2014年11月23日

絶体絶命から

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担当:大重正人

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秋の行楽シーズンまっただ中。今日は3連休の中日、いかがお過ごしでしょうか。昨日のすばらしい勝利で、晴れやかな休日をみんな迎えられましたね。気が付けば、日立台の木々たちも赤や黄色に色づいて、美しい紅葉が広がっています。昨日のNACK5スタジアムも、オレンジとイエロー、両チームカラーの鮮やかなコントラストが広がるすばらしい雰囲気でした。

今日のトレーニング。出場時間が長かった選手はリカバー、それ以外の選手たちはGKを加えて5対5が激しく行われました。ピッチの脇ではGK桐畑選手が、アレックスGKコーチと身振り手振りでやりとり。さきほどのプレーについてどうすべきだったか、一つ一つ確認している様子でした。先日のサッカーダイジェストのインタビューにもありましたが、コーチの助言を守り、新しいプレースタイルを身に付けて、今の活躍があります。

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昨日大宮戦の前半38分。「水を撒いて、滑りやすかったね」(布部コーチ)という状況で、大谷キャプテンがビルドアップで足をとられる絶体絶命のピンチがありました。スタンドから見ていて、失点を覚悟するしかありませんでした。それでも桐畑選手の対応で相手はシュートを選択せず、結果的に絶体絶命のピンチを免れました。「カルリーニョスがそのまま打ってくるかと思ったんですが、フリーの家長選手にパスして。(家長選手は)シュートを打ってもキーパーに当たると思ったのかもしれないですね」。

スカパー!オンデマンドを見返せば、たしかに大宮は3人が中央に飛び込み、DFは中谷選手ひとり。パスが通れば、ほぼ間違いなく失点していたでしょう。ただ2対4の窮地で「前に出る」というキリの勇気あるプレーがきっかけとなり、失点しなかったことも事実です。ビデオで見れば、ものすごいスピードで間合いを詰めていきました。大谷選手が転倒するというアクシデントの直後、動揺があってもおかしくない切迫した状況で、家長選手の表情や様子も感じ取っていたそうです。ただ、もしかしたら違う対応の仕方があったかもしれないですし、このプレーについても後でいろいろ話し合いがあったでしょう。こうした実戦でしか味わえない一つ一つのプレーがキリの糧になっていきます。

Jリーグは残り2試合。ネルシーニョ監督とのトレーニングは、両手で数えられるぐらいしかありません。でも感慨に浸る暇はありません。今はみな「勝利」「ACL」という目の前の目標だけに集中し、突き進んでいきます。

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