2018年8月31日

明日は横浜戦

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担当:大重正人

昨日、新生日本代表のメンバーが発表になり、レイソルからは伊東純也選手が選ばれました。レイソルでのプレーを見てもらった人には分かるでしょうが、代表チームにふさわしいプレー、個性、特徴を発揮していたのは明白ですし、率直にサプライズでもなんでもない選出だと思います。

昨年12月の初選出でもJらしいスピードあふれるプレーを披露していましたが、本大会からはメンバー漏れ。もう25歳ですし、まだ25歳。十分に次のワールドカップが狙える年齢ですし「自分の持ち味である仕掛けるところ、他の選手にはできない、自分の得意なプレーを出していきたいです。これから日本代表に定着するためには目に見える結果を残さないといけないですし、選ばれるだけではなくて、試合で出て活躍するところを目指してやっていきたいです。この最初のチャンスは本当に大事です。ゴールでもアシストでも結果を残して、レイソルを、日本を代表する存在になっていってほしいと願うばかりです。

そしてオルンガ選手は、以前から選ばれていたケニア代表に引き続き選出されています。こちらは親善試合ではなく、アフリカネーションズカップという国際大会、公式戦です。2人とも来週からレイソルを離れ、代表チームに加わるため、ルヴァンカップ準々決勝は2試合とも欠場です。レイソルにとっては大事な戦力を失うことにもなりますが、それでもこの機にピッチに立つ選手にチャンスを生かしてほしいと思います。

今日で早くも1年の3分の2が終わります。試合を重ねていくうちに、あっという間にシーズンが進んでいきます。明日はアウェイ横浜でのマリノス戦です。レイソルとマリノスの勝ち点差はわずかに3点しかありません。勝って6ポイント差にできるか、並ばれるか。前節の長崎戦と同様に大きな運命の分かれ目となる試合です。勝ち点こそ伸びていないマリノスですが、ポステコグルー監督によるボールポゼッションは非常に先鋭的で、東京から久保選手という若き才能も加わりました。「たとえばキーパーの飯倉選手。前からいけば蹴られるし、構えればつながれる。本当に難しいところだが、でも自由にさせないようにしないといけない」と加藤監督はまず守備の意識、無失点でゲームを進めたい、試合の入り方、といったマリノス戦へのポイント、警戒点を話しています。

今日の金曜開催では、湘南が長崎を破り、勝ち点の近いライバルがまた順位を戻しています。残り10試合、自分たちの戦いを確立し、しっかりと勝ち点を積み重ねばなりません。明日の日産スタジアムは18時30分キックオフ、先週のすばらしい勝利と雰囲気だったHitachi Dayと変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。

2018年8月25日

長崎戦

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担当:大重正人

ホーム日立台でのリーグ戦勝利は4月25日の浦和戦以来。そのあとから長く暗いトンネルが続いていましたが、ついに5連敗でようやくストップ。「ホームで4か月勝てていない中でも、サポーターは常に熱く応援をしてくれていて、その皆さんに何とか喜びを届けたいと思っていた。ナタンにもレイソルサポーターのすごさ、負けても応援を続けてくれるし、勝った時は最高のフェスタを開いてくれると話してきた。今日は自分のゴールで勝利をもたらすことができて本当に幸せです」。

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チームと同様にゴールという結果が遠ざかっていたエース、クリスティアーノ選手にも5月以来のゴールが生まれ、しかもダブル。そして2点目はレイソルのJ1通算1100点目を達成、クリスは1000点に続くメモリアルゴールゲットとなりました!そして試合後には本当に久しぶりのフェスタ、レッツゴーカシワが鳴り響きました。嬉しいケニア人Jリーガー初ゴールのオルンガ選手もクリスと一緒に、先日発売になったアロハシャツを着て、最高の喜びをわかちあいました!!

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立ち上がり11分の失点は、ここまで続けて先制点を奪われた試合に敗れているレイソルにとって、正直暗い影を落としかけました。ただ、そうはならなかったのは、HitachiDayにお集まりいただいたサポーターのみなさんの応援、黄色一色のスタンドの雰囲気、そして選手たちの不屈の心と奮闘があったからです。「行ける!」というムードが充満していました。

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今日はクリスが久々にセンターフォワードの位置で瀬川選手とコンビを組みました。二人とも運動量が豊富な選手で、加藤監督は相手の5バックをいかに動かして、その間や裏を狙うという意図をもっての起用でした。そしてサイドに起点を作ると、アーリーも含めて積極的にクロスをどんどん蹴りこんでいきました。相手にとっては下がりながらの対応も多く、嫌な攻撃だったはずです。クリスの2ゴールは小池選手の鋭いクロスから。伊東選手のゴールは左サイド高木選手のクロスを諦めず追いかけて生まれたもの。手塚選手のフリーキックはまさにエレガントそのものの美しい軌道で、そして5点目もサイドを崩した江坂&亀川コンビから、ミカへのプレゼントパスが通ったものです。相手のミスもありましたが、そこを逃さなかったこと、そのミスを引き起こしたこと、レイソルのアタックが効いてきたことを表していました。

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今日できたことをさらに高める。今日できなかったことは改め直す。それができて初めて勝利が続いていきます。喜びや満足感をさらに次へのモチベーションに変えていかなければなりません。本当にすばらしい勝利でした。また全員で味わいたい。何度でも。引き続きの後押しをどうぞよろしくお願いいたします!今日も本当にありがとうございました。

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2018年8月24日

明日は長崎戦

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担当:大重正人

夏休み最後の週末、ホーム日立台でのV・ファーレン長崎戦を戦います。レイソルは現在勝ち点26で13位、長崎は勝ち点21で18位。J1に生き残っていくため、双方にとって大きな大きな意味を持つ試合になりました。ここで勝ち点3を取るか、勝ち点1を分け合うか、相手に勝ち点3を与えるか。今シーズンを終えて運命の分かれ目だったと振り返るような、そんな一番になるのではと感じています。

この試合、メディアですでに取り上げられていますが「父子対決」があります。長崎の高木琢也監督の長男が、レイソルの高木利弥選手です。「僕自身はそれほど気にはしていないんですけど、メディアの方は気になりますよね笑」と笑顔でいろいろと答えてくれました。「対戦成績は1勝1敗だったかな?」とのことでしたが、実際はこれまで山形時代にJ2と天皇杯で4度の対戦があり、そのうち2試合に利弥選手が出場。その2試合は利弥選手の1勝1分となっています。もし明日の長崎戦で利弥選手がピッチに立てば、J1の舞台では記念すべき初対戦となります。

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「サッカーをやれとは言われなかったですが、物心ついたときから普通にサッカーボールがあるような環境でしたね。身長も小学生の時とかは本当に小さかったので、父親には届かないだろうなあって思ってました。利き足も違うしタイプもポジションも違ったので参考にするという感じではなかったですね。昔からあまりサッカーのことは言われなくて、試合を見に来てもらった機会もほとんどなくて。それが高木家でした笑。監督と選手で、直接戦うわけじゃないですけど、でも楽しみですね」。

ブロゴラでは高木監督のコメントも載っていました。「レイソルは右サイドの攻撃が多いので、そんなに縦に出てくる要素はないですよね。ただクロスに関しては要所要所で良いところに入れてくるので、そこは注意しないといけない」。父子というよりも、この大事な一戦での勝利のために、一監督が相手の一選手として分析して見ている。そんな戦前の雰囲気が感じられます。

5月のアウェイ戦ではレイソルが攻め込んでチャンスの回数もありながら、次第に攻めあぐね、セットプレーのピンチから失点。その1点を守り切られたという悔しい結果に終わっています。最終ラインにはバイス選手という力のあるセンターバックが加わり、仮に先制されて5バックとなってゴールを固められると、今回も難しい試合になってしまうでしょう。まずは我々が失点をせずイーブンで闘いながら、我慢の時間もあるでしょうが焦って攻め急ぐことなく、90分でしっかり勝ち点3をものにするような戦いにもっていきたいところです。

明日はメインスポンサーである日立製作所様、またご支援いただいている日立グループ各社様のご協力による「Hitachi Day」の開催で、多くの観衆でスタンドが黄色く染まりすばらしいスタジアムの雰囲気になることでしょう。ホームゲートでは、オリジナルリストバンドと応援うちわを先着12,000名様限定で配布予定。また、スタジアム内野球場には昨年も大好評だった「レイソル縁日 Supported by Hitachi」が出店。食堂ピアノの特製カレーやきなこもちの出店、射的やヨーヨーすくい、お菓子のつかみとり、とお子様に楽しんでいただけるイベントを準備しています。また特設テントでは、選手サイン入りレプリカユニフォームやHitachi Dayならではの賞品が当たる「Hitachi Dayプレゼント抽選会」を実施。選手たちが持っている、ロボットクリーナー、ロータリーシェーバー、ふとん乾燥機やサイン入りグッズが抽選で当たります!この日だけのいろいろなイベントがありますのでぜひご参加をいただければと思います。
https://www.reysol.co.jp/news/event/001205.html
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他にもグッズを新発売!このたびイオンの力で歯垢を除去するPREMIUMイオン歯ブラシ「KISS YOU®」とコラボレーションした「KISS YOU®×柏レイソルモデル」 を明日から販売。 このコラボレーションは製造元であるアイオニック株式会社がレイソルのホームタウンのひとつである流山市に本社および工場を持つことから実現いたしました。 サイズやデザインが異なる3種類の歯ブラシ、そして替えブラシもありますので、長く愛用いただける商品です。
https://www.reysol.co.jp/news/goods/001271.html
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そして、Jリーグ25周年を記念し、ファッションブランド「niko and ...」によるクラブTシャツが昨日から発売になりました。REYSOL、イエロー、太陽などレイソルをイメージした3タイプのTシャツです。インターネット通販(かなり在庫がなくなっています)、またホームタウンエリアのniko and ...(柏高島屋ステーションモール、ららぽーと柏の葉)で販売されています。試合のない日にはこのTシャツを着てレイソルをアピールしてください!!
http://www.dot-st.com/nikoand/disp/CSfFeaturePage_002.jsp?dispNo=012001230

2018年8月20日

磐田戦

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担当:大重正人

立ち上がりの立て続けの2失点で、完全に相手に試合をコントロールされました。プレスに行こうにも相手にうまくかわされて取りどころが見いだせず。川又選手はロングボールやカウンターのボールを的確に収め、レイソルとしてはそこを潰すか競りかけて、セカンドを拾って二次攻撃といきたいところでしたが、それをさせてもらえません。後半になれば焦るレイソルの反則で倒れこむ相手が立ち上がるのを待つしかなく、その間に相手は給水し呼吸を整える。我々の攻撃のリズムや勢いが出る前に流れを寸断されました。2失点からのこりの80分ほどがそのまま終わってしまった。ヤマハスタジアムに足を運ばれたみなさん、そして応援いただいたサポーターの方には本当にフラストレ―ションのたまる試合をしてしまいました。

後半から投入されたオルンガ選手、われわれが大きな期待をもってそのプレーを見守りましたが、チャンスらしいチャンスの場面をチームとしてほぼ作ることができませんでした。ピッチインしてから数分間、ボールタッチの機会もなかった。まずはビルドアップからサイドへ展開し、オルンガ選手へクロスを送るという狙いが見えましたが、相手は5バックで特に伊東選手のところには数人がかりでマークがあり、また中央のオルンガ選手の周りにも2人か3人が常に構えていました。決定的なヘディングを放つのは難しい状況でした。

たしかに合流してから2週間弱、すぐに最高のコンビネーションを生むのは簡単ではないでしょうが、ロングボールのターゲットになる、くさびの縦パスを受けて起点になる、背後へ飛び出す、そしてクロスに飛び込む。彼ほどの身長とフィジカルがあれば、今までのレイソルになかった攻撃の選択肢を増やせるはずです。相手のマークを引き付け、まわりの選手たちをいかすこともできるでしょう。そうした攻撃の形をひとつでもふたつでもチームの共通理解、やり方として持っていないと、いくらオルンガがピッチにいても彼の力を引き出すことはできない。この日見られなかった形を、次の長崎戦では必ず引き出してほしい、そう望むばかりです。

ひとつ勝てても、次に勝てない。ひとつの勝利を得ても、選手たちの真の自信にはまだまだ昇華できていません。自分たちがどうやったら勝てたのか。札幌戦、東京戦、立ち上がりから無失点でイーブンの時間で長く戦えたからです。ならば、もっと立ち上がりに、守備にこだわらないといけません。セットプレーも後半のように、クリス、オルンガ、ナタンが飛び込んでいく形は相手にとって大きな脅威であり、得点源にできるはずです。勝ち点を積み重ねられる試合は、まだ11試合ある。ではなく、あと11試合しかない。そういう思いで、1日1日を、1試合1試合を費やしてほしいと思います。

2018年8月18日

明日は磐田戦

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担当:大重正人

昨日、新加入FWのオルンガ選手の出場登録がJリーグで認可され発表されました。先週の頭にレイソルに合流し、トレーニングを続けてきました。ホームの仙台戦、アウェイの味スタにも足を運んで2試合レイソルの試合、仲間たちのプレーを観戦しました。「非常に良いチームだという印象です。みんなが一丸となって戦っているし、コーチングスタッフ、選手たちも質の高いメンバーが揃っている。来日して、なかなか結果を出せていないので、選手たちがいかに自信を取り戻せるかという点を自分も気にかけていたが、これからのJリーグの後半戦に向けて自分も含めて自信を持って戦いたい。サポーターの皆さんには一人でも多くの方にスタジアムに駆けつけてほしいと思いますし我々選手たちがピッチでハードワークする姿を見てもらいたいです」。

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@kashiwareysol_official

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練習のあとには、初めて背番号26のユニフォームに着て、写真撮影、DAZNのスタメン紹介動画の撮影にのぞみました。所定の動きやポーズがあるのですが、それ以外でのポーズの撮影をカメラマンさんにリクエストしたり、焼田通訳にiphoneを渡して撮影してもらったり。彼のSNSを見ていて感じた印象を伝えてみました。「自分をプロデュースするのがうまいですね?」。すると「人に任せるんじゃなくて自分でやりたいんだ」と、ピッチにも出ていろいろ撮影していました。磐田戦についての質問も「まだメンバーに入るかどうかも分からないし、まだ答えられないよ」とそのあたりの答え方もしっかりしているなと感じました。明日、彼のメンバー入りが明らかになるのは17時ごろ。どうぞ楽しみにお待ち下さい!

チームは水曜のアウェイFC東京戦を1-0で勝利。正直、順位的にも下馬評は高くなかったレイソルでしたが、前線やサイドハーフも含めた懸命の守備、GK桐畑選手がゴールを許さず、特に苦しかった後半からの時間帯を必死に凌いだ結果、瀬川選手の一世一代のオーバーヘッドが決まり、大きな大きな勝ち点3を積み重ねました。今季J1で連勝がないのはレイソルだけ、7つ勝利のあと、続けての白星がありません。ひとつの勝利を次の勝利に。

ヤマハスタジアムのチケットはほぼ完売、アウェイのフリーゾーン、レイソルの応援席がわずかに残っているだけのようです。明日、試合当日の販売がありませんので、ご観戦の方は必ず本日中にお買い求めください。現地に行けないという方も、明日はNHK-BS1の生中継、またDAZNツイッターでの無料配信もあります。勝利の念をこめて、共に戦ってください!
https://twitter.com/i/events/955572146587148288

2018年8月16日

東京戦

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担当:大重正人

後半32分。右サイドの伊東選手の鮮やかなシザースからのクロス。でも軌道を見て「合わない」と一瞬目を切りそうになりました。でも諦めずに、あのボールに食らいついた瀬川選手の執念が、とんでもないスーパーゴール、鮮烈なオーバーヘッドシュートを生み出しました。「自分でもびっくりでした笑。J(伊東)のクロスが後ろに来たのであれしかなかった。一か八かでした」。

札幌戦のすばらしいゴールのあと、続く仙台戦では前半で退きました。「悔しい思いがあったし、ミカ(オルンガ)が次から登録されるだろうし、自分には猶予がないと思っていました。それをひっくり返すには結果しかない、いい準備を心がけました」。以前、練習のあとにこんなことを話していました。「今日はフォワードの中で、自分が一番ゴールしましたから」。常にライバルとの競争の意識を強くもって、一日一日の結果にこだわり、それが報われないこともあったでしょうが、それを逆にパワーに変えて、ついに先発のチャンスをつかみました。結果を出さなければ変えられる。その危機感の中で自分を保ち、この3試合で2ゴール。しかもこの苦しいチーム状況のなかで勝利を導く本当にすばらしいゴールでした。

キックオフからここまでの約80分間、本当によく無失点で守り、我慢して、粘りを見せていたからこその結果です。チーム全員でゲームを崩さなかった。この日はキムボギョン選手が左サイドで先発。本来ならセンターのエリアでボールをさばく司令塔ですが、守備になればすぐに帰陣してポジションをとり、高木選手と連携し、相手の右サイドバックの動きに目を配り、マイボールになればボールをキープする。ほかの選手たちも守備では激しく、そして奪ったときの攻撃はシュートやクロスまでしっかりやりきる。ボールを失えばすぐに守備に切り替え、時には激しく当たってプレーを切る。そして自陣で陣形を整えて守備に。前半は東京も同じような戦いでしたので、ゲームはオープンにならず、堅い展開でした。

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後半から東京のアタックのパワーが強まり、レイソルはほとんど自陣にくぎ付けになりました。メディアからは交代のタイミングを我慢していたように映ったが、と加藤監督の会見で質問がありましたが「守備で押し込まれていたが、ボランチの2枚に関しては安定していたのでそれほど心配していなかった。バランスを崩したくなかったことと耐えるときはしっかり耐えるように伝えていたので、選手たちは割り切って耐えている時間だと見えたのであのタイミングになった」とコメントがありました。

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小池選手は「今まで相手の時間帯に失点することが多かったので、ディフェンスラインでこの時間を耐えようという声掛けがすごく多くて、サイドハーフの選手もすごく頑張ってくれた」と全員守備で機をうかがっていた後半29分。足がつったボギョン選手にかわり、クリスティアーノ選手を投入し、守備の強度を保ちながらも「室屋選手の背後を」という狙いをもって反撃に。その投入から3分後、今年のJリーグの中でも屈指のスーパーゴールが生まれました。

残り15分以上、さらに相手の圧力を受けることになりましたが、亀川選手を投入して5バックで守りを固め、最後まで身体を張り続けた選手たちに2試合ぶりの勝利が舞い降りました。ただ小泉選手の言葉通りです。「今は何より結果が大事なところで勝ち点3を獲れて大きな勝利になったが、連勝しないと何も意味がない。今日のことは今日で切り替えてやっていきたい」。次戦もアウェイ、日曜19時からのジュビロ磐田戦。2ポイント差、勝てば順位を逆転できる直接対決です。他チームの結果はまずおいておき、自分たちの目の前の1試合1試合に全力を注ぐだけです。1600人を超える味スタでの心強い後押しが選手たちの苦しい時のあと一歩につながっています。ありがとうございます。またヤマハスタジアムで共に戦ってください。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

2018年8月14日

明日は東京戦

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担当:大重正人

まず今日、今井智基選手の移籍をお知らせしました。2015年6月のシーズン途中に大宮からレイソルに来てくれました。工藤選手や武富選手たちとは同年代で、大宮アカデミー時代からの縁もあって、すぐにチームに溶け込みました。メロのニックネームはあっという間に浸透し、いつも本当に明るく前向きで、チームを元気づけてくれる存在でした。一方で礼儀正しく、周りへの細かな気遣いのできる選手、選手会長としてフロントスタッフともしっかりコミュニケーションを取って、クラブのために尽くしてくれました。いままで本当にありがとう、メロ!!

度重なるケガもあって、レイソルではなかなかプレータイムが伸びませんでしたが、走力、スタミナ、フィジカルはこれぞサイドバックという資質の持ち主で、出場した際にはハードに戦う姿勢を見せてくれました。移籍先の松本は現在J2で首位、反町監督のサッカースタイルはメロにも合っているのでは思いますし、だからこそJ1昇格へのさらなる補強の切り札として声がかかったのでしょう。来年は、J1の舞台で、この日立台で、思い切りぶつかり合えたらと心から思います。そのためにもまず自分たち自身が全身全霊をかけて、このJ1に生き残らなければなりません。

明日、アウェイでのFC東京戦を戦います。先月のホームゲームでは0-1の敗戦、オウンゴールでの失点を跳ね返せないままの完封負けでした。相手に故障者が多かったこともあってか守備は大きな破綻はなかったものの、失点シーンでGK中村航輔選手の再びの負傷退場のショックも大きく、1点2点を獲り返すような勢いやパワーを出せないまま試合を終えてしまいました。特に東京で目立ったのは前線からの守備。チェックは速く、ファウルもいとわないプレーがとても多くありました。我々としてはどうして繰り返しのイエローカードが出ないのだろうと思うこともありましたが、でも相手は本当に守備の意識が高く、自由にやらせないぞという目的が見えて、そこが徹底されていたのがとても印象的でした。

ピッチの状況を見極め、いったん流れを止めて、そのプレーが止まった数秒の間でも自陣に戻る時間を作り出したり、きっちりと守備の陣形を整えることは、これだけの暑さの中だからこそ意味のあることになります。カウンターを受けて猛ダッシュで自陣に戻るのか、プレーが止まり少しでもジョグで戻れるのか。90分の試合を考えれば消耗度合いは大きく違うでしょうし、どうマネジメントして戦うかを考えてのプレーは絶対に必要です。東京は、攻撃でも守備でもやるべきことが定まって、だからこその今の好成績があると思います。我々も勝つためにやるべきこと、細かなところからひとつひとつ突き詰めていかないといけません。19時キックオフ、明日も多くのサポーターの皆さんが味スタへ足を運んでくれます。相手との争いや球際で戦う姿勢、失点しても諦めない姿勢、ボールを失ったら追いかける、味方をサポートする、チャンスを絶対に逃さない。この1試合に懸ける思い。勝利への執念を選手たちに見せてほしいと思います。

2018年8月11日

仙台戦

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担当:大重正人

今日はまず、5月の磐田戦以来にチケットが完売になりました。いつも足を運んでいただいているサポーターの皆さん、レイソルの応援に行こう!と市内で呼びかけてくださった皆さん、もしかしたら初めてレイソルの応援に行ってみようと思ってくれた方もいたかもしれません。そしてユニフォームスポンサーとして長年ご支援いただいているアフラックのみなさま、我孫子ホームタウンデーで足を運んでいただいたホームタウンの方々。この試合に多くの期待をかけて、スタジアムを黄色一色にして勝利を願って駆けつけてくださいました。そしてベガルタサポーターの皆さんも同様で、今日は本当にすばらしい雰囲気、最高の日立台スタジアムでした。深い深い感謝に加えて、勝利という結果を合わせてお返ししなければならないのに、それを果たせずお詫びを申し上げるよりほかありません。

立ち上がりからその後押しを受けて、レイソルの攻勢が続きました。札幌戦のように前線からの積極的な守備と、ボールを細かくつないだり、背後のスペースへ飛び出したりと迫力のある攻撃を繰り返して、いい試合の入りができていました。「そこで決めていれば」と悔やむ言葉が選手たちからもありましたが、前半30分を過ぎたあたりからでしょうか、札幌戦のような前に襲い掛かる勢いが少しずつ弱まり、仙台の堅い守りをなかなか崩せなくなったように思います。

それでも無失点でゲームをキープし、試合を進めることはできていました。両チームとも苦しい時間帯、後半途中で決して多くはなかった仙台のチャンスに失点。そこから盛り返そうというパワー、気迫を懸命に出して抗おうとはしていましたが、前がかりになった裏を取られて一気のカウンターで失点。最後まで残り10分で2点を返そうと戦い抜きましたが、選手たちの疲労は色濃く、ゴールネットを揺らせないまま試合終了となってしまいました。

後半から起用された中川寛斗選手は「誰が悪いというのはないし、でもチーム全体としてのリスク管理を怠っていたのは間違いないこと。まだ1点差のときに何度かチャンスがあったのに決めきれないところが今の現状であり実力。ただ自分たちがやりたいことは整理できつつあるので、そこに選手たちがどれだけ自信をもってやれるかがポイント。やっているサッカーを信じてやり続けることで勝利は近づいてくる」としっかり前を向いて言葉を発してくれました。

ひとつ勝つことの難しさは、この前札幌で勝てたからといって変わるものではありません。あの一勝で見えた光にすがりつきたくなるところでしたが、まだまだ本物の力ではなかったということを今日の結果が示しています。でもこの苦しい状況に目をそむけている選手はいませんし、これが今の我々の力だと受け入れて、この状況を打ち破ろうとする毎日を過ごさなければいけません。次のFC東京戦、そしてジュビロ磐田戦。アウェイでの2連戦ですが選手たちは死力を尽くして懸命に戦います。どうか後押しをお願いいたします。

2018年8月10日

明日は仙台戦

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担当:大重正人

まず、大きな期待をいただいている新加入選手のお知らせです。オルンガ選手、ケニア代表の24歳、フォワードがレイソルの一員になってくれました。ここ数日は正式契約への準備をすすめながら、トレーニングに参加しています。何よりも目立つその身長は、なんと193cm。昨日は紅白戦にも出場し、最前線で背後を狙ったり、くさびやハイボールを受けるターゲットになったりと早くも存在感を発揮しています。なによりクロスへの反応は期待せざるを得ません。少々大きなボールでも頭でしっかりとらえ、また相手DFに競り勝つ強靭な肉体も備えています。

「まず、このレイソルファミリーに迎えてくださったチームや関係者の皆さん、チームメイトに大変感謝しています。レイソルは昨年のリーグ戦でいい成績を残し、今年はACLにも出場した、環境の整った良いチームだと感じています。自分の役割は得点を獲ることで、サポーターの皆さんにはそこを見てもらいたいと思います。高いモチベーションを持って柏に来ましたし、今のチーム状況を上向きに変えていけるように、練習からしっかり取り組み、結果を残していきたいです」

すでにチームメイトからは「ミカ」と呼ばれています。彼は英語を話せるので、他の外国籍選手や細貝選手ら日本人選手たちともコミュニケーションをこれからもっと深めていけることでしょう。南米を渡り歩いた澤選手は「スペインに1年いたのにスペイン語は全然話せませんね笑 僕が日本語をたたきこみます」と笑わせてくれました。イニエスタ選手、トーレス選手をはじめ世界的な選手がこの夏Jリーグにやってきましたが、オルンガ選手にもそれに負けない規格外のプレーを期待してしまいます。Jリーグへの出場登録は来週の申請となり、最速で19日ジュビロ戦から出場可能となります。

明日は19時からホームでのベガルタ仙台戦です。先週の日曜日、札幌ドームの試合でようやく連敗を4でストップすることができました。瀬川選手が最前線に入り、攻撃でも守備でも非常に運動量豊富で、アグレッシブに攻める姿勢を見せてくれました。それに続くように中盤から後ろの選手たちも本当によく戦い抜いた結果、久々の勝利を手にすることができました。あの勝利が偶然でなく、自信に変えていけるかどうかは、明日の試合に懸かっています。

札幌戦の勝利と、アフラックデー、カードフェスタ、フェイスペイント、我孫子ホームタウンデーとあいまってか、チケットは残り少なくなっています。ホーム側指定席は完売で、ビジターも残りわずか、柏熱地帯には多少残席があります。今夜もサポーターの皆さんが、今日から新しくなった柏駅東口の大幕の下で、チラシを配り、大きな声で明日の試合への呼びかけをおこなっていただいています。

今回のマッチデープログラムのインタビューでナタン選手がこんなことを言っていました。「アウェイでもレイソルのサポーターの歌が耳に飛び込んできます。その応援はいつも選手たちに伝わっていますし、負けた試合の後でも拍手をしてくれたのは胸に刺さりました。自分たちはさらにやらなければいけないと感じましたし、彼らも一緒に戦っているというのがわかります。そのたびに感動と感謝の気持ちを抱いています」。苦しんで苦しんで、選手とサポーターと全員でようやくつかんだアウェイでの勝利、その喜びを今度こそホーム日立台で、三協フロンテア柏スタジアムで分かち合いたい。リーグ戦では4月末の浦和戦以来の勝利を懸けます。チケットはまだ残っています。スタンドをレイソルイエローに染めて、選手たちへの後押しをよろしくお願いいたします。

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2018年8月 5日

札幌戦

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担当:大重正人

今は連敗がひとまず止まったという安堵と、ひとつ勝つことの大変さやありがたみを深く感し、そしてこの勝利を次の勝利へ。そういう思いです。苦しい苦しい状況を打開しようと、選手たちとサポーターの皆さんと一体となって、今日は本当にものすごかった赤黒のアウェイ札幌ドームで大きな勝利を得ました。

前節の湘南戦。敗れはしましたが決して下を向くような内容ではありませんでした、といったものの、それはこの札幌戦でどんな変化を見せて、なにより勝利という結果に結び付けてくれるかに懸かっていました。でも信じていましたし、今日の選手たちは偶然でなく、勝者にふさわしい試合を見せてくれました。

今日の変化。まず瀬川選手が見せてくれました。最前線に構え、守備のときにはGKから丁寧につないでくるコンサドーレのビルドアップに猛然とプッシュ。攻撃のリズムを作らせないようにする動きで勢いをつけました。相手の3バックに対し、江坂選手と2トップのような形で対抗したのも、加藤監督になって大きな変化でした。ビルドアップを封じ、GKからのフィードに競りかけて、セカンドを拾って二次攻撃につなげる。狙い通りの守備ができていました。

一方、攻撃。コンサドーレは3バックのような5バックのような、とにかく自陣でしっかり陣形を整えてくるやり方でしたから、前線からのプレスはそれほど厳しくなく、レイソルのセンターバックがボールを運びながら、しっかりと前進できていました。下でつなぐ時もあれば、瀬川選手や、伊東&クリスのウイングコンビが背後を突くような攻撃もあり、相手を押し込む時間も多くありました。

先制点はDF鎌田選手が起点でした。チーム全体で押し上げて、鎌田選手の縦パスに伊東選手と瀬川選手が反応。2人とも受けられるような態勢でしたが、伊東選手が下りると同時に瀬川選手が裏へダッシュ。伊東選手のダイレクトパスが完璧なタイミングで出されると、抜け出した瀬川選手が落ち着いてGKの脇を抜きました。その流れで迎えたハーフタイム、あの大観衆が本当に静まり返っていたのを見て、あの時間帯でのゴールの重み、相手に与えるダメージの大きさを感じました。

ただ後半からコンサドーレの迫力ある逆襲に遭い1-1に。4連敗中のレイソルがそこでいかに立ち振る舞えるか。その点で今日のレイソルは自ら崩れることなく、戦えることができました。「J(伊東選手)が相手からボールをかっさらえると思って走り出した」という江坂選手。伊東選手は攻撃だけでなく守備でも持ち味のスピードを発揮しました。ここでボールを奪うと一気に前進して柔らかなマイナスのラストパス。走りこんだ江坂選手が合わせて、勝ち越しゴールを挙げました。

ゴールシーンだけで勝利は得られません。加藤監督が名指して称えたケイ&コウヘイのボランチコンビの守備、サイドのバックの小池選手と高木選手は、時折5トップになる相手に対し数的不利の状況でも身体を張って対応。桐畑選手の相手シュートを弾いたディフレクションを弾いたプレーはこの日一番のビッグプレーでした。クリスは競り合いやヘディングでパワフルな持ち味を生かしながら、高木選手のオーバーラップを上手く使ったり、終盤の時間の使い方だったり無理なくクレバーに勝利に徹しました。加藤監督が切った3枚のカード、亀川選手、ナタン選手、細貝選手。相手の猛攻に耐えながらしっかり試合をクローズさせました。

5試合ぶりの勝ち点。ただ安堵は決してできませんし、失った勝ち点をここから獲り戻さないといけません。今日の勝利が意味を持つのは次の試合で成果を得てからこそ。8月11日、ホーム日立台での仙台戦です。今日のドアウェイのなかでの黄色いサポーターの歌声は本当に心強く、選手たちの力になりました。次はホームでその声に応えられるように。今日も熱いご声援をありがとうございました。

2018年8月 4日

明日は札幌戦

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担当:大重正人

8月に入り、明日5日、アウェイでのコンサドーレ戦を戦います。この暑い暑い真夏ですが、ドーム開催のため14時キックオフというこの時期めずらしい時間帯での試合です。コンサドーレとは今年4月に対戦、先制しながら試合終盤の失点で逆転負け。相手は着実に勝ち点を積み重ねて現在勝ち点30、4位。レイソルは中断明けからの4試合で黒星が続き、順位を15位まで落としています。明日で第20節、あと15試合を残しているとはいえ、いまの勝ち点20から15~20ポイントを積み重ねないと、J1へ生き残るのは厳しくなります。この今を、1試合1試合を必死に戦って、相手にゴールを許さず、勝ち点3、勝ち点1でも一歩ずつ積み上げないといけません。

前節の湘南戦は0-2。リードした相手の出方によるところもありましたが、特に後半はビルドアップからチーム全体で前進し、サイドで起点を作りながら攻勢をかけ続けました。それまでの、ボールを大きく蹴り出してのカウンターがメインで、ボールを失ってまた守備に戻る、そんな状況からの改善は見えたように思います。ただ、サイドを崩して、伊東選手や高木選手からのクロスにどれだけの人数が迫力をもって飛び込めたか。そこは今年のシーズン最初からの課題がそのまま残っているようにも感じます。

湘南の曺監督のコメントには、自身のチームへの評価と共に「安心して見られた」という言葉もありました。ボールはレイソルが長く持っていたものの、相手はそれを織り込み済みでいかに対応するかというところで失敗がなかった。リードを得て、落ち着いて、ここではレイソルに負けないという点で自信を持ってプレーできていたのでしょう。レイソルの攻撃は結果的にも相手の脅威にまでなれていなかったということの現れです。いかに相手に嫌だと思わせるか、怖いと思わせるか。そういう脅威を与えるような攻撃の迫力がもっともっと必要です。もちろん守備面でも同じことです。相手に手ごわい、堅い、と思わせられるか。戦術どうこうの前に、選手自身がまず力強さや走りの面で相手を上回ることで勝機が見えてきます。

そして不用意な失点を絶対にしない。前後半の立ち上がりや終了間際。リスクをかけるのか自制するのか。セットプレーのピンチは1本でも少なく。札幌には福森選手という屈指のプレイスキッカーとレイソルを上回る長身選手がたくさんいます。ファウルをする場所、時間帯、常に頭に入れなければいけません。無失点で試合を進めて行けば、相手の焦りも生み、試合の流れをつかめる時間帯は必ずあります。その機を絶対に逃してはなりません。

明日も札幌まで多くのレイソルサポーターが駆けつけてくださいます。この状況にもかかわらず、この状況だからこそ、本当に本当にありがとうございます。コンサドーレから観戦やルールのお知らせがありますのでこちらをご確認の上、札幌ドームへお越しください。
https://www.consadole-sapporo.jp/news/20180842927/

2018年8月 2日

湘南戦

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担当:大重正人

今日は、下を向くような試合ではなかった。そう感じています。0-2の敗戦のあとで、何を言っているんだとお叱りを受けるかもしれませんが、こうやって自分たちのサッカーをするんだ、ゴールへと向かっていくんだという意志をプレーで表現し、サポーターのみなさんが作り出した追撃の応援を受けて、ゴールが奪えそうなチャンスや雰囲気を作り出した。正直、ここ数試合にはそういう雰囲気がなかなかありませんでした。

ただ敗戦の理由を追及しないと、勝利にはたどり着けません。開始2分の失点、良い試合の入りをしていただけに、まず最初のシュートをなぜ打たせてしまったか、難しいシュートでしたがGK桐畑選手も悔やむプレーとなり、先にこぼれ球に対応したのは相手選手でした。さあここからという立ち上がり間もなくで、出鼻をくじかれる失点。そして後半38分にパク選手のタックルがファウルとなりPKに。少なくとも勝ち点1はまだまだ見えていた中で、それすら厳しくなってしまった失点。特に時間帯をみても決して与えてはならない失点、チームとして修正しないといけないエラーです。それ以外のシーンはほとんど守れていただけに大変悔やまれるものです。

後半からは手塚選手を中心に、ボールを長くキープして、チーム全体で押し上げながら、サイドや中央を突いて、明らかに攻勢の時間が続きました。相手のクリアを拾って二次攻撃三次攻撃、サイドから伊東選手とクリスティアーノ選手の突破、そこに小池選手と高木選手が絡み、ペナルティエリアへクロスが入る場面が増えました。後半25分ぐらいだったでしょうか。左サイドからのクロスが流れ、右サイドから小池選手のクロスにキムボギョン選手が飛び込んでヘディングシュート。これがこの日一番、迫力をもって多くの人数が飛び込んで行ったシーンでした。ただ、ここで決めきることができなかった。強いチームなら、あれだけ押し込んでいた時間帯で、あれだけの決定機ならゴールを割れていたと思います。相手のGK秋元選手のプレーも今日は終始すばらしく、レイソルにとってゴールは遠いままでした。

でもビルドアップのスムーズさを取り戻し、クロスに対して迫力を持って飛び込むところ。手を付けていかなければいけないところでの改善は少し見えました。これをいかに勝利に結びつけられるか。良い守備と良い攻撃を両立しなければ試合には勝てません。上位が離れ、下位が迫っています。少しでも早く、この兆しを結果に結びつけてほしいと祈るばかりです。今日も平日ナイトゲームに多くの皆様に応援に来ていただいてありがとうございました。「移籍後初のホームゲームで、サポーターのみなさんが素晴らしい雰囲気を作ってくれていたので、結果で応えたかった。次戦こそ結果を出して勝って応えたい」。新加入の高木選手にも皆さんの思いは届いています。勝利から遠ざかり申し訳ない思いでいっぱいですが、引き続き選手たちへのサポートをよろしくお願いいたします。