2020年1月31日

指宿キャンプ12日目

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担当:大重正人

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今年もレイソル後援会のみなさんが九州最南端まで、レイソルの選手、スタッフを激励にお越しくださいました。久しぶりの青空で、何よりの朝でした。例年、差し入れをいただいておりまして、今年も鹿児島のおいしい豚肉を誠にありがとうございます。2日の練習試合のあとに、選手たちの力と胃袋を満たしてくれることと思います。今シーズンも引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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昨日は試合翌日のリカバリーでストレッチやジョギングなどの軽いメニューを消化。そして今日は、2日のトレーニングマッチに向けて、紅白戦がおこなわれました。宮崎戦で得られた成果や感覚はそのままに、そして改善すべき点にはすぐに取り組む。ネルシーニョ監督によるピッチ上での青空ミーティングは10分以上と綿密。また試合が始まっても、監督が笛を止め、選手に歩み寄り、身振り手振りや大きな声を出して、選手たちに指導や要求を繰り返しました。それは熱く、激しいもので、これぞネルシーニョ監督という姿でした。前日には「力を出し惜しみせず、目の前の試合にもっと全力で」と叱咤し、選手たちもそれに応えるように激しいバトルが繰り広げられました。


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そして昨晩ですが、レフェリーの方をお招き、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)説明会をおこないました。2017年まで副審としてご活躍された宮島一代さんに説明をいただきました。例年ですとルール講習会なのですが、今季からJ1で新規導入されるVARについて、現場の選手やスタッフに対して運用方法や理解を求める貴重な機会です。すでに国際大会やヨーロッパなどで導入されていますが、もちろん最大の効果を生んでいるものもあれば、一方で混乱を招いてしまっている事象もあります。

古賀選手は先日参加したU-23アジア選手権でおこったプレーで「これは、みんなが、レフェリーがビデオ確認するプレーだと思っていました」と宮島さんに質問していましたが、実はすべて事象において主審がオンフィールドレビューするものでもないのです。「事前に説明されていたやり方とも違っていました」と運用面で少なからず混乱もあったようです。せっかくのすばらしいテクノロジーを、審判と選手がともに有効活用し、観客のみなさんにより公正でエキサイティングなサッカーの本質の面をたのしんでいただかなくていけません。

何より、こちらのJFAのルールサイトを見ていただくのが一番ではありますが
https://www.jfa.jp/rule/var.html
■大原則として、こういうものがあります。
「はっきりとした明白な間違いがあった場合に利用する」。

※最良の判断を見つけようとするものではありません
※例をあげれば、昨年の浦和vs湘南戦でゴールインが見逃されてしまったこと、こういう事象をなくすために使われるものです

■では、どういう場面でVARが使われるのか
1、得点かどうか
2、PKかどうか
3、退場かどうか
4、警告退場の人間違い

さらに、主審が確認できなかった重大な事象
※主審が確認できなかった行為、例えば相手選手をプレーとは関係ない場所でけったり打ったりした、また、ペナルティーエリア内で守備側選手がボールを手で扱った(ハンドの反則)というような、主審の位置からは全く見ることができなかった事象

ですので、得点や得点機会にかかわる事象、ボールがゴールラインを割ったかどうか、ハンドかどうか、オフサイドだったかどうか、などをビデオを使って確認する場合があります。

ただ、まずは主審の判断が第一です。その判定を下した基準、たとえばPKになった際に「4番の手に当たったハンド」だと視認し、それを無線通信で伝えます。もしその判定の根拠が明らかに間違っていた場合に、VARが正しい情報を与える。逆に、明らかなハンドを見逃した場合、VARが主審に伝え、無線交信やオンフィールドレビューによってPKとされることもあります。

一方で、主審がVARに対して「いまの見えなかった。どっちかな?PKかな??」なんていう運用はしないわけです。それが=「最良の判断を見つけようとするものではありません」ということにあたります。あくまで主審の判定の根拠に明らかな誤りがないかを定めるものです。これは当たってるかもしれないし、当たっていないかもしれない。そういう微妙な時にはハンドとされないこともあるでしょう。

【JFA公式】ビデオアシスタントレフェリー(VAR)について
https://www.youtube.com/watch?v=DRSEMh4igf0&feature=emb_title
【Jリーグ公式】VAR導入のために。審判員が行っているトレーニングとは!?https://www.youtube.com/watch?v=2tykqeRrkP4&feature=emb_title
【Jリーグジャッジリプレイ番外編】ビデオアシスタントレフェリー特集!
https://www.youtube.com/watch?v=8em-_twRjPY
【Jリーグジャッジリプレイ番外編】ルヴァンカップ決勝VAR大特集(後編)
https://www.youtube.com/watch?v=3LxgGVsaTG4

こちらの動画は、協会やリーグ側が、サポーターのみなさんにわかりやすく、そしてレフェリーの皆さんがこうして運用しているというものを映像で公開しています。とくにルヴァンファイナルの舞台裏は非常に興味深く、よりより判定を目指そうとする人とテクノロジーの総力を結集したものだとよくわかります。

VARは、J1リーグの全試合、そしてルヴァンカップはプライムステージ(準々決勝以降)で運用されます。いま日立台でも、ゴールラインカメラを新たに設置する場所を作っているところですし、ソフトハード両面での準備が進んでいます。みなさんもVARを理解いただいて、よりサッカーを楽しんでいただければと思います!

2020年1月30日

指宿キャンプ10日目

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担当:大重正人

2020ネルシーニョレイソル、初の対外試合が行われました。昨年同様、JFLのテゲバジャーロ宮崎さんにお越しいただき、30分×3本にて実施。選手によって30分出場、または60分出場と、選手それぞれのコンディションやチーム編成のなかで調整された時間でプレーしました。

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1本目は昨年からの主力選手がベースで、そこに新加入のDF高橋祐治選手が加わりました。立ち上がりからレイソルらしいダイナミックなカウンターからチャンスを作り、クリスがゴール前に迫ったところで、相手のオウンゴールで先制。ただその後は実戦を積んで躍動する相手の攻撃を防ぐ時間が増え、クロスバー直撃の危ない場面もありましたが、GK中村選手やDF染谷選手ら、守備陣がさすがの存在感で失点はゼロで終えました。「みんなの攻撃のエリア、守備のエリアがまだ大きくなくて、距離間が広かったですね。でも今日が初めてのフルピッチのゲームでしたし、ここから調子を上げていけたらと思います」。とはいえ、瀬川選手、今年も攻撃でのしかけのキレ、プレッシングへのスイッチオンなど、彼らしいプレーは随所に見せてくれました。

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2本目は全員が入れ替わり、新加入選手が多くプレー。トレーニングから監督の求めるプレーを学び、それを実戦で発揮する機会。レイソルで上を目指そう、ポジションをつかみたい、そんな高い意識がうかがえ、でもセルフィッシュではなく、チーム組織として連動してプレーしようという動きも伺えました。サヴィオ選手が中盤のプレーメーカーとしてボールを引き出して配球。サイドからしかける神谷&仲間コンビ、また常に背後を狙いストライカーらしい動きを見せる呉屋選手。ゲームをコントロールする大谷キャプテンの周りで、戸嶋選手、北爪選手、大南選手も持ち味を発揮していました。

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大谷選手です。「新加入の選手と実戦でプレーして、こういう特徴があって、ここでボールを受けたいんだなとか、こういうプレーをするんだというのは掴んできています。ただ最後にゴールを奪うときに、点と点とがつながらなければいけないし、そこを合わせていく努力はチーム全体で必要だと思います。みんながしっかり目の前のゲームに向けて、前向きに100%で取り組めている。それぞれで競争がある中でもポジティブな空気を全員で出せています。今日の課題や反省を修正して、今日フルコートでゲームをやったことでコンディションも上がるだろうし、そこは次の試合では違うものが見せられると思います」

3本目は、継続して出る選手、新しく出場した選手が一緒になりました。仲間選手や神谷選手、川口選手は複数のポジションでプレーするなど、また違う特色を見せました。ゴールは、右サイドからの攻撃参加でフィニッシュにからんだ川口選手、そしてカウンターのチャンスからドリブルで相手をかわしながらシュートコースを作り、しっかり流し込んだ神谷選手の2ゴール。神谷選手はその前にバー直撃の惜しいシュートがあり、また前日の練習では見事な直接フリーキックも決めています。ドリブル、パス、そしてシュート。周りとの連携が深まれば、互いにもっともっと輝けるのではないでしょうか。

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試合を通して、前線からのプレスをみんなが献身的に繰り返し、そして最終ラインやGKがゴール前を固める、跳ね返す。90分を通して無失点で終われたというのも、選手たちがこれまで取り組んできたことの自信や、さらなる成長につながるポジティヴな成果になったのではないでしょうか。2日のTMは非公開となり、詳細をお伝えすることはできないのですが、それは2月9日のちばぎんカップ、フクアリでその目でご確認いただければと思います!!

2020年1月28日

指宿キャンプ9日目、太田徹郎選手お疲れ様でした

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担当:大重正人

いわさきホテルには、すばらしいピッチがあります。それも2面も。もし万が一、どちらかのピッチコンディションが整わなかったとしても、もうひとつの保険が用意されているという、クラブとしては大変にありがたい環境です。先日まで隣のピッチでは、サンフレッチェ広島さんがキャンプを張っていました。そのピッチ脇に、こんな建物が。

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われら日立台のスタジアム名にも冠せられている「三協フロンテア」さんによる建物、ここにキャンプで使うボールや用具を収納するために、一時的に用意されたものだそうです。こちらのホテルの方が日立台に来られた時、トレーニングハウスに興味を持たれて「実は三協フロンテアさんが建てられたんですよ」という会話からスタートでした。九州にある三協さんの支社がちょうど鹿児島にあったというご縁もあり、ゴルフ大会でも使用されたそうです。間接的ではありますが、レイソルに関わる会社さん同士で新たなつながりが生まれ、少しでもお役に立てたら何よりです。

今日も全国的に不安定な天気でした。ここ指宿でも、小雨が降ったと思えば、急に太陽が顔をのぞかせて暖かいと思ったら、また雲が広がって肌寒くなるような、めまぐるしい午前中でした。あすのトレーニングマッチを控え、公式戦の前日と同じように、入念にセットプレーの確認がおこなわれました。多くの新加入選手がいますし、たとえばクリスのプレイスキックの質や癖は、こうした練習から学び取っていく必要があります。逆に、受け手側のストロングが発揮できるタイミングをキッカーが感じ取ることも大切です。そして明日はフルピッチでの11人同士の戦い。昨年から在籍する選手と、新加入選手がどんな化学反応を見せてくれるか、本当に楽しみでなりません!

さみしいニュースが届きました。元レイソルの太田徹郎選手が昨季限りで現役を引退することになったそうです。レイソルユースでは現アビスパの輪湖選手や山中U-18監督と同期。山形を経て、レイソルに復帰したのが2013年。仲間選手のようにカムバックを果たした最初の選手でもあります。その愛くるしい笑顔とキャラクターでチームメイトからいじられ、愛されました。デジッちでの伝説的な名演でたくさん笑わせてもくれました。

もちろんサッカーでもレイソルに大きく貢献してくれました。特に2014年のラスト、ネルシーニョ監督のもとで、奇跡的な終盤の追い上げでリーグ4位に滑り込み、最終的にACL出場権を獲得した7連勝、その勢いをつけたのがテツでした。

鹿島戦、ガンバ戦と途中出場からのアディショナルタイムの決勝ゴール。
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続く仙台戦もアディショナルタイムでのCKからの決勝アシスト、大宮戦での先制ゴール、雪で順延したカシマでのラスト新潟戦も2ゴールに絡みました。
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2013年のルヴァンカップ決勝戦、負傷退場の藤田選手に替わり右ウイングバックで懸命の守備を見せ、優勝報告会での「槙野選手を抑えました」の名言とともに、タイトル獲得にも貢献してくれました。
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現在30歳、ここから始まる新たなステージでの活躍を祈っています。また日立台にもぜひ遊びに来てほしいですね!てっちゃん、12年間の現役生活、本当にお疲れ様でした!

2020年1月27日

指宿キャンプ8日目

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担当:大重正人

今日は大変な一日になりました。関東では大雪の心配もあると聞いていますが、西日本でも夜が明ける前から風の音がすごくて、目が覚めてしまうほどでした。朝食時には高い白波がレストラン下の岸壁に打ちつけて、そして9時予定の練習前には猛烈な雨と風に襲われました。ツイッターでもお知らせしました通り、急きょ練習予定を変更。それでも午前は室内で身体を動かし、そのあとはミーティング。そして昼過ぎからは雨がやみ、多少プランを変更しながら無事にトレーニングをおこなうことができました。

ただ、非常に強い風は引き続き吹き付けてはいました。大きなヤシの木が倒れたり、ホテルの看板が倒れたり、自然の力の大きさを改めて感じさせられる一日でした。

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あさって29日、今年初めての対外試合、トレーニングマッチを控え、さらに実戦モードが高まってきました。フルピッチではありませんが紅白戦もおこなわれ、試合への準備が整っています。もちろん選手個々においては競争があり、チーム分けがあり、いろんな胸の内を抱えながらプレーしていることと思います。その中でもいまの自分にできることを突き詰めて、自分を高めようと必死で努力している姿が見られます。練習後の表情を見れば、明るさを忘れず、みな力を出し切って、今日一日全力でトレーニングできたんだな、と思える顔つきばかりです。

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一方で監督は、自分のチーム全員を、さらに今日から練習参加しているU-18の大嶽拓馬選手を含めた35人の一挙手一投足を見ています。ポジションは与えられるものではなく、つかむもの。戦いの日々はまだまだ続いていきます。

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2020年1月26日

指宿キャンプ7日目

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担当:大重正人

この週末で、ようやく指宿キャンプの折り返し地点となりました。地元の方から「北風が吹いてるから、寒くて、強い雨が降るよ」と教えていただいた通り、土曜日の午後は横殴りの冷たい雨が吹き付け、今日も雨こそほとんどありませんでしたが、動いていないと体が冷えてくるような冬の一日でした。

そんな中でしたが、NHK-BSのJリーグタイムの皆さんが、はるばるご取材に来てくださいました。ディレクターさんやカメラクルーのみなさんはもちろんですが、Jリーグのさまざまなメディアでご活躍中の平畠啓史さんまでお見えでした。去年のキャンプはこういう取材がなかったので、出演者ご本人まで足を運んでくださって本当にありがたい限りです。土曜日は午前午後、今日は午前中の、滞在中すべての練習を見学され、レポートされたり、また黙々と食い入るようにトレーニングをご覧でした。

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練習後には、4人の選手にインタビュー。旧知の大谷キャプテンに加え、平畠さんがピックアップされたのは、呉屋、戸嶋、仲間の3選手でした。レイソルといえば、やっぱりクリスやミカ、コウスケにご注目いただくことが多いのですが、レイソルと同じようにJ2からJ1へ挑戦する彼らでした。JリーグタイムでもJ2特集で出演されるなど、J1以外のカテゴリーも当然追いかけているからこそ、Jリーグのいろんなクラブのいろんな選手をつぶさに気にかけているからこそのチョイスですよね。感謝とうれしい気持ちでいっぱいになります。

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今回の取材のご感想と、レイソルについて伺ってみました。「練習が激しいというか、バッチバチやなあ、という印象ですよね。プレスもすごい勢いでしたし。あとはどのポジションにも、誰が試合に出てもおかしくないような選手がいるなあと感じました。ひとつ凄いなと思ったのは、ネルシーニョ監督や井原さんが大きな声で怒ったりとかしないのに、選手たちがバチバチいってるのがすごい。言われてやるんじゃなくて。だからネルシーニョ監督はそういう空気を作り出しているんじゃないかなと。お前ら、自分たちでやれよ!みたいな。2日いましたけど、大声を上げて怒っているシーンはほとんど見なかったので。監督の立っている位置がいいんじゃないかなって、思うんです。選手の目に入るようなところにいて、その立ち位置がすごいと思います。柏のサポーターは、楽しんでる感が何よりあって、好きですよ。スタジアムも含めて、作り出す雰囲気が好きです。あとは駅からスタジアムへ行く、柏の街の雰囲気も良いんですよね。また試合に行くのを楽しみにしています!」

ほかにもいろんなサッカー、Jリーグのお話をさせていただき、個人的にも非常に楽しい時間を過ごさせていただきました。本当にご取材、ありがとうございました!!トレーニングの様子、4選手のコメントなど、2月8日のJリーグタイムキャンプ特集で放送予定です!!それと、先日のDAZNのキャンプニュースも1月31日に配信されます。合わせてお楽しみにお待ちください。

ひとつお知らせです。2月2日に予定しておりますトレーニングマッチですが、「非公開」で行うことになりました。試合の見学、ファンサービス対応も控えさせていただきます。ご来場予定だった方には大変申し訳ございませんが、J1復帰、シーズン開幕に向けての大切な準備を進めていくために、なにとぞご理解ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

2020年1月24日

指宿キャンプ5日目

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担当:大重正人

J1に復帰することができて、広報として何が変わったかといえば、やはり取材の問い合わせです。14日の新体制発表会もテレビ各局、新聞や雑誌の記者の方が大変多くお越しいただいて、増えたというか、元に戻ったというのが正確かもしれませんが、それでも大変ありがたいことですし、J1復帰の重みを日々感じています。

今日は、そうした日ごろのメディアの方とは違う、新しい挑戦をしている元選手に再会することができました。

昨年限りでヴィッセルを最後に現役引退した那須大亮さんです。2012年にレイソルに在籍した、その1年だけでしたが、ネルシーニョ監督のもと、レイソルのACL初挑戦ベスト16進出、ナビスコカップべスト4、そして何より天皇杯の勝ち上がりと優勝の立役者のひとりとしてレイソルに大きく貢献してくれました。特に準々決勝大宮戦、前半0-2から、最後のアディショナルタイム、那須選手のクロスから工藤選手の逆転ゴールが決まったあの試合あの瞬間は、レイソルに来て14年目になる私にとっても、3本の指に入る忘れられない思い出のひとつです。

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現在は関西に拠点をおいて活動中、この春はキャンプ地を巡り、昨日宮崎でフロンターレの選手たちを取材したそうです。実家は、この指宿にほど近い、鹿児島の枕崎市でもあります。昨年からスタートした彼のYOUTUBEチャンネルは15万人に迫るほどの登録者数!!那須さんの長年のキャリアと人柄でつながった数々の名選手名監督とのご縁で、多くのサッカー関係者が出演しています。
https://www.youtube.com/channel/UCQ1PA9Rj7x6ydublqYz_ZXA

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ネルシーニョ監督との再会を前に「めっちゃ緊張してます。手に汗かいてます」と、当時のチームメイトである大谷選手、そして江坂選手も出演しました。トークテーマは「まだ秘密でお願いします」とのことでした、数週以内には公開されるとのことでどうぞお楽しみに~。そして明日も、また違うメディアの方が取材に来てくださいます。その模様はまたお伝えいたします。

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チームは今日は午前練習のみということで、いつもより長め、2時間近くのトレーニングでした。引き続き実戦を想定したもので、パスワーク、ポジショニング、動き出しのタイミング、カバーリングなど、チームとしてやるべきスタイルを植え付けていきます。時折、監督が選手に歩み寄り「ここは、こういうプレーをしてくれ!」としっかりと要求する場面もありました。選手たちもその約束事に応えようと、必死のプレーが続いていました。29日のトレーニングマッチが今からとても楽しみです!!

最後に、ただいま「2020卓上型カレンダー」予約受付中です。これまでは時期的に移籍してしまった選手が載っていてさみしい、というお声もいただいておりましたが、今年からはKAMOさんのご尽力もいただいえて、今季の所属全選手が載った卓上タイプを発売することになりました。確実にゲットしたいという方は、ぜひ26日日曜までの予約期間中にオンラインショップなどでお申し込みください!!
https://www.reysol.co.jp/news/goods/032929.html

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2020年1月23日

指宿キャンプ4日目

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担当:大重正人

今日は指宿に来て、初の雨中トレーニングになりました。とはいえ、心配していたほどの雨量はなく、午前午後と予定通りのメニューを消化することができました。柏など関東地方では最高気温5度ほどの凍えるような寒さだったと聞きましたが、指宿はなんと20度!雨の冷たさを感じることもなく、南国の恵みを体感できる一日でした。

今日は午前から、引き続きのグループトレーニング。パスやポゼッション、そこに守備への切り替えや、今日はピッチを広く使って、失った瞬間に別のエリアへダッシュして、そこからまたポゼッションゲーム、という非常に負荷のかかるトレーニングでした。心拍数が上がった状態でも正確なプレー、正確な判断をしなければいけないのは選手たちにとって非常に大変なことですが、それをいかに90分やり続けられるかに勝敗の運命が懸かっています。午前練習最後の笛が鳴った時の様子、選手たちの追い込み具合が伝わると思います。

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午後も同様に2つのエリアを使い、より実戦に近いキーパー付きの9対9。ハーフコートでの戦いですから「実際のゲームと変わりないぞ!」というコーチからの掛け声で、選手たちの戦いに火が付きます。この時期を考えても、非常に高いインテンシティーで、攻守の切り替え、ボールに寄せるスピード、球際の激しい争い。指宿に来てから夜には監督ミーティングがあり、求められるプレーの質や量は選手たちに伝えられています。ネルシーニョ監督が大切にする戦い方を選手たち一歩ずつ浸透してきている。そんなふうにも感じました。局面のハードさは写真からも感じ取っていただけたらと思います。

そんなバチバチのトレーニングのあとですが、ピッチサイドでは選手たちがプレーについて振り返ったり、ストレッチしながら談笑したり。チームの輪も徐々にできあがってきているように感じます。練習後には、こんな風景も。

輪になって、腕立て伏せ。ひとり一回1週したら、次は2回、3回、4回、5回までいき、そこからは4、3、2、1と減らしていく。きつい練習のあとに、またきついことを、それも逆に盛り上げながらやっている姿がなんとも微笑ましいというか。ミツ、ユウタの新加入選手も混ざっていて、年齢もバラバラで、でもこうして打ち解けていくんだな、とサッカーの力をまた感じた夕方でした。

明日はまた午前のみのトレーニング。明日は、雨の心配は大丈夫そうで一安心です。

2020年1月22日

指宿キャンプ3日目

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担当:大重正人

3日目の朝。7時ごろ、食事会場へ向かう途中でした。どんよりとした曇り空が見えて、ちょうどエレベーターでネルシーニョ監督と一緒に。すると監督が「アメ??」と日本語で質問されました。今日は大丈夫ですよ、と答えましたが、予報では明日から雨がずっと続くことになっています。やはり日々の練習が、いい天候、いいコンディションで、最高の成果を上げるために、監督はいろんな情報を求めています。明日からは少し残念な天候になりそうですが、それでも気温は15度以上、そして何よりすばらしいピッチですから、水たまりで練習ができないということはまずないでしょう。いわさきホテルのみなさんには、本当に毎日、すばらしい環境をご用意いただいています。

今日は毎年恒例のセレモニー、地元鹿児島の皆様から、数々の特産品をいただきました。鹿児島県様からは黒牛、カンパチ、かごしま茶。指宿市様からは数々のフルーツ、いぶすき農業協同組合様からは、そらまめとスナップエンドウ。指宿鰹節協会様からはスープとかつお節、日立台でも削り節体験を実施いただいてもいますね。そして勝武士ラーメンと、本当に毎年選手たちの身体とパワーの源になっています。受け取ったのは、神谷、古賀、大南の3選手。オリンピックイヤーに飛躍を誓う、五輪代表経験者たちです。

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指宿市の佐藤副市長様からは、「菜の花が満開になるこの季節に、柏レイソルの皆さんが来られることを市民一同心待ちにしておりました。J2の戦いを見させていただきましたし、レイソルから勇気や感動をもらったという市民の声も届いております。これから1年、J1で戦い抜く体力や戦術をこの指宿で養っていただいて、ネルシーニョ監督と選手一同皆様の活躍をお祈りしております」と温かいお言葉を頂戴しました。

レイソルを代表をしてあいさつしたのは、大南拓磨選手。高校時代を鹿児島実業で過ごしたということで白羽の矢が立ちました。「毎年、柏レイソルをサポートいただいてありがとうございます。この指宿でのキャンプは10周年を迎えました。きょういただいたものをしっかり食べて、栄養を取って、開幕に向けてチーム一丸となって準備していきます。今日はありがとうございました」。新加入まもなくの大役ではありましたが、クラブからお伝えしたいことをしっかり伝えてくれました。

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今日は午前練習1本だけ。昨日に続いて、実戦形式のトレーニングでした。昨日よりは人数が増えた形で、より実戦的に。やはり新選手たちの個性、特色が気になります。神谷選手のパスセンス、呉屋選手のシュートに持ち込む鋭さ、三丸選手の鋭い攻撃参加、北爪選手は組み立てにもすんなりと絡み、中盤の広いエリアをカバーできる戸嶋選手の走力も見られました。仲間選手は積極的に声を出し、臆することなく「タニ!」と呼ぶ姿は頼もしい限りです。高橋祐治選手はレイソルの強力FWにも力強く応戦、大南選手のカウンターへの戻り、スピードの片鱗が見られました。細谷&鵜木のルーキーアタッカーもどんどん仕掛ける積極性があり、DF井出選手は左足のキックで持ち味を発揮していました。キムスンギュ選手、松本選手は、キリ、コウスケ、ハルとともに、5人のライバルであり切磋琢磨するグループの中で、活気あふれる練習を続けていました。これからもっともっと、みんなが特色を見せてくれることでしょう。

そして夕方には、J1リーグの試合日程が発表になりました。今年はオリンピック開催により、夏のブレイクがあり、その分、春先は過密日程となります。だからこそ、厳しいJ1を戦いぬくために、これだけの選手たちがレイソルに集まり、競い、カバーしていかなければなりません。ホームゲームチケットは、2/1土曜が会員先行、2/2日曜が一般発売。そして消費税引き上げに伴い、原則として1席100円の値上げをさせていただいております。ご負担をおかけしてしまい大変心苦しいことではありますが、なにとぞご理解ご容赦をいただき、日立台のスタンドを埋め尽くして、ネルシーニョレイソルを応援いただければと思います。
【試合日程】https://www.reysol.co.jp/game/results/
【チケットニュース】https://www.reysol.co.jp/news/ticket/032939.html

2020年1月21日

指宿キャンプ2日目

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担当:大重正人

指宿での2日目、朝は冷たく強い風が吹いて、厳しい一日になるかなと覚悟しましたが、徐々に風がやむと、すばらしい青空と陽光がグラウンドを覆い、すばらしい天候の中で午前午後の2部練習でしっかりとトレーニングを積みました。

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新加入選手13人が加わり、レイソルの選手たちがどう結束を強めていくか。そのためにも、ホテルのルームメイトといい2週間を過ごすことがとても大切ですね。というわけで、もったいぶってしまいましたが、今キャンプの部屋割りです。

大谷×鵜木
鎌田×細谷
染谷×井出
桐畑×松本
山下×山田
三原×戸嶋
山崎×大南
スンギュ×滝本
高橋峻×神谷
江坂×高橋
北爪×古賀
仲間×川口
瀬川×三丸
小林×呉屋
中村×オルンガ
クリス×ヒシャ
ジュニオール×サヴィオ

新人選手は包容力あふれるベテランたちと、新人研修で数日部屋を空けることにもなりますから。そして新加入選手は既存選手との組み合わせです。レイソルのこと、キャンプのこと、初めてのチームでわからないこともたくさんあるでしょうから、いろいろと知り学び、気兼ねなどないように、レイソルでの生活に慣れていってもらえたらと思います。

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昨日から非常に活気があって、笑顔や歓声があふれるトレーニングもありました。インスタグラムではその模様を引き続き公開していますのでぜひご覧ください。一方で、ボールを使った練習、ポゼッション、2対2や5対5など、徐々に実戦に近い状況のトレーニングもスタートしています。選手たちがスプリントしたり、攻守の切り替えがあったり、身体に負荷をかけるような意図も見ることができます。そして、競争も。特に午後のトレーニングでは、いよいよ始まったな、というバチバチとした感じが伝わってきました。

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DAZNのインタビューに答えた呉屋選手も「緊張感があっていい練習ができています、気が抜けません」とネルシーニョ監督と選手たちが作り出すピリッとしたトレーニングの雰囲気を感じ取っているようです。そのほか、大谷選手とオルンガ選手もインタビューを受けました。DAZNでは、3回に分けてキャンプニュースが配信されるとのことで、そちらも楽しみにお待ちください。明日は午前9時から、トレーニング1本です。

2020年1月20日

指宿キャンプ初日

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担当:大重正人

今年最初の更新になります。大変遅くなり申し訳ありませんでしたが、改めましてどうぞよろしくお願いいたします。

今日から指宿キャンプがスタートしました。7時に日立台を出発し、昼過ぎには鹿児島空港へ。今年も地元のみなさんによる歓迎セレモニーで温かいおもてなしをいただきました。とくに小さなお子さんたち、わらべ保育園のみなさんが元気いっぱいに歌をプレゼントしてくれました。ピッチでは常に険しいネルシーニョ監督が、わが子、わが孫を見守るようなにこやかな表情が印象的でした。

古賀太陽選手も、U-23代表から帰国し、短いオフを経て、今日からチームに合流しました。手塚選手のあと、おそらく選手会長を務めるということで、チームを代表しての挨拶という大役も果たしました。「いつも温かくお迎えいただきありがとうございます。今年も鹿児島県指宿市でキャンプができることをうれしく思います。2週間ほどですが、すばらしい環境でキャンプができることに感謝しながら、チーム全員で開幕に向けていい準備をしていきます」。インスタライブにその模様をアップしていますので、ぜひそちらもご覧ください。
https://www.instagram.com/kashiwareysol_official/

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14日の新体制発表会、15日からのトレーニングと、13人もの新加入選手が加わり、チームがどんなふうに代わっていくのか、馴染んでいくのか。いろんな年代、ポジション、そして個性があるなかで、ネルシーニョ監督と、去年から在籍する選手たちがVITORIAの精神を伝え、チームのものとしてより強固にしていく作業のスタートです。

15時半から指宿の初練習。今日は移動で堅くなった体をほぐすように、フィールドもキーパーも一緒になり、室内でのストレッチ、ランニングやボールを使ったレクリエーション的なトレーニング。新加入選手を加えて、日立台では数日トレーニングしてきただけですが、大きな声が上がったり、笑顔もこぼれたり、とてもいい雰囲気を感じ取ることができます。練習後のランニング、メンバーが入れ替わり、誰と誰がいっしょに走るんだろう?そんな目線でも楽しむことができます。古賀、神谷、大南、この3人は五輪代表つながりだな、とか。日々の様子、すべてを新鮮に感じることができますね。

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#指宿 #キャンプスタート #kashiwa #reysol

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ここからの2週間、同じ釜の飯を食って、日々生活を共にしていきます。楽しみにされている方もいるかもしれませんが、どんな部屋割りなのか。。。これは、少しもったいぶって明日にしましょう。今日は楽しみに想像してみてくださいね。その仲間たちが、これから切磋琢磨し、J1の舞台で再起をかける新たな柏レイソルを土台を作っていきます。