2008年4月17日

心開いて

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担当:桜林 舞

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本日の16時に日本サッカー協会から日本代表候補合宿メンバーが発表されました。

昨日の川崎戦がナイトゲームだったことから、本日の練習は14時スタートでした。13時半からスタッフミーティング、14時から30分ほど川崎戦のビデオミーティングを終えて、スタメン組はクールダウン。雨脚の強くなった日立台を30分強ランニングです。その他の選手は石崎監督と松原フィジコの下、ミニコートでのボール回し。雨が降ってはいるもののだいぶ暖かくなってきた昨今では、深緑が目に沁みる日立台に、霧雨状に降るシャワーが心地よいほどでした。

選手がほぼ引き上げて、監督の囲み取材を開始しようと待っていたその頃がちょうど16時頃。「柏からA代表でるの?」と問うていた記者さんの顔が「おっ!」という表情になり「茂原選手どこにいますか?」とウロウロ。という私も、スタッフミーティングでA代表の話は出ていなかったので「たぶんないと思いますよ」と伝えていた手前、オタオタ。プレスリリース用のコメントを貰わなくてはと、茂原選手の車があるのを確認し、クラブハウスを覗いてきますねと足を踏み出したところに、茂原選手がクラブハウスから丁度出てきたところでした。車に乗り込む前に囲み取材が始まり「どうしたんですか?」と不審がるシゲ。「日本代表候補メンバーに選ばれたからコメントもらえるかな」と尋ねる報道陣。「え、なに、いや、無理ですよ。まだまだですよ、僕」とオロオロするシゲ。「いや、だけど選ばれているから」と水を向ける報道陣。世代の代表歴を問われ「ときどき代表には入っていましたが(※U-22まで)、ひさしぶりです。代表の試合は今までそんなにみていないほうだと思いますが、大木さん(元甲府監督)が日本代表コーチを務めるようになってから見るようになりましたね。僕は、本当にまだまだ、リーグ戦でも結果を出していかなければと思っていますが、声をかけていただいたからには頑張ります。ポジション?ポジションまで考える余裕はありませんよ!」とその後は落ち着いて取材に応じてくれました。


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その後、石崎監督を直撃。報道陣に囲まれる石さん。「ナビスコで退場して、次節のヴェルディ戦が出場停止なので、ちょっと休ませようと思っていたとこなんじゃけど。レイソルでは昨年のドゥー(近藤直也選手、2007年5月13日選出)以来だよね。A代表候補が出るのは、レイソルにとっても良いことだし、シゲにとっても刺激になっていいことでしょう。選出されたからには、行ってからどれだけアピールできるからにかかっているじゃろ」とチームから代表候補が選出されたことに相好を崩す石さんでした。

と、ここで話は変わりますが、2007年2月9日に日本国籍を取得した李忠成選手。U-22日本代表候補合宿に初選抜で追加召集されたのが、同2月15日。「一番最後に選ばれた24番目の選手としての気持ちをいつも持っている」と臨んだ、合宿同2月18日の20分ハーフ紅白戦では、ヘディングとDFの裏に抜ける動きで2発の「日本人初ゴール」、鮮烈デビューを飾りました(と、当時の新聞スクラップで報道されております)。その後の活躍は皆さんがご承知の通り。U-23日本代表のエース核と呼ばれ、日の丸の期待を一身に背負って日々切磋琢磨している日々です。

2008年4月1日にはU-19日本代表候補として初選抜された大津祐樹選手(2006年東京都国体選抜と2006年関東ナショナルトレセンに選抜)。4月6日から9日に行われたトレーニングキャンプではJ1との練習試合に臨み、精いっぱいアピールして、貴重な経験を得て帰ってきました。

茂原選手の日本代表候補選抜に、「ACLに行く鹿島とG大阪が、今回の日本代表候補から除外されたからなんでしょ?」という声も聞こえてきそうですが、それでも選抜されたという事実に変わりはありません。与えられたチャンスをものにできるかできないかを決めるのは、チームでも、サポーターでもなく、本人と日本代表スタッフだけです。それまで、我々は精いっぱいの応援をし、そして本人も最善の努力を尽くすのみです。

人事を尽くして、天命を待つ。
それだけです。

ここ3試合、レイソルは零封試合を喫しています。それは事実。でも、だからといって、これからも零封試合を続けるかどうかを決めつけるのは、あまたある可能性を最初から否定してしまうのは、誰にもできないことです。サポーターしかり、フロントしかり、チームスタッフしかり。ピッチで戦う選手の可能性を奪うことは、神様ですら、できません。

行う前から、可能性を封じ込めること。
それは、誰のためにもならないこと。

選手のために、
チームために、
サポーターのために、
サッカーを愛するすべてのひとのために、
あらゆる可能性に心を開いて、
祈りましょう。

これからも、
心をときめかせるサッカーが繰り広げられることに。

より一層の真価を問われる、
スタートラインに立ったシゲに、
心からのエールを。

2008年4月17日

Nothing To Lose

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担当者:河原 正明

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日記が遅くなり申し訳ございません。 なかなか筆が進まず、気がつくとこんな時間でした。

久々に再開のナビスコカップ、柏、川崎とも互いに未勝利まま迎えた第3節は、大変悔しい結果になってしまいました。思いもかけない3失点、ジュニーニョ選手に今季初のハットトリックを喫しての敗戦でした。平日のナイターにも関わらず、大勢川崎まで駆けつけてくれた、あるいはパソコンで携帯で速報を見ながら思いを送っていただいたサポーターの皆さんの期待に、残念ながら応えることが出来ませんでした。そんな中、今季初スタメンでの出場を果たしたアレックス選手。前半はトップ下で後半はサイドで何度も攻撃の起点となっていました。「石崎監督の求める戦術の中で自分の出来ることをやっていくこと」と結果の出ない歯がゆさも、前を見据えている眼には確かな力が宿っていました。

思い起こせば昨年も、一昨年も、苦しくて結果が出ない時期がありました。でも我々には立ち返る原点があります。決して後ろを振り返らない、前へ進む。まだ何も成し得ていないが、何も失うものはない。サポーターのみなさんが繰り返し「恐れることなかれ」と歌うことへの答えは、前に進むことでしか得られないものです。川崎とはまたすぐに再戦が待っています。「次はこの悔しい気持ちをぶつけてみせる!それだけです」とは李選手。短い言葉に敗戦の悔しさをにじませながらも、力強いリベンジ宣言。まずは土曜日の東京V戦、そして続く川崎との戦いに「挑戦」の気持ちを忘れずに、闘う姿を見せ付けたい。サポーターのみなさんも日立台で応援よろしくお願いいたします。


さて、ヴェルディ戦のマッチデープログラムのサポーターズボイスを引き続き募集しています。
締め切りは、明日17日昼までです。「サポーターズボイス」から
件名を変えずに、メールでご応募下さい。選手への熱い応援メッセージをお願いいたします!