鹿児島キャンプ3日目
担当:大重正人
愛媛FCとの練習試合翌日。90分近く出場した選手たちは、午前の練習はリカバリー。軽めのランニングと、室内練習場特設筋トレルームで器具を使った補強運動でした。ピッチ内では、復帰間近の5人衆+U-18から練習参加している、山崎、畑田、工藤の若き3選手が古邊フィジカルトレーニングに汗を流しました。
そして午後練習。小雨舞い散るなか、こんな応援プレートが飾られていました。雨の中、寒さの中、熱心な応援ほんとうにありがとうございます。まずは石崎監督が選手を集めました。「ケガ人がとても多い中、チームはとても苦しい状況。元気な選手もこの時期から練習試合に90分出なければいけない。ケガしている人は一日でも早く戻ってこられるように、きっちり治療してほしい。開幕まで1カ月を切ったし、練習は量よりも質を追求してやっていきたい。だからこそ集中していこう!」。キリっと空気が引き締まりました。監督が非常事態という言葉まで用いました。もちろん選手たちも危機感をもっていると思いますが、もっと強い気持ちを持ってやらなければいけないという監督の意志の表れです。
選手が円になってのユニークな鬼ごっこ、ボール回しでスタート。3組に分かれてビブスを着て、ダイレクトパスを意識し、また攻守の素早い切り替えを促す12対6のパスゲーム。そして9対9、最後はスタッフが3名参加して10対10まで行われました。おそらく水曜の京都サンガ戦でも長い時間プレーするであろう、鎌田、村上、大島、酒井の4バックには、石崎監督から指示。チャレンジ&カバーの原則やビルドアップなど、プレーを止めては念入りな指示が飛んでいました。
そして別メニュー組も、近藤、古賀、菅沼、山根の4選手が本隊のゲーム形式練習にも合流。石川、太田、小林祐、永井、阿部嵩選手はランニング。北嶋、杉山選手はウォーキングとそれぞれ小雨降るなかグラウンドへ姿を現しました。そのなかには茂原選手の姿もありました。行きのエレベータの中で一緒になり、手には真っ白な目新しいスパイクが。「まだ使えるかどうかわかんないんすけどね」。まだランニングを始めたところで、ボールを思い切ってキックできるところまでは行っていません。それでもランニングシューズを履いてジョグを終えたあと。
スパイクに足を入れて、パスやリフティングなど軽くボールタッチ。やっぱりボールが蹴りたくて、プレーしたくてうずうずしている感じでしょうか。焦りは禁物ですが、早く元気な姿で華麗で迫力あるドリブル突破を見せてほしいです!
夕食後には、ルール講習会が行われました。Jリーグの審判アセッサー(審判を評価する方)と現役のスペシャルレフェリーの方がご来場。24のファウルと思しきプレー、またそれがイエローカードなのかレッドカードに相当するものなのか、それともノーファウルなのか。それぞれ審判の方から説明があり、見事全問正解は菅野選手でした!
その後、監督やコーチングスタッフから、昨年のいくつかのプレーについて意見交換が行われました。真剣に勝利を欲して戦う選手たちのプレーが正しく判定されるよう、レフェリーの技術向上を求めるとともに、レフェリー側からもシミュレーションといった反スポーツマン的な欺く行為をなくすべく、同じ現場で働く者同士の生の声がぶつかりあいました。すぐに劇的に改善されることは難しいでしょうが、プレイヤー、レフェリー、そして何よりもサポーターの皆様が納得して試合の結果を受け入れられるように。退場者を出して不利な展開を強いられることがあったレイソルにとって、今日の講習会が有意義なものにしていかなければなりませんね。