2006年11月21日

人生にレイソルを

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本日の担当:横井孝佳

柏市立光ヶ丘小学校の皆さん、今日はありがとうございました。熱烈に歓迎していただいて・・。

「学校訪問 れいそるしま専科」の一環として、鈴木達也選手、小林祐三選手とともにお邪魔したのです。今日のメニューは、選手のトーク。5年生の希望者、27人の方々を対象に、両選手が自身の体験を語るトーク、質疑応答、リフティングテクニック披露、そして即席サイン会などを行い、1時間弱、楽しい交流のひとときを過ごしました。
先日、旭小学校に南選手、大谷選手とうかがった後の日記でも記したことですが、選手たちのトークに唸らされてます。みんな幼い頃からの夢を実現しただけあって、話の内容にすごく説得力がある。ぜひ多くのお子さんに聞いてほしいです。私も小学生の頃、こんな話を聞けていたら、たいした夢も持てず漠然と30数年も生きてこなかったはずだ。

印象的だったのは以下のくだり。
鈴木達也選手
「最近、いじめの問題が世間を騒がせてますが、僕も小学生の頃、いじめというか仲間はずれにされたことがありました。でも、自分にはサッカーがあった。クラブに行けば、学校のことを忘れることができました。好きなことにめぐり合えてよかった、サッカーに救われた、と思います。
好きなもの、好きなことにめぐり合うチャンスは、誰にでもあります。気の合う仲間と過ごせる自分の居場所を見つけられれば、世界が広がります」
「好きなことに取り組んでいると、必ず壁に当たる状況があります。僕にもありました。そんなときは『周りが何を言おうと、自分を信じる。自分ならできるんだ』と信じることです。努力して無駄なことは絶対にありません。すぐに結果は出なくとも、積み重なって大きな成果を生みます」
ユースからトップチームへの昇格はできなかった鈴木選手ですが、筑波大を経て大きく成長し、今こうしてレイソルのホープとして活躍している。説得力ありますよね。

小林祐三選手
「皆さんは夢を持っていますか? (ほとんどの子どもが手を上げる) すごい。夢を持つのは素晴らしいことです。
皆さんが夢を叶えようと努力していても、今後、それを邪魔しようとする人はいっぱい出てきます。友だちや親、先生かもしれない。でもそれは(悪意を持ってするわけじゃなくて)人だから、間違えることがあるんです。僕も『おまえはサッカー選手になれない』と言われたことが何度もありました。でも、僕はこうしてサッカー選手になることができた。僕に『サッカー選手にはなれない』と言った人は、皆、間違っていたんです。
みんなも、夢を諦めさせるようなことを言われることがあると思います。でも、そこで諦めないのが本当の夢です。言われて諦め、別のことをやろうと思うのなら、それは夢じゃない。僕は、自分を信じることができました。先のことはわかりませんが、一生懸命やっていれば必ず報われます」
こんなこと、夢を叶えた経験者でなければ言えませんよね。話しぶりも堂々としていて、21歳になったばかりとは思えない(って最近の日記でも書いた記憶が)。

鈴木達也選手も触れていたように、最近学校では、いじめの問題がかまびすしいですね。いじめ自体は今に始まったことじゃありませんが、ここのところ「自殺」がクローズアップされています。光ヶ丘小学校へ向かう車中でも、2人とこの問題について話していました。

子どもに限らず、生きることが辛くなったり、生きていることに意味を見出せなくなったり、どことなく自分の人生が平坦でつまらなく思えてしまったり、といった思いを抱いている方もいるかもしれません。そんな方はぜひ、日立台へ来てほしい。日立台でレイソルの試合を観てほしい。レイソルを応援してほしい、と切に思うのです。営業活動じゃないですよ。
レイソルが勝って喜ぶ、感動する、ゴールに狂喜乱舞する、負けて悲しむ、悔しい思いをする、出来の悪いフロントに罵声を浴びせる(・・・)。「日立台劇場」は喜怒も哀楽も詰まった“感情”の百貨店。大げさに言えば「生きてる」ってことを実感してもらえるはずです。

学校で、職場で、家庭で、辛いことがあったり悲しいことがあったときに、「でも、週末にレイソルの試合があるから」と思ってもらえるなら、これに勝る喜びはありません。

何だか小学校訪問の話から脱線してしまいましたが、わたくしは日々そんなことを思いつつ仕事をしております。あなたの人生にレイソルを。