2022年8月27日

FC東京戦

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担当:大重正人

立ち上がりから、FC東京がレイソルの左サイドを狙ってきているようでした。紺野選手が前線で起点となり、長友選手がサポートして何度も何度も仕掛けてきました。ネルシーニョ監督もすぐに手を加え、2トップの一角、小屋松選手を左サイドに落とし、5-2-3や5-4-1の形でサイドに蓋をしました。立ち上がりの相手の勢いをニュートラルにして、ゲームを落ち着かせたところまで、ネルシーニョ監督の戦術と、それを実行した選手たちの働きが機能していたと思います。

ただ30分過ぎの高橋祐治選手のアクシデント、脳震盪による交代で、少しずつプランと歯車が狂ったかもしれません。前半40分、右サイドに流れてきた東京のディエゴ選手に古賀選手が懸命に食らいつきましたが、ディエゴの切り返しはやはりさすがでした。鋭いグラウンダーで逆サイドのマークが空いてしまい、その5分後の失点もレイソルの左サイドを攻められて最後は逆サイドがフリーに。この2点差が最後まで縮まりそうで縮まらず、最後は突き放されてしまいました。

後半、3点を獲った反撃は、今後の試合に大きな期待を抱ける内容でした。後半開始からドウグラス選手と武藤選手が2トップを組んで、試合の流れを一変させました。ドグは膝の痛みを抱えて手術を決断したのは5月でした。それから順調な回復を見せて、3か月後にしっかりピッチに戻ってきてくれました。1点目は華麗なルーレットで起点となって展開し、クロスにボールに飛び込んだところで、こぼれ球をドッジ選手が仕留めました。2点目は武藤選手のクロスに飛び込んだ迫力満点のダイビングヘッド。3点目は左サイドからドグがクロス、これを大南選手がボレーでねじこみました。

「ドグと武藤くんは周りを見てプレーしてくれる。常に二人が繋がっていて距離感が良くて、二人の連携が生まれていると感じました。自分のパスをドグがスルーして武藤さんにというのもありましたし、テンポよくゴール前のエリアでボールを動かせる」。3点目を決めた大南選手も2人の連携の良さをこう伝えています。ドグが復帰して、いきなりここまでの働きを見せてくれたこと。彼の実力はすでに証明されていますから、本当にこれからに期待していただきたいと思います。

この6失点の敗戦を振り返るのは、いろんな状況、局面があって、簡単ではないでしょう。ただ結果論ではありますが、2点差から1点差に追い詰めたことが「1-2」と「2-3」と「3-4」と3回もあったこと。リスクを冒して行ったからこその3得点ではありますが、1点差に追いついたところで勢いに任せるだけでなく、一度落ち着かせて、じっくり追い詰める展開にもっていけたらどうなっていただろう、という思いもあります。前線には動き出しの鋭い武藤選手と、身体を張って起点になれるドグがいましたから。そしてアダイウトン選手にとっての大好物のようなあのカウンターシチュエーションになる前に、前で潰すことができていたら。

打ち合う力も上に行くためには当然必要ですが、ここまでのレイソルは堅くクローズに戦うことで勝ち点を積み上げてきました。「次の試合に向けて、経験の浅い選手たちにはサポートをしていく必要があるし、今日の失点は守備陣だけでなくチーム全体のミスだったと捉えたうえで、ひとりひとりが真摯に向き合って過ちを繰り返さないように、修正できるように仕向けることが、来週の我々の課題であり、やるべき準備だと思っている」。ネルシーニョ監督とスタッフ、そして選手たちの戦いはまだまだ続きます。アウェイ、エコパでの久々の試合に向けて、改善と向上を進めなければいけません。

2022年8月26日

明日はFC東京戦

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担当:大重正人

上位争いを続けているレイソルに、メディアからのご依頼も増えています。レイソルオフィシャルやマンスリーなど定期案件に加えて、ワールドカップイヤーということで元日本代表キャプテンの井原ヘッドコーチへ依頼も増えてきたりと、他種に渡ってはいますが、今週の火水木だけで10件ほどあり、とても慌ただしい1週間でした。

ただ、この好調に合わせてレイソルが注目をいただいていることを実感でき、広報としてありがたく、嬉しい限りです。明日の22時、NHK-BSのJリーグタイムでは、若きストライカー細谷選手を大谷キャプテンが紹介する「オススメン」の放送があります。ここまでチームトップの得点を決めるマオに、タニがどんなキャッチフレーズをプレゼントしたでしょうか。明日は同局で19時からの試合中継もありますので、試合に来られない方はそちらで応援ください。

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「サッカーダイジェスト」のレイソルダイジェスト、すでにお買い求め、ご一読いただいておりますでしょうか。担当記者さんとの相談やリクエストをもとに、今のレイソルを支える武藤、サヴィオ、古賀の3選手にインタビューを受けてもらいました。それぞれ、今のゴールラッシュの好調ぶり、ブラジル時代のキャリア、ユースからトップへつながるレイソルの変化と、別の角度、切り口で取り上げてくださいました。オフィシャルライター鈴木潤さんによる近年の選手育成と、今の躍進の3つの原動力を探るコラムもあります。書店やネットでまだまだ販売中ですので、明日の試合までのお時間にぜひどうぞ!

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その武藤選手のユニフォームカット撮影時に撮った動画を使って、Twitterでモーションクイズをやってみたところ、多くの回答をいただきありがとうございました。「あれはちょっと難しいでしょー」とムトーも笑っていましたが「何人か当ててる人いたね!」とびっくりもしていました。試合映像で選手一人のプレーシーンが何秒もしっかり写っていることはなかなかないので個別撮影の方がクイズにしやすいところではありますが、これからもちょくちょく出していきたいと思います。試合のシーンも使えそうなところがあれば盛り込んでいきたいと思います。

明日は、ホームでのFC東京戦です。4連勝のあと、広島に敗れ、さらに清水にも1点ビハインドの敗色濃厚のところでした。今季は連勝と連敗を繰り返すことが2度あり、上位に食い込むためにここが正念場というところで連敗せず積み上げた1ポイントは価値あるものでした。東京とは5月のアウェイ戦で0-0のドロー、おなじみディエゴ選手ら強力なアタッカーを相手に無失点で凌いだ守備が光りました。レイソルはここ3試合続けて、前半10分以内にセットプレーから失点し、苦しい戦いを強いられています。なんとかしてこの流れをストップしなければいけません。まずこの命題をクリアし、0-0のイーブンで試合を進めることができれば、レイソルのハードワークと粘り強さ、そして走力が生きる展開にも持ち込めるはずです。立ち上がりの10分、そして次の10分と、集中を続けてゲームを進めたいところです。

マッチデープログラムのインタビューはアンジェロッティ選手です!

明日も1万人以上のご来場が見込めそうな状況です。チケットお買い求めいただきありがとうございます。こちらのイベントを予定しております。大人気のカードフェスタでは、複数購入で選手直筆サイン入りグッズが当たるチャンスもあります!ヨネックスサンクスデーでは先着3000名様へのピンバッジのプレゼント、選手着用モデルのオリジナルTシャツ販売もあります。その他、こちらの通りいっぱいです。チケットは残り少ない席種もありますが、まだ販売中ですので、是非とも夏休み最後のホームゲーム、日立台で応援ください!
https://www.reysol.co.jp/news/ticket/035215.html

* 『ヨネックスサンクスデー2022』開催
* 『ヨネックス社製 2021-22年選手着用オフピッチ半袖シャツ』場内特別販売
* 『柏レイソルカードフェスタ』開催
* 自衛隊車両展示のお知らせ
* 『印西ホームタウンサンクスデー』のお知らせ
* 光の演出『YELLOW SUNSHINE NIGHT』実施
* Jリーグに行こう!桃鉄で!『Jリーグ×桃鉄コラボ』開催

2022年8月20日

アウェイ清水戦

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担当:大重正人

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今日の日本平、オレンジのエスパルスサポーターの応援と、そしてレイソルサポーターの応援が本当に素晴らしかったです。選手たちの一進一退の攻防が最後まで続き、互いの応援が共鳴し合い、素晴らしいスタジアムの雰囲気でした。逆に言えば、エスパルスが1点を先制してから、スタジアム全体の一体感がすごく、強烈なアウェイ感に取り囲まれた90分でもありました。でも、レイソルはこの日本平で何度も奇跡的な逆転を演じています。優勝した2011年、1-3劣勢の88分から4得点を奪った2012年、そして田中順也選手の素晴らしい左足で勝ち越した2013年。

今日は先行され、結果的に逆転まで惜しくも及びませんでしたが、最後まで何かを起こしてくれると信じることができた。レイソルの選手たちは先発もリザーブも、必死にボールに食らいついて戦い、走り続けていましたから。そして1000人近いレイソルサポーターの後押しがありましたから。試合終盤、相手GKのクリアに武藤選手がスライディングで飛び込んでいったシーン。選手として当然の仕事と誰もが言うかもしれませんが、あの苦しい時間帯にあれほどにファイトできる選手はなかなかいません。サッカーの神様はこういう人に微笑むんだなと改めて感じます。鳥肌が立ちました。

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「ゴール自体は川口からすごくいいボールがきて合わせるだけだった。後半から出てゴールを決めなければいけない状況だったので、ずっと狙っていた。僕自身はほとんどゴール前から動かずに、そこだけで駆け引きしていたので、その分周りの選手たちが走ってくれていたし、ボールが来たときに絶対決めるという強い気持ちを最後まで持ち続けられたのが、あの時間でのゴールにつながったのかなと思う」

今年は波に乗って連勝ができた後、勢いが止まって連敗が続いてしまう。3連敗が2度ありました。今回は4連勝の後、前節広島に敗れ、今日もリードを許してまたも連敗を喫してしまうところでした。この良くない流れを何とか止めて、ゼロポイントを1ポイントに変えられたことは非常に意味のある大きなことです。

来週はホーム日立台でのFC東京戦です。選手たちも日立台でなかなか勝利をお届けできていないこと、サポーターのみなさんと喜びあいたいということをみな口にしてしています。夏休み最後のホームゲーム、日立台をいっぱいにして今日のように後押しいただければと思います。日本平で、DAZNで、応援いただきましてありがとうございました。

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2022年8月19日

明日はアウェイ清水戦

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担当:梶山由珠

広島戦での敗戦から一週間。明日はアウェイで清水エスパルス戦に臨みます。
5月の前回対戦では、サヴィオ選手、細谷選手、大南選手の3ゴールで快勝。内容的にも終始レイソルが支配することができたゲームだったと思います。しかし今のエスパルスは「あの時とは全く別のチーム(古賀選手)」になっています。
レイソル戦の直後にエスパルスは監督交代となり、6月からブラジル人のゼ・リカルド新監督が就任。夏には乾貴士選手やブラジル人のヤゴ ピカチュウ選手など強力なアタッカー陣を補強し、現在は2連勝中。新戦力が加わってからの直近3試合を見ても2勝1分0敗と好成績で、3試合とも複数得点を記録。攻撃に厚みが増していることは一目瞭然です。

対するレイソルは、1点差ゲームをモノにして手堅く4連勝を挙げましたが、前節は好調の広島を相手に2-3で惜敗。開始早々に課題としているセットプレーで失点し、一度は武藤選手のゴールとオウンゴールで逆転したものの、その後は相手に支配される時間が続いて再び2失点。決定機は数多く作っていただけに悔しい敗戦となりましたが、特に逆転したあとの試合運びの部分で、課題を多く残すゲームとなりました。
「ただ、失点した後の戦い方であったり、逆転したところまでの流れだったりは、チームとして成長しているところはある」と広島戦の試合後に戸嶋選手が振り返ったように、手応えを感じている部分があることも確かです。あとは結果につなげること、「本物の強さ」にしていくことが求められます。

ここまで今季の戦いぶりを振り返ると、連勝が4回、連敗が3回と波があり、特に連勝した後に連敗が続いてしまう傾向にありました。暫定とはいえ現在3位という順位に立てている状況で、連敗だけは何としてでも避けたいところ。1試合1試合勝ち点を積み上げていくことが大切です。

「清水戦は『連敗しない』ということが特に大事になってくる。リードしている状況でも自分たちのゲームができるように、より守備の部分で組織として守らなければいけない。あとはいかに自分たちがボールを動かす時間を長く作れるかという部分はより必要になってくる。清水は夏に多くの選手が加わって、特に前線はタレントが揃っているチーム。なおさら最終ラインの選手を中心に『やらせない』ことが一番のポイントになってくると思う。調子の良い相手だとは思うが、自分たちのゲームができるように、より気を引き締めて臨みたい。(古賀選手)」

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明日は18時キックオフです。敵地日本平で、そしてDAZNで大きな後押しをお送りください!

また、来週8/27(土)はホームでFC東京戦です。本日リリースした『ヨネックスサンクスデー2022』をはじめ、年に一度の『カードフェスタ』、『イエローサンシャインナイト』に『桃鉄コラボ』など、イベントも多数準備しております。来週は気温も少し落ち着きそうな予報ですし、夏の締め括りはぜひ日立台で!ローチケまたはローソン・ミニストップ店頭Loppiでチケットをお買い求めください。たくさんのご来場をお待ちしております!
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#0827

明日から『G-SHOCK 柏レイソル30周年記念モデル』予約販売もスタートします。前回モデルから約5年ぶりの販売となりますが、今回は30周年記念モデルとして、定番のDW-6900をベースに、ブラックを基調にゴールドの差し色を合わせたシンプルなデザインに仕上げております。
前回のモデルは大変ご好評を頂き、予約期間内に用意していた1,000個全てが完売となりました。今回も予約期間内に完売した場合は通常販売がございませんので、確実に手に入れたい方はぜひ期間内にご予約ください。
https://www.reysol.co.jp/news/goods/035180.html

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また、明後日8/21(日)12時からは9/17川崎戦のチケット一般販売がスタートします。残り少ないホームゲームをぜひスタジアムで後押しください。
https://www.reysol.co.jp/news/ticket/035160.html

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2022年8月14日

広島戦

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担当:大重正人

今日も1点を争うきわどく厳しい試合になりました。「結果は残念でしたが、今日はいい試合でしたね」。メディアの方や中継スタッフの方にもそう言っていただけるのもうなずける激戦だったと思います。レイソルもサンフレッチェもよく走り、球際のぶつかり合いも激しく、90分間最後まで闘い続けました。レイソルの力が大きく劣っていた内容ではなかったと感じましたが、ただ決定機を防ぎきれなかった分、勝利と敗戦の大きな大きな差が生まれ、苦杯を舐めました。

ネルシーニョ監督も5連勝を逃してしまったものの、チームとしての今日の戦いについては「非常に拮抗したゲームの内容だったと見ていて、クオリティの高いチームである広島に対して同等の力を発揮できていたと思う。攻守において主導権の握り合いがゲームの序盤から終盤にかけて、試合を通して決定機も相当数作れていた。やはり最後は決めたゴールの数が多いチームが勝つので、残念ながら結果こそ勝利で飾れなかった。ただ、我々の技術的な部分、戦術的な部分で全く劣っていたとは思わないので、次節に向けてしっかりと良い準備をしたい」と前を見据えました。

反省点、改善点、それは各々が持ち帰り、見つめ直していることと思います。立ち上がりの失点、またもセットプレーからでした。スタッフも選手たちの努力がなかなか実りませんが、何とかしようという取り組みを繰り返し続けていきます。リードしてからのゲーム運び、あの60分過ぎの連続失点も防がなければなりませんでした。

「監督もまずいい守備から入ろうと言っているなかで、もちろんディフェンスだけの責任ではなくてチーム全体としての話だが、課題としているセットプレーで決められてしまったりだとか、僕たちが勝ち続けるならば今日の3失点は戴けない」と武藤選手。また戸嶋選手も「このところピッチの外から見ていてもリードしてからの戦い方には改善できるところがあると思っていたし、そこから1点2点と獲れるようにならないと」と課題を口にしました。

決して勝てなかった相手、試合ではなく、紙一重の試合でした。ここをものにできるかどうか、上にいけるかどうかの大きな分かれ目です。今日は結果こそ出ませんでしたが、先行されても落ち着いて辛抱して反撃機会を作り出し、一時は逆転するという力を見せてくれたのも事実ですし、武藤選手の2試合連続ゴール、椎橋→小屋松→武藤と中央のバイタルエリアをパスで崩したゴールはすばらしいものでした。決して下を向く必要はありません。日立台のサポーターの前でなかなか勝てず悔しいばかりですが、今日の試合後も選手たちを大きな拍手で励まし続けてくれました。まだ9試合、自分たちのやるべきことを追求する。一喜一憂せず、走り、戦う。それが今のレイソルのあるべき姿です。来週のアウェイ清水戦も引き続き応援をよろしくお願いいたします。

2022年8月13日

明日は広島戦

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担当:大重正人

7月16日以来、約1ヶ月ぶり、待ちに待ったホームゲームの日が迫りました。この間のアウェイゲーム、神戸、京都への関西連続遠征も1点差で勝利を掴み取り、リーグ戦の連勝を「4」に伸ばし、そして順位は暫定的ながら「2位」にあげて、日立台に帰ってくることができました。この間、チーム内にはコロナ感染が続き、ロッカールームの使用法方法や食事の提供など、昨年の一時期の厳戒態勢が続いていました。メディカルチームは感染拡大がないように連日早朝からの検査実施、また繰り返しの注意喚起など、苦労の絶えない日々だったことと思います。その甲斐あって、ここまでは最小限の感染にとどめることができ、そしてチームも結果を出すことができています。この好調を維持していくためにも引き続き気を緩めることなく、日々を過ごさなければいけません。

サンフレッチェも同じく好調です。リーグ戦こそ、ここ5試合で1勝に留まっていますが、その勝利はアウェイ鹿島戦、そしてルヴァンカップ準々決勝では目下リーグ首位快走のマリノスを相手に2戦2勝と文句なしの勝ち抜け。マリノス相手にここまでの戦いができるチームは、今のJリーグでは相当限られています。事実、5月に対戦したアウェイ戦もレイソルは苦戦し、後半に森海渡選手のスーパーゴール2発で勝利したものの、スキッベ監督率いる新しいサンフレッチェの強さを身にしみて感じる結果でした。

あれから3ヶ月、レイソルの選手たちも地道に、懸命に苦境を乗り越えながら、必死に進んできました。前節の劇的な決勝ゴールをはじめ、今のレイソルを引っ張ってくれている武藤選手は「僕たちは先を見て戦ってきたというよりは、シーズンの最初からみんなが目の前の1試合1試合に集中して、直向きに戦ってきて、その結果で今は2位に付けているという感覚です。今は特別なことを意識せず、目の前の1試合1試合に集中して、今までやってきたことをブレずにやっていくことがいいと思います」とまずは自分達の戦いに集中しています。全員で走り戦い、全員で攻めて守って、90分間最後まで力を出し尽くす。その結果が勝利につながると信じて戦うことが一番です。

マッチデープログラムのインタビューはこちらから。お寿司だけでなく、スタバまでもたらしているムトーの人柄、こちらのTwitterからぜひどうぞ!

今夜は台風の影響で多くの試合が中止になるなど、大変な一日になりましたが、明日の柏は天候も回復しそうです。「松戸ホームタウンデー」「レイソルデザインの桃鉄がゲットできるキャンペーン」「プレイヤーズユニフォーム巾着販売」「レイソル感をあえて抑えた新しいアパレルアイテム販売」などたくさんのイベントがあります。チケットは残り少ない席種もありますが、まだ販売しておりますのでぜひ日立台にお越しいただいて、この好調のレイソルの選手たちをぜひとも後押しいただければと思います!日曜の午後、日立台でお会いしましょう!

★チケットやイベントのお知らせはこちら
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#0814

2022年8月 7日

アウェイ京都戦

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担当:大重正人

ネルシーニョ監督が、アディショナルタイムに入って、森、北爪、三原と3人の選手を投入しました。残すところはわずか数分、監督が見せた勝ちに行く姿勢に応え、この3人がゴールに迫る動きを見せて、レイソルのギアは最後の最後まで上がり続けました。

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その前、後半途中には、京都がウタカ選手と大前選手を投入していました。これまで既に今季3回の対戦、2人にはゴールを許して、特に日立台での大前選手にはルヴァンカップ敗退を喫していました。今日も危険で嫌な動きを繰り返されました。それでもレイソルのDFたちが食らい付きました。大前選手のドリブルやキープには脚を動かし、ウタカ選手のポストやシュートには体をぶつけて懸命に阻止しました。あの劇的な場面も、高橋祐治選手がウタカ選手を潰したところがスタートでした。

「先にこっちのミスで失点をしてしまい、厳しい展開でした。でも0−1の時間を長くしたら絶対にチャンスは来るとみんなで話していました。後半は球際のバトルが鍵になると話していて、そこは京都も強みで難しかったですが、僕らも負けずに戦えた」

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そこでボールを託されたのは椎橋選手でした。「その前に、武藤さんへのスルーパスがちょっと弱くて引っかかって、ミスしてしまったところで、祐治くんがもう一度カットしてくれた。自分で持ち上がってシュートを打つ選択肢もあったけど、武藤さんの足元に強気でパスを出したらいい感じに通りました」

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シイの話にあったように、その前のチャンスは呼吸が合わず武藤選手も天を仰ぎ、ここで終わりかという瞬間がありました。ただ高橋選手のカットでセカンドチャンス。鳥栖戦もそうでしたが、武藤選手は一度合わなくても辛抱強く何度も動きをやり直せるところに彼の数々のゴールの所以があります。「お互い球際で激しく戦っていて、すごく締まったゲームをしていたと思う。その中でもお互いにチャンスもあったし、僕が入る終盤には少し京都も疲れが見えてて、若干スペースが空いてきているのは感じていた。そういったところで一発ボールを引き出してゴールを決めたいと思っていた」

目の前には、京都のGK上福元選手が立ちはだかっていました。リーグ有数のセーブ率を誇る鉄壁GKの正面、シュートコースを狙うというより、足の間を狙って、思い切り振り抜いたシュートでした。足に当たったボールがそのままゴールへ。これまでの90何分を戦ってきたチームメイトと、サンガスタジアムに詰めかけた1000人以上の黄色いサポーターの気持ちがボールに乗り移っていました。「時間が時間というか、ラストプレーだったので、僕自身も本当に興奮しました!またチームメートとサポーターの皆さんが喜んでいるのを見て、さらに嬉しくなりましたし、仕事ができたという達成感を得ることができました。

前半7分、DFラインの田中選手と佐々木選手が連携が乱れて、思わぬ失点を喫しました。敵陣でのファウルから相手のクイックリスタートが早く、少し慌てたところもあったかもしれません。ただ彼らもあの場面を振り返り、どうすべきだったかということはしっかり話し合ったでしょうし、答えは見つけ出せていると思います。そして試合中、平静を取り戻しよく立て直しました。ルーキーでリーグ戦初先発に抜擢された土屋選手も力を出し切りました。

「今日はセカンドボールや球際の部分がすごく大事になってくる試合で、自分のプレーは納得のできるようなものではなかったですが、潰すべきところは潰せたり、所々で仕事はできたかなと思います。Jリーグという舞台で勝ってスタートを切れたのは今後に繋がってくると思うし、自信にもなると思うが、課題がまだまだたくさんあると感じたので、今日の試合は本当に仲間に助けられた試合でした。母校の日体大柏のチームメイトやお世話になった人から、今日のメンバーが公式発表されてから連絡をくれた人がたくさんいて、そういったものを試合前に見て、やらなければという気持ちになった。感謝の気持ちでいっぱいだし、これから結果で返していきたいです」

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あの最初の失点でもし敗れていたら、若い選手がより責任を感じてしまったかもしれません。ただ、あのプレーをみんなでカバーして、勝利という結果で塗り替えられたのもチームとして非常に大きかったと思います。武藤選手は「シーズンの最初からあまり柏レイソルのへの期待はそこまで大きくはなかったと思うんですけど、そこに対してキャンプからみんなで頑張ろうという部分を見せながらやってきました。若い選手が多い中で、勝利するごとにみんなが自信をつけて、より前向きに成長したプレーが増えていると感じています。ここから難しい試合が続くと思いますが、プレッシャーがかかる中で僕自身も引っ張っていけたらなと思います」。

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最後に一つ、前半終了間際で危険なカウンターのピンチがありました。レイソルの左サイドが空いていて明らかに人数が足りていませんでした。「マズイ!」と思ったところ、背番号19の姿が飛び込んできました。最前線の細谷選手が猛烈なスプリントでバックし、相手の攻撃を遅らせました。攻撃だけでなく守備も全員で、決して手を抜かない。ああいうプレーが今のレイソルで全員に求められていることであり、それが成績に繋がっていると改めて感じました。

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土曜日時点で、暫定ですが鹿島を抜いて2位に上がりました。次節は、同じく5位につける広島をホームで迎え撃ちます。レイソルと同じく好調のチーム、引き続き厳しい試合になるでしょう。今日のアウェイの声援は最初から最後まで本当に心強く、チームを後押しし助けてくれました。次の日曜、日立台も熱狂的な雰囲気で選手と共に戦ってください。ご声援ありがとうございました。

2022年8月 5日

明日はアウェイ京都戦

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担当:梶山由珠

今週も新たにトップチーム関係者3名が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受け、先週に引き続きご心配をお掛けしております。感染者が増える以前は、3日に1度の抗原検査のみ行なってきましたが、先週から今日まではPCR検査または抗原検査を毎日実施しています。少しずつチーム内での感染者が増えている状況ではありますが、スクリーニング検査によって無症状のうちに感染が発覚したり、濃厚接触者としてすでに隔離中の状態で感染が分かるなど早めに対応できたこともあって、チーム活動そのものに影響を及ぼすほどの事態には至っていません。今週も予定していたスケジュール通りにトレーニングを遂行し、明日の試合に向けて、今出来る最善の準備を進めてきました。

また、サンガさんの方でも昨日、一昨日とあわせて8名のトップチーム選手がコロナ陽性判定を受けたとのことで、お見舞い申し上げます。お互いに感染者は出ていますが、明日の試合は現時点では予定通り開催予定です。チームも京都へ向けて、今日の昼過ぎには柏を出発しています。

サンガとは今季4度目の対戦。ここまでリーグ戦で1敗、ルヴァンカップで1分1敗と負け越しています。過去3試合とも、前線からアグレッシブにプレッシャーをかけてくる相手に苦戦し、いい守備から攻撃への形がなかなか作れませんでした。特に4/17のリーグ戦は、この日ベンチで指揮を執った井原ヘッドコーチが「我々のやりたいサッカーをやらせてもらえなかった」と振り返ったように、完敗を喫しました。明日が今季最後の京都との対戦、ここでリベンジを果たすしかありません。

ただ、レイソルはここ3試合、1-0で手堅く勝利し連勝中。3試合連続で無失点を記録しています。確かな自信を掴んでいるGK佐々木雅士選手は「マリノスに0-4で負けてから、コーチングを特に意識していて、そこから少しずつ手応えを感じている。自分のコーチングに対して、ディフェンスや中盤の選手たちも自分の声掛けを気にしてくれていて、それが3試合無失点の結果につながったと思う」と手応えを口にしていました。

3試合とも前半に先制点を奪ったことで試合を優位に運べている一方で、後半は相手に押し込まれる時間帯が長く続いてしまっています。相手に走らされることで運動量が落ちたり、足を攣ってしまう選手が出てしまう状況を回避するためにも、ボールを保持している時、奪った後のプレーをひとつずつ改善していかなければなりません。

「自分やディフェンスラインがボールを持った時に、ポジションを早く取って、相手のプレッシャーを掻い潜れる時間を増やしていかないと、神戸戦のように難しい時間帯が続いてしまう。ノーリスクなプレーも大事だが、自分も含めてもっとチャレンジしてもいいと思っている。チャレンジしていい局面で、ひとつ持ち運んだり、パスをつなげられたらもっと良くなるはず」。

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また、レイソルには過去サンガに所属していた選手も多く在籍しています。高橋祐治選手、小屋松選手、染谷選手、ドウグラス選手、さらには守田選手もサンガでプロキャリアをスタートさせています。彼らが古巣との試合に出場するとなれば、試合に懸ける気持ちはいつも以上に高ぶることでしょう。
このまま悔しい結果で終わるわけにはいかない京都戦。大混戦の上位争いに踏み留まるためにも、目指すは勝ち点3のみ。明日18:30キックオフ、今節もアウェイゲームですが、ぜひ現地やDAZNで、いつもと変わらぬ後押しをよろしくお願いいたします!

最後に、日本クラブユースサッカー選手権大会を戦い抜いたU-18チームのことを少し。
結果は皆さんご存知かと思いますが、3位という成績に終わりました。配信を通じてたくさんのご声援を頂き、本当にありがとうございました。
準決勝のマリノス戦では、2点のビハインドを負いながら、前半アディショナルタイムで同点に追いつく劇的な展開でハーフタイムを迎えたものの、雷雨で試合が中断。そのまま雷はおさまることなく試合続行が困難となり、抽選の末、残念ながら決勝進出とはなりませんでした。
大会のレギュレーション上、仕方のない結果ではありますが、やり場のないこの気持ちは簡単に整理できるものではなかったと思います。見ている私たちですらそう感じたのですから、選手たちやU-18チームのスタッフの気持ちを思うと、その悔しさは計り知れません。それでも今大会では予選を含め、全試合で「負けなかった」ことは胸を張れる結果ですし、最後まで逞しい戦いを見せてくれたことを誇らしく思います。滅多にない経験を経た選手たちは、今後のプレミアリーグやこれからのサッカー人生で、きっと更なる飛躍を遂げてくれることでしょう。
そしてこの大会で6得点を挙げた山本桜大選手は大会得点王に輝き、チームとしても「フェアプレー賞」を受賞しました。これからのU-18チームの活躍にもぜひご注目、ご期待ください!

※ライターの土屋雅史さんがレイソルU-18の思いを汲む記事を執筆してくださいました。こちらもお時間のある時にぜひ。
https://web.gekisaka.jp/news/clubyouth/detail/?365050-365050-fl