2007年5月20日

ガンバ戦を終えて

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担当:大重 正人

首位ガンバに対して、1-2の惜敗。チャレンジャーとしては善戦なのかもしれませんが、決してそうは思えない、悔しさが深く残る敗戦です。
試合後の古邊コーチは、本当に怒りと悔しさをかみ殺しているようでした。「あれじゃ、レッズの前半と同じだよ。なんでもっと前へいかない!!……」
石崎監督の会見コメントにも「ボランチのアルセウと永井、どっちかが前へ出ないと攻撃の形はつくりづらい」と、攻撃への勇気が足らなかったことへの無念が感じられました。

ガンバは先行したことで引き気味の態勢に入り、レイソルのポゼッションは長くなったものの、得意の中央突破は阻まれ、サイドからクロスを入れるしかない。そうなると高くそびえるシジクレイの壁に跳ね返される。中央では頼みのフランサへ預けるも、相手は当然警戒。フランサが徹底マークにあえば、2列目3列目の飛び出すタイミングが計れない。勇気が足らなく見えたのは、そういう原因があったかもしれません。

やはりサッカーは先行絶対有利。先行したチームのゲームプランに沿ってゲームは進んでいきます。ガンバのサッカーは成熟した大人のサッカー。レイソルは先を考えずに積極的に飛ばす若さのサッカー。今日は、私個人的にはレッズ戦のときほど硬くなっているようには見えませんでしたが、ガンバの大人のサッカーに付き合わされてしまったような感じです。レイソルが先行できていれば、いい意味で試合を「バタバタ」させられたはず。それがレイソルのペースです。相手の長所を消すことが、われわれの最大の長所でもあります。

試合途中で激しく足をひねり、あえなく途中退場となってしまった近藤選手。試合後のドクター診断では右足の捻挫。しかし、帰柏してから、しっかりと検査する予定です。故障の程度など発表できる内容がありましたら、また報告いたします。荒川トレーナーに包帯などで足首を固定され、控え室からバスまで、ひとり松葉杖でかなりの距離を歩く後姿は、なんとも言いがたい無念さに震えているようでした。ここまでリーグ戦フル出場を続け、古賀選手との最強センターバックコンビを築いた2007年。日本代表候補にも選ばれた矢先の故障ですが、昨年にもあれだけの大怪我を克服した近藤選手だからこそ、心身ともにしっかりと立て直してくれると信じています。

最後にヴィトーリアのサポーターズボイス募集です。5月23日のナビスコカップ、マリノス戦は4点差勝利がリーグ戦突破の最低条件と厳しい状態ですが、奇跡を信じて、レイソルを鼓舞するメッセージをお待ちしています。koho@reysol.co.jp