2006年11月 8日

それぞれの役割

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本日の担当:種蔵里美

天皇杯の磐田戦の映像を見返していて、印象的なシーンがありました。
勝敗が決まった瞬間、レイソルで最後にPKを蹴った鈴木達也選手がうなだれてその場を動けないなか、真っ先に声をかけた選手がいました。
ああやっぱり。
平山選手でした。
昨季のフロンターレ戦、小林祐三選手がレッドカードで退場したときも、タオルを持ってベンチから出迎えに行ったのは平山選手でした。ハーフタイムにロッカーに戻ってくる際や練習中にも若手選手にちょこっと声をかけているシーンをよく見ます。

なんて声をかけたのかな、と気になってこっそり平山さんと鈴木達也選手に聞いてみました。
「いや、たいしたことじゃないよ。PK戦なんだし、気にすることないよ、リーグ戦があるんだからって」とさらりと言う平山選手に対して、鈴木達也選手は同じコメントを振り返りながら、「優しいんですよ。ほっとすることを言ってくれる選手の一人」と表現していました。
ちょうど一緒にいた小林祐三選手も、「僕のリーグデビュー戦のときもそうです。ちょうど左ストッパーだったので、前に平山さんがいて。声かけてくれました」と。
いろんなタイプの選手がいてひとつのチーム。積極的に前に出ていく選手や先頭を切って声を出す選手だけでは成り立ちません。クラブ生え抜き最年長としての思いもあると思いますが、インタビューを聞いていても、「やっぱりこういうことを言ってくれる」という信頼感を我々広報ズに抱かせてくれます。(ときどき広報泣かせに変身したりするところも平山選手らしいんですけど・・・)
声をかけたりするのはいままでも同じだったかもしれません。でも今年、そしてここへ来てさらに、その存在感をぐっと重く、心強く感じています。

平山選手のこうした姿勢を、朝日新聞県版「Jの風」(ジェフと隔週でコラムを掲載していただいています)で書きたいな、とずっとタイミングを見ていました。明日付の記事でいこうと決心し、今日はその記事作成に試行錯誤。わかりやすく伝えるのはなかなか難しく、提出したいまもちょっと不安です。ちゃんと伝わりますように。

神戸戦まであと3日となりました。
レイソルにはキタジがいる、平山選手がいる、誇るべき選手が語り尽くせないくらい、たくさんいる。
誇れるサポーターとチームと、今年のレイソルで成し遂げたいと強く思います。