2008年7月 2日

FOR THE TEAM

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担当:桜林 舞

ムシムシと暑い天気の一日でした。九時半からのガンバ戦のビデオミーティングから1日はスタートしました。「今一番いいチームはガンバだと思う。昨年からのメンバーにルーカスが加わったが、積み上げがあるチームは強い」と石崎監督。

ウォーミングアップ、フィジテク、3チームに分かれてのライン突破、8対8と、フォーメーション、今日も盛りだくさんの練習内容です。ビデオミーティングを終えた杉山選手「身体が、痛いんだけど・・・」と昨日のトレーニングで筋肉痛となった身体を引きづりながらグラウンドへと向かっていました。それでも「昨日の午後練習、ウォーミングアップのあとボールトレーニングを始めちゃって。なんか早く終わっちゃったなーと思ったら、フィジテクをするのを忘れてたんよ」と苦笑いの石さんでした。

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ファンとのふれあいゾーンでは、どの選手・スタッフより遅くまでファンの方と語らい、通り過ぎる選手には一声かけては、周囲を爆笑の渦に巻き込んでいきます。

メディアの囲み取材のひとコマではこんなことがありました。

「首位浦和に難敵、中断明けの柏は強い」のタイトルで浦和戦のプレビューが掲載された6月28日発売号のエルゴラッソ。その中の柏のポイントコラムでは、右手を天にかざした石崎監督の姿が添えられています。わたしもこの写真を見たときに「石さんがこんなにオーバーリアクションで喜びを表現するなんて、珍しいなぁ」と思っていたのですが、「このポーズはなんの時の写真か覚えていますか?」の問いかけ。「もちろん覚えておるよ。古邊にジャンケンで勝ったら練習を1本減らすという時のものじゃ」と即答。なんでも、1回目をポポ選手が負けて、「誰か勝負するやついねーのか」の古邊フィジコの挑発に、選手たちが怖気づいている隙に、「じゃあ、ワシが勝負じゃ!」と勝負を買ってでた石崎監督。その結果・・・、見事石崎監督が勝利!思わず出た喜びのワンシーンが、「しかし、よく撮れていたね」と絶賛する、この写真の時だったとのことです。「織田裕二のモノマネをする人(=山本高広)のキター!を真似したみたんじゃ」とのことでしたが、わたしには「1、2、3、ダー!」のシーンにしかみえないのですが、皆さんいかがでしょうか。「みんなやりたがらないからよ、選手のためにやったんじゃ」と石さんは嬉しそうに笑います。

「練習で出来なきゃ本番でもできない。レッズ戦に勝てたのはキャンプでいいトレーニングができたから」。ツラく厳しく楽しくおもしろく、時には弱音を吐きながら、時には強がりを口にしながら、「中断明けの柏は強い」のタイトルに恥じぬよう、日立台キャンプに終わりはありません。


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4日後のガンバ戦で、5月6日神戸戦以来の試合が行われる日立柏サッカー場は、夏芝の準備もばっちりで、いまかいまかとその時を待ち続けています。その間、戦場は、しばし取材ルームと化し、今日も大谷選手、菅沼選手、李選手のインタビューが行われました。自分のために、チームのために、少しでもレイソルのことを知ってもらうために、ピッチ外でも奔走する選手たちでした。

ピッチの内外を問わず、チームのバランスを常に気にかけて行動してくれる大谷選手。「あまり我が強くないので」と自身の性格を分析するタニくんですが、浦和に勝利した次の日のこと、とある呟きを耳にしました。「レッズに勝ったのにウチの扱い小さくね?」。常日頃からスマートでポイントを抑えた言葉を選ぶタニくんが漏らした、少し拗ね気味の少し怒りを帯びたひと言に、レイソルのキャプテンとしての、レイソルの一員としての、ジェイリーガーとしての強い矜持を感じて、ほほえましく、頼もしく、うらやましく思ったのでした。

「ガンバ戦にも勝って、レッズ戦で勝ったのは『まぐれだね』なんて言われないようにしたいです」と大谷キャプテン。

5月3日の千葉戦から、ナビスコ3試合を含めて、8戦無敗(リーグ戦4勝1分、ナビスコ2勝1分)。勝ち続けている、今だからこそ、勘違いすることなく、気を緩めることなく、チームが強くなるために、チームを強くするために、選手・スタッフ・サポーターが一丸となって『強く、愛されるクラブ』への歩みを踏み進めましょう。振り返ることなく、立ち止まることなく。

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