2020年8月29日

鹿島戦

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担当:大重正人

今日の選手の戦いぶり、健闘には、拍手しかありません。「今日のゲームは普通ではないゲーム展開だった」とネルシーニョ監督が振り返った通りの難しい試合でした。前半に2人の負傷者を出し、一人が2枚目の警告を受けて、後半の45分間を10人で戦い、2回もリードを奪った。89分まで試合をリードしていただけに、勝ち点3、勝ち点1だけでも手にできたはずの試合を落としてしまったのは、残念という言葉に尽きます。

レフリーの存在感が少ない試合は、選手たちがプレーだけに集中し、それだけプレータイムも長くなります。ただ今日、特に前半は本当にプレーが止まることが多く、なんでこんな展開になってしまったんだろうと思います。たまたま見たシーンではありますが、レイソルの選手が自陣からクリアしようとしたところ、空中にある身体を相手に押されたように見えました。危ないと思いましたが、ホイッスルは鳴りません。コンタクトプレーのひとつかもしれませんが、あれがファウルでなければ、少々のプレーは許される。そう選手が感じ取れば、過剰なコンタクトが次第に増え、笛が鳴ったり鳴らなかったりで、なんで!?という疑問や余計な感情が生まれてしまったように思います。倒れたのか倒されたのか、意図的に止めにいったのか、ファウルになってしまったのか。私自身も「冷静にならなければ」と思うような試合でした。

試合後、古賀選手がメディア取材に応じ、今日のレフェリングについての質問に対して「レフリーを囲んでしまうシーンもすごく多く、そういうシーンはプレーする側でも多くあってほしくないので、少し過剰に熱くなりすぎていたのではないかと個人的には思う。チームのみんなになるべく抑えられるように発信していければ良いと思う、観ている側にも気持ちいいサッカーをみせられるようにしないといけない」と、DFとして最後守り切れなかった反省を述べた後に、しっかり回答をしてくれたのは救いでした。

相次ぐアクシデントがあって10人になって、それでも2011年のアウェイ鹿島戦が大きくよぎりました。組織を保って、交代選手も含めた全員が献身的に、最後まで力を出し切った。ミカの決定力はリーグ得点王らしく今日も際立っていた。残り5分まで踏ん張っていたサイドバックの4人たち、仲間選手も江坂選手、戸嶋選手もミカも含めて必死に走り守っていた彼らを何とか勝たせてあげたかった。一人少なくとも10人での総力を見せ、一方で2点目につなげた北爪選手の突破など、個人で局面を打開する意思と実行力を見せてくれた選手たちは強さを見せてくれたと思います。今日は敗れてしまったけど、鹿島とは違う自分たち柏の強さを身につけて、次こそ勝利を手にしてほしいと心から思います。

2020年8月28日

明日は鹿島戦

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担当:大重正人

今週のレイソルは、久々にミッドウィークになかったので、広報としてはインタビュー取材をたくさん入れることができました。三丸選手がJCOMのレイソル応援番組「レイソルゾーン」、江坂選手、古賀選手、中村選手が雑誌のインタビューを受けました。詳細は、またSNSなどでお知らせいたします。

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そのうち、航輔のインタビューは、来週公開です。サッカーではなく、、、スポーツ総合雑誌「Number」で史上初の将棋特集が組まれるそうで、将棋を愛するアスリートのひとりとして、お声掛けいただきました。3年前のファン感では、中村太地七段という超一流の棋士の方と対談させていただき、またイベントの中で対局するというまたとない機会をいただきました。その時の体験談や将棋愛を話してくれました。翌日「取材、とても楽しかったよ!」と言うぐらい、少しサッカーとは違う趣味の話題でリフレッシュできたのではないでしょうか。来週木曜、9月3日発売予定です。

そしてオルンガ選手が、NHK-BS1の「Jリーグタイム」えみリモのコーナーに登場します。中川絵美里さんの質問ににこやかに答えるミカ、彼の人柄がまた伺えるVTRになると思います。中川さんが満面の笑みで拍手をして喜んでくれたシーン、放送されるといいのですが、楽しみにお待ちください。土曜21:10からの放送、録画をお忘れなく!!

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そして、高橋祐治選手が鹿島戦に向けたマッチデープログラムのインタビューを受けました。連敗中だったときに出場のチャンスをつかみ、そこからチームが復調していった過程の話、また、あるチームメイトの働きや姿勢を称え、とても絶賛していました。新加入で同じ立場の「仲間」に大きな刺激を受けています。こちらの動画、またWEBからぜひご覧ください。

コロナウイルスの影響による試合延期、またACL組の日程変更開催もあって、徐々に各チームの試合消化数にばらつきが出始めましたが、ここまでレイソルは12試合を終えて、6勝2分4敗で勝ち点20、順位は暫定ながら5位と好位置につけています。これについてネルシーニョ監督は「そこは前向きではないかと思います」と述べています。

さらに「コロナの影響で我々は実戦から遠ざかっていた中、序盤こそ結果が出ないゲームが続いた。いくつか負けてはいけないところで負けてしまい、我々の戦い方のペース、テンポが狂わされたところもあった。ただ、まだまだシーズンは長く続き、これからさらに厳しくなってくるであろう上位戦線でも、今チームとして取り組んでいること、チームの戦い方を含めて、十分戦っていけるだけの状態にあるのではと思っています。勝点、順位を含めて、これまで以上の戦いを我々としては繰り広げていかなければいけない」と力強く話しました。

周りを見れば、フロンターレの快走が光るも、グランパスやヴィッセルが勝ち点を奪い、レイソルと同じ勝ち点20には、レッズ、ガンバという強豪、そして王者マリノスが3連勝でさすがの力を見せてきました。そして明日対戦するアントラーズも、徐々に勝ち点を伸ばしてきました。ACL組の日程変更に伴い開催された水曜のFC東京戦は見事な逆転勝利。勝利を引き寄せる伝統は変わりなく「メンバーは揃っているし、組織的なチームなので、こっちもしっかり準備して入らなければいけないと思います。能力のある選手がたくさんいるので、鹿島の強さは変わらないと思います(三原選手)」「したたかに戦ってくるし、ゲームの運び方、時間の使い方、ボールの動かし方が上手い(高橋選手)」と選手たちは変わらず緊張感を持ってこの試合に臨みます。

相手のザーゴ監督は、1996年から97年にかけて、このレイソルでプレー、登録名は「アントニオ」でした。1996年3月23日、ヴェルディ川崎時代のネルシーニョ監督と等々力で対戦があります。懐かしい写真、名選手や現在のJクラブの監督の名前が並ぶ、歴史的な時代でした!!

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また小泉慶選手もこの試合に懸ける強い想いのこもったコメントが聞かれました。我々も負けてはいられません。チケットはすべて完売になりました。素晴らしい戦いをご期待ください。

最後に、明日は『セーブ・ザ・チルドレン チャリティマッチ』。2012年より社会貢献活動の一環として支援を行っている同団体の活動に協力してきました。現在実施中のぬりえキャンペーンは「#サッカーも子育てもフェアプレー」のハッシュタグをつけてTwitterに投稿すると、作品の中から優秀作品者2名に柏レイソル賞として「柏レイソルvs鹿島アントラーズ」戦の試合球がプレゼントされます。台紙はこちらからダウンロードください

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またレイくんが一日親善大使を務め、スタジアムでは募金箱を設置いたします。毎年、子どもたちのために温かいお気持ちをありがとうございます。今年もぜひご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
https://www.reysol.co.jp/news/event/033448.html

2020年8月24日

大分戦

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担当:大重正人

非常にタフな90分間でした。元々蒸し暑さが印象的な大分のドームスタジアム、試合中の天気の乱れが予想されたため、ウォームアップの最中から天井の屋根が徐々に閉じられていき、キックオフは完全に「屋内」の状態で始まりました。後半開始から、ビックリするほどの音が上から聞こえてきました。屋根に何かが猛烈に焚きつける音が響いて、予想された強雨が来たんだとわかりました。ドームに変えたことで雨に打たれることなく試合を終えられたのは素晴らしいことでしたが、ほとんど風が吹かず、高温多湿の中、両チームの選手たちにとっては死力を尽くし、そして力を出し切った上でのスコアレスドローでした。

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大谷選手の試合後のコメントです。「中3日という条件は相手も同じですし、それよりも大分がしっかりとポジションを取っていたこともあって思うようにボールをはめていけず、少し走らされる形になって消耗してしまった。もう少し自分たちの時間を持ちながら、この気候でこの連戦ということもあるので自分たちがペースを握れる時間を作れたらよかった。体の重さというよりは前半走らされてしまったことが響いたかなと思う」

トリニータは最終ラインから丁寧にビルドアップしてくるチームです。GKも加わり、左右にボールを散らし、レイソルの守備陣形を横に揺さぶり、縦へのパスコースや運んでいけるスペースを見つけると一気にスピードアップし、人数をかけて攻め込んできました。レイソルユース出身の島川選手のボール運び、展開力がとても光り、レイソルにとっては非常に嫌らしい巧みなプレーを続けていました。レイソルU-18のエースDFだった、中谷選手や上島選手が背番号20をつけていたのは、元々島川選手がつけていたことに由来していて、今なお期待のC Bがつける伝統のナンバーです。レイソルでは同期の層の厚さもあってトップに上がれず、いろんなカテゴリーでプレーしながら、今30歳になってJ1で堂々主力を務めているのは改めて拍手を贈りたい気持ちです。

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トリニータのビルドアップを簡単に許しては、レイソルはますます劣勢に陥ります。オルンガ選手、サヴィオ選手のところから相手にプレッシャーをかけ、中盤も連動してチェイスしていく。相手の攻撃を封じ、ボールを奪ってカウンターを仕掛けるというネルシーニョ監督の狙いを、選手たちはみな最後まで実践し続けたと思います。また前半30分すぎだったでしょうか、トリニータの決定的なヘディングシュートの後、さらに勢いを増して波状攻撃を受けた際、大谷選手が最終ラインに落ちて、ビルドアップに加わり、マイボールの時間を増やそうとする動きがありました。細かなところではありますが、そうしたピッチ上での判断が相手の流れを塞き止め、自分たちが取り戻すきっかけにもなります。大谷選手らしいプレーだったと思います。

そして、もちろん防戦だけでなく、敵陣へとボールを運び、そして決定的なチャンスも作り出しました。ただ、相手GKのムン選手の好セーブもあって、どうしてもゴールネットを揺らせません。8試合連続ゴールのJリーグ記録がかかったオルンガ選手にとっても難しい試合となりました。

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一方レイソルGKの中村選手も集中の高いプレーを最後の最後まで続けました。「ペナルティエリア内は紙一重の場所なので、1点決められてもこちらが1点取ってもおかしくない状況だったと思う。DFの選手がしっかりと水際で防いでくれていたので、本当にそれが良かったと思う。 守備陣だけではなくて全選手が監督から要求があった守備の役割に徹した結果、最終的に(失点を)0にできた」という言葉通り、この日勝ち点1を重ね、このアウェイ2連戦で勝ち点4を得られたことは、小さくない成果だと思います。

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チームは今日柏へ戻り、明日までオフ。水曜日から週末の鹿島戦に向けて準備していきます。

2020年8月22日

明日は大分戦

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担当:大重正人

まず明日の大分戦には、Jリーグ記録が達成される可能性があります。オルンガ選手のJ1連続試合得点記録です。7/18湘南戦を皮切りに、浦和、仙台、名古屋、マリノス、セレッソ、そして神戸と連続記録を続けています。Jリーグの記録は「8試合」。1997年から1998年にかけてのマリノス、元スペイン代表のサリナス選手の大記録です。いま、ミカが達成している史上の2位タイの7試合にも、錚々たる選手が並んでいます。ドウグラス、小林悠、マルキーニョス、エジムンド、高原、エメルソン、森島。誰もが知っているJリーグのスターたちに、ミカも名前を連ねています。

ちなみにレイソルの記録は5試合連続。1995年のベンチーニョ選手です。続く4試合連続が、瀬川、フランサ、菅沼、エジウソン2回、ストイチコフ、こちらもレイソルの歴史に残る名選手ばかりです。ただ、ミカの考えにあるのは、やはりレイソルの勝利が第一です。前節の試合後に、記録についてこう述べています。「自分のパフォーマンスよりもチームのパフォーマンスの方が大事。個人の記録というのはハードワークしたのちに生まれるものだと思うけれど、違う選手が得点をしてチームが勝利するならばそれで良いと思っている。次の大分戦もまた難しい展開になるかと思うが、自分は変わらずハードワークして、その結果得点が取れればそれは良いと思う」

ミカにとって、フォワードとして点数を獲ることが一番の仕事に違いありません。それに加え、味方のゴールを演出すること、そしてチームの勝利のためにハードに戦うこと。チームのメンバーを代表して出場することに使命感と責任感を持っています。大記録が生まれて、勝利することができれば最高ですが、当然簡単なことではありません。トリニータは、前々節には王者マリノスに1-0で勝利、札幌には1-1で惜しくも引き分けましたが、試合のほとんどをリードし、そして失点を最小限にとどめています。夏の連戦、大分ドームはいつも暑くてタフなゲームになります。ハードワーク、粘り強さ、ベンチメンバーを含めた総力戦で、連勝を狙います。

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来週の土曜日は、3試合ぶりのホームゲーム。鹿島アントラーズ戦です。今日からBIGアソシエイツ販売が始まり、早速チケットをご購入いただいているようです。日曜正午からはアソシエイツ会員販売も始まります。人気カードでおそらくすぐに残数がなくなりそうな状況で申し訳ございませんが、ローソンチケットのシステムからお買い求めください。

そして当日は「セーブ・ザ・チルドレン チャリティマッチ」を開催します。2012年からレイソルの社会貢献活動の一つとして、子どもたちの健やかな成長を支援する同団体を支援したり、相互活動を行っています。「#サッカーも子育てもフェアプレー」というキーワードをより知っていただこうと、レイくんの塗り絵キャンペーンを実施、Twitterに投稿いただくと、鹿島戦の試合球が当るチャンスもあります。そのほか募金活動、活動紹介など、ご来場の際にはぜひご協力をお願いいたします。
https://www.reysol.co.jp/news/event/033448.html

また、皆様待ちわびていたYONEX製のレイソルオリジナルマスクの販売日が決定しました。来週の26日水曜の19時から、オンラインショップ限定での発売です。お一人様3セットまでです。選手や監督が着用しているブラックタイプと、2011優勝ユニ柄のイエロータイプのセットです。こちらも争奪戦になってしまうかもしれませんが、ぜひお買い求めください!
https://www.reysol.co.jp/news/goods/033451.html

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2020年8月20日

神戸戦

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担当:大重正人

非常にタフな試合、どちらに転がるか分からない難しい試合を、最後の最後に制しました。ベンチメンバーも含めたチーム全員の総力戦で、強敵ヴィッセルを上回りました。

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イニエスタ選手が前半20分ほどで交代するアクシデント。一人のサッカーファンとしては、その世界最高峰のプレーを少しでも長く見てみたいという思いもありましたし、選手たちは一緒のピッチで全力で戦うことに喜びを感じ、そして勝ちたいという思いもあったことでしょう。ただ、イニエスタ選手が退いた後も、ヴィッセルの優勢、レイソルが粘るという前半が続きました。

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その前半、高橋峻希選手の戦う姿勢が何度も飛び込んできました。ヴィッセルが左サイドの酒井選手を開かせて、そこにサイドチェンジのボールを送り、仕掛けてくるという狙いが見えました。そのマッチアップ、非常に見応えがありました。1対1の守備はもちろん、攻撃になった際のランニング、ドリブルで長駆持ち上がる積極的なプレー、そこに戻ってきた酒井選手と激しく接触しながらまた立ち上がってゴールへ向かう。試合のどこまで行けるかわからないけど、持てる力を出し惜しみせず、とにかく全力を出す、走る。古巣のピッチで躍動しました。そんな姿勢は、高橋選手はもちろん、途中交代となった瀬川選手、大谷選手、そして仲間選手もそうです。一人一人がそうして高いインテンシティを出し続けたからこそ、最後の結果につながったと思います。

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「前半は守備のラインが低くなってしまったので、後半は自分たちのスタンダードを出していくこと、高い位置からプレッシングに出ていくことを求めた」というネルシーニョ監督の指示、そしてサヴィオ選手の投入という策がいきなり奏功し、仲間選手らしいなだれこむような同点ゴールが生まれます。

「ちょっとしたことだが、後半は全員の前に行く意識が一つになったことが大きかった。前向きのプレーが多くなればなるほどゴールへ向かうスプリントやランニングが増えるので、それが上手くゴールにつながったと思う。(得点シーンは)ニアでつぶれてくれる選手の後ろには誰かがいないとチャンスもチャンスではなくなってしまうのでそこは意識していた」

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そして、77分。圧巻のゴールが生まれました。途中出場の北爪選手、戸嶋選手が右サイドから素晴らしいスピードや走力で攻撃の迫力を生み出していた中、ついにミカにビッグチャンスが。対峙した元レイソルの渡部選手も大型で非常にパワーのある選手です。少しトラップが流れ、両者の足とボールがぶつかった時、それは物凄い衝撃音がスタジアムに響きました。そしてナベも負けていなかったと思います。ただ、そのあとのリカバリーはミカの方が早かった。得意の左足で前に運び、カバーに来た2枚のDFを交わすときのスピードとストライドの大きさ、そして強烈なシュート。ミカの凄さがこれ以上なく発揮されたスーパーゴールでした。これで7試合連続ゴール、あと一つでJ記録に並びます。

「エリアに向かってスプリントしたところでサチ(戸嶋)から良いボールが来て、ファーストタッチはあまり良くなくて相手と交錯する形になったが、そこでうまく相手を交わすことができた。二人目のディフェンダーが向ってきたが少し角度のないところからニアを狙うことで決めることができた」

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しかし試合は終わりませんでした。89分、神戸の同点ゴールは、リプレーを見る限り、オフサイドに映りました。レイソルの選手たちがあれだけ長く抗議するのは珍しいことで、我々に取っては受け入れがたい状況、でもそれをグッと飲み込んで諦めなかったからこそ、アディショナルの5分間に、ドラマでも書けないような奇跡的なエンディングを生み出しました。

「高校卒業から10年以上いたチームなので特別な思いはあった。でも、いつも通りやろうと思って試合に入った」。選手紹介やピッチインの際に、ノエスタのサポーターから温かな拍手に包まれ、三原雅俊選手がこの神戸で愛されていたことを改めて実感しました。「一度追いつかれたが、チームとしてカウンターでチャンスを作れていたので、1本チャンスを決めようという雰囲気はあった」。2017年4月の大津選手の劇的なゴールが頭をよぎるような雰囲気はありました。

再三チャンスに絡んでいた戸嶋選手のランニングを見逃さす「クロスのつもりだった」というペナルティエリアへのボールは、GKとのあいだ、絶妙な弧を描いてゴールネットに吸い込まれました。古巣で、あの時間に決勝点をきめ、そして「ネンイチです」という三原ロールをこの神戸で披露することになろうとは。アタルに声をかけられ、ハッと思い出したように回り始めた光景。あえて真顔でやっているんです、と教えてくれたことがありましたが、この日は晴れやかな笑顔でしたね。想像を超える出来事、本当に嬉しかったですね。

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先制され、逆転した所で、際どい判定で失点し、それを覆すアディショナルタイムでの決勝点。間違いなく勢いの出る勝ち方のはずです。歓喜のロッカールームで「次も連戦、大分もあるぞ」という声も聞かれました。この勝利を次の勝利へ。弾みをつけていきたい素晴らしい試合でした。

2020年8月18日

明日はアウェイ神戸戦

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担当:笹原 麻央

先日のセレッソ大阪戦は7/11川崎戦以来の敗戦。悔しい結果に終わってはしまいましたが、そこで新たな記録が生まれていました。
試合前、オフィシャルライターの鈴木潤さんから「今日ミカがゴールを決めたらレイソルの新記録だよ」と言われました。ミカはセレッソ戦前の段階で5試合連続ゴール中。これは1995年にベンチ―ニョが記録したレイソルのJ1最多連続得点記録である5試合連続ゴールに並ぶものでした。

試合は3点をリードされ難しい展開になりながらも、ミカは実際にゴール。レイソルの記録を塗り替える、6試合連続ゴールを達成しました。
昨年はJ2でのクラブ最多得点27得点を記録、そして最終節京都戦では1試合8ゴールという驚異的な記録を樹立するなど、加入約2年で多くの記録をクラブに残してくれています。

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調べてみると現在のJ1連続得点記録は1998年から1999年にフリオ・サリナス選手(横浜F・マリノス)が記録した8試合連続得点。明日の神戸戦、23日の大分戦でもゴールを決めると、その記録にも並ぶこととなります。
もちろんミカはいつも「自分の活躍よりもチームの勝利」と言ってくれますし、誰がどんな形で決めたゴールでも嬉しいですが、そんな大記録にも少し期待したいところです。

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「(セレッソ戦は)ピッチを後にする際も、非常に満足した気持ちでピッチを去ることができました。選手がこちらの要求にしっかり応えてくれて終始やろうとしてくれたことで、次につながる手応えあったからです」ネルシーニョ監督はセレッソ戦を振り返ってそう話しました。「セレッソ戦の戦い方、ゲームの入りというものがスタンダードになればもうそう簡単に負けることはないと思いますし、我々が求めた結果が自ずとついてくると思う」そう力強く語ってもくれました。

実際にゴールこそミカの1点だけで終わってしまいましたが、さまざまな攻撃の形や交代選手たちの姿が見られゴールに迫る気迫など、選手たちの熱い気持ちが伝わってくるゲームだったと思いますし、全く悲観するような内容ではなかったと思います。

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そして迎えるアウェイ2連戦。まずは神戸戦に向けた監督のコメントです。
「神戸は4バックと3バックのいくつかのオプションがあるチームです。チームとしてのカラーやり方があって、クオリティーの高い良いチーム。経験豊富な選手も揃っていて、個々のクオリティーも優れているチームです」。

神戸と言えばイニエスタ選手、フェルマーレン選手、ダンクレー選手らクオリティの高い外国籍選手に目が行きがちですが、山口蛍選手や酒井高徳選手ら経験豊富な代表経験選手、そして渡部博文選手らベテラン選手、前節スーパーセーブを連発していたGK飯倉大樹選手と、各ポジションに高いクオリティを持つ選手が多くいる、非常に総合力の高いチームです。
前節は終了間際に追いつかれ悔しいドロー。そしてホームではここ2試合連敗中というヴィッセル。ホームで何とか結果を示すべく、高いモチベーションで向かってくるでしょう。

ですがうちも負けてはいられません。前節の敗戦で順位こそ7位に落としてしまいましたが、3位との勝点差は3。何としても勝ち点を積み上げ上位に食らいついていきたいところです。

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スタジアムで応援していただくことはできませんが、ぜひDAZNでのご観戦、応援をお願いいたします。視聴時間がクラブへの配分金分配の割合に反映されます!また8月31日まで、引き続き新規加入キャンペーンを実施中、レプリカが30名様に当たる特典もありますので、ぜひこの機会にDAZN加入をお願いいたします!
https://www.reysol.co.jp/news/event/033295.html

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2020年8月15日

セレッソ戦

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担当:大重正人

今日の結果、スコアやその経緯をみれば完敗として受け入れなければいけない1-3という試合でした。一方で前半から相手陣に長く攻めこみ、シュート数は19対6と大きく上回りました。内容と結果が伴わない試合は長いシーズンでもあることです。内容が良かったからで済ませてはいけないですし、内容が悪くなかったからこそ悔しい結果でもあります。ネルシーニョ監督が試合後の選手たちに伝えた言葉こそが、いまのレイソルの進むべき道というか、今日の試合の捉え方として正しい答えなんだと思います。

「敗戦という事実には真摯に向き合わなければいけない。今日の戦い方を続けていけば、おのずと結果は訪れると選手たちにはロッカーで伝えた。しっかり次節に向けて継続しながら準備をしていこうと選手たちに伝えた」。

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レイソルの攻撃の良さは、カウンターやミカの決定力を取り上げていただくことが多いですが、ネルシーニョ監督は試合の状況をみながら「勇気を持ってボールをしっかり握ろう」と選手に伝えることもよくあります。相手の戦い方に対してどうやったらゴールに迫れるかという最適解を常に求めます。だからこそ、今日のようなビルドアップ、パスワーク、くさびのボール、ワンツー。レイソルはこういう攻撃もしっかりできるということを示したと思います。

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ただ、勝敗を分けたポイントは、ゴールの最後の局面を守れたか、踏ん張れなかったか。そこに尽きると思います。レイソルの立ち上がりの失点はロングボールを収められてのゴール、手数をかけないシンプルな攻撃でした。2失点目はセットプレーからのクロスをクリアしきれずのオウンゴール。ただ古賀選手が相手に押されてバランスを崩していました、得点に絡むプレーでしたし、VARがあればちがっていたかもしれませんし、レフリーには見えづらいプレーだったのかもしれません。3失点目は前がかりになった時のカウンター。こういう試合で、失点を重ねてしまうパターンにはまってしまったように思います。

一方でセレッソのゴール前は非常に堅かった。逆にレイソルのビルドアップに対して、前線から守備のポジションは取るものの、すばやい攻めを防ぐように徐々にポジションを下げ、自陣を固めます。常に激しいプレッシングをかけてくるわけではありませんでした。守備のイメージが強かったので、少し意外でもありました。そしてレイソルのサイドバックがボールを持つところまでは想定内だったようにも思います。ただ4-4のラインが整って中央に壁を作り、ボランチも最終ラインに下がって、レイソルのクロスを何本跳ね返したことでしょうか。

またレイソルはシンプルなクロスだけでなく、サイドを起点に、ミカがポストになったり、仲間選手や瀬川選手のドリブル、江坂選手のラストパスなど中央突破からもチャンスを何回も作りました。ただことごとくシュートはブロックされたり、GKキム選手の正面ばかり。セレッソは攻撃でも守備でも要所を抑え、全力ダッシュのフルパワーで駆け抜けるのではなく、まるでマラソンランナーのようにこの90分を平均的にトータルで高いアベレージをたたき出しながら、勝ち点3をものにする。レイソルの勢いを出させないように、あえてプレースピードをセーブしているのではと思えるほど、ゲームを巧みにコントロールされていたと感じました。

ただ、ミカが一矢を報いてくれました。相手はミカを意識しないわけにいきませんし、相手のミスを誘い、相手に常にプレッシャーを与える存在感を今日も示してくれました。そして自分たちが今よりも上の順位にいくために、相手を上回るためにどう改善していくべきなのか。それぞれが得たものがあったような試合だったと思います。

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ここからはアウェイでの2連戦。ヴィッセル神戸、大分トリニータと、ボールを保持し個性的なサッカーを展開する両チームにどう挑むか。ここまでの10試合で16ポイント。次の10試合で何ポイント重ねられるか。前を向いて、まだまだ夏の連戦に挑んでいきます。

2020年8月14日

明日はセレッソ戦

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担当:大重正人

まず、昨日の夕方。ルヴァンカップのグループステージ突破を受けて、プライムステージ、準々決勝以降の組み合わせ抽選がありました。レイソルを代表して呉屋選手が出演し、9月2日、セレッソ大阪とアウェイでの試合が決定しました。また番組内では、原博実Jリーグ副理事長から、11/7決勝の舞台が新国立競技場と発表されました。国立競技場でファイナルが行われるのは、2013年以来、7年ぶり。その時のチャンピオンは、我らがネルシーニョレイソルでした。前国立から新国立へ。国立での新しいカップ戦ファイナルの歴史をレイソルが作り出せたらこれ以上ないことです。まずは、セレッソとの準々決勝からです。

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奇しくもセレッソとは、明日のリーグ戦で対戦です。レイソルが5位、セレッソは3位。2ポイント差の上位対決、勝てば順位を逆転できる大きなチャンスです。この注目の一戦は、DAZNのプレビューショーでも特集。目下リーグ2位の20得点のレイソル、かたや5失点とリーグ1位の守備力を誇るセレッソ、矛盾対決として盛り上げていただいています。

データがそれを示しています。10得点とスコアリーダーのオルンガ選手、そしてインタビューに応えた司令塔江坂選手を中心に、ゴールを積み重ねてきました。一方で、セレッソの堅守も間違いありません。先日のFC東京vsセレッソをDAZNで見ましたが、両チームともとても組織的で守備意識も高く、これは大きなミスでもない限り、ゴールはなかなか生まれないかなと思いながら見ていました。最後のアディショナルタイム、東京がクロスから決定的なチャンスを作りましたが、ゴールマウスにはGKキムジンヒョン選手が立ちはだかり、結局スコアレスドローでした。ただセレッソのビルドアップ、ポゼッションの仕組みは非常に整っていて、まったく守備だけのチームではありません。選手個々の技術はもちろん高く、ボールを奪うのは容易ではないと感じました。

一方、ミカの得点力がピックアップされるレイソルですが、いまの好調を支えているのは、守備の安定もあってこそです。連勝がスタートした湘南戦から5試合で4失点、ルヴァンカップ2試合も加えると、7試合5失点。ネルシーニョ監督は守備だけが良くても、攻撃だけ良くても勝てないと話します。チーム全員の攻撃と守備における働きがあってこその勝利です。前線からのチェイスがあっての守備、後方からのサポートやパスがあっての攻撃です。注目される「矛・盾」だけでなく、両チームの総力の部分も含めて、明日は拮抗した試合になるのではないでしょうか。チーム体制は違いますが、2017年@日立台のような緊張感のある名勝負を期待したいです。マッチデープログラム、戸嶋選手のインタビュームービーもぜひご覧ください!

この期待感、サポーターの皆さんによるチケットの売れ行きにも伝わり、すでに完売となりました。楽しみにされていたのに購入できなかった皆様、申し訳ございません。ぜひDAZNでのご観戦、応援をお願いいたします。視聴時間がクラブへの配分金分配の割合に反映されます!また8月末まで、引き続き新規加入キャンペーンを実施中、レプリカが30名様に当たる特典もありますので、ぜひこの機会にDAZN加入をお願いいたします!
https://www.reysol.co.jp/news/event/033295.html

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2020年8月13日

ルヴァン3連勝

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担当:大重正人

「2試合を振り返っても最高の結果だったと思う」
ネルシーニョ監督からここまでの言葉が聞かれるのは、そうそう記憶にありません。ルヴァンカップのグループステージで3連勝。先週と今週の2試合は新たなメンバー、組み合わせで戦ったチームがすばらしいファイトと勝利を見せ、チームを次のステージへと押し上げました。

続く監督の言葉です。「勝ったこともそうだが、それ以上に選手たちがしっかりとゲームの中での闘う姿勢やこちらの要求することに真摯に向き合ってくれたこと。選手たちのゲームの中での状況に応じた判断も、試合を重ねるごとに研ぎ澄まされていった。先週の試合では、これまでコンスタントにゲームをやれていなかった選手が多かった分、うまくゲームのペースに入っていけなかった選手もいたが、今日の試合で結果を求めて選手たちがしっかりと戦う姿勢を見せてくれた。レイソルにとっては非常に大きな収穫だった」

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大分トリニータと戦うのは、2017年7月の天皇杯3回戦以来。当時J3からJ2に復帰したばかりでしたが、元レイソルの片野坂監督のもと、勝利を積み重ね、レイソルと入れ替わるようにJ2からJ1への駆け上りました。疑似カウンターなどと称されるポゼッションとカウンターの使い分け、どんなサッカーをするのだろうかと注視して見ました。守備時には5-4-1、5-3-2、4-4-2とレイソルが保持するエリアで使い分けたり、攻撃時には少し前のレッズのように、最終ラインに5人、前線に5人が並ぶような形を見せたり、ボールを保持する時間と、前線が裏を狙ったりの時間と、非常に整理されたサッカーを展開していました。

前半は相手の出方をうかがいながら、前線はしっかりチェイスし、またレイソルの左サイドの鵜木選手は相手のウイングバック、松本選手をマークするなど、最終ラインは5枚になるような形で大分の攻撃に対抗します。0-0で迎えた後半、そのスタートから投入された細谷選手が試合を動かしました。「先週の湘南戦で年齢の近い二人(山田、鵜木)が途中から出て良いプレーもしていたけれど、その中で自分は出られなくて、次の日の練習でも悔しさを糧に練習をしていた。それでも今日もベンチスタートで相当悔しかったけれど、出たら絶対に結果を出そうと思っていた」。

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その言葉通り、後半11分に思い切った仕掛けを見せます。自陣で味方がカットしたボールを受けると、そのままドリブルで突進。躊躇なく放ったシュートは相手に当たりながらもゴールへと転がり込みました。さらに2分後にはヒールパスでのアシスト。レイソルのスローインから中央のエリアを6本のパスで鮮やかに崩し、北爪選手のゴールを呼び込みます。さらに後半25分、またしても北爪選手が、右サイド鵜木選手のクロスをヘディングで合わせて2点目。サイドバックの選手がペナルティエリアの中で合わせての2ゴールには驚きましたが、何よりベンチへ駆け寄り、みんなが自分のことのように喜び合うところに、今日のチームは一つになって勝つべくして勝ったんだと心の底から思える、すばらしいシーンでした。

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北爪選手は川崎戦で先発のチャンスをつかんだものの、前半での交代に。その後はなかなかな出場機会が回ってきませんでした。「川崎戦では自分らしさがなかなか出せなかった。今日は自分としては失うものがなかったし、前への姿勢を出せればと思っていた。チャンスがきたときにモノにしないとチャンスは回ってこないと声をかけながら、自分にも言い聞かせながらやっていた。トップのメンバーが勝ち続けてリーグ戦で結果が出ていることは、刺激になりながらも悔しい思いをしていた」

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思いを形にすることは簡単ではありません。それでも自分を信じ、なおかつチームの勝利のために戦う。今日のチームは全員にその気持ちが宿っていたと思いますし、素晴らしいワンチームだったと思います。いい試合を見せてもらうことができました。すばらしい勝利をありがとう、そんな気持ちでいっぱいです。

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明日の夕方17時から、プライムステージ進出8チームの代表選手によるドローがあり、Jリーグ公式YOUTUBEでライブ配信の予定です。
https://youtu.be/vsarBx-e7M4
今日勝ち上がったチームはリーグ戦でも上位クラブばかりで強敵ぞろいですが、タイトルまであと3勝と頂点は決して遠くないところにあります。タイトルは狙わないと手にすることはできません。リーグ戦と合わせて、ヒリヒリとした勝負の真っただ中で戦えることを誇りに、幸せに、喜びに感じて、戦っていきたいと思います。次の土曜日、セレッソ戦もますますの応援をよろしくお願いいたします。

2020年8月11日

明日はルヴァン大分戦

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担当:大重正人

まず、今朝、ジュニオールサントス選手のF・マリノスへの期限付き移籍を発表しました。今季は1試合出場となかなか出場機会に恵まれない状況でした。ただ、その横浜FC戦で見せたように、スピードに乗ったドリブル、切り返し、突破力を、そうそう止められるDFはいないのではないでしょうか。すごいポテンシャルの持ち主です。ペナルティエリアで倒された場面、PKでもおかしくなかった場面がいまだに思い出されます。あのマリノスの攻撃陣の中で、思い切り仕掛けることができたら、と期待感と脅威を抱かずにはいられません。

「もちろんこれでお別れではありません。期限付き移籍でもありますし、またこのレイソルで歴史を作り、自分のすべてのポテンシャルを見せることができればと思います。今後は、他チームで自分のサッカーをまた極めていきたいと思います。もちろん、その中でもレイソルに対しての愛やリスペクトは変わりません。本当にありがとうございました」。

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梅雨が明け、ようやく夏の厳しい暑さが本格化してきました。チームは午前早くからとレーニングをしていますが、すでに陽が高く上り、大変な気温のなかで、それでも懸命のトレーニングを続けています。試合メンバーに入れなかった選手たちは、チーム本体がアウェイ遠征に出かけている間に、栗澤コーチ、松原コーチのもとで、次こそは自分がという必死の思いでサッカーに取り組んでいます。

先週のルヴァンカップでは、ここで出場のチャンスをつかんだ選手たちが、練習の成果を発揮し、1-0の勝利でレイソルのグループステージ突破に大きく貢献しました。その一人が、川口尚紀選手です。今回のマッチデープログラムのインタビューでもこう明かしていました。「中断明けは紅白戦のメンバーにも入れなかった。でも練習でコンディションが上がってきた実感はあったし、そのなかで紅白戦で結果を残すことができた。ルヴァンで結果をのこさないとリーグ戦にも関わっていけないし、モチベーションはすごく高かったです」

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そのルヴァンカップから、次はリーグ戦へ。土曜日のマリノスでは、前半途中からのピッチインで、本職のサイドバックではなく、センターバックとしてスクランブル発進でした。ネルシーニョ監督は「尚紀は、トレーニングマッチや練習でセンターバックに入ることがあってその適性を精査してきました。守備的な感覚は非常に良いものを持っていて、身長はそれほど高くなくても空中戦も対等に競り合える。スピードもあり、守備の予測や裏のカバーリングでも良いものを持っている。攻撃に出ていくときのパスも非常に良いタイミングでつけられる。『この前の試合前にもセンターバックでいくかもしれないから準備してくれ』と伝えていたが、彼はしっかりと与えられた役割を忠実にやってくれました」。監督の抜擢と期待に応え、川口選手はリーグ戦でも着実な成果を残してくれました。

レイソルはグループ突破を勝ち取っている状態ですが「まずは残りの1試合を良い形で終えること。そしてこの大分戦はこれまでなかなか出場機会に恵まれなかった若手選手に出場機会を与えることで、公式戦での試合勘に慣れてもらう。それがチーム全体の底上げにつながる」と監督はメディアに対して答えています。川口選手に続く、新しい台頭が見られるような、明日の試合になることを願っています。

チケットは、引き続きアソシエイツ会員限定での発売となります。前売、当日ともにローソンチケットのみの販売で、スタジアムでの当日券販売はありません。また週末のセレッソ戦のチケットは予約流れがあった場合に随時再販売される状態で、ほぼ完売の状態です。好調のチームをサポートいただいて、ますますの勝利を呼び込めるように引き続きの応援をよろしくお願いいたします。

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2020年8月 9日

マリノス戦

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担当:大重正人

レイソルとマリノス、双方交代枠5人をすべて使い、ピッチに立った16人が余力を残さず、最後の最後まで死力を尽くした良いゲームだったと思います。両チームのサポーターではない方から見ても、そのように感じられる人も多いのではないでしょうか。しかし我々からすれば勝ってこそ「良いゲーム」として喜べるわけで、そうした意味であと一歩踏んばり切れずの惜しいドローでした。

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大谷選手は「いったんはリードしたわけだから勝ちたかったけど、トータルでみれば、勝ち点1をポジティブにとらえたい。マリノスはチームとしての完成度がとても高かった」と、ここまでの4連勝の期間とは一味違う、ディフェンディングチャンピオンの力を強く感じ取ったようでした。

立ち上がりから、マリノスは昨季優勝へと駆け上った攻撃的なサッカーを展開。人数をかけ、ポジションを前へ取り、ボールを運んで、また前のポジションへ。セオリーとは異なるポジショニングでディフェンス陣にプレッシャーをかけ、ゲームを支配しました。GKパク選手のポジションはやはりとても勇敢な位置で、横からみれば、こんなにもスペースがある。この写真には見えずらいですがパク選手ひとりだけ、これだけの広大なスペースに一人で構えています。でもその分、前に人数をかけてアドバンテージに変えるようなサッカーを成熟させていました。

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レイソルは立ち上がりの15分から20分ほど、マリノスのサッカーに順応し、無失点で踏ん張れたら、という思いで見守っていましたが、守備の意識を高く保ち、しっかりと防いでいました。ただ、奪ったボールを攻撃に繋げるというところで、ミカへのフィードはパク選手に処理され、攻撃に繋げることができない時間が続きました。

後半に入り、両監督が積極的に新しい選手を送り込み、試合は徐々に動きます。後半17分、リスクをかけて高い位置をとるマリノスDFのバックパスをミカがカットして、ぐんぐんとゴール前へ進むと、利き足ではない右足で豪快な一発。5試合連続、スコアランクを独走する早くも10ゴール目を決めて、レイソルが先制に成功します。

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少ないチャンスを仕留めて逃げ切る。今日の試合展開なら、それしかないという流れに持ち込みましたが、王者は簡単にはそれを許してはくれませんでした。そこからの20分弱、本当に厳しい時間が最後まで続きました。それでも「今日のアップの前に監督から「もしセンターバックにアクシデントがあった時には準備しておいてくれと言われていた」という監督からのミッションを川口選手が堂々と果たしました。戸嶋選手や高橋峻希選手も本来のポジションではない役割でしたが、必死にチームのために走りました。大南選手の負傷で10人となってからも、相手ゴールへあと一歩のところまで迫った戦いぶりに、今日は拍手を贈りたいと思います。最後、ペナルティのホイッスルが鳴るかとみな期待しましたが叶わず。そのまま勝ち点1を分け合う結果になりました。

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「今日はナオキがスクランブルでセンターバックをやって良いプレーをしてくれたし、この夏場は全員で闘うしかない、本当に総力戦です」。大谷選手や監督の言うように、足を痛めて試合途中で交代を余儀なくされたり、一方でそのピンチを救う働きを見せる選手たちもいて、そうした全員の力で、4連勝、王者マリノスとのドローなど、今日時点で暫定5位の位置で戦えています。まだ10試合、まだまだ24試合を残すなかで、今日のような苦しい試合に何度も直面することでしょう。ただ、今日見せた気迫や粘り、10人になってもゴールをめざす気概を見せることができれば、これからも勝ち点を積んでいけるはずです。

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続く水曜のルヴァン大分戦、土曜のセレッソ戦を引き続きの後押しをよろしくお願いいたします!

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2020年8月 7日

明日はマリノス戦

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担当:笹原麻央

梅雨明けから連日猛烈な暑さが続いていますが、今年はこの暑い8月に8試合という超過密日程をこなさなければいけません。8月に入り既に2試合を終えましたが、7月後半からの良い流れそのままに、公式戦5連勝を遂げています。おととい行われたルヴァンカップでは、ここまでリーグ戦への出場機会がほとんどなかったメンバーも先発に名を連ねました。

ゴールを決めた呉屋選手も試合後、「なかなか試合に絡めていなくて普段の練習でも悔しい気持ちを持って練習していたので、こういったチャンスをしっかりと活かせるように」と話していましたし、今ではリーグ戦に先発出場を続ける大南選手も、初先発となったリーグ湘南戦を振り返り「なかなか紅白戦にも絡めないことが多かったですが、自分の中ではここ(リーグ湘南戦)で結果を残せばまた試合に出られるはずと思っていた」と話していました。
そんな選手たちの言葉通り、それぞれの思いを抱えてピッチに立つ選手たちの姿はとても力強く、今のレイソルは誰が出てもやってくれるんじゃないか、そう思わせてくれるようなチームになっていると感じます。

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さて、明日はJ1リーグ第9節。アウェイで昨年の王者横浜F・マリノスと対戦します。マリノスは現在11位と順位こそ中位に位置していますが、ここまで5得点を挙げ、得点ランクトップをミカを追う昨季の得点王マルコスジュニオール選手らを擁する攻撃陣は強力で、得点数ではリーグ5位につけています。
更に何といっても、この夏には小池龍太選手が加入しました。小池選手の推進力、クロスの高い精度は言うまでもなく、もし出場となれば脅威になるに違いありません。とはいえ小池選手とレイソルが対戦するのは初めてのことにもなるので、楽しみでもありますね。
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レイソルは4連勝で順位は4位に浮上。上位陣で見ると名古屋が1試合未消化ではありますが、この勢いのままマリノスを破り、さらに上位に食い込んでいきたいところです。
まだまだコロナウイルスの感染者は増えており、ビジターサポーターはスタジアムで観戦することができませんが、明日と明後日はクラブスポンサーのセブンパークアリオ柏にて、スマイル・パークにて「遊ぼう!食べよう!もらおう!レイソルDAY~スマイル・パークで柏レイソルを感じる2日間!~」が開催されます。
レイくんも遊びに行くほか、試合時のスタグル、日立台カリーぶさん、E.S.A&Laboさん、侍さん、エフェケバブさんが出張出店いたします。マリノス戦のおうち観戦の前の腹ごしらえにいかがでしょうか。
楽しいイベントも盛り沢山ですので、是非足をお運びください。
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http://www.sevenpark-ario-kashiwa.jp/web/event/1e858ab4-3f66-414b-a865-bc8946726561.html

さらに、こちらも明日から、オフィシャルサプライヤーのコカ・コーラボトラーズジャパン株式会社様のご協力で「イエローチャージプロジェクト2020」を実施いたします。柏レイソル公式オンラインショップ上にてコカ・コーラ社製品とレイソルグッズをセットとしてご購入いただき、柏レイソルを応援いただく企画です。ドリンクを飲んで、ひとときのリフレッシュや元気をチャージしてほしい!スタジアムやご自宅での観戦時にはチームの勝利を願い、レイソルグッズを手にして応援してほしい!このプロジェクトを通じて、クラブも皆様と一緒に元気と笑顔をチャージしていけるように、「イエローチャージ」というネーミングといたしました。このプロジェクトの売上の一部は、クラブ運営費用に充てさせていただきます。詳しくはHPをご確認ください。
https://www.reysol.co.jp/news/sponsor/033401.html
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明日も30度越えの予報ですが、熱中症には気を付けてお過ごしください。そして19:00からは、密を避けて涼しい場所で、DAZNからレイソルの熱い試合をご観戦ください!5連勝へ!応援よろしくお願いいたします。

『Jリーグ戦視聴はDAZNのクラブ応援プランで!』
https://prf.hn/click/camref:1101l39gTから加入すると、月額使用料の一部がチームに還元されます。また、7/1から8/30の期間に新加入いただいた方から抽選で30名様にレイソルレプリカユニフォームをプレゼント!ぜひこの機会にご加入ください!

2020年8月 6日

ルヴァンカップ、グループ突破!

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担当:大重正人

ルヴァンカップのグループステージ第2節、ベルマーレに1-0で勝利し、第1節のガンバ戦と合わせて2連勝で勝ち点6。そして同組のもう一試合、トリニータvsガンバが引き分けに終わりました。レイソルは次節のトリニータ戦に敗れ、勝ち点6でベルマーレに並ばれたとしても、今日のこの直接対決に勝利したことで1位が確定し、グループステージ突破一番乗りを決めました!

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立ち上がりはベルマーレの猛攻に遭い、自陣で跳ね返す時間が長く続きました。レイソルの4バックに対し、3バック+ウイングバックのベルマーレ。どうしてもサイドの選手がフリーになり、そこへのフィードから起点を作られました。ただ、レイソルはコンパクトに保って素早く横にスライドし、中央へのクロスはしっかり跳ね返します。またシュートに対して身体を寄せてブロックしたり、今季初先発のGK滝本選手が、ユースの先輩である指宿選手のシュートを防いだりと、ゴールは割らせないという粘り強い守備でゲームを壊されることはありませんでした。

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前半20分過ぎ、飲水タイムでベンチに戻ってきた選手たちに、ネルシーニョ監督が修正を加えます。記者会見でもそこが大きなポイントとなったとして質問がありました。「三原には、ボランチの位置が下がってしまうと相手の攻撃になったときにスペースを与えてそこを突かれて相手が優位な攻撃を仕掛けてくる、前半序盤はそういったシーンが目立ったので、右サイドの(戸嶋)祥郎も左サイドの瀬川もそうだが、組織的に守備をすること、2列目のところでギャップができてしまうとそこを突かれて相手に攻め込まれる、

祥郎と瀬川も、相手がボールを握ったときに受け身になるのではなく前からハメに行けるときは行こう、中盤でボールを奪ってからのショートカウンター、相手の最終ラインの背後を取りに行くと声を掛けた。飲水タイムで選手にそれを伝えて修正してから、うまくチームが機能し出した。ラインを下げるのではなく意識を前に向けることで、セカンドボールの回収も効率よくできるようになった。飲水タイム後はわれわれが落ち着いてボールを握ることができるようになった」。

監督の的確な指示を選手たちが理解し、そしてピッチで表現する。守備が安定すると、相手の前線からのプレッシングに対しても勇気を持って最終ラインからつなぎ、そして前進。敵陣でのプレータイムは、前半の途中から格段に増えました。先の質問をされたライターさんが「流れが変わったね」と、前半40分ごろにお話しされていたとおりでした。

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良い流れのところで、決めきるか逃すか。勝負を分けるポイントで、今日はレイソルがセットプレーから先制します。今日キッカーを務めた山崎選手からのクロス。「ボールが良かったので、しっかりと合わせるだけだった」という呉屋選手のヘディングが相手GKの手をはじいてゴールネットを揺らしました。「(自分が出た試合は)悔しい気持ちで終わるゲームが続いていたので、今日に全てぶつけようという気持ちで押し込むことができて良かった。なかなか試合に絡めていなくて普段の練習でも悔しい気持ちを持って練習していたので、こういったチャンスをしっかりと活かせるようにこれからもしっかりと準備を続けて、チーム全員でもっと勝っていけるように頑張りたい」。最後は両足をつらせるほどまでに、よくぞ走り抜きました。

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呉屋選手自体は、出れば決める、結果を残してはいたものの、オルンガ選手の好調もあって、出場時間は限られていました。先日の受けたJ:COM「レイソルゾーン」でも悔しい胸の内を話してくれましたが、ミカといい、ヒロトといい、決めるべきストライカーが仕事をする。良い競争と良いサイクルが生まれています。

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この日キャプテンマークを巻いた山下選手と大南選手は、土曜日からの連続先発出場。指宿選手との激しい競り合いで一歩も引かず、タフな連戦で連続完封を果たしました。そのほかの選手たちも、出場機会が限られていた分、この試合にかける思いも強かったでしょうし、その気持ちをプレーで存分に見せてくれたと思います。途中出場の山田、鵜木選手もそうでした。球際の争い、チームの守備のために走る、ボールを持てば積極的に仕掛ける。何とかこの機会で、トレーニングから積んできたことを少しでも発揮して、何よりチームの勝利に貢献したいという気持ちが伝わってきました。

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GK滝本選手は、これまで5試合に先発してきましたが、4分1敗(ひとつはPK負け)。スケールの大きなセーブを見せたシーンも多くありましたが、それがわずか勝利に届きませんでした。今日は前半途中まで続いた劣勢を凌ぐと、1点リードの後半にも受けた反撃に対し、危ない!と思ったシーンもしっかりセーブし、今日は簡単にはやられそうな雰囲気が感じられないほどに、堂々とした90分間だったと思います。この初勝利に嬉しそうな様子を見せてくれた一方で「自分が出場しての勝利は嬉しいが、今日はあくまでも通過点。一喜一憂せず、リーグもルヴァンカップも連戦なので先に目を向けてやっていきたい」と地に足を着けた会見でのコメントもありました。

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これで公式戦は5連勝。試合に出た選手が結果を出す。いいサイクルが続いています。次は昨年王者のマリノス戦、大分とのルヴァンカップを挟み、セレッソ、ヴィッセルとタレントの揃った関西の2チームとの対戦。まだまだ強敵との対戦が続く夏は始まったばかりです。一歩ずつ、着実に、進んでいきましょう!今日も平日ナイトゲームにもかかわらず、三協フロンテア柏スタジアムでの応援、スカパー!での応援、誠にありがとうございました!!

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2020年8月 4日

明日はルヴァン湘南戦

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担当:大重正人

SNSでJリーグ各チームがアップしていたように、今日8月4日は、元日本代表でマリノスや松本山雅で活躍されているなかで急逝された松田直樹選手の命日です。当時、この突然のことにサッカー界全体が悲しみに暮れるなか、一方でその後ご家族や周りの方々の活動などによりAEDの啓発や普及が進んでいきました。その活動や理解を持って深めようと、各チームが一斉に力を合わせ、レイソルも松田さんと最終ラインを組んだ井原ヘッドコーチが協力しました。

練習の際には、トップチームもアカデミーも有事の際にすぐに使用できるように常にAEDが準備されています。また三協フロンテア柏スタジアムでも、各所設置されました。地図上、少し見えづらいですが、オレンジ色のマークです。柏熱地帯の救護室、スタジアム一階の医務室、バックスタンドAL下の売店、またクラブハウスやトレーニングジムにもあります。またレイソル所有ではありませんが、隣接の体育館にもおかれています。通常だと一般の方が入れないエリアもありますので、何か起こった際にはすぐにスタッフや係員にお伝えください。

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チームは、ここまでリーグ戦4連勝。順位を暫定4位にまでジャンプアップさせましたが、ネルシーニョ監督は「シーズンが再開して連敗していた時も、今勝っている時も、我々は大きくやり方は変えていない。今シーズンを戦い抜くうえでチーム一丸となってやるべきことを日々やり続けるだけ」とその姿勢に変わりありません。

明日のルヴァンカップも、リーグ戦とは異なる戦いではありますが、「我々にとって大切な公式戦であるという位置付けはまったく変わりない」とこの試合に向けて準備を進めてきました。名古屋戦から中3日で湘南、中2日でマリノス、中3日で大分、中2日でセレッソ、中3日で神戸、中3日で大分、そして中5日で鹿島。8月のこのスケジュールを乗り越えるためには、まさに監督が唱える「総力戦」の精神が必要です。これまで試合に出続けていた選手が仮に出られなくても、トレーニングでの成果を監督が認め、また新たな選手が試合で活躍する。こういうチームこそが今年を勝ち抜いていくはずです。明日の90分間で最良の結果を得るために選ばれ、チームを代表して戦う18人に明日も大きなご声援をお願いします。

グループステージは1回戦制に変わり、初戦のガンバ戦に勝利、残りの2試合はホーム日立台で闘うことができます。このアドバンテージを活かしたいところ。今回のルールでは、勝ち点が並んだ場合は、直接対決の結果が優先されます。この試合で勝ったチームは、もうひとつの大分vsガンバが引き分けに終われば、その時点でグループ突破が決まるなど、リーグ戦を決定づける大一番です。タイトルへと続く道を、一歩ずつ進みたいところです。

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2020年8月 2日

名古屋戦

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担当:大重正人

まずこの試合開催に際して、グランパスの皆様には細部に渡るまでいろいろな対策を準備して、運営くださいました。広報としてご相談、協議させていただいたこともご丁寧に対応くださいましたことも合わせて、誠にありがとうございました。

互いに厳しいディフェンスが徹底されている両チームの戦い。特にボランチから奥、DFラインにかけてのところで、そこより奥への進入機会を許さず、0−0の我慢の時間が長く続きました。グランパスの1トップ、金崎選手がサイドの裏へ走り込んでボールを収めたり、またゴール正面で持てば、臆することなくシュートを放ってくるところ、またクロスに飛び込んで際どいヘディングを放ったシーンを思い返せば、特に前半はなかなか主導権を握れない時間が続きました。ただ、今日CBコンビを組んだ山下&大南コンビが空中戦の強さ、また簡単には振り向かせないタイトなマークで、ゲームをイーブンのまま進めます。

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0−0のままタイムアップになるような試合内容だったかもしれません。ただこの拮抗した試合、勝敗の差を分けたポイントは攻撃から守備へ、守備から攻撃への意識だったと思います。後半26分、右サイドで相手を背にしてボールを受けた戸嶋選手が相手の激しいマークを受け、ボールを失いかけます。しかしそこからの切り替えが素晴らしかった。身を投げ出して相手の逆襲を防ぎます。相手はボールを奪い返して前に出ようとした所での再奪取。映像を見返すと、ミカをマークしていた中谷選手も数歩前に進んだ所でのネガティブトランジション。ピッチ脇で写真を撮りながら、これはチャンスになる、と確信しました。

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ヒシャルジソン選手がダイレクトで江坂選手へ。「ターン、ターン」という大谷選手の声がDAZN中継でもはっきり聞き取れました。その声を受けながら振り向いた江坂選手は、常に探しているオルンガ選手の元へ、相手DFの背後へアーリークロスを蹴り込みます。これ以上ないボールでしたがショートバウンドになった簡単ではないボールでもありました。それでもオルンガ選手が足裏でボールを捉えて、ゴールへとボールを蹴り込みました。「得点シーンはチームでも裏のスペースが空いているということを話していて、江坂から素晴らしいボールが来た。ボールが飛んでいる間にGKの位置を確認して、瞬時の判断で足の裏でシュートを放った」

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ネルシーニョ監督は、この中断明けから常々「今年は総力戦になる」という話を何度も繰り返してきました。最近の連勝の立役者でもある、高橋祐治選手と神谷選手を欠きながらも、この機を得た実績十分の山下選手と瀬川選手がいつもと変わらぬインテンシティでハードに戦ってくれました。瀬川選手からのバトンを受けた戸嶋選手は、名古屋のサイドバックの攻撃参加を食い止め、また決勝点の起点にもなりました。「必ずしも5人の交代枠全てを使う必要はない」と話してきたネルシーニョ監督ですが、今日は選手たちのコンディションを見極めながらベンチの5人を起用しました。

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山崎選手は今季初のメンバー入り、そしてすぐさま起用されました。1点をリードし、アディショナルを加えて15分ほどの時間をどう凌ぐのか。相手のビルドアップにプレスをかけ、またレイソルが跳ね返したクリアボールを巧みなトラップやドリブルでキープ。最後の猛攻で前に出たいグランパスの攻撃回数を減らし、最終ラインへの負担を軽減しました。アディショナルタイムには、疲労の見える選手に代えて、一気の3枚替え。今日の監督は5人の交代枠全てを使い、古賀選手をセンターバックに回したり、それぞれの個性や特色を全て生かす総力戦で、虎の子の1点を守り切って、4連勝を飾りました。

ネルシーニョ監督です。「両者ともに戦術的にもしっかり分析した中で準備をしてきたという内容だった。攻撃のチャンスをなかなかうまく作れず非常に拮抗していた分、カウンターのシーンもそれほど見られなかった。忍耐強く固く守備から入って攻撃のチャンスをうかがうという前半だった。忍耐強く選手たちがプレーしれくれた分、終盤にミカの得点のシーンがあった。こういったゲームをできたというのは我々としては大きな成果だったと思う」

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チームはその日のうちに帰路について、柏へ戻りました。水曜日にはルヴァンカップの再開です。また新たに出場のチャンスを掴む選手もいるかもしれません。今のチームは出た選手が活躍するという良いサイクルが続いています。この良い流れを、さらに加速させる8月に!

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