2006年10月 8日

太陽の下での天皇杯3回戦

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本日の担当:種蔵里美

何物も太陽の光をさえぎることのない、まったくもってレイソルらしいお天気でしたね。
「トップチームをぼろぼろにするくらいの勢い」で、この一週間練習から気合い十分だったチームは、強風と冬芝が芽を出したばかりのふわふわのピッチコンディションに苦しめられました。多くのチャンスも決定的なものにつなげられず。難しさを語る一方で反省が表情に滲んできます。試合後の選手たちは、一様にちょっと煮え切らない顔でミックスゾーンを通り抜けていきました。
リーグ戦に出場していない選手を中心に組まれた本日の天皇杯3回戦vs法政大学戦。「8試合、2ヶ月ある。いつどんなチャンスがくるかわからんのだからな。しっかり準備していこう」。石崎監督は鳥栖戦後のミーティングで選手全員にこう語り掛けていました。出場停止やケガ人の存在により出場機会を得て、それ以降定着した選手と同じように、それぞれが信頼を勝ち取りたい一戦でした。
37人もの選手がいれば、37通りの立場、見方があります。
1年4ヶ月ぶりにトップ公式戦に帰ってきた近藤選手から見れば、「リーグ戦につなげるアピールの場」であるとともに、まずは「90分できる」事実をつかむための試合でした。4日に行われた練習試合は75分で足が攣ったため、90分プレーするのも1年4ヶ月ぶりです。
「ディフェンダーは90分なんだよ。89分いいプレーしても、残りの1分でポーンと決められたらもうお終い。FWは逆だけどね。だから気を抜くなっていつも言うんだよ」とは背番号3の前の持ち主である薩さんの口癖。90分出て、今度はリーグ戦出場のためにポジション争いへの階段を登らなくてはいけません。焦らずにひとつひとつと試合後にコメントしていましたが、這い上がるのは昔から得意なはずですから、ここから本領発揮といきたいところです。
それにしても嬉しそうでしたね。名前を呼ばれる度にその方向を向いて手を上げ、感謝の気持ちを伝えるためにくるくると回っていました。

ここのところ、徳弘アスレチックトレーナーとともに特別メニューをこなしてきたノグチピント選手も今季初の出場。後半のヒヤッとする場面を幾度もセーブし、「体の変化」の「成果」を口にしていました。
ただどの選手からも、リーグ戦につなげるためには、もっと出来ただろうという思いが感じられました。この気持ちと危機感と、そのまま来週のトレーニングに持ち込みましょう。

さて負傷により途中交代となった将太選手。左肩鎖骨骨折の疑いがあり、痛みから血の気が引いた真っ白な顔で、試合後すぐに病院へと向かいました。詳しい検査結果は出次第、お知らせします。
明日は一日オフです。祝日ですから子どものいる選手は家族サービスでリフレッシュできますね。
火曜からは、Challenge8vs東京V戦に向けてトレーニングを積んでいきます。
ぜえええっっっっっっっったいに勝ちましょう!