2006年12月 7日

石さんが好きです

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:横井孝佳

約束の時間の10分遅れでクラブハウスに行くと、岡山選手が口をとんがらせて言うのです。
「もう横井さ?ん。遅れるなら先に言ってや。パンゾーとガンダムのゲーム、もう1回できたのに?」
悪い悪い。これでもむちゃくちゃ急いで仕事を片付けたんだよ。それにしても、君もガンオタとは知らなかったよ・・・。(何でもガンダムの新しいアーケードゲームができたらしく、小林祐三選手と一緒にゲームセンターへ行っていたのだとか。祐三選手はZガンダム好きですが、岡山選手はファーストガンダムだそうです)

というわけで午後5時10分、スカパーの生番組「Jリーグナイト!」に出演するためお台場へ出発。石さんは所用を済ませた後、現地で合流することになっています。いろんな話をしながら車を走らせ、馬橋に差し掛かった頃、番組のディレクターさんから電話が。
「もうこちらに向かってますか? プレゼント用の一心同体Tシャツ、お持ちいただきました?」
忘れてた・・・。なんで私が忘れてるってわかったんですか? しかし、もう引き返す時間はない。悩んだ挙句、弊社総務の三浦に電車でお台場までもって来てもらいました。ありがとう萌ちゃん・・・。

駅で石さんと合流し、Tシャツも間に合って、何とか8時のオンエアに間に合いました。
番組中のトークの面白かったこと。石さんとオカの絶妙なやり取り、もはやコンビの域に達しています。

笑いが絶えなかったトークですが、以下のくだりにはほろりとさせられました。

岡山選手「祝昇会のあとに選手が集まって祝勝会をやったんですが、石さんが来ないんですよ」
石さん「ワシ、もう家に帰っとったもん」
岡山選手「そんで、石さんに電話したんですよ。ほかの選手に『オマエからも言うたって』言うて、藏川に代わったんですよ。そしたらクラが、『石さん・・・オレ、石さんのこと好きです』ってコクるんですよ! そしたらほかのやつらも次々に『オレ石さんが好きです』って(笑)」
石さん「みんな名乗らんから、誰が誰じゃかわからんのですよ」
選手たちが飲みに行ったことは知っていましたが、その際こんなエピソードがあったとは。生放送中に初めて知りました。ホントにいいチームになったなあ、と。

第1、第2クール辺りは、内容が伴わないのに勝てたりしていて、それなりにいいムードでした。でも、第3クール辺りから、特にアウェイでまったく勝てなくなった。チーム内に動揺が走ってもおかしくない成績でしたけど、ムードが悪くなるどころか、このチームは逆に結束を強めていきました。何よりボスの石さんがブレず、選手たちも全幅の信頼を置いていたからでしょう。「オレたちのやってることは絶対に間違っていない」と信じて。
順風満帆とは決して言えない成績でしたけど、佐藤由紀彦選手の言うとおり「苦労して上がる」ことで、レイソルはチームとして一丸となり、強くなった。それは間違いありません。

これからどんな補強がなされ、どんなメンバーで来季の開幕を迎えるかは、私を含めフロントスタッフにもわかりません。一つ言えるのは、今年のようには勝てないだろう、ということ。J1に上がったのだから、当然です。
でも、48試合の激闘を終えたこのチームの成長ぶりを見ていると、どんな困難もきっと一丸となって乗り越えていける、と断言できます。皆さんの温かいご声援と信じる気持ち、選手、スタッフ、サポーターの「一心同体」の力があれば。早くこのチームがJ1で戦う姿を見たいですね!