2007年7月10日

キャンプ2日目「ヤバイ、ヤバイ!」

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担当:大重正人

すでにフォトギャラリーやモバイルでお伝えしていますが、和歌山キャンプ2日目は大変充実した一日となりました。朝からバスに揺られて向かったのは、白良浜海水浴場!そう、このキャンプ目玉となるビーチトレーニングです。

一般の方がバカンスを楽しんでいる中、一種異様な黄色い軍団。その選手たちの手にはなんと縄跳び用のヒモ。おそらく小学校以来となる選手も多いでしょう、縄跳びに挑戦。両足とび、片足とび、駆け足とび。そして走りながらの縄跳び。上手に飛んでいたのは、小林亮、阿部吉、大谷選手ら。なんとなく器用さが想像できますよね。逆に苦戦していたのは大久保選手。「ジャンボ、それはないよ?」と爆笑を誘っていました。確かに砂地での縄跳びは想像以上にむずかしいもの、ジャンプするたびに足もとが砂に埋まっていき、なかなかロープを回すのが大変な様子でした。

そして、メインイベント(!?)の1000m走。全長600mの白良浜のほぼ端から端、浜のはるか遠くに見えるコーンのところまで片道500mのコースを4本。タイム別に分けられた3組が順番にスタート。5分前後の設定タイムを目標に。でも普段と勝手の違う砂浜で「これ、ペースが全然わからないよ」とスタートから疑心暗鬼。先頭のオレンジグループ、さらにブルー、イエローと続々と帰ってくるたびに、みんなが口を揃えるように「ヤバイ、ヤバイよ!!」とデガワ状態。阿部吉選手によれば「どんどん足が埋まっていくんですよ。僕みたいに体重ある人は特に不利です」。3本目を終わったところで、古邊コーチここで終了の合図で「ナイス判断!!」と選手から喝采。しかし、そのあとは監督のフィジテクメニューできっちり補填されました。

練習終了後、目の前に広がるすきとおった水面に誘われるように、なんだかソワソワした様子の選手たち。「10分だけやぞ」との号令で、一斉に海へ飛び込んで行きました!無邪気な少年に帰ったように波間を漂い、「キモチイイ!!」と恍惚の表情。そのうち、岡山選手らが謀反を企てます。普段みっちり絞られている(!?)古邊フィジカルコーチの背後から迫り、勢いでそのまま海中へ!!古邊コーチがあまりにも驚いた表情で飛び込んだので、拍手喝采の選手たちは大爆笑に包まれました。

午後4時からはグランドでのトレーニング。一瞬雨にたたられましたが、徐々に止んで練習はヒートアップ!今日はテーマは「1対1」。選手30人を3組に分け、監督、石川コーチ、田村コーチがそれぞれを担当。集まった10人をまた2グループに分けて、5対5の対抗戦に。コートに両チームから選手が一人ずつ登場し、ドリブルでしかける攻撃側と、ゴールを守る守備側に分かれての対戦です。

監督からはディフェンダーに対して「寄せろ!!」とか「詰めろ!!」と再三のゲキが。ギリギリの勝負の時、身体を寄せきれずにクロスやシュートを簡単に許すシーンが目立ち始めていただけに、まずはどんどん間合いを詰めて相手にプレッシャーを与えることに重点が置かれていました。そのなか印象的な好バトルは藏川×太田の一戦。また谷澤選手の強靭なバランスと予想のつかないテクニックには監督からも賛辞が送られていました。

今日のトレーニングは選手にとっては大変キツイものだったはず。その中でも明るい声で励ましあったり、良いプレーには拍手が送られ、笑いが起きたりと、活気あふれる充実した練習が行えたように思います。必ずや良いキャンプになると確信した一日でした。