2006年10月13日

げん担ぎ

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本日の担当:横井孝佳

唐突ですが皆さん、げん担ぎってします?

私もレイソルで働くようになって早や2年あまり。かつてはほとんど意識しなかったのに、よくげんを担ぐようになりました。
この世界、勝てば天国負ければ地獄。選手たちは勝つために努力を惜しまず、日々トレーニングに励んでいますし、われわれスタッフも皆さんサポーターも、選手たちが持てる力を最大限に発揮し勝利を掴み取るために、あらゆるサポートを惜しまない。がしかし。勝負はほんのわずかな差で決してしまうこともある。たとえば、クロスバーを叩いたシュートがあとほんの数センチ低ければ、決勝ゴールになっていたかもしれない。ゴール前で競り合ったボールが、味方の前にこぼれるか敵の前にこぼれるか。まさに「時の運」です。そう考えると、勝つためならば、たとえ非科学的なことにでもすがりたくなってしまうのが人情というもの。
別の見方をすれば、人は勝負事に挑むにあたって、無意識に精神的な安定を図りたくなるのかもしれません。「これやったから大丈夫、きっと勝てる!」といったように。一種の自己暗示です。

前置きが非常に長くなりましたが、最近私がホームゲーム前に必ず行っているげん担ぎ、それは「洗車」です。
きっかけは7月の神戸戦でした。アウェイの札幌戦に敗れ、何としても勝たねばならなかったホームの神戸戦。決戦の朝、スタジアムに向かうため愛車に乗り込もうとして、ハタと気づきました。

車が汚い。

大事な決戦に向かう車がこんなに汚れていては、勝利の女神にも嫌われる。洗車して、身を清めていこう、と。
結果は皆さんご存知の通り、3得点の快勝。気をよくして次の徳島戦の朝にも洗車したら、これまた勝利。山形戦も同様。しかしその次、鳥栖戦の日には、大して汚れてもいなかったのでそのまま出勤しました。
そしたら5失点の大敗。こりゃいかん、と8月26日の愛媛戦はことのほか丁寧に洗ったら、勝利。
爾来ずうっと、ホームゲームの日の朝には洗車しているのです。先日の湘南戦でしたか、朝方は雨が降っていたのに洗車場へ。そぼ降る雨の中、全くひとけの無いコイン洗車場で車を洗う初期中年。バカですね。

以前石さんも話していました。
「だからワシはいつもジャージなんじゃよ。スーツだと、あのとき勝ったから今日もこのネクタイをしていこうとか、面倒じゃろ?」
ベストジャージニストの異名を取る石さん、その背景にそんなエピソードがあったとは。ちょっと意外でした。

さあ、明日は決戦の土曜日。3連勝と好調なヴェルディをホームに迎えます。早朝のコイン洗車場で私を見かけても、どうか笑わずそっとしておいてください。人事を尽くして天命を待つ。選手たちとスタッフを信じています。

そうそう車といえば。フォトギャラリー見ていただきました? 最先端をひた走る男・大津正夫の白いアウディ(前オーナーは南選手)、燦然と輝く柏ナンバー。「Love 柏、Love レイソルだからね」。大津さん、かっこいいです。