2008年3月11日

チーム力の土台

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担当:桜林 舞

開幕戦を勝利で迎えて、いよいよシーズンがスタートしたと実感が沸いて参りました。オフを挟み、勝利の余韻も冷めやらぬ中、日立台の練習が、今日の天気のように気分も快晴!で行われました。春を感じさせる暖かい日差しの中、選手たちの表情もどこかほっとしたように見受けられます。

午前練習のGK練習では、ゴールマウスから「シルバー!」「アカ!」「キイロ!」「ピンク!」とロビンソンGKコーチの太い声が響いていました。今日もまた新しいメニューが考案されている模様です。ゴール前には4種類のボールが間隔をあけて並べられています。GK陣は、ロビンソンコーチからのシュートを受けて、矢継ぎ早に指示されるボールの色に目掛けて突進します。「シルバー!アカ!キイロ!アカ!」という具合。その声を聞いて、4つのボールの間を行ったりきたりするGK陣。とっさの判断が求められるこのゲーム性豊かな練習に、顔を歪ませながらも、笑顔がこぼれる南選手、菅野選手、加藤選手、でした。

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午後練習前に行われたジュビロ磐田戦を振り返るビデオミーティングでは、「万全とはいえない状況のなかで、自分たちのサッカーをやって勝てたことはすばらしい」といつもは辛口の石崎監督も選手たちの健闘に言葉を惜しみませんでした。いつもは20?30分ほどで終わるビデオミーティングですが、今日は開幕スペシャルなのか50分と長い時間をかけて行われました。「失点を抑えていくという点は、昨年度とやることは一緒だ。気を抜かなければ同じように強固な守備を保てるはず」とディフェンス面も賛辞。「パスからシンプルに」「もうワンテンポづつプレーを速く行いたい」「リズムが悪いときは後ろから再度ビルドアップしていこう」攻撃面での約束事も丁寧に確認していきます。「開幕戦を勝ち点3をとれたからといって安心してはいけない。大分戦にむけていいトレーニングをして行こう!」とグラウンドにとびだしました。

「リーグ戦ではチーム力が試される」と石崎監督はいいます。「個で戦うのではなく、チームみんなで戦うんだ」という言葉どおり、石さんのトレーニングではグループに分かれて競争する練習がよく取り入れられています。今日の午後練習は4チームに分かれてのチーム対抗戦が繰り広げられました。

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4選手と1スタッフで5人一組になってのランニングやドリブル、リフティングリレー。スライディングでグループの最後尾に戻る、鈴木選手。菅沼選手、鎌田選手、ポポ選手は両手で前の選手を抱きかかえるようにして、チームをぐるりと一周する選手の負担が少しでも小さくなるように万全の協力体制で臨んでいます。細かいことですが、練習中に垣間見える、こういう小さな協力体制がチーム力となって、開幕戦の結果などに繋がっていったのかな、と。どんな強固なダムも蟻の穴ひとつで崩壊するといいますし、日常の瑣末な協力体制が、ひいては盤石なチーム力を培う土台となっていくのでしょう。

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フィジテクの最後は5人でサークルになってのリフティング競争。村上選手、阿部選手、古賀選手、山根選手、高橋コーチのグループ、ハーフウェーラインを超える間際にバランスを崩し、あわやスタート地点からのやり直しか?と思われるプレー(?)が飛び出しましたが、村上選手のぎりぎりのヒールリフトで、石さんの判定ゴールとなりました。

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そしてミニゲームにて今日の練習は終了です。いつも同数で行われるミニゲームですが、本日は大分戦を意識してか、8対9という変則的なゲームとなりました。茂原選手と鎌田選手のバトルに、阿部・永井両選手がサポートに向かいます。磐田戦で前線の起点となった茂原選手ですが「もっと前線でからみたいですね」と、まだまだ納得していないようでした。さらに貪欲に。もっと貪欲に。リーグ戦は始まったばかりです。


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