2022年9月 4日

アウェイ磐田戦

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担当:大重正人

ドウグラス選手、武藤選手の素晴らしいゴールで2-0で後半へ。「緩めるな!」「次の1点が大事だぞ」。ハーフタイムのロッカーでは、最高の形で前半を終えられた選手たちから自然と声が上がり、気持ちの引き締まりや高揚感が感じられる良い雰囲気でした。後半は、3点目を先に取って勝負を決めることを当然狙いながらも、2-0の時間をどれだけ長くできるかが勝負のポイントだと思っていました。そして後半28分に2-1に。アディショナルも合わせるとあと20分、もう少し粘りたかったという矢先の連続失点でした。

同点にされたのが後半32分。残り時間はまだまだあって、試合の流れやホームジュビロを後押しするスタジアムの物凄い雰囲気の中、これはもう1点失うかもしれない、と正直覚悟しました。そこからさらに決定的なピンチがありましたが、選手たちはそこで良くぞ踏みとどまったと思います。勝ち点1を取るという最低限の仕事はやり遂げました。

もちろん2点リードで追いつかれて、勝ち点2を失ったことは事実で、残念で悔しい思いは選手たちもサポーターの皆さんも同じです。最下位のチーム相手に、、、という声も見かけましたが、ただ、このJ1リーグはそんなに簡単ではありません。ピッチに立てば、ウチが何位だ、相手が下位だ、ということは全くなく、同じ11人同士で戦う試合に変わりありません。昨年はレイソルも残留争いの厳しい戦いの中、今日は上位相手だから勝てなくて仕方ないと思って戦った試合があったでしょうか。相手もJ1に生き残ろうと必死ですし、その気持ちはよくわかります。レイソルのこれまでの戦いを見れば、相手を薙ぎ倒すように勝ってきたというよりも、ギリギリの接戦をものにしてきた。勝って当たり前、みたいな試合などありませんし、そういう慢心や奢りのようなものがこの日の選手たちにあったとは到底思えなかったので。特に前半は素晴らしいサッカーを見せてくれましたし、最後の最後で踏ん張り、あの時間帯でできる最大限の努力をしたと感じています。

ドグ&武藤のコンビ、FC東京戦で結果を残しました。FWのポジションは細谷選手、小屋松選手と合わせて、高いレベルで競争があり、今日はこの2人がスタートから起用されました。34歳と33歳の経験、落ち着き、戦術眼、そして技術。それぞれのゴールシーンは言うまでもなく、彼らが屈指のストライカーであることを実証する素晴らしさでした。古巣ジュビロとの対戦となった大南選手は2人へのアシスト、成長した姿を見せることができました。「武藤さんは動き出しがうまく、ドグはクロスに入ってくるタイミングがうまい」と、2人の動きを見逃さず、前節のゴールに続き復調を見せてくれました。一方で、失点シーンに至るまでの流れ、「ピンチになる前に潰すところで潰さないといけない」と足らなかったところへの反省を口にしました。

この日は、前線2枚が素晴らしくボールを引き出し、中央からサイドから、いろんな起点を作り出し、後の選手から何本もいい縦パスが入っていました。その分、攻撃の時間が増え、全体的に押し上げる時間が長くありました。古賀選手も「前にボールが入れやすい」という良かった面と、一方で「押し込んでいる時のリスク管理が、前節に続いて課題です。攻めている時こそ全員でどう守るかを突き詰めないといけない。でないと、カウンターを受ける回数が多くなってしまいます」と反省がありました。どうしても強度が落ちてしまう時間帯をどう凌ぎ、そして相手を仕留める1点を取るか。まだまだ完全無欠のチームではありません。ここ2試合は課題だったセットプレーの守備での失点はありません。一つ一つの課題を整理して繰り返さないよう修正していく作業が続きます。

来週は土曜日、アウェイでの浦和戦です。古巣対戦となる武藤選手は「もちろん感謝の気持ちがあるチームでいいプレーを見せたい」という一方「レイソルに来て、初めての声出し応援の試合ですね。柏レイソルの応援歌をやっと聞いてプレーできるということで、すごく楽しみにしています」。サポーターの皆さんには制限された応援方法の中、昨年は残留争いに苦しんだチームを辛抱して支えていただき、今季も良い時もあれば、不安定な時期も合わせて応援をいただいて本当にありがとうございます。ベテランも若手も選手たちは持てる力を出し尽くして戦っています、残り6試合も引き続きの後押しをどうかよろしくお願いいたします。

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