2018年4月 5日

ACL敗退

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担当:大重正人

今日の結果如何で、ACLのグループステージ敗退が決まるという日でしたが、ホーム日立台で全北に0-2で敗れ、またそのあとに香港で行われた試合で天津が傑志に1-0で勝利した時点で、レイソルの敗退が決定しました。1試合を残しての終戦、これまで3度続けてグループ突破してきた中で初めての予選脱落。勝てたはずの試合で勝ち点を落とし、流れや勢いに乗りきれないまま、たった2か月でACLの結果が決してしまった。本当に悔しいことで、今日も平日ナイトゲームにもかかわらず声を張り上げて後押ししてくださったサポーターの皆さんに大きな失望を残す、申し訳ない結果となってしまいました。

今日のチームは、左サイドバックに中山選手を起用し、機を見て中央へ入り込むビルドアップを行ったり、キムシヌク選手へのハイボールに何とか競りかけ、セカンドボールの広い合い、球際での戦いでも懸命に戦っていたと思います。クリス&江坂の2トップのチェイシングもパワーがあったし、伊東選手の1対1、ドリブル突破は間違いなく相手の脅威になっていました。

ただ、全北は全北らしいいつものサッカーを展開していました。前半に先制し、後半に追加点を挙げ、無失点でゲームを終える。立ち上がりからラッシュを懸けて、最初の先制の機会をきっちり仕留める。その後はきっちりブロックを敷いて、レイソルがボール保持する時間を粘り強く耐える。そして切り札、イドングッ選手を後半途中に投入し、彼がダメを押す。2月の1戦目とは違い、今日は完敗と言わざるを得ない試合だったと思います。

何よりすばらしく映ったのはGKのソンブンクン選手。立ち上がりのクリスの絶好のヘッドを防ぐと、その後もビッグセーブを見せ、またクロスへの飛び出しやキャッチングは本当に安定していました。195cmの長身で全北ゴールに立ちはだかり、レイソル1点ビハインドの状況を何とか打開してほしいと思いながらも、今日の彼から2点を奪うことは非常に相当に難しいミッションとも思えました。マンオブザマッチに選ばれるのも当然のプレーでした。

記者会見で間近に見た彼の顔はまだ幼いようにも見えましたが、やはり1997年生まれの若干20歳。中山雄太選手は同じ97年生まれ、また今日ベンチ入りしたGK滝本選手も同い年で同じポジションです。年齢と経験を重ねた代表選手が多いビッグクラブの中で、こうした若い才能が飛び出してくる。特にハルはとてつもなく大きな刺激を受けたのではないでしょうか。

そんなソン選手と全北を相手に、0-1の状況が続く中、ボールを保持して攻め込んではいたものの、あと2点を獲らなければいけない状況なのに、ACLという3年も待ちわびた大会が終わってしまうかという状況なのに、どこか一定のテンポのままで、試合を動かそう、何とか状況を変えてやろう、そんな気迫や気概をもっともっとピッチ内から感じたかった。2点を獲るために必要な時間が刻一刻と減っていく中で必死には戦っていたと思うのですが、でもあと一つ二つ、個人としてチームとして何か手を打てなかったのか、愛するチームが抵抗できないまま敗れ去っていく姿を見守るのは本当に悲しいことです。

試合は続きます。次の日曜8日はホームで首位広島戦、11日水曜はアウェイ鳥栖戦、14日はまた日立台で札幌戦。一人でも二人でも、この状況を自分が変えてやろう、そんな選手が出てくれることを待っています。