FC東京戦
担当:大重正人
今日5月15日は、28年前の1993年、Jリーグが開幕した日でした。古くからのサポーターも、新しくファンになった方々、多くの方々に支えられて、リーグと我々柏レイソルはここまで歩みを進めることができました。未曽有のコロナ禍で5000人以下の入場制限があるなか、今日は4484人のサポーターの皆さんが、期待を込めて日立台にお越しくださいました。前半20分までに3失点を喫するという不甲斐ない展開にもかかわらず、ゴールを信じて、拍手、手拍子での応援を最後まで続けてくださいました。今日は何もお返しすることができず、ありがとうございましたと言うことも失礼にあたるような結果で、お詫びの思いしかありません。
3点を追う展開になり、選手たちの何とかしなければという必死さは、皆あったと思います。だからこそ、3点を失うまでの時間が口惜しく、FC東京が高い位置で激しく当たり、セカンドボールを奪って、走力のある前線で背後を突くという狙いどおりの戦い方を防げず、1月のルヴァンカップの失点を繰り返してしまったかのようなことにも悔しさが募ります。
試合後、会見に臨んだ三丸選手が「練習で今週ずっとやってきたことが、失点した後に勇気をもってやれなかった。完全に自分たちで壊してしまった試合だと思う」と悔しい想いを口にしました。今週は、これまでの試合よりも準備する時間はありました。そのトレーニングで積んだことをなぜ試合で出し切れなかったのか。また球際の強さ、ボールへの集散、攻撃から守備への切り替え、本来ならレイソルが強みを出さなければいけないところで、相手に劣ってしまっては、試合に勝つことは到底難しくなります。
ディエゴは試合で顔を合わせるたびに、「ゲンキ??」とフランクに声をかけてくれます。試合後の会見でも、レイソルやサポーターへの感謝の言葉をくれました。今日は先制点を挙げ、試合後にはこの日一番の、レイソルサポーターの満場の拍手が彼に贈られました。それにふさわしいプレー、振る舞い、リスペクトされるべきディエゴでした。でもやっぱり、これはたいへん悔しいことです。ディエゴであっても、今は相手チームの選手。本当なら、レイソルの選手が活躍して、拍手をいただかないといけない。日立台の万雷の拍手が、レイソルの選手に贈られるような試合と結果を見せてほしいです。
ここからは連戦が再び始まります。続く水曜は、ルヴァンカップのグループステージ最終節。アウェイでの湘南戦は、勝てば進出、負ければ敗退の、トーナメントマッチです。あとがないという状況、勝たなければいけないところで、歯を食いしばって最後まで食らいつくのか、むざむざと失点を繰り返してしまうのか。一人では勝てません。11人と、他のメンバーと、スタッフのサポートを集結して、サポーターの皆さんの期待を改めて背負いなおして、次こそ勝利を、次へつながる一勝を届けてほしいと思います。