2008年3月14日

贈り物は「勝点3」

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担当:桜林 舞

開幕戦から5日が経ちました。晴天続きだった先週と打って変わって、日立台には朝から雨がパラパラと降っており一度雨が止んだものの、今またシトシトと振り続いています。でも、今季初アウェイを前に、選手たちの表情には曇ひとつありませんでした。

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9時半からの午前練習。試合前日恒例のミニゲームがいつもの通り行われ、黄色チームが4-0で大勝!ミニゲームでの勝負運はいまいちという古賀選手も「古賀ちゃん、2連勝じゃなー」と石さんに声を変えられていました。

13時の出発に合わせて、メンバー入りした選手たちは足早にクラブハウスへと急ぎます。スタッフと居残り練習をする選手たちしかいない練習グラウンドを見つめ、紙袋を片手に「石さん、はやくこないかなぁ」と呟く宮本マネージャー。「『パイレーツオブカリビアン』借りに行く時間がなくなっちゃうよ?」。今日のチームバスのビデオは海賊モノのようです。

紙袋の中身は怪しい白い粉が入ったビニール袋と楕円に輝く白い球。ありていに言えば、小麦粉&生卵。紙袋は、広島の住所と「もみじ饅頭」と書かれた紫のもの。「わざわざ広島の紙袋を用意したんですか?」と問うと、「いや、えっ、本当だ。たまたまだよ?」と拓さん。・・・石さんの誕生祝いに出身の広島名物紙袋とはそこまで仕込んでいるのね!と思いきや、さすがにそれは考えすぎだったようです。。。これを使って、「石さんレシピのお好み焼き」を作ってもらおうという魂胆かというと、そんなはずはありません!そう、今日はホワイトデーであり、かつレイソル的には石さんのバースデーなのです。サプライズパーティーの足音がひたひたと忍び寄ります。

昨年は、ピアノでの昼食時に大クラッカー攻めに合い、火薬の匂いとクラッカーのリボンでスパイダーマンに捕らわれたみたいになった石さん。今年の誕生日も確実に警戒しているはずです。作戦は、こうです。石さんをピアノの前で報道陣が囲み取材をしている時に、すでにクラブハウスに戻っている選手たちが後ろを通りすぎながら粉や球を命中させる、というもの。事前に撮影のタイミングを知らされていた報道陣も、うまくいくのかどうか、少し緊張の面持ちで石さんを待っていました。

結果はフォトギャラの通り、大成功でした!ピアノの建物の横を「ザッ、ザッ、ザッ」と複数の選手たちが移動してくる音が、「うわぁー、ばれちゃうよ?」と心臓の音を高鳴らせましたが、「選手があがってったからして、戻ってきてなんじゃぁと思ったけど、このタイミングでくるとは。油断しとったよ、全然構えていなかったもん」と粉まみれの石さん、正真正銘のサプライズとなりました!!!

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そして、ちゃんとしたプレゼントが報道陣一同から贈られました。50歳の誕生日にちなみ、50本のレイソルイエローのバラの花束でした!50歳の心境は?と問われ「50歳までいきていられると思ってなかったよ。目指すはタムさんだからよ」。昨年、61歳までレイソルコーチを務めた田村脩コーチを引き合いに出し「タムさんのクロスはすごいからね。あんなふうに60過ぎまで現役を続けたい」。

明日の大分戦については「開幕戦のパターンだと3-5-2の陣形だが、どうじゃろね。2トップが強力だから、プレスをかけるとロングボールを入れてくる可能性も高いと思うけど。相手がどういう型であろうと自分達のサッカーをやることが大切じゃね」。

昨年は、ホーム開幕戦の磐田戦を○4-0で快勝し、2節のアウェイ広島戦では△1-1のドロー、3節アウェイ清水戦を○1-0で勝利、4節ホームFC東京戦を○2-0、5節アウェイ横浜マリノスを○0-2と5戦負けなしで開幕ダッシュを切ったレイソル。J1復帰2年目の真価を問われる戦いが始まります。本日のように、選手もスタッフもメディアの方も一丸となって、明日、石さんに勝点3のバースデープレゼントを送りましょう!