2021年5月 1日

仙台戦

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担当:大重正人

今朝、ユアスタに着いて試合に向けた作業をしている時でした。スマートフォンの警報が大きく鳴って、スタジアムが揺れ始め、なかなか収まらないどころか、長い時間大きく揺れました。柏に住んでいる分には、あの2011年の震災以来、これほどの揺れを感じることはありませんでしたので、本当に驚きました。ベガルタのスタッフの皆さんは落ち着いた行動をとられていましたし、ピッチやスタジアム施設など、私の見える範囲では異常はなく、無事に試合を行うことができて本当に良かったです。たださらに揺れが続く場合もあるとのことですので、引き続きご注意をいただければと思います。

試合は、前半から両チームとも守備の意識が高く、ミドルゾーンでしっかりブロックを作りながら、前へボールを奪いに出て行く展開でした。レイソルは3バックで、そこへはあまりプレッシャーもなかったため、落ち着いてボールを動かすことができましたが、ボランチやウイングバックなどへの縦パスには相手の警戒も強く、なかなか前へ進めない時間もありました。ただロングボールの後のセカンドボール、球際の競り合いはしっかりと戦い、拮抗した試合が続きました。

ボールロストを少なくして、奪ったら落ち着いてボールを運ぼう、と監督から指示を受けて後半へ。ただ北爪選手は「チームとしていつも以上に攻撃をやり直すシーンも多かったし、サイドの深い位置までなかなかボールを運べなかったので、相手にとっては守りやすい単調な攻撃が続いてしまった。それがゴールに迫るシーンが少なかった要因だと思う」と、決定的な場面は多くは作れませんでした。そして後半23分でした。ベガルタが左サイドからのクロス、高橋峻希選手が絞って対応した時に痛んで動けなくなったところへ、逆サイドからの折り返しからヘディングシュートを浴びて失点。「自分たちの足は確かに止まってしまっていたし、ひとつの声で防げたシーンだった。隙を与えてしまった(北爪選手)」「チーム全体がフリーズしてしまっていたので、フリーでクロスを上げられてしまった。そこは全体が止まらずにもっと集中してやらなければいけなかった(大南選手)」。結局この1点が決勝点となり、悔やまれる場面となってしまいました。

ベガルタは、ここまで下位が続き、ホームで1年半近く勝利がないという状況でしたが、決して諦めず、自分たちのやるべきことを全員が徹底してやるという姿勢が非常にみてとれましたし、チームの一体感もベンチの近くにいてすごく感じました。レイソルの選手たちにもそうした姿勢や気概がないわけありませんが、それでもそうしたところで相手を上回るものを見せなければ勝利を引き寄せることはできません。連戦をこなしている選手、新型コロナ感染から回復する選手、そしてブラジルからの新加入選手、それぞれ色んなコンディションの選手たちがいる難しい状況ではありますが、改めて個々もチーム全体もコンディションのレベルを上げたうえで、それを高い位置で揃えなければなりません。今日の試合後のロッカーは、いつも以上に深い悔恨の表情ばかりでした。試合はまだまだ続いていきます。今日の悔しい思いを忘れず、そして切り替えて、次のルヴァンカップ、レッズ戦で晴らして欲しいと思います。

5日のチケットは現在残席がない状況です。期待をしていただき、お買い求めいただいてありがとうございます。ただ予約引き取りされていないチケットもありますので、予約流れになった場合は随時再販売されますので、ローチケサイトをご確認いただければと思います。