青を撃つ
担当:大重正人
今朝のチームミーティング。スクリーンに映るのは、とにかく前へ前へスピードに乗ってゴールへ突き進む青いユニフォームばかり。週末にはアウェイでマリノス戦が控えています。ロニー、大島の2トップ、トップ下のロペスに第3列から山瀬が飛び出し、サイドからは田中隼と小宮山がこれでもとばかりにクロスを入れてくる。きわめてタフな相手です。
昨季はリーグ戦とナビスコカップあわせて4試合を戦いました。ホームのナビスコカップ、3-0で惜しくも予選突破を逃した試合以外は、どれも押し込まれる苦しい試合ばかりでした。そのなか3勝1敗という成績を収めたのは、「サイドのクロスや、シュートに対して、みんなが集中して身体を張っていた。すばらしい守備だった」と石崎監督が手放しで褒めた守備があったからです。ニッサンスタジアム、そして国立でのレイソルイレブンはまさに闘っていました。「ワシはマリノスという強い相手と戦えるのが楽しみ。100%いや120%の力を出して、気持ちをこめてプレーしよう」。
ここまで2勝2敗1分。勝ち点は7。5試合を消化して7点です。全34節を5×6+4の、おおまかに7つに割って概算すると、7点ずつ取っていけば47?49点ぐらいでしょうか。目標の「55点」に到達するには、最低でも8?9点以上は必要になります。ここから続くリーグ戦は、マリノス、ヴェルディ、フロンターレ、エスパルス、ジェフ。ホームは2試合。宮本マネのいうとおり危機感を持って取り組まないといけないでしょう!!
失点4は「1試合平均1点以下!」という目標をクリアしています。得点は「1試合平均2点以上!」という目標にはおよばない4得点。しかしJリーグから毎節届く対戦分析レポートによれば、昨年数値が低かったクロス数とシュート数は平均を上回っているのです。昨年に比べればバイタルエリアやペナルティエリア内でいい形でボールを入れて飛び込めてはいるのです。あとはフィニッシュの精度。これが一番難しいことではありますが、今日もシュート練習、そして攻守の連携を幾度も繰り返していました。
クロス練習で「ナイス、コータ!」と声をかけられていたのは、杉山浩太選手でした。右足でニアやファーに蹴り分ける技術はすばらしく、本職の太田&藏川選手に勝るとも劣らないほどの精度がありました。何日か前に見たフットバレーでも両足ともに正確で、姿勢がほとんど乱れない。背筋がまっすぐに伸びて周囲を見渡す、まさにボランチといったプレー振りでした。コンディションを見ながら、松原フィジコとのボールを使ったトレーニングを続けています。
またフランサ選手は、今日新しいスパイクを試していました。伝説の赤い穴あきスパイクは、監督が嬉々として履いていたようでしたので卒業でしょうか……今日のは真っ白にブルーのラインが入ったもの。足の小指の骨折で、やはり先の細いスパイクを履くにあたって、慎重にフィット感を試しているようでした。「早くフルベとトレーニングしたい」。意欲は十分です。一気にコンディションを上げることはリスクを伴いますから、そこは選手自身とスタッフがしっかりとコミュニケーションを図り、一日でも早くチームに戻れるように。
明日からはU-19代表合宿から大津選手も戻って、マリノス戦に向けた総仕上げです。また雲行きが怪しいですが、雨に負けず、危機感を持って、なおかつポジティブに、闘うのみです。