2016年11月11日

明日は天皇杯ラウンド16

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担当:大重正人

あす11月12日、13時からホーム日立台で天皇杯ラウンド16、湘南ベルマーレ戦です。今季はリーグ戦2試合を戦い、2引き分け。6月のホームゲームはセットプレーの流れから先制を許すも、90+5分に輪湖選手の起死回生のミドルが突き刺さり、1-1のドロー。10月のアウェイ戦では、前後半合わせて23本ものシュートを浴びせながら、0-0のスコアレスドロー。ステージ優勝をめざしていたレイソルにとっては痛恨の結果に終わりました。

あれから1か月ほどが経過し、湘南はJ2降格が決まったものの、リーグ戦は連勝フィニッシュ。前節の名古屋戦では山田直輝選手がすばらしいミドルシュートなど2ゴールの活躍もあり、湘南らしい攻守に勢いのあるサッカーが戻ってきています。また1点を争う厳しい展開を覚悟しながら、集中を切らさず試合を闘わなければいけません。

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前回の対戦を振り返りながら大谷選手は「この前は後半あれだけ押し込むことができたが、フィニッシュで課題があった。福岡戦では4点取ることができたが、もっと取れたかもしれないし、こだわらないといけない。一発勝負のなかでチャンスが少ないかもしれないし、勝ち上がるには一発獲れればというところもあるし。ラストパスを出す選手、フィニッシュを狙う選手、みんなが責任をもって、その一本に懸けるという責任感が大事になる」といかにチャンスを仕留めるか、またはピンチを防げるか、局面のプレーへの集中や大切さを説きます。

下平監督は「10月の時とは別の大会になるし、湘南はよりアグレッシブに、湘南らしいサッカーをしてくると思う。最近はシステムを使い分けたりしているが、いずれにしても相手の売りはハイプレス。その勢いを削いでいかなければいけない」と試合を見越し、「ACL出場という目標のためにあと4つ勝つ」と今週は月曜日から5日間トレーニングを積んできました。

昨日ですが、稲田康志選手が今季限りでレイソルを離れるというお知らせをしました。2010年の7月。吉原選手の引退を受けての急なオファーにもかかわらず新しい挑戦を決断し、柏に来てくれました。菅野選手、桐畑選手、中村選手といったチームメイトでありライバルでもある選手たちに負けじと努力を欠かす日はありませんでした。誰よりも朝早くクラブハウスに現れ、練習終わりはいつも最後にクラブハウスに揚がってくる。

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試合出場のチャンスは決して多くはなくとも、いつ出番が来てもいいようにコンディションを整え、そして急な出番にもしっかりしたパフォーマンスを発揮できる精神の強さも見せてきました。
菅野選手のアクシデントで急きょ起用された、2012年4月28日の鳥栖戦がレイソルでの初出場。5月1日のACLブリーラム戦は1-0で完封勝利。翌2013年5月のマリノス戦は試合途中から負傷の菅野選手に代わってゴールを守り切り勝利に貢献。
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昨年5月のACLビンズオン戦。グループ突破を決めた6戦目でしたが「自分にとっては1年半のブランクがあって、今日は本当に人生を懸けて戦った。その結果勝てなかったということが、すごく悔しい」。その取り組み、真摯さ、持ち前の明るさ、常に前向きな姿勢でチームメイトからも厚い信頼を集めてきました。
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先日日立台通信のインタビューで、ルーキー滝本晴彦選手はこう感謝の気持ちを話してくれました。「今年、自分にとって本当に大きかったのが、キャンプでイナさんと同部屋になれたことです。自分がうまくプレーできなかった時に気落ちしたところを出してしまって。それをイナさんが察して『キーパーはそういうのを絶対に見せちゃいけないんだ』と言ってくれて。ほかにもいろんな話を自分のためにしてくれました」。

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イナがサポーターのみなさんに贈る言葉です。
「2016シーズンをもってチームを離れることになりました。柏レイソルに関わる全ての方々には、本当に感謝しかありません。この日立台のピッチで試合をした、あの雰囲気、あの景色の中で勝利した日の喜びを忘れることはありません。今も、そしてこれからも柏レイソルが大好きです。本当にありがとうございました。新しい場所に行っても応援して頂けたら嬉しく思います。柏から世界へ!! 必ず『アジア』を獲ってもらいたいです。そのためにも、まずは12日の天皇杯を全員で頑張りましょう!」

おそらく今年ラストの日立台でのゲームになります。今シーズン、このメンバーで戦ってきたチームにとって、ACLという大目標へ向けて、この試合を最後に終わらせることは絶対にできません。一人でも多くの声援、拍手が選手への力になります。明日の日中は太陽が差して、気持ちよい土曜日になりそうです。NHK-BS1での生放送もありますが、どうか日立台でともに戦ってください。チケットのお知らせはこちらからご確認ください。
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