練習でスタートしました。瀬戸選手が全体練習に合流です。
磐田戦で負傷し、ご心配いただいている近藤選手&石川選手は昨日検査を行い、近藤選手が足首の捻挫、石川選手は左膝を痛め、ともに全治10日間前後と診断されました。今日は別メニューでの調整となりましたが、状態を見ながら合流を目指します。

2006年11月 5日

行ってきました

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

最近ひそかな趣味となりつつある、チームスケジュール休日の広報日記アップ。これだから皆さん、レイソルサイトは毎日チェックしないといけませんね!

さて、わたくしつい先ほど柏へ戻ってまいりました。磐田で天皇杯を戦ったのは昨日なのに、どこをほっつき歩いていたかって?

PCユーザの方はこちら↓をクリック。
画像の確認

モバイルからご覧の皆様に文章でヒントを。山の上にお城がそびえています。山のふもとには川が流れており、首をひもでつながれた鵜がアユを吐き出してます(ウソウソ、そんなシーン写ってないです)。

そう、天下布武の城下町、岐阜でございます!

で、この男に会ってきました。

画像の確認

ハセ! 元気だった? 心なしか痩せた、というか精悍になったような。

「キャンプで走り込みましたからね。それと、寮の飯とかないんで。昨日は自分で野菜炒めとカルボナーラ作りました」
自炊とは偉いもんです。日焼けしてたくましくなった長谷川選手を見て、なにかこちらも気が引き締まりました。

本日、FC岐阜さんの非公開練習試合が行われたのです。私は小見チーフスカウトのお供として、FC岐阜さんのご厚意で練習試合を見学させていただきました。
FC岐阜の監督は、かつて94年にレイソルのJリーグ昇格に力を尽くしてくださった戸塚哲也さん。また今日の対戦相手、静岡産業大を率いるのは、以前レイソルユースの監督として宇野沢選手や大谷選手らを育てた成嶋徹さん。はからずもレイソルの恩人の皆さんに、ご挨拶することもできました。

非公開試合ゆえに内容や結果に触れることは避けますが、長谷川選手はとても元気でした。一安心です。未来のレイソリスタ店員に、店長からのプレゼントを手渡すこともできました。皆さんからの応援のお手紙は、今回持っていけなかったので、改めて送っておきます。

そして忘れてはならないこの選手も!

画像の確認

2004年にレイソルに在籍した小峯隆幸選手です。レイソル夏祭りで「One Night Carnival」を歌ってくれた雄姿は忘れられませんね。
「悠はしっかりしつけてますから安心してください」とのことです。

FC岐阜さん、カテゴリーは違っても、ぜひ今年一緒に昇格しましょう! 今日はありがとうございました。

2006年11月 4日

磐田で見たもの

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

061104moon.jpg

試合が終わって2時間半以上経過した今になっても、胸の奥で残り火のように興奮がくすぶっています。レイソルの戦士たちが、素晴らしい戦いを見せてくれました。
今ごろみんな新幹線かな? 私はヤマハスタジアムの記者室で、ジュビロのスタッフの方々にご迷惑をおかけしながらこの日記を打ち込んでいます。冒頭に掲載した写真(モバイルユーザの皆さん、すみません)は、さっきチームバスが出発した後、ピッチからふと仰ぎ見たら、バックスタンド後方にのぼっていた月。何か忘れられない光景になりそうな気がして、シャッターを押しました。

試合後、拓ちゃんと「今日の試合は、今年のベスト3に入るね」と話していました。とにかく、レイソルの選手たちの強い勝利への意欲、強い気持ちがメインスタンドの記者席にもビシバシと伝わってきて、勝敗が決する前の後半途中から胸が熱くなってきて。ふだん試合に出ていないメンバーも多数入ったこの試合、サテライトの選手たちがリーグ戦へ向けてアピール? いや、そんなものではない、何かサッカー選手が有する根源的なもの、「戦士の本能」のようなスピリットを感じました。

ホントに、試合を映像でご覧いただけなかったのが残念極まりない。千葉テレビのスタッフさんがこちらまで来てくれて、今度のRisingレイソルでダイジェストは放映されますけど、全編、120分+PK戦まで見てもらいたかったなー。わたくしのつたないテキスト実況で、どこまでこのスタジアムの興奮をお伝えできたか、はなはだ心もとないです。

試合後、レイソルの選手たちがバスへ乗り込むとき、レイソルサポーターの皆さんが大勢見送ってくれました。それは「生で選手が見たい」というファン心理ではなく、「こんな熱い戦いを見せてくれてお礼が言いたい」とか「これからもこんな試合を見せてくれ、どこまでもついていくぞ!」という心理に基づく行動だったような。そうですよね?皆さん。

とにかく、ベストに近いメンバーの磐田を相手にここまで出来たことは、選手個々人にとっての自信になったでしょうし、リーグ戦に向けてチームの雰囲気も上昇するのは間違いありません。勝てなかったことは悔しいけど、その悔しさはJ1昇格というわれわれの最大にして最重要な目標へまい進するための燃料になる。さあ、弾みがついてきましたよ!

さて、最後にご報告を。PKを蹴らなかった近藤選手は、足首を傷めたとのことです。でも自分で歩いていたので、それほど重症ではないと思われます。また、石川選手は左膝の辺りを傷め、交代しました。明日検査を受けるとのことです。

2006年11月 3日

いってらっしゃい。

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

午後1時過ぎに、チームは磐田に向けて旅立っていきました。
これまでよりも2人多い18人のメンバーと、スタッフで。
30年ぶりの髪型(フォトギャラ参照)にスーツ、というスタイルを石さんはご自分で気にされていました。「あ、ヘアクリーム持ってこなきゃ」と一旦ロッカーに戻ったりと。スーツ姿、今日も決まっていました。
丸刈りといえば、石川選手がさらに丸刈りに。より一層、目立っていました。昨日までは頭の右部分にラインが2本入っていたのですが、その二本線が不評だったからか、2?に設定された瀬戸選手のバリカンでさらに短くされ、線がわからないくらいになっていました。
明日のヤマハスタジアムのピッチに、誰よりも映える髪型で登場です。
出発間際、松原フィジカルコーチ、瀬戸選手、南選手、根引選手が次々に「がんばれよ」「リーグ戦につなげろよ」と声をかけていきます。いつもよりもちょっと賑やかな出発となりました。
明日の試合、すごく楽しみです。楽しみ、と思わせてくれる18人のメンバーです。居残り組の私たちにとっては横井広報の速報が唯一の頼り。一泡でも二泡でも吹かせちゃって、帰ってきてください。
リーグ戦終盤ですが、5試合も残っています。リーグ戦につなげる「チャンス」を手にして帰ってくることも、願っています。

さてFC岐阜に期限付移籍をして2週間が経った我らが長谷川悠選手。FC岐阜のフォトギャラリーにも小さくその姿が掲載されていますが、元気にやっているようです。11月24日から高知県で開催される地域リーグ決勝大会に向けて練習試合が連日組まれているのだそう。レイソルの選手たちにも慕われていた小峯選手に何かとお世話になっているのではないかな、と思います。

先日の横浜FC戦、オフィシャルサポーターズソング「Glory of Reysol」の日本語歌詞版を歌っているナオト・インティライミさんが応援に来てくれていました。ハーフタイムに少しお話しする機会があったのですが、10月に幻冬舎から『世界よ踊れ 歌って蹴って!28ヶ国珍遊日記』という本を出されたそうです(著者:中村直人)。ナオトさんはレイソルジュニアユース出身。選手にトレーナー、コーチ、とレイソルユース出身者が活躍するのは嬉しいもの。ユースマスターの佐々木直さんともよくそういう話になります。ユニークな旅日記、本屋さんで見つけたらぜひお手にとってみてください。

最後にお知らせを。
昨日、スーパーサッカーの放映日を今週末放送とお知らせしましたが、その後変更があり、レイソル分は来週末の放送になったとTBSさんからご連絡をいただきました。2週続けてのJ2特集となったようです。今週はライバルチームをウォッチングすることとしましょう。

2006年11月 2日

うちを狙っていいのは○○○だけだ!!

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:種蔵里美

チームの大事なときに、風邪をひいてしまい本当にすみません。横井広報をはじめとして、ご迷惑をおかけしました。練習場で声をかけてくださった方々、ありがとうございました。昨日知らずに電話をかけてきたスタッフ・選手にも「誰?」「何?」と言われたこの声も、だいぶ戻りました。もう大丈夫です。
プロの選手ともなれば、たったひとつの体調不良で積み重ねてきたチャンスを逃すこともあります。「今週の試合に出たいから」と体調不良をおしてでもボールに食らいついていくなんてあらためて厳しい世界だ、と熱でボーっとしながら昨日は考えておりました。
といった理由から、「風邪ひいたの?大丈夫?」と優しく声をかけてくれるひとよりも、「風邪ひいたんだってぇ!?近づくな指令出てるからね」「ボールも触っちゃだめだかんね!」というひとがチーム内では多く・・・当然なんですけれども・・・ますます風邪をひいた悲しさと情けなさでいっぱいになるのでした。

さて、そんなレイソルに風邪を持ち込んだ(あんまり言ったらかわいそうですね)、そんな岡山選手ですが、今日はクラブ生え抜きの平山選手とともにTBS「スーパーサッカー」の取材を受けました。日頃からホームゲームにカメラをよく出してくれているスーパーサッカーさん。ほかの局のテレビカメラがゴール裏を狙っていたら「どこのカメラだ!!うち(ゴール裏)を撮っていいのはTBSだけだ!!」と野次(?)が飛んだこともあるくらいなのだとか。教えてくれたスーパーサッカー担当のKさん、嬉しそうでした。
今週末のスーパーサッカーはJ2特集です。神戸、横浜FC、そしてレイソルが登場するのですが、レイソルのテーマはズバリ「サポーターとともに」。ゆえに、二人はスタンドでMCの小倉さんの取材を受けたのでした。先日の横浜FC戦でキャプテンを務めた平山選手のちょっとしたエピソードを聞けたりもして、なかなか楽しかったです。

チームは本日、午前中の練習のみ。天皇杯に向けて紅白戦が行われているその脇を、鈴木将太選手が猛スピードのダッシュで駆け抜けておりました。
「驚異的回復」なのだそうです。手術をして3週間。もう肩をぐいぐい動かしながら走っても痛みはなく、昨日病院でレントゲンをとったところ順調に仕上がっていると診断されたそう。まだ接触プレーは出来ませんが、あの爽快感たっぷりの走りっぷりは見ていて嬉しい限りです。
同じく鎖骨骨折で戦列を離れている大谷選手は、以前から違和感のあった腰に痛みが出ており、別メニューで調整を続けています。

今年の風邪は、高い熱が出ることが多いそうです。みなさまもぜひ、お気をつけください。
今日は早く寝ましょう。

2006年11月 1日

そろそろ日本一になってもいいでしょ

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

全国の種蔵ファンの皆様すみません、横井連投でございます。
昨日、風邪をひいたとご報告した種蔵広報でございますが、本日ついに会社を休みました! 朝「よ゛こ゛い゛さ゛〜ん゛・・・」と一気に40歳くらい老けたような声で病欠報告の電話がかかってきたときには驚きましたよ。これを読んでる(いや寝てるか)種蔵さん、温かくしてしっかり寝てください。
そして皆様、風邪が流行っています。重ね重ねご自愛ください。

「あかん、種ちゃんに風邪うつしてもうたかなぁ〜」とにやける岡山選手。この男の種蔵いじりはクラブハウスで恒常化しており、もはや芸の域にまで達しています。あまりに連発しすぎて、今ではオカが種蔵に絡んでも、周囲はあまり関心を示しません。
そんな岡山選手の取材が、今日行われました。媒体は東京中日スポーツさん。サッカーダイジェストさんのディエゴ選手への取材と同時進行して行われたため、広報ひとりになってしまった私は互いの部屋を行ったり来たり。あわただしくなりましたが、双方ともに非常に興味深い話をしてくれており、なかなか聞き応えがありました。それぞれの媒体の発売をお楽しみに。

取材を終えた岡山選手。東京中日スポーツの記者さんが、つい先日まで中日番だったと知るや「落合監督って実際のところどうなんですか?」と逆取材。荒木と井端は仲がいいのか、福留はどんな奴か、川上憲伸は・・・とさながら一野球ファン。
じつは愛知県に生まれ育った私も、大の中日ファンでございます。18歳で関東に出てきてからも、神宮や東京ドーム、横浜スタジアムで中日の試合があるときには足を運んだものです。レイソルに来るまでは「俺の身体のどこを切っても青い血が流れている!」と公言していたのですが、黄色の血と混じり合った今は・・・緑?

今年こそは日本一になれるかと思っていたのですが、またもや日本ハムに敗れたドラゴンズ。
「俺が思うにね、シリーズの勝敗を分けたポイントはね・・」と岡山選手が自説を展開。やたら詳しいので聞いてみると、ほとんどの試合をTVで観ていたみたいです。
少年時代は野球もやっており、ショートを守っていたそう。大型ショート。例えて言えば宇野勝? と言ったらコケてましたけど。


さて、明日は「学校訪問 れいそるしま専科」の実施日です。明日お伺いするのは、柏第二小学校。宇野沢選手と石舘選手が同行してくれることになりました。二小の皆さん、明日はよろしくお願いします!