鹿児島キャンプ2日目
担当:大重正人
今日は日曜日。愛媛FCとの練習試合には、観客席がほぼいっぱいになるほどのギャラリーとなりました。多くの観衆を前に、幸先の良いスタートを!と意気込んだ試合でしたが、結果は2-3の敗戦。昨年12月以来となる、約2か月ぶりの対外試合。やっぱりゲームを見ると勝ちたくなるのは常で、その意味では残念な結果でした。その中で良かったところ、改善すべきところ、いろいろと見つかったと思います。
相手ボールのキックオフ早々。猛然とボールに向かってダッシュしたのは、ポポ選手でした。ボールを奪うと、そのまま豪快なシュートまで持って行きました。FWコンビを組んだ李選手とともにゲームを通して、守備意識が高く、ファーストDFとしての役割を果たしていました。ただ2列目以降は、新加入選手や藏川&大谷の急造ボランチということもあってか、どうしてもプレスのかからない時間が長くなり、ボールを奪っても、中央へ偏りがちでなかなか攻撃の起点を作れませんでした。セットプレー、クロス、カウンターと3失点。
ここからは練習試合とはいえ意地をみせなければいけません。「もっとボールに寄せていくこと。それから中央だけでなくサイドにも攻撃の起点をつくること。負けてるぞ!」と石崎監督のゲキもあってか、後半途中からは反撃モードに。3点目を失った直後のキックオフ、ポポ選手が力強い突進で相手ゴール前へ持ち込んでシュート!1点差に迫ると、残り5分では中央の起点から、最後は左サイドからスルスル上がっていた酒井選手がゴール。後半は大津選手のシュートがポストをたたき、大谷選手、ポポ選手が決定的なシュートを放つチャンスもありましたが、1点及ばずという試合でした。
「まだディフェンスの練習しかしてないからね」。石崎監督が話すように、新加入選手をまずはプレッシングサッカーにフィットさせることに主眼が置かれた、ここまでのトレーニング。また故障者が多く、昨日8対8の戦術練習をしたのが、最大人数のゲーム形式ということで実戦感覚もまだまだ。ただ、この試合から徐々にチーム力を上げていかなければ、もう悠長なことを言える時間は残されてはいません。監督もそろそろムチをいれていくところでしょうか。
ピッチ外には別メニューの選手たちが観戦。試合が終わると、石さん自らが完全復帰間近の選手を鍛え上げます。近藤、古賀、菅沼、永井、山根。この主力級5人は、グアムからずっと同じグループでトレーニングしてきました。フィジテクから1対1、そして2対2。松原コーチ、さらには大津選手を加えての練習は見ごたえがありました。
コガvsミノル。ふわっとボールを浮かせて抜き去ったコガに軍配!
悔しがるミノル。。。
こちらはドゥーvsイワオ。肉弾戦から、ベテランの勝負強さでここはイワオ勝利。
しかし最後は、ともにノックアウト。死力を尽くしました!!
この日、出場できたフィールドプレイヤーは10人。明日からユースの練習生が3人加わるものの、火曜日には李選手が代表へ。二日後には京都との練習試合もありますし、この5人衆には一日も早く復帰してもらいたいところです。こってり絞られた5人には、明日の午前も石さんが密着マークの予定です?