小さな『自信』の積み重ね
本日の担当:桜林 舞
「すごいね、レイソル!」と川崎戦の終了後、お友達からメールが届きました。
「勝ててる秘訣はなんなの?教えて」とも。
サッカー雑誌的には、戦力の分析として、CBに古賀選手が入ったことや、ロビンソンコーチのスパルタ練習と水谷選手の加入によるGK陣の切磋琢磨だとか、2列目の選手の成長だとか、フランサ選手がケガもなくコンディションが良いとか、技術的にはいろんな要因があるのだとは思います。
好調の要因はなんだと思いますか?と記者さんが選手に質問することも多いので、選手の意見をまとめると「全員が一生懸命、手を抜かないで集中して試合に臨んでいるから」という返答が多いです。確かにその通りなのですが、プロですから他のチームの選手が手を抜いているとは思えません。
石さんは「運がいいよね、運が。運も実力のうちとゆうけど」と応えました。確かに、組み合わせとかその時の対戦相手がベストメンバーでない場合もありましたし、なぜかシュートがバーやポストに阻まれてゴールにならなかったからとか、運が良かったところもあります。でもその「運」を引き寄せる何かが、レイソルにはあったと思うのです。
一介の広報がレイソル好調の秘訣など語るのもおこがましいのですが、確かにこの再開8戦負けなしは尋常でない強さです。しかも、レイソルが唯一負けなしらしい。はてさてどうしてだろう?と疑問に思ったので、この宿題を自分なりに考えてみました。
李選手はいいます。
「自分はサッカーがそんなにうまくないから。でもゴールを目指す気持ちの強さだけは誰にも負けたくないし、負けません。」
菅沼選手はいいます。
「まだまだ自分はやることがあると思う。自分はサッカーは上手じゃないけど、自分たちは弱くないと思ってる。まだまだ強くなれると思う」
太田選手はいいます。
「自分の満足のいく試合は多くない。もっと自分のパフォーマンスを出せるはず。もっとゴールを狙って、点に絡んでいきたい」
どうでしょう、この2列目陣の鮮度の良さ。
聞いているほうが、うれしくなるくらいの向上心。
古賀選手はいいます。
「練習や経験で強くなれることもあるけれど、まだ、自分の納得のできるプレーは少ない。レイソルでは若い選手に逆に教えられることが多いです」
南選手はいいます。
「好セーブと言われるのはうれしいですが、自分だけの力じゃない。前線から全員が守備に周って、コースを限定してくれるから。安定したパフォーマンスを常にできるようでありたい」
山根選手はいいます。
「とにかく、やる。やれるところまでやる。あとは耐える。耐えられるところまで耐える。そうしたらどうにかなるんじゃない」
ベテラン勢とて負けてはいません。
「勝ててる秘訣」はやはりこの「常に上を向く姿勢」にあるのではないでしょうか。
「常に上を向く」ためにはどうすればいいのか?
人間は弱いものです。
なにかがあるとめげてしまうのは、致し方ないこと。
その時、必要なのは『目標』であり、目標へ向かうための『自信』でしょう。
「勝ち点45」という『目標』は、到達された現在「TOP3」へと上方修正されました。
そして、目標へ向かうための『自信』は、一朝一夕に身に付くものではありません。
『自信』は自分自身が設定した小さな目標・課題を一歩づつクリアしたときに、自分自身の中に生じるものなのではないでしょうか。
柏レイソルはありがたいことに、「J1復帰」という大きな目標を昨年達成しました。
「J1復帰」直前には「チャレンジ8」と表された、局面の課題がありました。
チームの目標の影には、「スタメン入り」とか「Jリーグ初ゴール」とか「フル出場」とか個人の目標があったでしょう。
また、毎日の練習では「判断をすばやく」とか、「パスを正確に」とか、「ヘディングを強く」とか「シュートを正確に」とか、個々の課題があるでしょう。
そういう、チームや自分が掲げた目標をクリアした選手は小さくても揺ぎ無い『自信』が心の中にあるのだと思います。この小さな『自信』の積み重ねが、レイソル好調の原動力だと、私は思うのです。
その『自信』、一つ一つは小さな『自信』が、例えていうならドラゴンボールでいう『元気玉』みたいに一つになって、ピッチ上にぶつけることができたから、レイソルはここまで順調に勝ち点を積み上げることができたのではないか、と思うのです。もちろん、その『元気玉』にはサポーターの皆様の自信や期待や興奮が力となって、劇的な爆発力を有したことは疑いないことです。
続く名古屋戦でも、みんなのエネルギーを分けてください!
がっつんと『元気玉』をぶつけて参りましょう!
※川崎戦のゴール裏に引き吊られて、ついドラゴンボールネタになってしまいました。失礼いたしました。
そして写真は今日の石さん。ご機嫌です。
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