2018年4月28日

清水戦

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担当:大重正人

特に立ち上がりから前半35分までは決して落とすようなゲームではありませんでした。ゆえに選手たちもスタッフも、サポータの皆さんも同じように感じ、悔しさややるせなさに深くさいなまれているのでしょう。立ち上がりからはパワーを持って試合に入り、ビルドアップもスムーズで、サイドから敵陣深くへ何度も侵入しました。侵入するだけでなく、ペナルティエリアへ危険なクロスやラストパスを入れる回数も多く、おのずとセットプレーのチャンスも増えました。前半のCKは7本、それにFKのチャンスも何度かありました。しかし相手の高い壁を崩せず、今日は9本のCKを得点に結びつけられませんでした。

ただ、惜しいシュートを何本も清水ゴールへ放ち、前半30分過ぎまでは圧倒的だったと言える時間でした。チャンスは多く、CKもたくさんある。苦しいのは相手の方で、でもやらるとすればこういうセットプレーしかないだろうなと頭をよぎった矢先のCK、鄭大世選手のヘディングシュートでした。

それでも、これは一旦事故だと割り切って、切り替えれば、全然挽回できるはずだという再開直後。今度はクリスの右足が火を噴きました。ここはクロスだろうと完全にカメラの視線を切っていたところ、気づいたらネットに突き刺さっていました。行けると思った相手の心を折るには十二分すぎるシュート。しかしです。逆に折られたのは自分たちの方でした。ゴールは1分後、相手スローインを鄭大世選手にヘディングですらされ、DFラインの背後をとられると呆気なく失点。我々の得点の直後、前半終了間際。持ちこたえなければいけないところ。勢いに乗り切れず、そして相手に活力を取り戻させる前半終了となってしまいました。

後半は、エスパルスは鄭大世選手のキープ力からのカウンター、守るべきところはしっかり固める。一度失ったペースは、相手から奪い返すことができませんでした。前半は敢えてボールを持たせていたのだろうかというぐらいに後半はエスパルスの方が躍動し、レイソルは失われていく時間とともに運動量や正確性や連動性が落ちていき、焦燥感のなか、タイムアップの笛が鳴り響きました。

浦和戦で差しこんだ兆しが兆しのまま終わらないように。続く2日の湘南戦、走りあいの面ではもちろん負けてはなりませんし、その運動量や走力をいかにサッカーの面に活かして、相手を上回り、ゴールという結果を導きだし、勝ち点3を獲るのか。準備期間は相手も同じです。この連戦、疲労の中でも反省と課題をあぶりだして改善し、最高の成果を持ち帰らなければいけません。雪辱の場は5月2日19時キックオフ、平塚です。

2018年4月27日

明日はアウェイ清水戦

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担当:大重正人

チームがめざすもの、サポーターが望んでいるもの。連勝しかありません。水曜のレッズ戦、「中2日とは思えないデータだった」と下平監督が驚くほどのトラッキングデータでした。スプリント数や距離数、チームのために走るということを全員が意識し、徹底されていたからこそです。

前半、右サイド伊東選手のカウンターの外側から小池選手が猛然と駆け上がったシーンはその象徴でした。伊東選手のスピードと突破力に任せてもいい場面でしたが、それでもそのサポートに駆け上がりました。Jのスピードに劣らないスプリントでした。たとえボールが来なくとも、相手DFを引き付ける献身的なランニング。逆もしかりです。リュウがボールを持った時、その外をJがオーバラップすることで、リュウのクロスコースが開き、クリスがヘディングシュートというシーンもありました。他人に任せない。こうしたプレーの連続がシュートシーンと勝利につながったと思います。

来たる清水戦は、明日土曜日、日本平で14時キックオフです。清水も水曜の名古屋戦で7試合ぶりの勝利、苦しいチーム状況から抜け出そうと懸命でしょうし、その成果が出た直後のゲーム。レイソルもそうですが、ここで連勝し、勢いに乗りたいという状況は同じです。今年から前広島のヨンソン監督が就任。広島時代にはシーズン途中からの就任ながらチームの守備意識を高め、J1残留に貢献。現在の快進撃の礎を作りました。昨年12月の広島戦、堅い守備、走力十分のサイドアタックでレイソルは本当に苦しめられました。

清水には北川選手、金子選手、石毛選手といった20代前半の若いメンバーが躍動し、センターフォワードにはクリスラン選手や鄭大世選手といった過去にゴールを許したストライカーが控えます。左サイドバックの松原選手の突破や左足のクロスは要注意です。もしレイソルで伊東選手が出場するようなら、このマッチアップは本当に激しい争いになるでしょう。注目のポイントです。

明日の日本平は晴れで23度の予報。富士山と駿河湾と日本平によるすばらしい雰囲気のなかでの試合になりそうです。スタジアムへお越しの方、力強い後押しをお願いいたします。スタジアムに来られないという方は、明日14時からNHK-BS1で生中継、またDAZNのツイッターでも無料配信されますので、ぜひレイソルイレブンの戦いに注目してください。
https://twitter.com/DAZN_JPN/

最後は、昨年のJのスーパーゴールを!気持ち高めて試合を迎えましょう!!

2018年4月26日

浦和戦

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担当:大重正人

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今日の試合前。メインスタンドから向かって左側のベンチに座り、イベントの開始を待っていました。中川選手が横に腰かけて、いつものように「今日、チケット何枚ぐらい売れてますか?」と聞いてきました。いつも彼はそこを気にしてくれます。頑張らなきゃなと思わされます。真っ赤に染まったビジターのゴール裏を見て、昨年の日立台でのレッズ戦、ヒロトのゴールが鮮明に浮かんできて「今日もあそこに決めてよ」と伝えると、「今日はあっち側かもしれないよ」とイエローの柏熱地帯を指さしました。一度はGK西川選手のスーパーセーブで阻まれたものの、何度も何度も繰り返すチェイシングのように、やがてチャンスが来ると信じ続けてDFの隙間を狙い続けた姿勢を、会心のゴールという形で実らせました。あまりにも見事すぎる有言実行でした。

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下平監督は、この短期間で何とかきっかけを見いだそうと練習以外に準備をしていました。「この中間、Jとアタルを個別に呼んで、ビデオを見せました。守備への切り替えが遅い、奪った後も遅い、と要求しました。もっとやって欲しいし、2人は日本代表にも入っていける逸材だし、そこを直せば上に近づけると話した。今日は中川がいたこともあって、その3人に引っ張られるように守備から攻撃、攻撃から守備へと、攻守の切り替えは最近の中で一番速かったと思います」。

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そして鎌田次郎選手は負傷明け、ぶっつけ本番でしたが、ブランクを感じさせないプレーで完封に大きく貢献しました。もちろん豊富な経験があっての今日の好守であり、そして何より相手に絶対に負けないという気迫が、今のレイソルに大きな力をもたらしました。「試合に出る人が責任感を持ってチームのために働いた結果。これを続けないといけないし、まだまだ試合内容的にも順位的にも積み上げられるものはある。気持ちを出して戦うというのは自分の土台の部分。表現の仕方や声を出したりあると思うけれど、監督が求めている自分の役割はそういった所。そこはしっかり出して、チームを鼓舞して引き締めることが出来て良かった」。監督がチームに求めて説いてきた責任感と献身性を、アタルやJ、ジローだけでなく全員が出していました。

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立ち上がりから、江坂選手と中川選手が猛然とチェイシングすると、それに続く中盤、そして最終ラインときれいに連動したアップラインを見せ、守備からリズムをつかみました。ビルドアップから敵陣へ侵入し、幾度となくチャンスメイク。パススピードがあり、走りのスピードや推進力も十分に見えて、シュートまで繋げる時間も短く、攻撃にも守備にもスピード感や強度を出し続けた90分間でした。これなら勝てる。GK中村選手のビッグセーブがこれだけで続けて、逆にこれで負けたら仕方ない。それぐらいに選手全員が持てる力をすべて出し続けました。

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1対1の攻防も激しく、そして譲らなかった。クリスティアーノ選手と橋岡選手、伊東選手と宇賀神選手。サイドのマッチアップはお互いに譲らず、激しく身体をぶつけあい、そして負けませんでした。GK中村選手と興梠選手、シュートとセーブの攻防も決めるか決められるか、紙一重の勝負がありました。ピッチのいたるところで激闘が繰り広げられ、見ている者を惹きつける好ゲーム、そして勝ったからこそ言える好ゲームでした。

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そして何より、応援の力なくして、好ゲームはありえません。日立台、そしてリーグ戦の復帰となった手塚康平選手は「アップの時から自分の応援歌を歌ってもらって嬉しかったです。試合に入る時も拍手で迎えてくれて、試合の後の応援歌もすごく嬉しかった」と笑顔がこぼれました。投入から3分後、決勝点が生まれ、彼も今日の勝利に貢献しました。でも今日一番の見せ場は、エレガントな左足よりも、カウンターを阻止した泥臭いスライディングでした。

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後半30分ぐらい、右サイドで伊東選手と宇賀神選手の火花散るバトルがありました。それ以前から続いていましたが、一番ヒートアップし、最後はJのファウルに。不穏になりそうな雰囲気、ブーイングをかき消すようなJの応援歌のタイミングがすばらしく、我々レイソル一同がイライラすることなく試合への集中を取り戻せたような気がします。

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今年、ここまでのベストマッチでしょう。でも満足はできません。まだ一つ勝っただけ。個の勝利を次の勝利に。次は28日土曜日、日本平で清水エスパルス戦です。あのオレンジのスタジアムで、レイソルがまた輝けるように、後押しをお願いします。今日のすばらしい雰囲気をありがとうございました。

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2018年4月24日

明日水曜は19時から浦和戦

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担当:大重正人

大谷秀和選手が、現在、J1とJ2を合わせたJリーグ出場数で、399試合。明日の浦和レッズ戦に出場すると、Jリーグ400試合出場を達成します。レイソルユースから加入して、今季16シーズン目で積み重ねてきた大記録です。少し調べてみました。抽出したのはJ1通算330試合出場の選手で、一番左の数字はこのリストでの「J1通算出場数」の順位です。大谷選手は66番目ですが、J2を合わせると39番目です。

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大谷選手は現時点でJ1出場が335試合、J2出場が64試合です。一番上を見れば、グランパスの楢崎選手の600試合以上という途轍もない記録が君臨しています。それに続く選手たちもその名を知らない人はいないという、日本サッカー界のレジェンド、偉人、鉄人ばかりです。なにより高い技術を持っているのは当然ですが、サッカーに取り組む姿勢や向上心、努力し続ける強い意志、そして生まれ持った強靭な身体やそれを大切に維持し続ける苦労をいとわなかったことで成し得た記録です。

J1出場数をベースにしましたので、J1+J2を足した数字で言えば、J2最多となる水戸のGK本間選手の567試合もものすごい数字です。レイソル関連で言えば、明神智和選手はJ1+J2+J3で536試合、南雄太選手が551試合(246+305)、菅野孝憲選手が494試合(235+259)また加藤望ヘッドコーチが425試合(255+170)と大谷選手を超える記録をマークしています。

このリストには、明日対戦するレッズの阿部選手、西川選手、柏木選手、興梠選手も含まれていて、またレッズを率いる新任のオリヴェイラ監督は鹿島時代にJリーグ3連覇を達成した監督です。ここに柏レイソルのキャプテンが名を連ねていることは本当に誇らしいことで、柏レイソルとしてこういった舞台ですばらしい相手と1年1年、1試合1試合を戦っていけるということは本当にすばらしいことです。経験を重ねてきた選手には1試合でも多くピッチに立ち続けてほしいと思いますし、一方でキャリアの若い選手たちにはこの1試合を二度と廻ってこないチャンスかもしれないという思いで戦ってほしいと思います。明日水曜日、19時からのキックオフのために、自ら時間やお金を費やして駆けつけてくれた人たちです。そして長年支援してくれてきたサポーターの方々にも、明日初めてレイソルの試合を見たという人にも、同じようにそうした思いが伝わるようなプレーを期待しています。

明日は心配された雨は、日中に上がりそうです!太陽王が夕陽を照らす日立台、三協フロンテア柏スタジアムへ。16時30分ホームゲートオープンです。平日のナイトゲームですから、ハーフタイム半額チケット販売もあります。勝利の為に、選手たちへの後押しをどうぞよろしくお願いいたします。
★チケット販売やイベントのお知らせはこちら
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#0425

2018年4月22日

長崎戦

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担当:大重正人

長崎からの最終便の機中です。選手やコーチ、スタッフを含めたチームと一緒です。そしてレイソルの黄色いウェアを着たサポーターの皆さんで一杯です。遠く長崎まで戦いに来て、そして勝利の喜びに包まれた帰りのフライトになればどんなに幸せな時間になったか。本当に申し訳なく思います。この週末をレイソルのために捧げてくれた方たちに対して、勝てなかったという責任を我々はもっともっと重く受け止めなければいけません。

シュート数は15対3。試合後のDAZN中継で目にした個人のパス本数は、それ以上に圧倒的で、長崎の選手の最多が30本台に対し、その右側にはレイソルの選手たちが10人ほど、40本から80本までの間でずらりと並んでいました。しかしスコアは0対1。サッカーはパスの本数ではなくゴールを決めて勝敗が決まるものです。サンフレッチェ戦と同じように、たった1本の決定機を仕留められ、逆に相手を攻略できないまま、試合を終わりました。これだけ試合を支配していながら、勝てなかったというのは本当に悔しいです。

中3日での試合、中国からの移動があっての連戦はチームとして非常に厳しいです。でも、だからと言って負けていい理由などには全く成り得ません。天津のようにピッチ状態が悪くとも、今日の長崎のようにすばらしいピッチでも、結局はどんな状況でも対面する相手に勝つか、上回れるか。おかれた環境や状況ではなく、相手との勝負にどれだけこだわれるか。

試合で勝つためには、いかにその前の時間でいい準備をして、いいトレーニングをするか。勝てなかったということは、そのいい準備ができなかったということ、足らなかったということ。チームとして個人として、もっともっとやれることがあるのかもしれません。これまでは正しくて成功したやり方やメソッドでも、時間が経てば色あせていきますし、変化をおそれていては成長も進化も生まれないまま、退化していくだけです。

このチーム体制になってから、めざましい躍進や連勝の時期もありました。一方で苦しい時期もありました。その窮地で何か新しい形を模索し、チャレンジして、そしてまた新たな強みを生みだして前進してきました。変化しなければならないのは、サッカー本体に関わるところかもしれませんし、一方で内面的な、日常で当たり前のようにして関われているサッカーに対して、いかに自分にとってなくてはならない大切なものであるかという再認識や向き合う姿勢なのかもしれません。

大谷選手はこんなコメントをしています。「セットプレーで失点した場面も、そのフリーキックに至るまでに2回ぐらいボールを弾けるチャンスがあった。そこにチームの甘さがある。チーム全体として普段のトレーニングから甘さを消していかないといけない。寄せるところ、弾くところ、シュートを決めるところも含めて、甘さが結果に出ている。誰がというのではなく、チーム全体で今のこの状態をしっかり受け入れて、チームとして甘さをなくしてやっていかないといけない」。何度も繰り返された甘さという言葉。次の浦和戦に出場すれば、J1・J2通算400試合出場となり、15年近くにわたってチームをまとめ、中心から周りを見てきた彼が、ここまではっきりと明言しています。これは個人個人の意識の部分からでも、すぐに変えられるはずです。

このチームになってから3シーズン目、今が最も苦しい状況に感じられます。続けて勝てない。サポーターの皆さんやメディアから厳しい声があるのも当たり前のことです。勝つまでの過程を期待して辛抱してくれるような始動当初の時期ではなく、チームとしてもっともっと完成形理想形を固めていかなければならない段階のチームですから。今のレイソルに求められているのは、成功までの過程ではなく、結果しかありません。

次の試合はホームです。浦和レッズ戦です。オズワルド・オリヴェイラ新監督です。これ以上ない相手、シチュエーションです。この中2日が短いと考えているようなら、勝利は難しいでしょう。この2日間でも十分変えられる。勝利のために48時間の間にすべてをやり尽した。そう胸を張って言える準備をして、水曜日のホームゲームを迎えてほしいと思います。

2018年4月21日

明日はアウェイ長崎戦

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担当:大重正人

ACLの道を断たれ、4月半ばでアジアへの挑戦が終わってしまったことは、非常に大きな喪失感があります。「切り替えてリーグ戦へ」と言うのはあまりに淡泊で、ここにこだわって固執しなければ、もしまた来年、仮にACLに出場できたとしても、また同じことを繰り返すだけでしょう。昨年からJリーグで強さを見せてきた上位チームですら、生き残ったのはアントラーズだけで、ACLを勝ち抜くには、Jリーグで上位に入るだけでなく、優勝したとしても十分でなく、日本のリーグを飛び越えるような圧倒的な力が必要だということでしょう。

レイソルにとって、ここからリスタートするリーグ戦に向けて、もっともっとトレーニングから質を追求し、リーグ戦では1試合1試合結果を残し、その反省点を改善しながら次へと積み重ねていかなければなりません。

明日戦うV・ファーレン長崎とは、クラブ史上初対戦となります。長崎のサッカーに触れるには避けては通れない国見高校サッカー部が有名ですが、2004年に長崎県内にあったOBチームなどを母体として、2005年に現チーム名に。2009年からJFL、2012年に初優勝し、翌2013年からJ2入り。J2昇格プレーオフでは2013年、15年と二度の惜敗を経て、昨年J2で2位となる自動昇格でJ1に初参戦しています。経営の危機をジャパネットホールディングスという大きな財界の参入で乗り越え、さらに大きく成長しているクラブです。レイソル関連で言えば過去に、佐藤由紀彦、村上佑介、三浦雄也といった選手が在籍し、現在も木村裕選手がプレーしています。

リーグ開幕からは、●△△●●●○○、と開幕6戦未勝利でしたが、ここに来て清水、ガンバに対して2連勝。しかも無失点。13位に順位を押し上げ、J1で十分に戦う力を証明しています。水曜のルヴァンカップは主力選手が休養につとめ、出場停止のファンマ選手を除くメンバーがこのレイソル戦にむけて十分な準備を整えていることでしょう。

3バックからサイドが下がって5バックになっての堅い守備、前線からのプレッシングもいとわず、90分走りぬく体力走力があります。ボールを奪ってからの鋭いカウンター、そしてセットプレー。レイソルがドリブルやクロスからの得点が多いのに対し、いろんなパターンで得点を上げています。鈴木武蔵選手のドリブル、推進力、カウンターは非常に脅威です。パス数はリーグ最少でも、守備と攻撃のスタイルが明確で、シュート数自体はレイソルの10.4本に対し(7位)、長崎は11.3本(4位)を上回り、しっかりとチャンスメイク、攻撃がシュートで終われていることを示しています。

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ここまで挙げれば、お判りだと思いますが、昨年からレイソルがなかなか勝てず、苦戦してきたチームスタイルと言えるでしょう。今週、柏に残って休養しコンディションを整えてきた選手と、天津遠征でゲームを経験してきた選手を合わせ、どういったメンバーでどういった戦い方を見せられるか。選手、コーチングスタッフ合わせ、柏レイソルとしてここでしっかり勝ち点3を持ち帰る闘いを見せてほしいと思います。明日日曜16時キックオフです!

2018年4月19日

ACL天津戦

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担当:大重正人

4度目のACL挑戦は、2-3の敗戦で終わりました。前半途中で2点のビハインドを負い、スタジアムの後押しを受けた天津のさらなるゴールを浴びせられそうな雰囲気のなか、2階席の上段スタンドから懸命に声を送り続けたサポーターの後押しを受けて、心折れず、二度もゴールを返し、最後まで何とかゴールへ、勝利へと試合を動かそうと懸命に走った選手たちのプレーや気持ちは十分に伝わるものがありました。しかし敗戦は敗戦です。1-2にしてからの時間は、十分逆転できそうな雰囲気や勢いがありました。しかし踏ん張らなければいけないところでの失点。サイドからのシンプルなクロスから喫した3失点を防がないことには、絶対に勝利も上位進出もありません。1勝1分4敗という成績が示すとおり、勝ち抜くための準備も力も足りなかったと言わざるを得ない結果です。

今日の試合だけを見れば、ボコボコのピッチの上でいつものように丁寧にビルドアップすることよりも、手数をかけずに大きな展開で攻め込むことを選び、そして前線からのプレスや球際での争いにも果敢に挑み、アグレッシブな戦いを90分続けました。ワイドに開いた今井選手、そしてプロ初先発の宮本選手へボールを運び、積極的なしかけからチャンスを作りました。1点目は小泉選手の果敢なカウンタードリブルから生まれ、2点目はそれまでペナルティエリアでチャンスを何度も狙い続けていた瀬川選手にとって待望のレイソル初ゴールでした。去年8月以来の復帰戦、手塚選手の美しい左サイドへのフィードは今後への完全復活へ大きな期待感を抱かせるものでした。

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ACLを経験できた。次に生かせばいい。しかし「それでは遅い」と言い切る選手もいます。栗澤選手です。ACLは何かを経験する場所ではなく、それまでに日頃から鍛錬し、厳しく要求しあって準備してきたことを100%以上出し切ってようやく勝負になる舞台。練習から試合に出るための激しい競争や厳しさのなかで、選ばれた選手が試合に出場する。「俺やタニだけでなく、ベテランも若手も関係なく、全員がそういう意識や厳しさを持ってやらないと、ACLを勝ち抜くのは相当難しいと思う」。レイソルはACLに強い、だから今回のグループも突破できる。私自身も心のどこかでそう信じていたふしがあったかもしれません。しかしチームとして過去3回、グループステージを突破していたからといって、今回も勝ち抜ける保障などまったくありません。そうした経験や財産があっても、次世代へつないでいかなければいずれは薄まり、消えてなくなります。

今回戦った3チームを破り、そして勝ち進んで優勝をつかむには、相手を圧倒するようなさらなる攻撃力のアップ、高く強いフォワードを跳ね返す守備力、韓国や中国人選手たちのスピードやパワーを覆すだけのフィジカルだったり、当然サッカー自体を極めなければいけない、、、いろいろなものがもっともっと必要です。そうしたものを身に付けるために、今のレイソルに与えられているのはJリーグでの戦いと、そこに向けた地道な毎日の積み重ねしかありません。ACLに出ることが目標ではなく、勝つために日頃から何をすべきか。一人一人が変わっていかなければいけない。あらためて突き付けられました。

2018年4月17日

明日はACL天津戦

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担当:大重正人

天津での3日目。今日は試合前日のトレーニング、記者会見を消化しました。会場は昨日と異なり「天津奥林匹克体育中心体育場」、試合会場である天津オリンピックスタジアムへと場所を移しました。こちらは、天津にもうひとつあるプロサッカークラブ「天津泰達」のホームスタジアムですが、今回のACLでは天津権健のホームスタジアムとして3試合目の開催です。

収容人数は約60000人のビッグスタジアム。2層式のスタンドがフィールドをぐるっと一周取り巻いていて、屋根もその上に完備。ここが満員になって応援の歌声が響いたら、それはものすごい雰囲気になることでしょう。このスタジアムは2008年の北京オリンピックのサッカー会場となり、U-23日本代表がグループステージの1戦目、2戦目を戦いました。

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そのピッチに立っていたのが細貝萌選手でした。練習後に声をかけると「たしかにここで戦いましたね」と巨大なスタジアムを見渡しながら懐かしい表情でした。「そのオリンピックでは自分自身いい結果を残せなかったので、ここでしっかり勝って、良いイメージのスタジアムにできたらと思います。チームとして次のラウンドには行けませんが、ここに来ているメンバーでこの試合を全力で勝ちに行きますし、ここに来ているメンバーで消化試合だと思っている選手はいないし、勝って日本に戻りたい」と勝利へのこだわり、思いを語りました。

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ほかの選手たちも同じで、この試合に懸ける思いをこの試合にぶつけます。
「レイソルのユニフォームを着て戦う以上は勝利を目指さないといけない。ACL敗退が決まってしまったが、もう一度プライドを持って戦いたい」(中谷選手)
「ここで負けるのと勝つのでは次のJリーグを戦う上でチームの雰囲気が全然違ってくる。しっかり勝って、次のJリーグにいい雰囲気でつなげたい」(手塚選手)
「負けていい試合なんて1試合もないし、明日勝てばまたJリーグの方にフォーカスをおける。勢いよくまたどんどん勝ちが勝ちを呼ぶだろうし、勝てるようにやっていきたい」(滝本選手)
「この大舞台でまたみんなと一緒に戦えることを誇りに思います。レイソルのプライド、日本の魂を持って、必ず明日は勝てるように一丸となってやるしかない」(澤選手)

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ピッチは、芝が長く、それでいて凹凸がある、非常にタフな状況でした。日本ではあまり見られない状況ではありますが、中国の選手たちはこうした状況で日々戦っているからこそ、スピードやパワーといったフィジカルの強さ、球際の強さを身につけ、ACL有数のクラブに成長していっただろうかとも想像しました。我々がこの試合に勝つためには自分たちのスタイルを出しながらも、その時に応じて適切にやるべきことを判断し、何よりハードに戦うこと、走ることです。こちら現地で19時、日本時間で20時のキックオフ。こうした状況にも関わらず駆けつけてくれる50名ほどのサポーターの方々のために、そして自分のため、チームのために。力を出し切って戦い抜いてほしいと思います。

2018年4月16日

天津遠征

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担当:大重正人

4月半ばを過ぎたところ、まだまだ連戦は続いています。チーム本隊は、いま中国の天津に滞在中。ACLグループステージの6戦目、天津権健戦に向けて調整しています。残念ながら、そして大変悔しいことに、レイソルのACL挑戦は4度目にして初のグループステージ敗退が決定しましたが、この試合をどうとらえて、どういう結果を残すか。個人としてもチームとしても成果を残さなければいけません。ただ、このACLに出たというだけになってはいけません。

札幌戦の翌日、日曜の午前6時に日立台を出発。羽田空港から空路4時間弱のフライトで北京首都空港へ降り立ちました。非常に大きな空港で、そして多くの乗降客で混雑する中、入国や荷物の積み下ろしには1時間半以上かかりました。食事をとり、そしてバスで2時間半。天津へと無事に到着しまし。北京に到着してすぐに目に入ったのは、宙を舞う白いふわふわとしたもの。選手もスタッフもナニナニ??とびっくりしていましたが、実は綿。柳の木から飛んだもののようで、この季節の北京では当たり前の状況だそうです。ここ天津ではかなり量が減ったものの、宙を舞っている綿を目にします。特に花粉症のような症状は感じませんが、日本からのご観戦の方で、気になる方はマスクを持参いただいてもよろしいかもしれません。

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天津市は、人口1500万人を超える大都市で、北京、上海、重慶と並ぶ国家中心都市のひとつとして栄えています。今日は午後3時からトレーニング。会場は「天津海河教育園区体育場」=天津海河教育公園スポーツセンター。海河とは川の名称でその河口に発展したのが天津市です対戦する天津権健の中国スーパーリーグでのホームスタジアムを利用しました。サイドスタンドがない珍しい構造でしたが、メインとバックスタンドはびっしりと座席で埋め尽くされ、平均入場者数は20000人以上と多くのサポーターをスタジアムに集めています。

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今日は1時間半ほど身体を動かしました。ウォームアップから守備と攻撃の戦術練習へ。ゲームを想定し、繰り返したプレーを試合でも発揮し、個人としてもチームとしても勝利のために、持てる力をすべて出し切って、90分間をアグレッシブに闘い抜いてほしい。今のチーム状況を好転させるのは自分だという気概や思いをプレーで示してほしい。そんな願いをこめて、この試合を見守りたいと思います。明日も午後からトレーニング、試合会場であるオリンピックスタジアムでおこないます。

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2018年4月14日

札幌戦

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担当:大重正人

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またしても終盤の失点。「何回繰り返すんだ!」とサポーターの方から叱責されて当然の結末で、試合を落としました。選手たちからは勝ちたい、勝たなければいけないという必死の思いが感じ取れました。残っている力のすべてを懸けてゴールへ迫ろうとしていましたが、一方で疲労や焦りがありありと見えて、いつもなら息が合って通るはずのパスがずれたり、味方を使うプレーよりも個人で何とかしなければという気持ちが空回りして、ますます心身のダメージが増していったように思います。

立ち上がりは、先日の鳥栖戦と同じか、それ以上に良い入りでした。札幌が自陣に引いてブロックを作るやり方で来たこともあってか、後方のビルドアップから、スムーズに全体が敵陣へと前進し、さらにボールをつなぎながら、絶えず裏を狙う動きを繰り返し、サイドの裏のスペースを何度も陥れました。鳥栖戦で献身的なランニングを繰り返した中川選手、亀川選手が今日もキーマンとなりました。先制点は亀川選手の1対1の仕掛けから、すばらしい右足のシュートを突き刺しました。

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ところのその4分後、同点に追いつかれます。「畳み掛けなければいけないところだったのに」と悔やんだ中谷選手。三好選手のクロス、宮吉選手のヘディング。ともに相手をほめるべきすばらしいプレーでしたが、それでもあまりに呆気ない、もったいない失点。唯一のピンチが失点につながってしまいました。そこからも中川選手がチェイシングのスイッチを入れて積極的な守備、そこからの波状攻撃を繰り返しましたが、どうしても中2日の連戦で時間が経つにつれてチーム全体のディフェンスの強度が保てず、悪くはなかったのに、でも停滞したまま前半を終えてしまいました。先手必勝、先行有利。結果論になりますが、ここで勝負を決めなければいけなかった。勝負どころを逃してしまったのが、大きな分岐点となりました。

この連戦のなか、フィジカルコンディションを懸命に回復させ、またメンバーを入れ替え、ベースとなる戦術を継続しながらも相手を分析してそこにアレンジを加え、個人もチームも1試合1試合に全力を尽くして臨んでいます。その成果が勝利につながることもありますが、それが続いていかず、一進一退の状態です。ホーム日立台で3連敗。ファン・サポーターの皆さんは我慢して、信じて、応援を続けてくれています。この苦しい状況を打開できるのはチームであり、選手たちです。明日からはACLの第6戦、天津へ向かいます。試合に臨む者はこのチャンスで自分の真価を発揮してチームの新しい力になれるように、そして柏に残る選手は心身を回復させ、本来の力が出せるように。サポーターに今度こそ勝利を届けるために、来たるリーグ戦につながる1週間にしなければいけません。

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2018年4月13日

明日はホーム札幌戦

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担当:大重正人

水曜の鳥栖戦。特に立ち上がりは、ボール保持からのサイドアタック、そしてペナルティエリアでの決定機を逃さず仕留めるという、レイソルらしい攻守にアグレッシブなサッカー、胸のすくような戦いを見せてくれました。一転して相手の猛反撃を受けた後半ですが、後半30分まで無失点で凌いだことが非常に大きかったですし、度重なるピンチ、セットプレーを懸命に身体を張って防ぎ、苦しみながらも勝ち点3を手にしました。3勝2分2敗と白星先行、さらにその白を続けていきましょう!!

中2日で迎えるのはホームでの札幌戦。同勝ち点でレイソルが8位、コンサドーレが7位です。マッチデープログラムでも紹介している両チームのスタッツチャート。札幌の数字に注目すると、攻撃系のスタッツはすべてリーグ上位。パス本数も多く、クリアが少ない、タックル数も少ないということは、むやみに蹴りださず、自陣から積極的にビルドアップをおこない、守備よりも攻撃の回数や時間の方が多い。このデータからだけですが、そんな考察を立てられます。こういう形は、これまでの浦和や、川崎、鹿島が作り出していたように記憶しています。近年タイトルを争ってきた強豪チームと変わらぬスタッツを叩きだし、これまでの札幌からモデルチェンジしながらさらに強さを増している。そんな今シーズンではないでしょうか。

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前線や最終ラインは昨年からの高さ、パワーは維持しながら、チャナティップ選手や駒井選手、三好選手といったスピードとテクニック、機動力を持ったアタッカーがそろい、そこにペトロヴィッチ監督の攻撃的な戦術が加わりました。10得点中、4得点がセットプレーから、3得点がクロスから。福森選手の左足はやはり相手のストロングポイントであり、クリア後のセカンドピンチを含めて、レイソルにとっては脅威となるでしょう。鳥栖戦のように押し込まれて、後半だけでコーナーキック11本も与えるような状況は避けなければいけません。下平監督は前節を振り返り「広島戦の反省を繰り返さず、いい試合の入りができたが、後半はとても押し込まれた。自分たちでゲームをコントロールしなければいけない」と勝利の中にも反省や改善点を挙げ、この試合に臨みます。

明日は14時キックオフ。ホーム側はその3時間前、11時にオープンとなります。スタジアム隣のグラウンドでは、クラブスポンサー「モラージュ柏」さんによる『サッカー教室』が行われます。5歳以上、小学生までが対象でクラスごとに分かれて、ボールフィーリングやドリブル、ゲームなどのプログラムになっています。先着で合計95人が参加できます。詳細はこちらからご確認いただき、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
http://blog.reysol.co.jp/news/2018/016496.html

また通常通り、新グッズの発売やスタジアムフード、選手チャリティオークションは中村航輔選手がスパイクを出品、またファンクラブ「アソシエイツ」様向けにはピッチサイドウォークを実施します(先着20組)。スタジアムイベントや当日券販売のお知らせはこちらからどうぞ。
http://www.reysol.co.jp/ticket/next/#0414

また柏駅にある高島屋柏店では偶然にも「春の大北海道展」が開催中です。試合の前、もしくは試合後にはこちらのグルメやスイーツでも北海道を体感されてはいかがでしょうか。
https://www.takashimaya.co.jp/kashiwa/hokkaidouten/index.html
土曜の天気は心配された雨は避けられそうです!風が少し吹くようですので、スプリングコートなど一枚上着をお持ちいただいた方がいいかもしれません。鳥栖戦の勝利を、今度はホーム日立台、満員の三協フロンテア柏スタジアムで!ぜひ皆様お誘いあわせの上、お集まりください。

2018年4月12日

鳥栖戦

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担当:大重正人

立ち上がりからのすばらしい前半。一転して後半は守勢に回りましたが、1失点に食い止め、また2-1となってからの耐える力、勝ちたいという思い、次々と投入されたリザーブの選手たちの働きもあって、苦しみながらも、逃げ切りました。苦しんだ末の勝利、やはり勝つことは格別でした。

先日日曜の広島戦は、立ち上がりの入りが悪く、非常にもったいない前半でした。「今日は試合の前から選手たちが声をかけあって、いい雰囲気を作っていた」。下平監督もそう振り返るように、ウォームアップから誰となく声を出し、手を叩いて、味方を、そして自分を鼓舞し、チームの士気を高めて、いい試合の入り方ができました。

広島戦ではビルドアップで激しいプレッシャーを受けたこともあり、今回はそのやり方に変化を加え、戦術的にも相手の想定外のこと、嫌がるようなことを実践し、先手に打って出ました。そこに選手たちの球際のファイト、前へ出ていく推進力、強い気持ちを存分に発揮しました。この時間帯に点が獲れれば。そう思った矢先の、前半7分、キムボギョン選手の先制ゴールでした。

広島戦は少ない時間ながらチャンスメイクした亀川選手が先発起用に応え、左サイドの高い位置からクロスではなく、グラウンダーのすばらしいラストパス。「カメがボールを受けた時に、自分もスペースでボールを受けたいという意図で動き出して、カメが素晴らしいパスをくれたので、あとは自分でゴールまでのイメージは出来ていたので、そのイメージ通りのプレーが出来た」(キム選手)。ボールを動かし、ペナルティエリアへ多くの選手が入り込んで、流動的に多くの選手が絡んだプレー。ボギョンのフィニッシュもすばらしく、鮮やかにネットを揺らしました。

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その後は、立て直した鳥栖の攻撃を受け、自陣で跳ね返す時間が続きました。シュートこそ許さないものの、ここは耐え時でした。そんな時に、一転して刀を振り返したのが中川選手でした。前線からのチェイス、ビルドアップからのボールをタイミングよく引き出す動き。彼らしさを存分に発揮していた中、もうひとつ伝えたいのが、味方のミドルシュートに詰める動きでした。立ち上がりから、同じようなケースに必ずオフサイドラインぎりぎりから飛び出し、GKが万が一弾いたときには必ず詰められるような動きを繰り返していました。

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「いつも得点は狙っているし、キーパーが弾く所を狙っていたし、泥臭い所を狙っていた」。37分、右サイドから亀川選手が左足で狙ったシュートだと思いますが、これが左にそれるところに懸命に足を延ばし、ゴールへとボールを送りこみました。「たまたま僕の所にボールが来た」と言いますが、まず常に予測して準備いなければあのボールには反応できないでしょう。そして無駄にはなるかもしれないけど、それでも怠らなかったダッシュ。他よりは小さな身体で、でもそこで自分がいかに生き抜いていくか、走りだけでなくゴールという明確な結果を残すか。そこにこだわりピッチで表現したヒロトの完璧な勝利です。「試合に出ていない期間に練習を真摯に取り組んできたことが今日のゴールに繋がった」

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後半からは、サガンの反撃を受けます。その圧力は、予想はしていました。いかに耐えて、そして先に3点目を獲れれば勝負を決められる。伊東選手のビッグチャンスが決まっていれば、という展開の中、ついに後半30分、小野選手の見事なボレーシュートでリードは1点に縮まりました。前回の日記でも書いた通り、鳥栖の前回のホームでは0-2のビハインドを後半28分からひっくり返しています。逆転を信じてやまないサポーターの声援や圧力がさらに強まりました。

2-0で迎えた後半。いつも私はレイソルが攻め込むゴール側でカメラを構えるのですが、今日は逆サイド、守るゴールを狙っていました。キリやディフェンダーたちが相手の攻撃を跳ね返す姿、そして喜びに沸く勝利の瞬間を収めたいという思いでした。改めてキーパーは孤独だと感じました。相手サポーターとも戦っているんだなと。鳥栖のサポーターの応援歌が頭に残るほど、ずっと45分間相手側の声援のなか、平静を保ち、時には大きな声を出して周りを勇気づける。キリだけでなく、シンやタニも、セットプレーのピンチやプレーが止まるたびに手を叩いて鼓舞を続けていました。

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この日最大のピンチは小野選手のゴールの4分ほど前。どうやって防いだのか、ピッチサイドからは判別できないような、何本もの決定的なシュートをチームで止め続けました。「まずヘディングを自分が止めて。すぐに起き上がったと思ったら、もうシュートが飛んで来てて。最後はシンに当たって」。あんなにも混雑した場面をキリはしっかりと振り返っていました。チームが押し込まれていた中でも、彼は沈着冷静で、そして集中できていたのでしょう。

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「ACLの負けられない全北戦で自分が出て負けて、その流れを断ち切れずにホームの広島戦でも負けて、自分としてはすごく難しい気持ちだった。今日ピッチに立って、カッコいいプレーはなかったけれど、柏レイソルのために、みんなと勝ち点3を掴めてよかった。危ない場面もあったけれど、練習や今日に向けての気持ちが良い方向に繋がって守りきることができた」プレーどうこうよりも、勝利。キリがこだわっていた結果をついにその手につかみとりました。苦しい試合だったせいか、彼が年齢を重ねたせいか、喜びを爆発させるというよりは、安堵というか勝利に浸るような様子が印象的でした。

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勝利を次の勝利へ。次は14日土曜日の札幌戦、ホーム日立台で勝利を分かち合えるよう、共に戦ってください。ご声援ありがとうございました!

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2018年4月10日

明日は鳥栖戦

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担当:大重正人

連戦が続いています。日曜の広島戦から中2日、明日アウェイ鳥栖戦です。さらには、続く土曜にはホームでの札幌戦へと続きます。広島戦では0-1と惜敗。相手のペース、練ってきた戦い方にはまり、相手のシュート数はわずか3本に抑えながらの敗戦でした。

ただ、大きな実力差があったとは思えませんし、前半途中からはボールを握って、相手のゴールを繰り返し迫りつづけました。クリスのPKが止められ、またそのPKを引き出した山崎選手が負傷退場。正直、下を向いてしまいそうな状況でしたが、またそこから代わって入った亀川選手ほか、ゴールを狙い続け、最後の最後まで1点を必死にめざした姿勢を、この鳥栖戦での結果につなげたいところです。

現在2勝2分2敗の勝ち点8で並ぶ両チーム。順位はレイソルが8位で、サガンが9位。得失点差が1ポイント違うだけです。勝ち点8のチームは7位から13位まで7チームも並んでおり、ここからしっかり勝ち点を重ねていかないと、上位はおろか、すぐに残留争いに巻き込まれるような、大混戦となっています。心して試合に臨まなければなりません。

サガンといえば、まず前節、フィッカデンティ監督が前節の試合後、判定についての抗議があり、試合後の会見が通常より30分ほど遅れたというニュースがありました。これほど会見が遅れるということは異例で、広報としては頭を抱えるような事態ではあり、判定についての意見提出のやり方が決まっている中ではありますが、それでもここまで抗議を続けたというのは1試合1試合の勝利や結果にこだわっていたという証左とも言えます。

チームにも絶対にあきらめないという姿勢が根付いているように見えます。3月30日のグランパス戦、今年一番のアップセット、大逆転ゲームでした。69分に失点し、0-2とされながら、74分、77分、93分と立て続けにゴールを奪って3-2と逆転。見習いたいし、呑まれてはいけない。明日の試合でレイソルがリードできていたとしても決して緩めてはならないし、ビハインドでも絶対に諦めない姿勢、追いつけると信じてのプレーを貫かなければいけません。

平日のナイトゲーム、鳥栖まで駆けつけてくれるサポーターの皆さんは決して多くはないかもしれませんが、数ではなくその思いこそが大切で、チームにはこの一人一人の大きな思いや声援、願いに応えるプレー、試合、勝利への執念を見せてほしいと思います。スタジアムに来られない方もDAZNや試合速報でレイソルの勝利を祈って応援してくれることでしょう。勝ちたいという思いをピッチで表現し、柏に勝ち点3を持って帰りたい。ご声援よろしくお願いいたします。

2018年4月 8日

広島戦

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担当:大重正人

試合前から掲げられた弾幕。長く、そして強い言葉でした。選手やチームに突きつける厳しい叱咤。それを受けて、今日、柏レイソルは戦いました。

広島の城福監督は「良い試合の入りだった。もう少し早く点が入ってもいいぐらいだった」と納得の表情で、下平監督は「試合の入りが良くなかった」と振り返りました。大谷選手が「外から見ていて後ろに重くなりすぎて、受身だった。良い調子で来ている広島の勢いをまともに受けてしまった」と言った通りでした。レイソルの攻撃のスタイルとして大切にしている最終ラインからのビルドアップ。細貝選手が最終ラインに落ちると、相手ボランチの青山選手がマークし、さらに中盤のキム選手やそれをサポートして下がる江坂選手に対しても、広島がアタック。前向きの激しい勢いをまともに受けていました。苦しい苦しい立ち上がりでした。

ビルドアップがレイソルの攻撃への第一歩でもあり生命線だからこそ、レイソルはそこにこだわるし、でもサンフレッチェはそこを徹底的に潰しにきました。サッカーの勝敗を決めるのは相手のゴールをいかに陥れるか、得点数です。いかに多く相手のゴールへ近づけるか。なのにこの時間のレイソルのサッカーが自陣のディフェンシブサードばかりになっていて、見ていて、本当にもどかしい時間でした。柏熱地帯からの景色も苦しんでいるチームの姿だったと思います。このビルドアップがどれだけ相手の脅威になっていたのか。対照的にサンフレッチェのプレッシングがレイソルの脅威になっていました。

それぐらいサンフレッチェの立ち上がりの勢いがあったし、レイソルはそれを跳ね返せず耐え切れなかった。スコアは、結局そこから動かずの1-0。結果的に最初の15分に勝負が決まった。この出直しの一戦にして、立ち上がりに受け身になってしまったことは何とも悔やまれます。

スコアが動いたせいもあると思いますが、1点ビハインドになってからのサッカーが、最初からできれば、少なくとも立ち上がりの1点はなかったと思います。敵味方関係なくディフェンダーからすれば、ゴールに近いエリアでプレーするのは、ミスできないというプレッシャーがより増えることでしょう。レイソルにはここは勝てるというストロングポイントがあります。相手の背後を狙うボールをスピード自慢のクリスティアーノ選手や伊東選手めがけて送ることは相手にとっての脅威になっていましたし、ボールがつながらなくともそれをチェイスするパワーで、事実クリアミスが何本か起こっていました。先日のACLで左サイドの狭いエリアで懸命にもがいていた瀬川選手が、途中から中央にポジションを取って躍動する姿、また代わって入った山崎選手のドリブルも切れていて、相手のファウル、PKを生んだのは間違いなく相手の脅威になっていたからです。

ただこうした戦術や技術、体力、そしてプレッシャーを克服する精神力、相手に勝ちたいという思い、勝利への執念、選手が出せるパワーを最大限出し尽くしたとしても、相手を上回らなければ勝負に勝つことはできません。今日はサンフレッチェが上回っていたから、それが今日の結果です。敵地での試合を終えて目の前で歓喜に沸く相手選手たちの姿はまさに勝者そのもので、ホームチームからすれば感情をこらえなければいけないほどの様子でした。でも敗者は何も言えません。ただただ悔しい。

でも自分が長年レイソルの一員であることに大きな責任を感じ、誇りに思い、この状況を何とかしたい、クラブの力になりたいと苦闘している選手がいます。キリの言葉です。

「前半はチームとして締まっていないというか正直全然良くない内容だった。後半は相手が1点リードだった面もあるけど、自分たちがボールを持って、チャンスを作って、何点か獲れそうな場面もあったが、結局ゼロに終わった。サッカーは点を獲られなければ負けないけど、獲らないと勝てないので、いつか入るだろうではなく、互いが厳しくやっていかないといけない。

リーグ戦だろうがACLだろうが、その試合に出る選手は誰もが勝ちたいと思ってピッチに立っているし、ACLを舐めていたとかはないし、みんなが練習して監督がこれで行けると思ったメンバーで、今年のレイソルのメンバーの中から選ばれた選手が試合に出ていると思っているし、結果を出せていないから言い訳になってしまうかもしれないけど、誰もどの試合に対しても責任を持っていないなんてことはない。ACLも優勝したいし、Jリーグもこんな順位にいたいわけじゃない。プロとしてサッカーで飯を食わせてもらっているのに、サポーターの人たちが今日のような横断幕を書くような不甲斐ない試合を見せていてはいけない。結果が欲しいし、何とかみんなが納得できるような結果を出して、レイソルに関わる人たちみんなが幸せな気持ちになれるように、まず僕たちがもっと頑張らないといけない」

選手たち自身も強く感じているものがあります。この思いを何とかピッチで、勝利という形に実らせてほしい。私は変わらず彼らを後押ししていきたいと思います。

2018年4月 7日

明日日曜は広島戦

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担当:大重正人

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水曜日のACL全北戦に敗れ、3年ぶりのアジアへの挑戦が半ばで絶たれることが決まりました。悔しさや怒り、むなしさや喪失感。選手やスタッフはもちろん、ファンサポーターのみなさん、スタジアムに集まった人のいろんな感情がない交ぜになって、なかなかこの状況を受け入れられないという状況でした。しかし、そこで立ち止まるわけにはいきません。目の前には次々とJ1のライバルたちが立ち向かってくるリーグ戦が迫ってきます。ここからもう一度立ち上がり、一歩ずつ歩を進めていかねばなりません。

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その初戦、サンフレッチェ広島をホーム三協フロンテア柏スタジアムで迎え撃ちます。昨季、長年タイトルをもたらしてきた森保監督がシーズン途中で退任するなど、J1に何とか生き残るという1年でした。しかし今年から率いる城福浩監督のもと、チームが劇的に上向き、ここまで5試合を終えて4勝1分の無敗で首位を快走しています。

レイソルの選手が口々に話すのは「堅守」。リーグ戦は5試合でわずか1失点。4試合を無失点で終えるクリーンシートと鉄壁のディフェンス、そして4勝はすべて1点差。拮抗した心身ともに苦しい試合をものにする忍耐力や粘り強さ、そして勝負強さが光ります。前節は昨年王者の川崎を1-0で退けました。判定が少し味方したという見方もありますが、今勝っているチーム、強いチームだからこそ、そうした流れを引き寄せる力もあるのかもしれません。

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ただ、昨年の対戦ではレイソルの2戦2勝。4月のアウェイ戦は2-0、大谷選手のすばらしいロングシュート、GKが飛び出した一瞬のゴールを見逃さないゴール。そして12月のホームゲームでも0-0の拮抗から訪れたセットプレーのチャンスを大谷選手が蹴りこみました。4月はこれ以上負けると残留争いに陥りそうな状況、そして12月はACLのための4位へ必勝の試合、両方とも難しい立場のなか、結果にこだわって勝利を得た試合でもありました。「今の広島はチームがまとまっていて、本当に調子が良い。でも自分たちはその首位チームを叩いて、リーグでの連勝を続けたい」とキャプテンは今年の一戦に臨みます。

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明日のスタジアムでは「日立キャピタルDAY」を開催します。
http://blog.reysol.co.jp/news/2018/016441.html
こちらのページから応募用紙をダウンロード、印刷いただき、試合当日のスタジアム特設ブースでご応募ください。選手サイン入りの試合球やレプリカユニフォーム、また「HitachiCapital」のロゴが入ったアカデミーモデルのトレーニングウェア(これは非売品です!)などが当たるプレゼント抽選会があります。

また12時のホームゲートOPENから芝広場を開放、日曜の午後の太陽をいっぱいに浴びて、ボールを蹴ったり寝転がったり芝生の感触をどうぞお楽しみください。ファンクラブ「アソシエイツ」会員向けには今年初の「レイくんと写真撮影会」を先着20組対象で実施。試合前のピッチに入ってレイくんに会えるまたとないチャンスです。
http://blog.reysol.co.jp/news/2018/016484.html
また試合当日ではありませんが、3月に大好評だった「レストランピアノ試食会」を4月21日と28日に開催します。対象は会員継続5年目以上の方で応募は10日まで受け付けております。こちらも合わせて多くのご参加をお待ちしております。
http://blog.reysol.co.jp/news/2018/016463.html

2018年4月 5日

ACL敗退

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担当:大重正人

今日の結果如何で、ACLのグループステージ敗退が決まるという日でしたが、ホーム日立台で全北に0-2で敗れ、またそのあとに香港で行われた試合で天津が傑志に1-0で勝利した時点で、レイソルの敗退が決定しました。1試合を残しての終戦、これまで3度続けてグループ突破してきた中で初めての予選脱落。勝てたはずの試合で勝ち点を落とし、流れや勢いに乗りきれないまま、たった2か月でACLの結果が決してしまった。本当に悔しいことで、今日も平日ナイトゲームにもかかわらず声を張り上げて後押ししてくださったサポーターの皆さんに大きな失望を残す、申し訳ない結果となってしまいました。

今日のチームは、左サイドバックに中山選手を起用し、機を見て中央へ入り込むビルドアップを行ったり、キムシヌク選手へのハイボールに何とか競りかけ、セカンドボールの広い合い、球際での戦いでも懸命に戦っていたと思います。クリス&江坂の2トップのチェイシングもパワーがあったし、伊東選手の1対1、ドリブル突破は間違いなく相手の脅威になっていました。

ただ、全北は全北らしいいつものサッカーを展開していました。前半に先制し、後半に追加点を挙げ、無失点でゲームを終える。立ち上がりからラッシュを懸けて、最初の先制の機会をきっちり仕留める。その後はきっちりブロックを敷いて、レイソルがボール保持する時間を粘り強く耐える。そして切り札、イドングッ選手を後半途中に投入し、彼がダメを押す。2月の1戦目とは違い、今日は完敗と言わざるを得ない試合だったと思います。

何よりすばらしく映ったのはGKのソンブンクン選手。立ち上がりのクリスの絶好のヘッドを防ぐと、その後もビッグセーブを見せ、またクロスへの飛び出しやキャッチングは本当に安定していました。195cmの長身で全北ゴールに立ちはだかり、レイソル1点ビハインドの状況を何とか打開してほしいと思いながらも、今日の彼から2点を奪うことは非常に相当に難しいミッションとも思えました。マンオブザマッチに選ばれるのも当然のプレーでした。

記者会見で間近に見た彼の顔はまだ幼いようにも見えましたが、やはり1997年生まれの若干20歳。中山雄太選手は同じ97年生まれ、また今日ベンチ入りしたGK滝本選手も同い年で同じポジションです。年齢と経験を重ねた代表選手が多いビッグクラブの中で、こうした若い才能が飛び出してくる。特にハルはとてつもなく大きな刺激を受けたのではないでしょうか。

そんなソン選手と全北を相手に、0-1の状況が続く中、ボールを保持して攻め込んではいたものの、あと2点を獲らなければいけない状況なのに、ACLという3年も待ちわびた大会が終わってしまうかという状況なのに、どこか一定のテンポのままで、試合を動かそう、何とか状況を変えてやろう、そんな気迫や気概をもっともっとピッチ内から感じたかった。2点を獲るために必要な時間が刻一刻と減っていく中で必死には戦っていたと思うのですが、でもあと一つ二つ、個人としてチームとして何か手を打てなかったのか、愛するチームが抵抗できないまま敗れ去っていく姿を見守るのは本当に悲しいことです。

試合は続きます。次の日曜8日はホームで首位広島戦、11日水曜はアウェイ鳥栖戦、14日はまた日立台で札幌戦。一人でも二人でも、この状況を自分が変えてやろう、そんな選手が出てくれることを待っています。

2018年4月 3日

明日ACL全北戦

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担当:大重正人

あす迎えるACL背水の陣、最大の山場となる全北現代戦をホーム日立台で戦います。これまでレイソルが出場した4回のACLすべてで対戦するという因縁の相手。2012年、13年、15年までは5勝1分と無類の相性の良さ、強さを発揮してきたレイソルは、約2か月前の対戦で初めての敗戦を喫しました。しかも2点をリードしながらの逆転負け。チェガンヒ監督やイドングッ選手の長年の執念を、我々ははね返すことができないどころか、相手にとっては最高の勝ち方、溜飲を下げる試合を与えてしまいました。

勢いに乗った全北に対し、レイソルはそこから天津に引き分け、傑志とは1勝1敗。この4試合すべてで勝つチャンスがありましたし、乗れそうだった勢いに乗れないまま、残り2試合で勝利するしかない状況に追い込まれました。ただ明日、天津が傑志戦で勝ち点3を獲ったとしても、レイソルが全北、天津に2連勝すれば自力で勝ち抜けできる状況にあるのも事実です(勝ち点で並んだ場合は当該対戦の成績で順位がきまるため)。チャンスはあります。しかもシンプルです。相手の状況関係なく、自分たちが勝てばいいだけなのですから。

ここ数年、我々が初めて叩いたアジアの門で、日本では決して得られない経験をし、アジアや世界有数の選手たちとの真っ向勝負を繰り広げる中で、サポーターから「柏から世界へ」というフレーズと共に応援歌が生まれ、それはクラブスローガンとなり、私たち柏レイソルの信念として生き続ける言葉になりました。3年ぶりに出場を果たしたACLがたった2か月で終わるようなことになれば本当に口惜しいことで、残念で、情けないことでもあります。アジアへの旅はここで終えるわけにはいきません。あらためて、この数年間、柏レイソルが目指してきた道を思い返し、絶対に勝たなければならない明日の全北戦へ思いを膨らませ、18日のアウェイ天津戦へ望みをつなげる試合にしなければなりません。闘いましょう、柏レイソルの誇りを持って。選手、サポーターが持てる力をすべて注いで、必ず3ポイントを勝ち取りましょう!

#ACL #柏から世界へ #4月4日は日立台で全北戦 #REYvJEO #kashiwa #reysol #jleague #Jリーグ

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※チケット販売、観戦ルールなどのお知らせはこちら。前半終了(20時20分ごろ)からは半額となるハーフタイムチケットも販売します。ぜひ日立台へ!!
http://www.reysol.co.jp/ticket/next/