2009年2月28日

必勝祈願

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担当:大重正人

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今日の朝は必勝祈願から。J開幕までちょうど1週間、この季節の恒例行事です。朝10時に、選手、スタッフ、フロントスタッフが日立台稲荷に集合。神前に整列し、礼を繰り返し、手を合わせ、チームの飛躍を祈る大切な儀式です。大谷キャプテンからは「勝ち点55が獲れますように」の言葉。選手たちが自ら決めた目標へ、気持ちを新たに、この1年をこのメンバーで戦っていくんだという気持ちをひとつにします。

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来週の開幕戦を前に、最後のトレーニングマッチが14時から行われました。チームミーティングを終えた選手たちが、なにやら玄関のテレビをいじっています。何かと思えば「ゼロックススーパーカップ」でした。J1王者の鹿島と天皇杯王者のガンバが争うカップ戦。昨日のJリーグキックオフカンファレンスでも、この大会と参加する2チームをフィーチャーするイベントがありました。

「あの試合に勝ってたら、マスコミの注目を集めて、そして国立の大舞台でまた戦えたんだなあ」と、ふと思いがよぎります。限りなく大きな、あと一歩。でも自分たちは、そのチャンスを掴めるか、という舞台には到達したのです。これは自信をもっていいと思うし、でも悔しさは忘れてはいけない。今年1年、またあんな痺れる試合に臨むため、選手たちは日々精進しています。

今日のソニー仙台戦。高橋監督がベースとするプレッシング、前線からのボールを奪い取る守備は実践できていました。ミノル&チュンソンコンビがディフェンスでも激しく動いて相手にプレッシャーを与え、波状攻撃につなげるプレー。攻撃のホットラインも利いていました。李選手のヘディングは菅沼選手の突破&クロスから。菅沼選手のゴールは李選手との鮮やかなワンツーパスから。お互いのゴールをお互いがアシスト。今年もゴールゲットを期待して良さそうです!

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さらに、動きが目立っていたのは北嶋秀朗選手でした。「今日はキタジさんがトップだったので、やっぱりポストプレーがうまいし、ボールを受けてくれるので、キタジさんを活かすようなサッカーができたと思います」と石川選手。高橋監督や竹本強化本部長からも「キタジは良かったよ」とすぐに名前が挙がりました。その北嶋選手は「調子のバロメータは、ポストに入った時のトラップだったりするんですけど、今年はそれがいい感じです。今年は新しいチームになって、競争もあるし、湧き上がるような気持ちがあります」ととても前向きな言葉が聞かれました。

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そして最後は、このルーキー。
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比嘉厚平選手が、ついに実戦復帰しました。ユースながらトップ登録された矢先の昨年1月、飛び級で参加したU-19アジア選手権で両ひざを負傷。ここから手術やリハビリを乗り越えて、ついに対外試合に出場するまでに回復しました。「いきなり30分はキツかったです。でも足の方は問題ないし、ゲーム感覚も1年休んでいた割には、想像してたより良かったです」。右サイドで持ち味である果敢なドリブルを試み、ゴール前では左足での決定的シュートも。惜しくもキーパーがブロック。それでもこの日一番の拍手が彼に送られました。

試合後スパイクをクリーニングしているところに、「おおッ!」と威勢のいい声で駆け寄ってきたのは、吉田達磨U-15監督と井上敬太GKコーチでした。吉田監督は、昨年までU-18を率い、比嘉選手とは6年の師弟関係が続いています。言葉はほとんどなく、がっちりと抱擁するだけでしたが、吉田監督のあんなに嬉しそうな顔、見ているこっちも嬉しくなるし、心から写真に収めたかった感動的なシーンでした。井上コーチは「涙が出そうだったよ」と教え子をねぎらいました。普段は明るさが長所の比嘉選手も「ずっと見ててくれた人ですから」と神妙な表情。言葉はなくとも、深い信頼関係を築き上げてきたことがすぐにわかりました。今日一緒にプレーしたユース出身仲間も感じるものがあったはずです。もちろん、比嘉選手の本領発揮はまだまだこれから。とにかく無事に、そして温かく、その成長を見守っていきましょう。

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2009年2月28日

Jリーグキックオフカンファレンス

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担当:石本瑞奈

ちょうど一週間前の日記で、「今日はかなり寒いです」と書いたのですが、それを上回るような一日でした。

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朝、グラウンドに出ると、みぞれから雪に変わっていくところで、あまりの寒さにポポ選手は完全防備。他にも同様の姿をしている選手がいましたが、それでも練習自体は熱気があり、グラウンドには元気な声が響いていました。

そして昨日の日記にも最後に触れましたが、午後からは毎年恒例のJリーグによるキックオフカンファレンスがありました。J36クラブが勢ぞろいするイベントで、3部構成になっています。1部は記者発表、2部はマスコミ取材対応、3部はスポンサーの方々とのレセプションパーティーとなっています。さらに監督はキックオフカンファレンス直前に監督会議があります。今年は高橋真一郎監督と李忠成選手が出席。午後1時には都内の会場に到着し、そこから夜7時までの長丁場でした。

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第1部の記者発表の様子です。監督、選手がそれぞれ分かれて舞台に上がりました。

第2部はクラブごとにブースを作ってそこでマスコミの取材を受けました。これも毎年のことですが、開幕戦の対戦カードのチームが隣合わせにブースを作ることになっています。

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今年のレイソルのお隣は川崎フロンターレ。こちらは鄭大世(ちょん・てせ)選手が来ていたので、ストライカー対決となりました。

李選手が「大世選手の去年の14ゴールを越えたいです」と意気込みを語れば、鄭大世選手は「開幕戦は2人ともゴールをあげて、ケガなく終わりたいです」とのコメント。さらに「李選手はJリーグでは自分より2年先輩ですから」と言われ、年齢は2つ下になる李選手が恐縮する一幕も。冗談半分のやりとりだとは思うのですが、その様子は、先輩にとても気を遣う李選手らしかったです。

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このカードはマスコミも注目とあって、「スーパーサッカー」からは2人いっぺんに取材を受けていました。

そして、李選手はなつかしい人たちと再会。

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まずは石崎監督。お世話になった恩師に「点を取るんだよ」と激励を受けた李選手。

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お次は北京五輪代表の反町監督に挨拶。北京でともに戦った指揮官は嬉しそうに「頑張れよ」と言葉をかけていました。

その後、第3部のレセプション会場でもこのお二人にきちんと挨拶をしてから帰った李選手。大勢の人に囲まれ慌しい中で、一度挨拶した人にはつい声をかけそびれることがあってもおかしくないと思うのですが、本当に礼儀正しいです。

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そして、高橋監督はスーパーサッカーの加藤未央さんと写真に納まってご機嫌。

川崎の応援番組からも取材を受けていましたが、終始にこやかな受け答えでした。

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たくさんの取材を受けていた高橋監督ですが、私が一番印象に残ったのは「天皇杯の決勝までいったことで、選手がみんな、ああいう場所でもう一度戦いたいという思いが強い」とおっしゃったことです。あの時は残念ながら勝てませんでしたが、あの場所に立てたことが、チームにとってとてもいいモチベーションになっています。

プレスカンファレンスが終わると、いよいよ開幕までカウントダウン。明日はソニー仙台との練習試合があり、その後はチームで練習を重ねて3月7日の川崎戦に備えます。