韓国キャンプ7日目
担当:大重正人
このキャンプに来る初日の朝、さみしい別れがありました。名古屋へ移籍した中谷進之介選手、福岡へ期限付き移籍した古賀太陽選手、2人はキャンプには同行せず、チームメイトと別れや感謝の言葉をかわし、チームを見送ってくれました。太陽は、J1昇格争いの真っただ中でその一員になれることは大変有益でしょうし、そのなかで井原監督の指導をあおぎ、足元のうまさとディフェンスポジションすべてプレーできるユーティリティーさに、守備力や力強さを加えて、大きな成長を遂げてほしいと思います。
シンは小4から在籍したレイソルから14年目に卒業することになり、昔を知る井上敬太GKコーチとは思わず言葉に詰まるような様子もありました。一昨年はJリーグ優秀選手に選ばれ、昨年も最終ラインの中心に。アカデミーからトップチームへと進む過程で着実にレイソルの顔となっていましたが、今年はベンチを温めることもあり、「一回り二回り自分が成長するために移籍を決断しました」と悩み抜いたうえでの移籍になりました。
ただ名古屋から、現在J1で18位のチームを救うべく、高い評価をいただいて、白羽の矢が立ったのは間違いありません。風間監督のサッカーではシンのセンターバックとしてのパス能力はとても生きるでしょうし、また現在リーグ最多失点の守備を立て直すというDF本来の力も当然求められていることと思います。シンにとっては大きな挑戦でありチャンスでもあります。すでにSNSでは赤いウェアを着た姿を見ましたし、サポーターの皆さんもそうでしょうが、もちろん寂しい思いが募ります。ただ、ここはシンのさらなる飛躍を期待して送りだし、そしてまたピッチで会える日を待ちたいと思います。10月19日、日立台でグランパス戦は決戦です!!
シン、そして太陽がチームを離れ、ディフェンス陣にはまた新しい雰囲気での競争、そしてチャンスも生まれるはずです。ルーキーの中川創選手は列の先頭に立ったり、プレー中もひときわ大きな声を出して、積極的な姿勢がありありと伝わってきます。ベテランの鎌田選手は変わらずの激しさと存在感と出してくれていますし、外国籍のパクジョンス選手もそれに負けじと熱心なプレーを見せています。
今日で韓国での7日目。昨日は試合翌日ということで散歩とストレッチのみのリカバリー、午後は休養し、選手たちも少しはリフレッシュできたようです。今日からはいわば第2クール。午前午後の2部練習が3日続き、26日水曜には慶南FCとのトレーニングマッチです。今日は、午前中はボールポゼッションや3対3、そして午後は10対10の紅白戦でした。牙山との試合で、トレーニングして来たことが実際のゲームでどう表れたか、良かった面は伸ばし、逆に明らかになった改善点はひとつずつ修正していく。選手たちは練習の合間にはすぐに話し合って、こうしようああしようとコミュニケーションをとる姿が目立ちます。写真は大谷選手と細貝選手がU-18の山田選手にいろいろとアドバイスしている様子でした。残り4日間、大きな成果を持ち帰れるように、日々鍛錬が続いています。