2006年9月29日

夢を叶える

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本日の担当:横井孝佳

以前からの広報日記読者の方なら覚えておいでかと思います。今年の2月、ちばぎんカップの次の日に、私と下平スカウト、育成のコーチ陣とで柏第八小学校を訪問したことを。あの時、教頭先生から「レイソルと関わりを持てないかなってずっと思っていたんですよ」と言われて、(日立台も学区に含むこんな近くの小学校と交流したことがなかったとは!)と衝撃を受け、今後この種の活動を定期化することを皆様に誓ったことを。

紆余曲折を経て、ついに本日、学校訪問活動の第1回目として、柏第三小学校を訪問してまいりました!!
ここに至るまで、関係各所に多大なるご協力をいただきました。柏市ホームタウン推進室の皆様、柏市教育委員会の皆様、校長会の皆様、そして「どんどん協力させてよ」と言ってくれた大谷秀和選手会長をはじめとするレイソル選手会の皆様。本当にありがとうございました。どんなに感謝の言葉を並べても足りません。この場を借りて御礼申し上げます。

活動の愛称は、「学校訪問 れいそるしま専科」という少しの脱力感を伴うネーミング(名付け親は小田切企画部マネージャー・元広報)。しかし、この活動に対するクラブの意欲はみなぎっております。今後、柏市内の全小学校を訪問し、ゆくゆくはホームタウンエリア全体に活動の輪を広げていきたいと考えています。ぜひご期待ください。

第1回目の今日は、ボールを用いた遊びやサッカー教室ではなく、「夢について」語るトーク。学校サイドの「さまざまな職業の方のお話を聞きたい」というご要望に応え、大谷選手、石川選手と、宮本主務、河原事業部マネージャー、そして私とで訪問いたしました。サッカークラブといっても、選手だけで運営しているわけではないことを知っていただきたくて。加えて、自らの夢を叶えて今の仕事に就いたことを聞いていたので(私を除く)、この人選と相成りました。皆、自らの経験を踏まえて、とても有益な話をしてくれたと思います。

「小学校の文集にも、サッカー選手になりたいと書いた覚えがあります。レイソルに入って、今こうしてサッカーができることをうれしく思います」「夢を叶えるためには、犠牲を払わなくてはならないこともあります。誘惑に流されて、サッカー選手になる夢を諦める人もいます。目標があるなら、流されずにやり遂げてほしい」(大谷選手)

「僕にもサッカーが辛くてたまらないときがありました。でも、辛くてもそれを乗越えたときに、ひとつ成長できます。みんなも夢を叶えるまでに辛いことがあるかもしれないけど、乗越えてほしい」(石川選手)

「今は主務をしていますが、以前は用具係をしていました。父が風景写真家で、小さい頃から撮影に連れて行ってもらっていました。僕が後部座席で寝ているときも、父はラジオの天気予報を聞きながら、いい風景、いい天気を求めて走っている。そういう父の姿を見て、誰も見ていないところで、誰かのために何かをする仕事をしたいと考え始めました」(宮本主務)

「私も小さい頃は、サッカー選手になりたいと思っていました。でも、ここにいる選手のようにサッカーが上手ではなかったんです。それでもサッカーが好きでした。以前はデパートで販売の仕事をしていましたが、縁あってレイソルで働くことになりました。皆さんに伝えたいのは、『ずっと想っていることは叶う』ということです」(河原マネージャー)

などなど。かなり要約していますが。

サッカー選手って幸せですよね。ほぼ全員が、幼い頃から抱き続けた夢を叶えているのですから。ここに至るまでに何度もふるいにかけられたり、試されたりする機会があり、それを乗越えて勝ち抜いて、今の地位を手にしているのですから。石川選手に「もしかして天才?」と聞いたら、「いや、強運の持ち主」と謙遜していましたが。
もちろん、夢を叶えてもそこで満足していたら、それ以上の成長はありません。もっと上を目指し切磋琢磨しなければ、今の地位は覚束ない。サッカー選手に限らず、全てに当てはまることです。広報の業務だってクラブ経営だって同じ。さあ、頑張りましょう。