2008年4月 6日

追求

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担当:桜林 舞

負けなかった試合。
でも、勝ちきれなかった試合。
「ホームでの引き分けは、負けに等しい」という厳しい意見が聞こえてきそうです。

「連勝しないと意味がない。連勝してこそ意味がある」。
京都戦を勝利で納めた直後から、石さんの語調に緩みはありませんでした。

選手もその意味を痛いほど、理解していました。
だからこそ、終了のホイッスルが鳴ったあと選手の表情は、決して明るいものではありませんでした。

「攻撃のところ、よくなかったです。もっと練習するしかないですね」と茂原選手。
試合終了と同時に悔しさからか、ピッチ脇で身動きができないほどでした。

「相手の裏をつくということをチームとして意識していたのですが、ボールがいい形で入りませんでした。自分自身の決定機もあったのですが・・・」と太田選手。

「日立台で勝ちきれなかったのは残念です。チャンスが何回かあって、南さんもいいセーブを連発してくれたので、勝ちたかったです。」と鎌田選手。

悔しさを噛み殺しながら、言葉を繋ぎました。

「決められるところで決めていれば、こういう試合にはならなかった。茂原だけでなく真ん中で組み立てができれば、もう少し違う展開になっていたと思います」と石崎監督も険しい表情を崩しませんでした。

得点を入れらなかったことは事実です。
しかし、得点を許したわけではありません。
危ないシーンを押さえきった、安定したディフェンスは、誇るべきことでしょう。

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「前半の終わりの頃から、バイタルエリア(ディフェンスと中盤の間)が開く時間帯がで始めて、後半にかけて、上手く相手に使われることが多くなっていました。失点をゼロに抑えるのは簡単な事ではないので、1点決めたあとに追加点を決めて、2-1以上で勝てるようなチームにならないと。(コーナーキックからヘディングで決められそうになったシーンについて)マークが外れてフリーで打たれてしまいましたが、運良く取れるところにボールがきたので、入らなくて良かったです」と最後尾を担う南選手は控えめながらも冷静に分析します。

今、必要なことは、引きずらないこと。
負けなかった。
勝ち点1を得た。

その事実を持って、
反省すべき点は反省し、
修正すべき点は修正し、
改善すべき点は改善していく。

攻撃の迫力がある、
守備も安定した、
強いチームになっていく。

自分達のペースで。

停滞感を覚えるには、まだ、早すぎる。
柏レイソルは、まだまだ、すべきことがあるチーム。
閉塞感を感じるのは、やるべきことをやり尽くした後に感じればいい。


試合開始前のゴール裏からは、「ウー、アチョー、アチョー、アチョー」という響き。
燃えよブルースリーの「燃えよドラゴン」の主題歌(であってますか?)をBGMに紹介されたスターティングメンバー。
ゴール裏からは「俺たちもブルースリーになるぜー」の声。
毎回、毎回、どんな応援がされるのだろうという期待を裏切らないレパートリーの豊富さ。
いつも驚かせられます。
サポーターの応援に負けない試合内容を、レイソルも追求しつづけて参ります。
今日も熱い応援をありがとうございました。

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