鹿児島キャンプ4日目
担当:大重正人
今日の午前練習を終え、ホテルのロビーで取材の時間待ちをしていたとき、
「おつかれっす!」という聞き覚えのある声。今日はまず、この人から!
代表スーツにキャリーバック姿。日本代表に召集されていた菅野孝憲選手が、レイソルに帰ってきました。残念ながら試合に出場することはできませんでしたが「すごくいい経験になりました。スタッフの人ともいろんな話をさせてもらって」。午後練習の前にも「いい緊張感の中でやらせてもらいました。みんなに追いつけるように、コンディションを上げていきます」とあいさつ。普段から人一倍高い意識を持ち続けている菅野選手、より上の世界を体感できた経験を絶対に糧にして、より頼れるたくましいGKに成長してくれるはずです。
今日の午前は、フィジカルトレのあと、パス練習、そしてシュート練習とボールを使ったトレーニングでした。パス練習もシュート練習も2人、3人が動きながら連動していくもの。最初は動きがぎこちなく、3人目の動きが遅れたりするところもありましたが、徐々にリズムが合って、ボールがうまく回るようになりました。午後は10対10。攻守の切り替えとプレッシングを意識したもの。トレーニングはより実戦的なものになってきました。明日の東京ヴェルディ戦でどれだけ成果をみせられるか。45分×2本+30分の3本勝負となります。短めの午前練習は多目的広場で行いますが、午後のゲームは陸上競技場で行いますのでご注意ください。
そして、今日は2009年シーズンを戦うチームからの大切なお知らせです。
まずは、今季の『目標』です。
グアムキャンプでの広報日記でもお伝えしましたが、『勝ち点55』です。去年果たせなかった目標にもう一度立ち向かおう!という思いから、選手たちが自ら決めたものです。
その折、どこからか「R55」という言葉が聞こえてきました。北嶋選手と小林選手が殺気立ちながら「オレが考えたんだよ!」「オレの方が先ですよ!」とほぼ同時に著作権を主張していたのが、異様におもしろく。。。。まあ、2人の共同制作案ということでどうですか?? 去年の「Go!!55」のように、一瞬の思いつきというか、レイソルの“ノリ”というか……それにしても、ウマくできた標語というか、いつの間にか皆の合言葉になっていました。
この「R」。いろんな意味が考えられます。
たとえば、「Restricted」(制限)の「R」。
※「R25」というフリーペーパーがありますが、これは、25歳以上のビジネスマンを対象としたものです。すなわち、レイソルでは「勝ち点55以上」をめざすというものです。
また、「Retry」(リトライ=再び試みる)の「R」。
選手たちからは、「Revenge」(リベンジ=雪辱)の「R」だという声もありました。
そして「REYSOL」の「R」。
この短い3文字にいろんな意味を込めて。
そしてもう一つ。
キャプテンと副キャプテンが決定しました。
キャプテンは、昨季に続き大谷秀和選手です。
グアムのミーティングで「みんなで決めた目標に向かって、いい競争をしながら、いい雰囲気で1年間戦っていきましょう」とあいさつ。
副キャプテンは2人。ひとりは北嶋秀朗選手です。
「今年も引き続きよろしくお願いします。タニをサポートしていきます」。
そして、もうひとりは、アルセウ選手です。
「勝ち点55をクリアするには、みんなが1日1日を大切にしていく姿勢や真剣さがあって達成できるものだと思う。試合が終わったあと、笑って家に帰れるように戦おう」
高橋監督はアルセウ選手について「ポジションも真ん中だし、責任あるチームの中心になってほしいというメッセージも込めている」とのことでした。
今日のアルセウ選手。グアムでのシジマールGKコーチのモノマネ。
「イチ、ニ、サン」と黄色いポールを振り回していました?今日も陽気でムードメーカーになっていた練習前のアルセウでした。
新しいレイソルが動き始めています。
1日1日強くなるために、前へ進むために。