2019年3月 6日

ルヴァン初戦制す

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担当:大重正人

やっぱり勝利は最高です!ルヴァンカップ初戦、FC東京相手に先制点を許しながら、後半にオルンガ選手の立て続けのゴールで逆転。若い最終ラインと、この日キャプテンマークを巻いたGK桐畑選手が最後までリードを守りきり、初戦白星スタート。そして公式戦は3連勝を飾りました!

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この日のスタメンは、山崎選手を除く10人が、先週土曜の町田戦から入れ替わるフレッシュなメンバー。もちろん驚きをもって受け止められたサポーターの方が多いでしょうし、またこのメンバーを見て、どんなシステムで戦うんだろう?と想像を膨らませたことでしょう。実際には3バック、守備時には5バックになる戦い方を「先週の金曜からこのチームでトレーニングしてきた」とネルシーニョ監督は東京戦を見据えて準備してきました。

前半は、FC東京らしい前線からのプレッシングにはめこまれて、なかなかビルドアップや、そこからのボールをつなげず「ボールを奪ってから失うまでの時間が短すぎた」とハーフタイムに修正を伝えました。「ボールをしっかり動かして。横に動かしていこう。つなげるところはしっかりつないでいこう」。そして「このまま前半と同じようにやっていくこと。この試合、引き分け、さらに勝ちまで十分持っていけるぞ」と鼓舞しました。

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山崎選手のアクシデントはとても心配ですが、代わりに投入された瀬川選手の球際での強さ、守備への切り替えの早さ、そしてボールを持った時の切れ味。どれもがすばらしい働きで、ぐっと流れを引き寄せてくれました。続いて、ピッチに送り込まれたクリスティアーノ選手が、山口戦や町田戦同様に右サイドから攻め立てます。

今日は平日のナイトゲーム、そして年間シート対象外の試合にもかかわらず、チケットをお買い求めいただき、日立台に駆けつけてくれたサポーターが雰囲気を作り出して、間違いなく逆転への引き金を引いてくれたと思います。セットプレーから跳ね返されても何度もペナルティエリアへボールをけりこみ、最後はオルンガ選手が右足でゲット。さらに4分後、「あれはクリスティアーノがすごかった」と長谷川健太監督も舌を巻いたクリスのスーパークロスから、オルンガ選手が左足で合わせたボレーで逆転。アウェイのヤマハスタジアムで中川寛斗選手のヘッドをおぜん立てしたシーンが蘇る、2人によるスーパーゴールでした。

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さらにチャンスを迎えながらも、東京も同点に追いつこうと攻勢を強め、最後は跳ね返す展開に。この日がプロデビュー戦だった、ルーキーの上島拓巳選手は、「それほど緊張しなかったですし、前の日も眠れましたから」と堂々と前半から持ち味を発揮し、90分守り抜きました。まず目立ったのは、ヘディングの強さ。相手のフィードを186cmのジャエル選手の上から強烈に跳ね返し続けました。

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特徴はそれだけではありません。後半になり、ビルドアップがスムーズになると、右サイドへ糸を引くような正確なフィードを連発。ミカの2点目、クリスへのアシストのアシストはタクミでした!「自分の持ち味はサイドにフィードを飛ばせるところ。前半は効果的なフィードを出せずに、繋げられる場面なのに自分が散らしてしまったりとか、そういうミスもあったので、満足はしていません。でも自分のやりたいプレーもできたし、まずは試合に勝てたこと、3バックという新しいシステムを真ん中として機能させられたというのは次につながる良い収穫だったかなと思います」とデビュー戦勝利を笑顔で振り返りました。

一方で、この日が同じくデビューとなった、FC東京の渡辺剛選手は中央大学でDFラインを組んでいた盟友です。なんと前半にCKからヘディングシュートを決められ「正直、ビビりました笑、もってるなあと。自分もやってやろうと思いましたし、今日は勝てたので痛み分けですかねー」。守備時のあのヘディングの強さ、跳躍力を見ると、セットプレーでの得点の期待も当然高まります。事実、キャンプでは強烈なヘッドを叩き込んでいましたから!

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そしてこの勝利を見守り、応援していた、リーグ戦のメンバーたち。当然チームの勝利をうれしく思っているでしょうし、一方でウカウカしていられない、と危機感も覚えたはずです。まだ3試合だけですが、勝利という何よりの結果を手にしながら、チーム内の競争が生まれ、刺激しあえる状況にあることは非常にポジティブです。次は中2日でのアウェイ新潟戦、先日の千葉戦は4-4-2のシステムで堅い守りからのカウンター、以前のこれぞ新潟というサッカーを見せつけられました。いい準備を続けて、アウェイ戦に挑みます!

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