2018年2月20日

ACL天津戦

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担当:大重正人

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試合の最後、頭が真っ白になってしまい、中継スタッフや協会の方にご迷惑をかけてしまいました。「今日の内容からすれば、引き分けすら許されない試合だったと思います」と会見の質疑応答で記者の方からというコメントがありましたが、それぐらいに勝って当然の試合という内容で、選手たちは相手よりも躍動していましたし、リードしてからも押し込まれることなく攻め続け、試合の多くをレイソルが支配していました。でも内容が良くとも、結果が伴わなければ、得られるものは少なくなります。喜びが消えた試合でした。

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立ち上がりは、相手のセンターフォワード、モデスト選手へのロングボールに対し、ボールをキープされ起点を作られましたが、競りかける選手を工夫したり、その周りのカバーリングもあり、相手の攻撃の軸を機能させませんでした。そして攻撃では、パクジョンス選手が新しく入ったものの最終ラインからのビルドアップは非常にスムーズ。相手の前線が前からプレスすることはほとんどなく、CBの2人がボールを運び、左サイドバックに入った中山選手が内に切れ込むような動きも効果的でした。サイドで攻撃の起点を作り、ハモン&中山、伊東&小池による両サイドの崩しで何度も何度もチャンスを作りました。

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江坂選手が顔を蹴られて得たPKのチャンス。クリスのキックが止められたことは、非常に驚きでショッキングなものでしたが、それでも柏熱地帯の2階からピッチに振り下ろされるような「エサカ、アータル」のコール、そしてクリスへの励ましと次こそ決めてくれという大声援が贈られました。クリスは必ずやってくれる。そう思えたすばらしい後押しでした。その思いにこたえた我らのエースが、小池選手の落ち着いた折り返しから見事なボレーシュートを突き刺し、自ら借りを返しました。

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「そのあともチャンスがあった。みんなに決定機があったのに決められなかった。そこで追加点を獲れていれば試合は決められたと思う」。マンオブザマッチに選ばれたにもかかわらず、手袋を投げつけ、思い切り悔しさを吐き出したJ。勝てた試合だし、勝たなければいけない試合だった。アタッカーも中盤もディフェンスも、攻守それぞれの局面でそれまでみんながすばらしい働きをしていました。一方で追加点を獲れなかったこと、最後に踏ん張りきれなかったこと。その点は最後までやらなければいけない仕事が果たせず、その結果が失意の勝ち点1でした。

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ACLは、全北が勝ち点6、天津が4、レイソルが1、傑志がゼロ。傑志に対して、全北が6-0、天津が3-0で勝利したことを考えれば、レイソルは続く傑志との連戦で連勝しなければグループ突破の可能性はほぼないでしょう。その上で、残りの2試合で全北と天津に対して、失った勝ち点5をいかに取り返すか。そういった情勢です。

そして、5日後にはリーグ戦の初戦を迎えます。レイソルにとっての難敵、ベガルタ戦です。今日のように攻撃で主導権を握り、そしてリードして、最後まで失点を防ぐ。ここまでの公式戦3試合、何もできなかったという試合はひとつもありませんし、だからこそ歯がゆい。チームには今度こそ結果を伴う内容のある試合で、サポーターのみなさんに勝利を届けてほしい。届けなければいけません。

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