2019年9月28日

東京V戦

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担当:大重正人

まず試合前に「JFAリスペクト フェアプレーデイズ」の活動として、差別・暴力根絶宣言を両チームのゲームキャプテンがおこないました。サッカーやスポーツの現場で顕在化する様々な差別や暴力に反対、撲滅する意思を強く示し、これらの問題発生を未然防止するよう、啓発を行うことを目的とするものです。マイクの前に立ったのはヴェルディの近藤直也選手、そしてレイソルは大谷秀和選手。ネルシーニョ監督のもと栄冠を勝ち取った盟友の再会です。近藤選手が日立台でマイクの前で話すのは、4年ぶりのこと。レイソルを離れることになっての別れの挨拶が思い出されて、胸が詰まる思いでした。ただ、このフェアプレー宣言の日に、この日立台で試合がおこなわれ、ドゥーとタニが揃って先発し、しかもキャプテンマークを巻いて、という偶然が巡ってきたということに、感謝したいと思います。

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試合ですが、ミカ、ミカ、クリスの3発で快勝!!柏らしい前線の外国籍選手たちのパワーを活かした勝利!!一見すればそんなふうに表現される結果かもしれません。もちろん彼らが持てる攻撃力、決定力を存分に発揮したのは間違いありません。立ち上がりは相手の見事なパスワークに押し込まれる場面もありましたが、徐々にリズムをつかんで攻め込み、そしてサイドからの仕掛けでコーナーキックを何度か獲ったことが先制点につながりました。ヴェルディの選手たちに対して上背で上回るレイソル、その最長身オルンガ選手のヘッドで先制というのは理想的なプランでした。

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2点目はオルンガ選手らが左サイドで起点を作り、細かいパスからクリスの大きな大きなサイドチェンジ。右サイドのスペースへ駆け上がった瀬川選手が、非常に難しいダイレクトのクロス。それは見事だった折り返しに、逆サイドからゴール前へいち早く詰めたミカが合わせました。試合を決めた3点目は、途中出場のジュニオールサントス選手が長い足をいかしての速くパワフルなカウンタードリブルからのラストパス。右サイドフリーのクリスが、右足強振ではなく、意表をつくチップキックで沈めました。

ただ、いつもネルシーニョ監督が説くように、サッカーは、攻撃と守備が表裏一体のもの。巧みなパスワークで攻撃的なサッカーを仕掛けてくるヴェルディのアタックにいかに対抗するか。その意味で、今日は中盤3枚の戦い、特にレイソルの守備意識の高さが勝利を引き寄せたと思います。相手のアンカー、展開力が光る17歳の山本選手を江坂選手がマークし、ボールを持たせず、攻撃の糸口を封じ込めました。それだけでなく相手CBへのけん制、オルンガ選手のカバーと、攻撃だけでなく守備面の貢献が光りました。

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それに加え、大谷&三原コンビの球際の強さ、カバーリング、バランス感覚は今日も抜群の安定感で、「今日はタニくんがいてくれたから、間をきちんと締めてくれたし、それでサヴィオやジュニオールのマークもはっきりしたと思う(鎌田選手)」と、前線や最終ラインにも好影響を生み出しました。もちろん、派手な攻撃に目が行きがちな外国籍選手たちですが、ミカもクリスもサヴィオもジュニも自陣に戻り味方を助けようとするプレーもたくさんありました。そして忘れてはならないのは、前半20分のGK中村選手のビッグセーブ、あれは間違いなく試合の流れがどっちに転ぶかわからないところを食い止めた、非常に価値あるプレーでした。ピッチに立った全員の守備、それゆえのクリーンシートでした。

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先週に引き続き、台風15号被災への募金活動を実施しました。今日は選手5名も参加し、愛媛戦の約22万円を超え、26万円をうわまわる募金をいただき誠にありがとうございました。これにレイソル選手会による20万円を加え、千葉県共同募金会の「令和元年台風第15号千葉県災害義援金」にお送りさせていただきます。また10月に始まる赤い羽根募金の啓発ポスターに、中村、古賀、瀬川、菊池選手の写真を活用いただいています。復旧作業が非常に困難だという報道が伝わってきていますが、引き続きのご支援ご協力をお願いいたします。
https://akaihane-chiba.jp/publics/index/43/#block513

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今日も大きな大きな応援、味方を支え、相手を飲み込むような歌声をありがとうございました!次は10月6日、アウェイ横浜FC戦。決戦です!三ツ沢を黄色に!!
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2019年9月27日

明日はヴェルディ戦

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担当:大重正人

先週の愛媛戦は4試合ぶりの勝利で、勝ち点は66となりました。2位の山形以下に8ポイント差をつけていますが、横浜、水戸、大宮は勝ち点57とまったく気を抜くことができない熾烈な争いが続いています。愛媛のように順位は上位でなくとも、しっかりとした自分たちのスタイルを築いて攻撃的に戦ってくるチームは非常に危険な存在で、あらためて我々が良い守備を続けることの重要さを感じさせる結果でした。

あす対戦する東京ヴェルディもそうです。3月のアウェイでは0-2と敗戦。レイソルが主導権を握りながら、ヴェルディはそれまで自陣を固めてきたところから前半終了間際に牙をむき、あっという間に続けてゴールを割られました。どちらかといえば守備的な戦い方でしたが、局面のテクニックはヴェルディらしい伝統的なうまさを随所に見せていました。

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当時とかわり、ヴェルディ生え抜きの永井監督がユースからトップ昇格。ネルシーニョ監督がヴェルディ川崎時代に指導した選手で、今回は師弟対決となります。育成組織から培ってきたサッカーをより推し進め、10代の若い選手を抜擢。攻撃的なスタイルを貫いています。パス数はリーグ2番目の多さで(レイソルは6番目)、前節の大宮戦でもボールを握り、相手を苦しめています。

一方、セットプレーで2失点。上背のある選手が少なく、レイソルにとってそこは愛媛戦同様に糸口として狙っていきたいところです。ただ最終ラインには元レイソルの近藤直也選手が控えています。翌週の10月3日に36歳を迎える今でも、最終ラインの柱として守備に攻撃に活躍を続けています。ネルシーニョ監督のもとでプレーした経験も十分で、レイソルがどういう手に打って出てくるかという予測も、他のチーム他の選手に比べればはるかに備えていることでしょう。手強い元盟友が立ちはだかります。

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明日は「LAWSONエキサイトマッチ」の開催です。スポンサー、チケッティングパートナーとしていつも大きなご支援をいただいていますが、今回もサポーターの皆様に向けて多くのイベントをご準備いただきました。まことにありがとうございます!

すでにツイッターで大きな反響がありますが、「ローチケスポーツ」をフォロー&リツイートでプレイステーション4とサッカーゲームソフトがあたるキャンペーンを実施中です。また試合当日には、ローソンの制服を着て店員さんにふんした選手たちとのパネル写真を投稿すると、サイン入りトレシャツや試合球が当たるチャンスもあります。
https://twitter.com/lawsonticket_sp

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恒例の「ローソン福引大会」では、9月25日(水)0:00~試合当日に全国のローソン店舗で税込800円以上ご購入いただいたお買いものレシート、または試合当日スタジアム場内ローソン売店(常設売店3箇所・特設ブース売店)でも税込800円ご購入につき1枚配布される参加券をLAWSONブースにお持ちください。レシートまたは参加券1枚につき1回(800円ご購入ごとに1回)ガラガラくじにチャレンジいただけます。この試合限定非売品のスウェットトートバッグ60名様、ステンレスドリンクボトル30名様など、合計130名にプレゼントが当たります。注意事項がありますので、ぜひこちらのニュースをご確認いただき、お買いもの&福引チャレンジいただければと思います。
https://www.reysol.co.jp/news/event/032606.html

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また明日は、先週に続いて台風15号災害への募金活動をおこないます。今回は特設ブースにて選手たちも参加します。時間は13時15分から14時ごろの予定です。またインフォメーションや売店などにも募金箱を設置させていただきますので、ぜひとも同じ県内の被災地復興にむけて引き続きのご協力をどうぞお願いいたします。

2019年9月22日

愛媛戦

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担当:大重正人

前半終了間際、嫌な時間での失点で、少なからずダメージを受けて迎えたハーフタイムでした。でもネルシーニョ監督は「動揺せずに、落ち着いてやればいい」と選手たちの心を整えました。私は正直言うと少し動揺していて、選手たちの内心がどうだったかはわかりませんが、その言葉がすっと入ってきて、後半の45分へと気持ちを切り替えることができました。「選手たちは動揺することなく、こちらの要求することに対して忠実にやろうとしてくれていた」と、勝利から遠ざかっていた期間を振り返りましたが、今日もその通り、自分たちを信じてやり続けたからこその逆転勝利だったと思います。

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サヴィオ選手のアクシデントがあり、想定外のプラン変更を強いられる中、さらに後半開始から、レイソルが誇る強力なアタッカーを3トップにして、中盤の3枚を逆三角形に。そんな大胆な作戦変更の意図を選手たちが理解し、ピッチでしっかりと表現しました。もちろん同点、逆転へとつなぐための攻撃的な布陣ではありましたが、実は相手の巧みなビルドアップに激しくプレスをかけるためのものでもありました。

「サッカーは攻撃だけでも守備だけでも語れない。両方あってのもの」と監督はよく言いますが、まさに良い守備あっての良い攻撃を、特に後半は続けることができました。アンカーとなって広範囲をカバーし、球際には果敢なスライディングで攻めの守備を見せた三原選手、そして途中出場から攻め急ぐことなくチームを落ち着かせ、攻撃と守備の抜群のバランスをとった大谷選手、この2人の働きが非常に大きかったと思います。

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そして、今日の試合が拮抗し、白熱した接戦になったのは、愛媛FCが自分たちのパスサッカー、攻撃的なスタイルを貫いたからこそ。敵将の川井監督は、自分たち選手の姿勢や健闘を称え、またレイソルの力=特に守備面を認めてくださって、試合後の会見は変な意味で受け取っていただきたくないのですが、とてもすがすがしいものでした。

また両チームのゴールキーパーが良い仕事をしたからこそ、締まったゲームになりました。ジェフ時代から何度も対戦した岡本選手は、好守はもちろん、ビルドアップにも参加したり、ゴールキックからのつなぎに果敢にチャレンジしたりと、大きな存在感を示しました。そしてわれらの中村航輔選手、味方のボールロストから1対1となる、大変に困難な場面は今日で今季3度目だったと記憶しています。そんな決定的なピンチ、過去2回は相手の好シュートを止めきれませんでしたが今日はチームを救うビッグセーブ。渾身のガッツポーズでチームと日立台のサポーターを勇気づけてくれました。

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もちろん選手を勇気づけてくれたのは、圧倒的な応援の黄色いサポーターたち。川合監督は「このスタジアムの雰囲気を含めての、柏レイソルというチームが作り上げてきたものに敗れた」という表現をされましたが、今日も前半の失点のショックを打ち消し、さらに力を与えてくれる応援がなりやみませんでした。染谷選手の魂のゴール、江坂選手のガッツポーズ。どんどん高まっていく日立台の雰囲気がチームを勝たせてくれました。

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ネルシーニョ監督は試合後、選手たちにこう語りかけました。「チャンピオンになるのは本当に難しいことなんだ」。今日の貴重な勝利で、また2位以下に9ポイント差をつけましたが、残り9試合ですがここで安堵や一喜一憂せず、また来週のヴェルディ戦に向かって戦ってまいります。来週もスタジアムでの応援をお願いいたします。

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最後に千葉県での台風被災への募金のご協力、誠にありがとうございました。柏サポーター、愛媛サポーター、両方のみなさまから20万円以上の温かいお気持ちをお預かりしております。また来週のヴェルディ戦でも実施しますし、レイソル選手会からの義援金も合わせて、送付させていただく予定です。引き続きのご協力よろしくお願いいたします。

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2019年9月21日

プレミア青森山田戦&明日は愛媛戦

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担当:大重正人

今日、U-18プレミアリーグの青森山田高校戦が日立台でおこなわれました。首位の山田に対し、4ポイント差で追う2位レイソル。試合は2度のビハインドを追いついたレイソル、特に後半アディショナルタイムの同点劇は本当に劇的で、グラウンドは大きく沸きました。トップ昇格が決まっている鵜木選手のCKから、同じく細谷選手がヘッドで折り返し、それを途中投入された1年生FW真家選手の同点ゴール。結果は2-2、勝ち点差は4のまま変わらずでしたが、残り5試合で7ポイント差に開けば優勝の芽は薄くなるだけに、たいへん意味のある結果になりました。

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前半、セットプレーから失点。その後も相手の高く強いディフェンスと縦への突破でなかなか主導権を握れなかったレイソル。山中監督が「後半は逃げずにボールを受けて、勇気をもって戦えた」と振り返ったように、敵陣高くにポジションをとり、レイソルらしいボール保持からゲームの主導権を握り、立ち上がりと終了間際という難しい時間帯にゴールを奪いました。

実は今週、高校年代の選手育成を掘り下げる企画本の取材があり、アカデミーの渡辺毅ダイレクターがインタビューを受けました。高体連とJアカデミー、2つの軸で日本サッカーの育成がおこなわれている現状で、双方の指導者、協会関係者などが、それぞれの立場での意見や、相手方の長所などを語るもので、非常に興味深い一冊となりそうです。

偶然にも、現在プレミア1位で、高体連での屈指の強豪である青森山田高校と今日対戦することになり、いつも以上に相手チームの動きやプレーを注視してみました。山田高校の選手はいつもそうですが、試合前からの声の出し方がレイソルとは全く違って、まるで鎌田選手が11人いるような、常に大きな声を掛け合って、自らとチームを鼓舞するようなスタイルが徹底されています。それは是か非ではなく、一方でレイソルはレイソルのスタイルがあり、それはサッカーのやり方も、チームが100あれば100通りのやり方があって然るべきです。

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ただ振る舞いやプレーで、気迫やパワーを前面に押し出して戦ってくるチームに勝つためには、自分たちのスタイルを貫いて上回るだけでなく、相手を上回る気迫やパワーも当然必要です。どちらかといえば、冷静に黙々と自分たちのサッカーをやり続けるのがレイソルの選手たちですが、今日の最後の同点ゴールの時などは、崩れ落ちる山田イレブンに対し、ほとばしるような熱い咆哮で抱き合うレイソルの選手たちがいて、そうした面は山田高校という強くすばらしい相手があってこそ引き出された面もあるのかなと感じました。

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また山中監督から「今日はスカパーの中継が入ったり、日体柏の選手の応援があったり、いつもと違う雰囲気の中でした」という話もありましたが、とても心強い味方がいました。日体大柏高校サッカー部のみなさんが、それはもう力強い応援を終始続けてくれました。トップの選手の応援歌をU-18の選手名にアレンジしたりと、試合前から最後までずっと鳴り響いていました。山田の選手たちの掛け声は、一種ピッチの雰囲気をすべて飲み込んでしまいそうな独特の雰囲気があるのですが、今日は日体柏の選手たちの、学校ではクラスメート、同窓生たち仲間の後押しが、最後の同点劇を引き寄せてくれたのではないでしょうか。

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高体連だからとか、Jアカデミーだからとか、どうしても括られたり分類されることもありますが、我々と日体大柏のような垣根を越えたサポートや関係を生み出していこうという取り組みにも、新しい選手育成の形としてこれからもチャレンジしていけたらと思います。

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そして今日の試合は、観客の皆さんを十分に熱く興奮させる好ゲームでした。スタジアムに1万人以上の方が詰めかけたとしても、同じように大きな拍手で称えられる試合だったと思います。明日はぜひ、アカデミー選手たちが憧れるトップチームの選手たちがこの日立台でサポーターの皆さんに最高の勝利と喜びを届けてくれる試合を期待したいです。

11連勝のあとの3試合未勝利。ただ大谷キャプテンは「3試合で勝点2しか取れていないけど、今までやってきたことができてきたから結果も出ていたので、ここからさらにクオリティーを上げることにフォーカスすればいい。必要以上に自分たちがやってきたことを疑う必要はない」と自分とチームメイトを信じて戦うことを誓っています。残り10試合、前だけ向いて一歩ずつ進んでいけばいいと。

そして、先週から被害が続いている台風15号で被災された方に向けての募金活動をあすの試合で実施します。ホーム、ビジターに関わらず、少しでも多くのみなさまにご協力をいただき、復興へのお力添えをお願いいたします。また明日は20度ぐらいと涼しい気候となりそうで、試合後のお帰りの際には雨が降る予報となっていますので、どうぞご準備をいただき、多くのご来場をお待ちしております。
※鎌ケ谷・白井ホームタウンデーほか、イベントやチケットのお知らせはこちらから
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#0922

2019年9月14日

甲府戦

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担当:大重正人

後半に1-0とリードしてから、右サイドに攻めあがった瀬川選手が受けたファウル。ベンチから真っ先に飛び出して、副審の元に駆け寄ったのは、井原ヘッドコーチでした。普段から本当に温厚で、こうした時には他のコーチをなだめたり、第4審判と落ち着いて話すのが常でしたが、そんな井原ヘッドがあれだけ血相を変える姿は見たことがありません。相手の足、それもスパイクの裏がボールではなく、瀬川選手の足に当たったのを間近で見た他のコーチ、チームメイト、ベンチメンバーたち。仲間が倒れ、もっと大きな負傷になってもおかしくないプレーに対し、カードが出る以前にホイッスルすら鳴らなかったことに激昂するのは当然のことだと思います。あれがファウルでないなら、選手がケガをしないとファウルにならないのでしょうか。もし副審の目の前のプレーが目視できなかったというのであれば、VARの力を借りるよりほかないのかもしれません。レフェリーのみなさんには、何より選手の安全を守る立場であっていただきたいと思います。

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もちろん甲府は組織的で、個人の力もあり、攻守に非常にハードで、タフなプレーを90分間続けるすばらしい戦いぶりでした。ドゥドゥ選手の負傷のあとでも同じようにレイソルに危険な場面を作り続け、GK中村航輔選手の好セーブなくして、今日の勝ち点1はなかったでしょう。ただいネルシーニョ監督は、相手やそれ以外のものではなく、あくまで自分たち自身に目を向けるように、今日の試合を振り返りました。何かハッと目を覚まさせられるような言葉でした。

「今日の1-1という結果は妥当なもの。自分たちで試合を苦しくしてしまった。我々の特徴である足元できちっとボールを繋いでから攻撃の入り口を作るというところを、選手がよりこだわりを持ってやろうとせず、最終的に空中戦に頼らざるを得ない状況を作ってしまったというのが一番の問題だったと思う。後ろからビルドアップできるように、何度もポジションを取らなければいけない」と、試合を通してレイソルがなかなか主導権を握れなかったことの原因を話しました。これまでやれていたビルドアップを機能させられなかった。自らのパスミスで流れを失うような場面も散見されました。失点の場面はカウンターに出ていったところでシュートをGKにセーブされ、カウンターから戻りきれない隙を突かれたものでした。修正できることをしっかり共有して、次戦に臨む必要があります。

バス入りから最後の笛がなるまで、選手たちと同じようにサポーターのみなさんも今日の90分を必死に戦い続けてくれました。11連勝からの3試合続けての未勝利と厳しい状況ではありますが、それでも今日のように戦う姿勢を示して、残りの10試合も共に歩み進んでいただけたらと思います。アディショナルタイム、OUTになりそうなボールを歯を食いしばって追いかけた瀬川選手。この執念や必死さがあれば、必ず最後にいい結果をみなさんと分かち合えると信じています。今日も1000人以上のアウェイでの応援、本当にありがとうございました。

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2019年9月13日

明日はアウェイ甲府戦

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担当:笹原麻央

まず、このたびの台風15号で被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。日立台のスタジアムやグラウンドでは大きな被害はなかったものの、太い木や鉄柵が倒れたり、スポンサー看板のカバーが飛ばされたり、グラウンドには無数の木々や葉が散在し、その爪跡がたくさん残っていました。

またホームタウンの印西市など千葉県内を中心に大規模な停電が発生しました。クラブ事務所にも他地区から電力復帰の応援にかけつけた会社の方から駐車場利用の問い合わせをいただいたりしました。電気や水道やガソリンなどのライフラインが少しでも早く復旧し、1日でも早く元の生活が戻りますようにお祈りします。今後のホームゲームにて何らかの支援活動を予定しており、決定次第またお知らせ致します。スタジアムでご観戦のサポーターの皆様にはご協力をぜひお願い致します。

昨日、明治安田生命J2リーグの8月表彰選手が発表され、ネルシーニョ監督が『月間優秀監督賞』、オルンガ選手が『KONAMI月間MVP』、クリスティアーノ選手の岐阜戦でのゴールが『月間ベストゴール』をそれぞれ受賞しました。7月31日の岡山戦に勝利し首位に立つと、8月は行われたリーグ戦5試合を4勝1分で終え、2位との差を大きく広げていきました。クリスの受賞コメントにもありましたが、9月もまたこれらの賞をレイソルが受賞できるよう、目の前の1試合1試合を積み重ねていってほしいと思います。9月も引き続き熱い応援をよろしくお願いいたします。
各受賞コメントはこちらからご覧ください。
https://www.reysol.co.jp/news/topteam/
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さて、明日はアウェイで7位ヴァンフォーレ甲府と対戦します。
「甲府は非常に手強い相手。前期の対戦も我々が得点を取って優位に試合を終えられるところで終盤に反撃を仕掛けられたし、非常に粘り強く戦えるチームという印象」と、ネルシーニョ監督は前回対戦を踏まえて振り返りながらも、「前回の結果はもう過去の話。我々がここまでやってきたことによりフォーカスして、しっかりと与えられた役割をこなす、それに尽きる」と、先を見据えます。

前節の山形戦は早い時間帯にセットプレーから2失点を喫し、一時は3点差を付けられる苦しい展開になりました。強い気持ちを見せ反撃するも逆転には一歩及ばず、11連勝の後、ここ2試合は1分1敗と勝ちがありません。明日の上位対決を何としても制しこの流れを断ち切り、再び勢いを取り戻したいところです。

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さらに昨日、柏レイソルU-18所属のDF井出 敬大選手、FW鵜木 郁哉選手、FW細谷 真大選手の2020シーズンからのトップチーム昇格内定を発表いたしました。3人は既にトップチームに登録されており、今シーズンもここまでトップチームの練習や練習試合に参加。さらには公式戦での活躍も見られています。来シーズンからも大きな活躍を期待したいです。
各選手のコメントはこちらからご覧ください。
https://www.reysol.co.jp/news/youth/
そして3人が所属する柏レイソルU-18は現在高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2019 EASTで青森山田に続く2位につけています。9月21日(土)には青森山田高校との直接対決が日立柏総合グラウンドで行われます。ぜひこちらも応援よろしくお願いいたします。

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今年度も引き続き実施いたします、学校訪問「レイソルしま専科」。本日第1回目を柏市立高田小学校で行いました。本日は上村捷太U-15コーチ、張ヶ谷知樹スクールコーチ、木村真GKコーチの3人が訪問。約100名の生徒たちとサッカースクールを実施いたしました。来週からは選手たちの訪問も予定しております。今年も一人でも多くの皆さんと楽しい時間を過ごせたらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

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2019年9月 7日

山形戦

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担当:大重正人

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ただでは倒れない、簡単には負けない。最後の最後まで、監督と選手とチームと、そしてサポーター。この日立台の力を見せた試合だったと思います。1-4、後半の3点ものビハインドから相手を追い詰めた底力は、ここまでの10試合以上の無敗を続けてきたもの、そのものでした。だからこそ、4失点中3点がセットプレーから、最初の2点はレイソルの左サイドからの同じような位置、形での失点、あまりにももったいなかった。

「我々が集中を欠いた」とネルシーニョ監督は厳しく言及しました。一方で山形・木山監督の会見では、力のあるレイソルに勝つために、セットプレーを周到に準備して臨んできたことというコメントがありました。レイソルを倒そうとするチームは、このセットプレーに懸けている、並々ならぬ集中でぶつかってくることを改めて忘れてはなりません。今日の山形は非常に精度の高い、見事なセットプレーでした。ただ、結果論ですが、4点目の失点が勝ち点1かゼロかを分けました。大事な大事な局面でした。

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ただレイソルのインテンシティー、プレー強度はいつも通り非常に高かったと思います。前からプレスに行く、奪われたらすぐに切り替えて奪いに行く、突破されても自分の陣地へ必死に戻る。球際は絶対に強く。日によって、オンプレーになるときと、笛が鳴る試合があります。今日は後者のほうだったと思います。でもレフェリーに合わせて、ファウルを恐れて当たりが弱まるようなことがあれば、それはレイソルのやり方はではないでしょうし、我々のスタンダードで戦い続けることでこれまでの勝利があり、これからの勝利も得られると信じて戦うべきだと思います。

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0-2から1-2へ。そこから1-4。そして2-4、3-4へ。目まぐるしい展開の中で、追い付けそうで離される。心が折れそうな展開の中でも、サポーターが選手たちを懸命に支え、選手たちはその声援に応え、逆に応援に火をつけるような、そんな一体感がありました。自分が相手チームだったら、とんでもない重圧を感じながら戦っていたと思います。2試合続けてのホーム、大観衆に勝利を届けられず残念でなりませんが、ここからの正念場、サポーターのみなさんの後押しが必要です。これからも引き続き選手たちの力になってください。今日も心強い応援を本当にありがとうございました。

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2019年9月 6日

明日はホーム山形戦

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担当:大重正人

まず、先日よりご参加を呼び掛けておりましたセーブ・ザ・チルドレンのワークショップ。8月31日と9月5日の2回、合わせて46名の方にスタジアムの会見場にお集まりいただきそれぞれ2時間のプログラムを受講されました。「たたかない、怒鳴らない 子どもと向き合うヒント」と題したプログラム。ホームタウンエリアでも大きな社会問題となりましたが、親子関係による痛ましい事件の各地で起こり、いまなお残念なニュースが続いています。

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子育て、仕事、家事など大変な毎日を送る親御さんたちにとって、イライラが軽減したり、子どもたちとの対話やコミュニケーションが増えたりと、少しでもよりよい子育てのヒントになれば何よりです。今回は臨時の託児スペースを設け、小さなお子さんをお持ちの方にも参加いただくこともできました。レイソルは微力ではありますが、これからもセーブ・ザ・チルドレンの活動に賛同し、地域社会の皆様に支えていただいているクラブとして、少しでも貢献していけたらと考えております。今後とも活動へのご支援ご理解をどうぞよろしくお願いいたします。

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連勝が止まっても、レイソルの日々の歩みは変わりません。練習から常にハードに戦い、競争がある。そしてチームを代表する18人の選手が、目の前の試合に全力で挑み、勝利のためだけに戦う。残り12試合もその姿勢はまったく同じです。「新潟戦で2位との勝ち点がひとつ離れたが胡坐をかいているわけにはいかない。我々は誠実に、目的をもって、やるべきことを継続していく」(ネルシーニョ監督)

今後も、自動昇格圏を争い2位から7位にひしめく、横浜FC、京都、大宮、水戸、山形、甲府というライバルとの戦いが続きます。前半戦で苦杯を喫した愛媛、東京V、鹿児島との試合も残っています。ネルシーニョ監督の思いを選手たちが受け止め、今週もしっかりトレーニングを積んできました。ケニア代表に参加しているオルンガ選手の不在はもちろん痛手ではありますが、この機に我こそはと名を上げてくれる選手が現れることを願うばかりです。

明日はモンテディオ山形をホーム日立台で迎え撃ちます。6月のアウェイ戦ではそれまで一勝もしたことがなかった天童で初勝利。長年言われ続けた鬼門を破り、勢いを増してその後の連勝へとつなげていきました。ただスコアは1-0、前半終了間際の鎌田選手の技ありヘッドで先制したものの、互いに持ち味である堅い守りが続き、緊張の続く非常に締まったゲームになりました。マッチアナリシスを見ても、特出した項目はなくともこれだけの勝ち点を積み重ね、失点はリーグ2番目の少なさ。90分の集中を切らさず、チャンスを仕留める強さが山形にはあります。一方でレイソルも失点はリーグ最少。中村、櫛引というJ2屈指のGKが構えるゴールをどちらが打ち破るか。緊迫した試合が予想されます。

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先週の新潟戦は多くのサポーターの皆さんにお越しをいただいて、本当にすばらしく圧倒的なホーム日立台の雰囲気の中で熱い試合が繰り広げられました。チケット発売は全体で10000枚を超えていて、ビジターサポーターも1000枚以上チケットが売れています。今季の残りホーム8試合、選手たちを最高の後押しで支えていただけるよう、ひとりでも多くの方にスタジアムに足を運んでいただければと思います。あす19時キックオフ、ぜひ日立台へ!

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