2015年6月 7日

広島戦惜敗

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担当:大重正人

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「サポーターたちが、前節も今日も、自分たちを盛り上げてくれて、そういう雰囲気を作ってくれているなかで、こういうゲームをモノにできない。自分たちの力不足」。チーム全体が連動したすばらしいゴールから一転、タイムアップの笛で大きくひざまずいた大谷選手。大谷選手の同点ゴールの起点となった鈴木選手、果敢なオーバーラップからの鋭い楔をいれ、直後のセットプレーのピンチにも、最後の最後までボールに身体を投げ出していきましたが、クリア及ばず無情にも自軍のゴールに。2-3。今日も日立台のサポーターに勝利を届けることができませんでした。

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吉田監督の会見コメントです。「追い上げムード、攻撃的で攻め込む準備をしているなかでのセットプレーでの失点。前半もペースを握りかけた時間帯でいくつかのミスが重なっての失点。それも含めて、良くないものがそのまま失点に結びつくような試合だった。

今日どうしようか、次の試合どうしようかといろいろ考え、試合をして、トレーニングをしていく中で、この2試合、リーグ上位の浦和と広島と対戦して、我々の勝負所、勘どころを身に付けていく、持っている、そういったものが非常に大事で、この勝ち点差を分けているところだと思っています。何ができるかできないかというところで、基本的にウチの選手は大抵のことはできているという確信を持っています。実際ピッチでも発揮できています。ただ最終的にどこで勝負を決めるか、どこで決着するか、どんなプレーが勝敗の行方を分けていくかというところで、まだまだ研鑽や、集中、分析が必要だと感じています」。

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ただ2点目のゴールは、レイソルが目指しているものが現れた、内容あるゴールだったと思います。自陣からのビルドアップを武富選手へつないで敵陣へ。右サイドで藤田、クリスの2選手で起点を作り、大谷選手と茨田選手で左右へ展開し、相手の守備網を動かします。そこで生まれた右サイドのスペースへ鈴木選手がリスクを冒して攻め上がります。ドリブルで運び、斜めのランニングでペナルティエリアへ入ってきた大津選手へ。大谷選手の飛び込みを見逃さずヒールで落とし、それを大谷選手が鮮やかに蹴りこみました。特に後半途中から大津祐樹選手の仕掛け、狭いスペースでのボールの引き出しは非常に効果的で、チームを活性化させました。監督もこう評しました。

「大津はここ2週間、すごく調子が上がってきて、彼のコンディション、彼単体で見ればものすごく良い状況にありました。相手が何かガチガチに固めてとか、緊迫感のある一進一退の中でというよりは、ちょっとオープンな展開になった時に、彼のとても良いコンディション、彼の力が一番発揮できるような状況、状態をしばらく待っていた。もう少しあと5分でもプレーさせたかったですけど、彼にとっては今日の20分、30分というのは、負けましたけど、とても大きなきっかけになるんじゃないかと思います」

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クリスのすばらしい直接FKを含め、こうして勝ち取ったゴール、リードを守りきり、さらに攻め込んでくる相手を跳ね返せないと勝利はできません。このJリーグとACLと続く連戦の最中、相手の対策に追われ、自分たちのめざすスタイルの向上に割く時間は限られていました。「チームとしては前節から、自分たちがキャンプから積み上げてきたものは何だったのか、基本で大事にしてきたもの、タツさんのサッカーで大事にしてきたものは何だったのかをゲームの中で出せている部分は多くあるので、全部が全部下を向く必要はない。ただその中で結果がついてこないもどかしさはある。少し時間が空くので、もう一度全員で足りない部分、自分たちが結果に結び付けられない部分を反省しながらやっていく」(大谷選手)

キムチャンス選手は韓国代表戦がありますが、それ以外の選手には、コンディションを整える休養と、十分なトレーニングを積む時間があります。この2週間は、1stステージの残り3試合、そして後半戦への準備。今一度、自分たちを見つめ直す期間にしなければなりません。

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