2010年3月21日

努力は人を裏切らない

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担当:河原 正明

 今日はこの男しかいないでしょう。
 「苦しい中でも何とか決めてくれるヤツなんだよね、工藤って」という吉田達磨アカデミーダイレクターの言葉が思い出されます。U-12からずっとレイソル一筋の男は、歓喜に沸く日立台のゴール裏に一目散に「本能で」飛び込んでいった。公言通りに。熱いものがグッとこみ上げて来た時に感じました、まるでデジャブだと。
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 今年のグアムキャンプ。練習試合の出場メンバーから外れた若手選手は、午前中に少ない人数でのトレーニングを行うことが何度かありました。工藤選手もその一人。時にはフィールドの選手が二人だけという日も。井原、布部、古邊コーチが付きっ切りの中、それでも腐ることなく日々トレーニングに打ち込んでいました。
 そんなある日の練習後、工藤選手とグラウンドからホテルまで二人きりで歩いて帰ることがありました。2年目の同期が次々と練習試合や紅白戦に出場する中、その日もメンバーから外れての帰り道。疲れで重い足取り。「悔しいっす」。夕暮れ空にポツりと呟いた彼の言葉に、なんと返していいのかわからなかった。
「これも自分がヘタだから。本当にもう一生懸命練習するしかないんですよ。でもここで鍛えたことが絶対にね、結果につながると信じているから」。

 キャンプ中も、日本に帰ってきてからも、開幕してからも、ずっと居残りでシュート練習を繰り返してきました。布部コーチが体の使い方や、動き出し方など細かく教える。それに応えて、何度も何度も、それこそ日が暮れるまでシュートを撃つ。今日の試合でGKと1vs1になった瞬間に脳裏に浮かんだのは、まさにその形でした。
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 今日、彼は素晴らしい初ゴールを決めました。でも彼は慢心することはないでしょう。「ワンチャンスを決めることが出来たのは自信にはなります。でも次の試合へ誰が出るのか。この瞬間からはまたポジション争いが始まりますから」。おめでとう工藤。そして明日からも闘っていこう。
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 さて、今日は「GIANT KILLING×レイソルカレーパーティー」の日。開場直後からたくさんの方がカレーを求めて長蛇の列を作っていました。またJリーグ初登場となったパッカくんの人気っぷりには、さぞレイくんもやきもちを焼いていたことでしょう。試合前にはピッチ上で肉弾戦も仕掛けられ(笑)、みぞおちに一撃を喰らって、腕を固められレイくんダウン!
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 この楽しい企画に乗っていただきました講談社「モーニング」編集部さま、さらにはご取材いただきましたNHK-BS「Jリーグタイム」の皆さま、ご協力ありがとうございました!ちなみに今日の模様は4/3(土)にオンエア予定です。こちらもお楽しみに。

 また、会場で行いました大宮アルディージャ 塚本泰史選手 支援基金への募金活動に、多くのサポーターの皆さまからの善意をお預かりしました。中には大きなビンにギッシリの硬貨を寄付された方も。先日の下平U-18監督がブログで書かれてように、今日はレイソルU-18の選手も参加。もちろん、レイソル選手も試合前、さらには試合後にも村上選手会長、桐畑副会長をはじめ多くの選手が協力を呼びかけました。次回4/4のホームゲーム、水戸戦でも実施の予定です。引き続き皆さまのご協力をよろしくお願い申し上げます。
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 心配された暴風も試合開始前にはほぼ止んだ状態でした。公共交通機関には大きな乱れがありましたので、会場までなんとかたどり着いたという方も多かったのではないでしょうか。とはいえ、ピッチ上空には強烈な風が舞っていて、風にも苦しめられる試合となりました。それでも勝ち点3を手にしたことには変りはなく、積み上げた勝ち点も減ることがありません。それでも次の試合に向けての挑戦は続きます。さらに進化するために。今日もご声援ありがとうございました。

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