2018年4月21日

明日はアウェイ長崎戦

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担当:大重正人

ACLの道を断たれ、4月半ばでアジアへの挑戦が終わってしまったことは、非常に大きな喪失感があります。「切り替えてリーグ戦へ」と言うのはあまりに淡泊で、ここにこだわって固執しなければ、もしまた来年、仮にACLに出場できたとしても、また同じことを繰り返すだけでしょう。昨年からJリーグで強さを見せてきた上位チームですら、生き残ったのはアントラーズだけで、ACLを勝ち抜くには、Jリーグで上位に入るだけでなく、優勝したとしても十分でなく、日本のリーグを飛び越えるような圧倒的な力が必要だということでしょう。

レイソルにとって、ここからリスタートするリーグ戦に向けて、もっともっとトレーニングから質を追求し、リーグ戦では1試合1試合結果を残し、その反省点を改善しながら次へと積み重ねていかなければなりません。

明日戦うV・ファーレン長崎とは、クラブ史上初対戦となります。長崎のサッカーに触れるには避けては通れない国見高校サッカー部が有名ですが、2004年に長崎県内にあったOBチームなどを母体として、2005年に現チーム名に。2009年からJFL、2012年に初優勝し、翌2013年からJ2入り。J2昇格プレーオフでは2013年、15年と二度の惜敗を経て、昨年J2で2位となる自動昇格でJ1に初参戦しています。経営の危機をジャパネットホールディングスという大きな財界の参入で乗り越え、さらに大きく成長しているクラブです。レイソル関連で言えば過去に、佐藤由紀彦、村上佑介、三浦雄也といった選手が在籍し、現在も木村裕選手がプレーしています。

リーグ開幕からは、●△△●●●○○、と開幕6戦未勝利でしたが、ここに来て清水、ガンバに対して2連勝。しかも無失点。13位に順位を押し上げ、J1で十分に戦う力を証明しています。水曜のルヴァンカップは主力選手が休養につとめ、出場停止のファンマ選手を除くメンバーがこのレイソル戦にむけて十分な準備を整えていることでしょう。

3バックからサイドが下がって5バックになっての堅い守備、前線からのプレッシングもいとわず、90分走りぬく体力走力があります。ボールを奪ってからの鋭いカウンター、そしてセットプレー。レイソルがドリブルやクロスからの得点が多いのに対し、いろんなパターンで得点を上げています。鈴木武蔵選手のドリブル、推進力、カウンターは非常に脅威です。パス数はリーグ最少でも、守備と攻撃のスタイルが明確で、シュート数自体はレイソルの10.4本に対し(7位)、長崎は11.3本(4位)を上回り、しっかりとチャンスメイク、攻撃がシュートで終われていることを示しています。

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ここまで挙げれば、お判りだと思いますが、昨年からレイソルがなかなか勝てず、苦戦してきたチームスタイルと言えるでしょう。今週、柏に残って休養しコンディションを整えてきた選手と、天津遠征でゲームを経験してきた選手を合わせ、どういったメンバーでどういった戦い方を見せられるか。選手、コーチングスタッフ合わせ、柏レイソルとしてここでしっかり勝ち点3を持ち帰る闘いを見せてほしいと思います。明日日曜16時キックオフです!