2006年9月15日

更新日:9/15 23:15

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本日の担当:横井孝佳

冷たい横浜の雨に打たれたのはおとといのこと。そして明日はもう次の試合、第4クールの初戦ザスパ草津戦です。ほんと、猛スピードで過ぎていきますね、2006年シーズンは。

トレーニング開始に先立って、草津戦に向けたミーティングが行われた今日。草津の特徴を選手・スタッフで共有し、一段落したところで、石さんの檄が飛びました。
「第 3クールは結果的に勝ち点19、目標としていた25には6足りなかったが、それを悔やんでも仕方ない。第4クールで勝って、100に届けばいいんだ。試合に出る選手、出ない選手の区別なく、みんなの気持ちを一つにして、戦っていこう。選手だけじゃない。タクやヒラ、ホペイロ、トレーナー、フロントのスタッフ、ピアノのおばちゃんや掃除のおばちゃん、そしてサポーター、みんなレイソルの一員として、勝ちたい、J1に昇格したいと願ってるんだ。みんなの思いに応えよう。みんなの力で、第4クール、何としても勝とう。そしてJ1へ昇格しよう」(注:標準語訳済)
フォトギャラをご覧になった方は、ははぁ?んとお気づきになったかと思いますが、フランサ選手のコメントはこの石さんの檄を受けてのもの。それだけ選手の胸に響いたのでしょう。
私はこの言葉を聞いて、シーズンスタート時の結団式での、「このクラブを代表して、ピッチで戦えることを誇りに思います」という平山選手の話を思い出しました。

私たち、選手でもなければ監督・コーチでもない者は、ピッチで戦うこともできなければ、作戦を立てることもできません。とどのつまり、自らの思いを選手に託すことしかできない。「勝ってくれ、J1へ連れて行ってくれ!!」という切実な願いを選手たちに委ね、彼らを信じることしかできないのです。
そして今の選手たちには、その思いを受け止める覚悟ができている。フランサ選手や平山選手をはじめ、今朝ミーティング会場から出てきた選手たちの目を見て、私はそう確信しました。逆に言えば、その覚悟がない者には、誇り高き太陽のイエローに染まったユニフォームに袖を通して、ピッチに立つ資格はない。

幸いにして私たちのホーム、日立柏サッカー場は、スタンドで応援する者の思いをダイレクトに伝えられるスタジアムです。山根選手が以前「ここで試合をすると、5割増しの力が出る」と言っていたように、選手自身もそれを感じており、頼りにしています。
だから皆さん。選手を信じてください。選手を信じて、応援してやってください。私たちは、選手に思いを託すことしかできません。しかしその思いは、間違いなく選手の力になるのです。もう一歩先へ走り、もう少し高く跳ぶための力に。

声を張り上げて声援を送ってください、と申し上げているのではありません。もちろん、ゴール裏から響くチャントは、スタジアムを盛り上げ、選手の気持ちを高揚させます。でも、応援スタイルはそれだけではない。静かに視線を送る方もいれば、選手の名前を叫ぶ方もいる。ただ、選手を信じて、90分間「勝ってくれ!!」と思い続けていただきたいのです。
残念ながら、レイソルの選手たちはヘタレが多く、ミスをしたり相手に得点を許すと、すぐにシュンとなってしまうんです。そんなとき「ダメじゃん」という空気が流れると、敏感に察知してさらに落ち込んでしまう。だからこそ、皆さんの「勝ってくれ!!」という思いで、選手たちを奮い立たせてください。断言しますけど、絶対にその思いは伝わりますから。

なぜこんなことを申し上げるか。それはJ1に昇格したいから。だってここまで来たら、1年での昇格を決めなきゃ一生悔いが残りますよね? 今こそ正念場です。選手もスタッフもサポーターも、真のタフネスが試される第4クール。明日から始まります。