2009年2月 9日

鹿児島キャンプ1日目

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担当:大重正人

長い一日が終わろうとしています。朝6時半に日立台を出発して、お昼ごろに鹿児島へ到着。昼食と短い休息の後、15時半からさっそくのトレーニング。日が暮れるまで汗を流して、夕食をとったあとは、ミーティング。今頃は、グアムとは違うルームメイトと一日の疲れをとっている時間です。太田選手が「クドウ、行こうぜ!」と声をかけ、村上選手は山崎選手を連れだってコンビニへ。ルーキーは先輩たちに新しい仲間として迎えられています。

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前田霧島市長をはじめ、地元の皆さま、鹿児島県職員の方々、レイソル後援会と、多くの皆さまに温かい歓迎と激励をいただきました。名産の黒豚やトマト、いちごで栄養を補給しながら、力強い肉体と新しいスタイルのサッカーを築いていくための鹿児島キャンプがスタートしました。初日からランニングとパスゲームで2時間近くのトレーニング。最高気温が15度近く。夕方から小雨に見舞われはしましたが、凍えるような寒さはなく、さっそく南国の恩恵を授かっています。

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夕食後のミーティングでは、高橋監督からこの鹿児島キャンプでの目的が話されました。グループ戦術の向上、そのなかで個人がレベルアップすること、コミュニケーション、フィジカル。この4点が挙げられました。「個人では、パス一つから、味方へのサポート、動き出しの速さまで。それと、考えるスピードを上げること。そうすれば冷静にプレーできるし、ミスがなくなる」。

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平川テクニカルスタッフからは、「ボール奪取後の前方へのパス成功率」がデータで示されました。昨年のJ1リーグTOP5のチームは80%近い数字だったなか、レイソルは76%。ボールを奪う力はタックル成功率をみてもレイソルは力を示しました。そのあといかに落ち着いて、ミスなくボールを前へ運ぶか。緩急も必要です。チームとして急ぐのか、ポゼッションするのか。ここに高橋監督が「コミュニケーション」の重要性を説く理由があります。チームの中で個々が臨機応変で正しい判断を共有できるか。ここを突き詰めていく合宿になります。

初日から南選手や菅沼選手は居残りで自主練習に取り組んでいました。そのため、第1便のバスに乗れず、ルーキー選手たちと一緒に少々待ちぼうけ。待望のバスに乗り合わせたなった菅沼選手が、ふとつぶやきました。「いろんな人の支えがあって、いまプレーできていると思うんです。だから、もっともっとうまくならないと」。先日の秋田豊さんの引退試合で、秋田さんほどの実績を残した方が今なおサポーターへの変わらぬ感謝を言葉にしていることに感銘して、自分はまだまだという気持ちになったそうです。

今日も練習が終わって、バスを待つ選手たちと、冷たい雨に濡れながら1時間近く待ってくれた高校生の5人組がいました。柏でも人生をかけて応援してくれるサポーターの皆さんがいます。そんな気持ちをひしひしと感じて、選手たちは強くなるために今日も戦っています。

今日は、夕闇を走るレイソルバスの車中をおさめたミノルカメラの1枚でお別れです。
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