2023年8月30日

天皇杯ベスト4進出

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担当:大重正人

サヴィオの勝利を決定づけるゴールが決まって、柏熱地帯からはヤマトのゴールテーマ。コーナーフラッグ付近で最後までファイトする頼もしい選手たち。そしてタイムアップまでのクルージングがとても心地よく、久しぶりに蘇るこの日立台の感覚でした。最高の勝利をつかみとった選手たち、平日ナイトゲームにも日立台を黄色く染めて歌い続けてくれたサポーターのみなさんに感謝の思いでいっぱいです。最高の試合をありがとうございました。

日立台3連戦、夏場の連戦は本当に厳しいものです。先週土曜に広島と戦い、中2日の土曜にはマリノス戦が控えている中での、天皇杯準々決勝。対戦相手はリーグ戦上位の名古屋グランパスで、3月のホームゲームでは0-3の完敗を喫した相手でした。リーグ戦との間隔も短く、両チームともメンバーを入れ替えての試合になりました。

ただ、レイソルの戦いぶりは、選手が変わっても、そのハードワーク、前へ出ていく姿勢は変わりなく、高いインテンシティで戦い続けるチーム力を見せてくれました。久々の先発となった田中隼人選手もこんな思いを秘めていました。「悠悟くんと試合前に2人でなかなかリーグ戦で出場機会がない中で『ゼロで抑えないと評価されない』と話していました」。仙頭選手も「リーグ戦で出られていない中で、前回の天皇杯の徳島戦と同じように出たときに結果を残すということが大事だし、チームとして勝つことを念頭にしながらも、全員に求められている『戦う』ということ、自分が入ったらこういうプレーができるんだということを見せられるようにプレーしました」。

前線からは武藤&小屋松の2トップがハードに、そして賢く相手を追い、サイドハーフに入った岩下選手は気持ちのこもったハードワークで、ミスマッチとなる相手システムに対し奮闘しました。そして今日のヒーロー、戸嶋選手です。今日はキャプテンマークを巻いての出場でした。広島戦ではミスマッチの相手に対して思い切りよく戦えなかった点を反省し「自分の中で整理して、守備のところでしっかり圧をかけられるように意識して入った」と守備でチームを支えます。

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そして攻撃でも魅せました。後半24分、高嶺選手の激しいボール奪取が起点でした。細谷、仙頭と、パスをつないでサヴィオへ。その間に三丸選手がオーバーラップし、さらにペナルティエリアには4人が入り込んでいました。その大外で構えていた戸嶋選手を、サヴィオ選手が見逃しませんでした。「良いところに止められたので、思い切り振るだけだった」。名手ランゲラック選手を打ち破るシュートを突き刺しました。そして筑波の先輩、三丸選手へのゆりかごダンスをプレゼントしました。そしてアディショナルタイム、彼の献身性と運動量が実を結びました。相手に猛然とプレスをかけると、パスミスを呼び込み、サヴィオのダメ押しゴールへとつなげました。

これで2017年以来となるベスト4です。対戦相手は、ヴィッセル神戸をPK戦の末に破ったロアッソ熊本に決まりました。10月8日日曜日、会場などの開催情報は近日発表される予定ですので、10月のカレンダーに新しい予定を書き加える準備をよろしくお願いいたします。
そして次は土曜、首位マリノス戦です。ぜひ日立台で!

2023年8月29日

明日は天皇杯名古屋戦

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担当:大重正人

まず、先日日曜日に、大谷秀和コーチの単行本発売イベントに行ってきました。会場のセブンパークアリオ柏の紀伊國屋書店さんでは、イベント前から参加チケットが多数売れていたそうです。会場に到着すると、イベントスペースの周りをぐるっと取り囲むようにファン・サポーターの皆さんにお並びいただいていて、レイソルのユニフォーム、背番号7のユニフォームを着ている方もたくさんお越しでした。お一人お一人にサインを入れた本を手渡し、記念撮影。個人の方もグループの方も、緊張されている方や笑顔の方、いろんな皆さんに大谷コーチもお礼を伝えながら写真に収まっていました。「こちらにいる鈴木潤さんが魂を込めて書いてくださいました。皆さんもぜひ読んでください。今日はお集まりいただいてありがとうございました」。

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今回ご尽力いただいた、オフィシャルライターの鈴木潤さん、ベースボール・マガジン社の方々、取材に協力いただいた方々、そして大谷コーチを長年支え後押しいただいた皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。本日が全国の書店に発送、陳列が完了する日だそうなので、ホームタウン近隣の方はもちろん、各地方の皆様にも書店やWEBでぜひ「バンディエラ」お買い求めください!

明日は天皇杯準々決勝、名古屋グランパス戦を迎えます。天皇杯はここまで3試合で、山梨学院大ペガサス、徳島、札幌と破り、ベスト8まで勝ち残ってきました。リーグ戦との連戦の最中、真家選手ら若手選手や、リーグ戦でなかなか出場機会のなかった選手たちがしっかり結果を残し、チーム全員の力による進出です。

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グランパスの長谷川健太監督とレイソルの井原監督は、筑波大学で2学年違いの先輩後輩にあたります。「大学時代は寮生活の中で、同級生のゴン(中山雅史さん)と一緒に、健太さんにお世話になりました」という思い出話を伺った記憶があります。日産自動車でチームメイトになり、監督となってからは2016年に福岡とガンバの監督として対戦、1分1敗で長谷川監督に分が上がっています。昨日のニュースでは長谷川監督の、井原監督についてのコメントが掲載されています。
https://sp.chunichi.co.jp/gra/news/rss/graminfo_rss_detail.php?id=757772

その名古屋でプレーしていた仙頭選手にとっては古巣対戦です。「やっぱり意識はしますね。去年1年プレーしたチームで、一緒だった選手もほとんど残っているので負けたくない思いもありますし、自分が出場したらしっかり存在を示せるようにしたい。名古屋はカウンターの迫力があって、後ろの守備も守り切るという堅いチーム。簡単に崩せるチームではないけど、しっかり狙いを持って戦えばチャンスはあると思う」と意気込んでいます。

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一発勝負のトーナメント。このところレイソルは少ない失点でゲームを進められていますし、相手の名古屋も非常に失点の少ないチームです。先日の広島戦のように0-0で締まった試合になるかもしれませんが、今回は延長戦、PK戦と最後には決着がつきます。ゴールがなかなか奪えなくとも、無失点で行ければ最後に勝ち抜けのチャンスはあります。いずれにせよ、このところ発揮できている攻守のハードワークと切り替えの速さを継続し、チャンスをいかに仕留められるか。我慢の試合になることも想定して、粘り強く集中した戦いを続けたいところです。

チケットの残席にはまだ余裕がありますので、夏の終わりの日立台3連戦の中日、天皇杯の痺れる緊張感の試合をぜひスタジアムで応援ください!
https://www.reysol.co.jp/news/ticket/036059.html

2023年8月27日

広島戦

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担当:大重正人

今日もレイソルは組織的に献身的に、90分最後まで戦い、持てる力を出し切ったと感じられる試合でした。0-0のスコアレスドロー、もちろん1点が遠く勝てなかったことは悔しく残念ですが、サンフレッチェの多彩なアタッカーを敵に回してのレイソルのディフェンスは粘り強く戦えていました。また相手の3バックの強さと安定感は実力通りで、GKの大迫選手も日本代表にふさわしいプレーを見せていました。細谷選手、山田康太選手、サヴィオ選手を中心にゴールに迫るシーンもありましたが、今日は相手の守備の堅さが一枚上手でした。今日は1ポイントを積み重ねたこと、終盤のピンチで決壊しなかったこと、最後まで無失点に抑えたことを前向きにとらえたいと思います。

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選手一人だけの力でチームの結果が得られるわけではありませんが、でも犬飼智也選手がレイソルの守備陣にもたらしている強さや安定感、周りを引っ張るリーダーシップは今のレイソルに欠かせないものです。「最後のところやシュートブロックを後ろの選手だけではなくて全員が集中力を持ってやっていたので、それが失点ゼロにつながったかなと思う」。後ろから支える松本選手は「ワンくんはリーダーシップがあるし、DFラインや僕にも日々話をしてくれて、(チームの守り方として)はっきりした部分が出てきた。太陽のパフォーマンスも上がっているように後ろから見てて感じます。ワンくん個人の能力と、それに付随する周りの相乗効果で良い循環ができている」と大きな信頼を寄せます。

前半終了間際のスライディングでカバーしたシーンも、長年の経験から感じ取った「読み」の的確さがあったうえでの好プレーでした。「2人スライディングして、マツケンはニアに立っていたので、ボールが抜けてきて、もし点が入るならあそこだろうなと思っての守備だった。そこも全員が体を投げ出したからこそ限定して自分が守れたと思うし、全員でハードワークした結果の勝ち点1だと思うので、次につながる戦いができたと思う」。この4バックとダブルボランチ、サイドハーフ、そして山田選手と細谷選手の前線まで、守備でのハードワークと共通意識があってのクリーンシートだったと思います。

後半に入り、井原監督が最初に切った交代のカードは、山田雄士選手でした。今週、急遽栃木から帰還し、久々のレイソルでのプレー、日立台への凱旋でした。「帰ってきたなという気持ちと、やってやろうという気持ちで、すごく楽しみな気持ちでピッチに立ちました」。テンポよくボールを動かしたり、細かなボールダッチで局面を打開したり、狭いエリアで縦パスを引き出し見事なターンで前進したり。彼らしいプレーは、J1の強豪サンフレッチェの守備陣相手にも十分通用していました。膠着することが多かった後半の攻撃面においてリズムと勢いを出していましたし、小屋松選手、仙頭選手と揃ったときの攻撃にはまた新たな可能性が見えてきそうです。

「広島とは天皇杯で勝ちましたし、J1勢と試合をすることもあったので強度自体はそれほどJ2と変わらないと感じていました。栃木でやっていたことを臆することなく出せたかなと思います。合流して時間は短かったですが、レイソルの試合はよく見ていましたし、映像でみんなの特徴は頭に入れて臨みました。ゴールやアシストのところにこだわってやっていきたいです」

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4日後の水曜は天皇杯準々決勝の名古屋戦、中2日で土曜はマリノス戦を、厳しい状況、強敵との試合が続きます。引き続きの選手たちへの後押しをどうぞよろしくお願いいたします。今日も日立台らしい熱く黄色に染まった応援をありがとうございました!

2023年8月25日

明日は広島戦

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担当:大重正人

明日が8月最後のリーグ戦になりました。この夏もあっという間に試合と時間が過ぎていきます。残り11試合、J1への生き残りを懸けて戦う日々が続いています。もがき苦しんでいる状況ではありますが、この3試合で言えば勝点5を積み上げ、ライバルたちとの競争で一歩ずつですが前進できています。

立ち上がりの不安定さを少しでも改善しようと戦い方を変え、その結果が3試合連続の先制ゴールに繋がっています。どんな相手に対しても試合をリードすることは大きなアドバンテージで、上位のチームを追い詰めるところまで行っています。あとは試合を決める追加点、土壇場を凌げる守りの強さ、精神力、そこに尽きます。

今週初め、栃木に育成型期限付き移籍していた山田雄士選手が、急遽レイソルに復帰することになりました。火曜のトレーニングから早速合流、栃木でも着ていた慣れ親しんだイエロー、そして日立台のグラウンドやクラブハウスの姿は、やはり全く違和感なく溶け込んでいましたね。目を細める癒しの笑顔もそのままでした。

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栃木で25試合に出場、レギュラーを勝ち取り、レイソル復帰の声にも迷いがあったと言います。ただこの決断を正しいものにするために、お世話になった栃木の皆さんのためにも、このレイソルで成功しなければいけません。井原監督も「元々の能力は知っていますが、栃木で試合に出て成長し、柏に戻ってきて自信溢れるプレーが多くなったと思います。色々なポジションでプレーできるし、そこに応じたクレバーさ、運動量やアグレッシブさもある。遠慮せず思い切りプレーしてほしい」と期待を寄せます。

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ユニフォームには雄士の「Y」がつきました。山田康太選手が加わったので、ユウトとコウタで呼び分ければいいでしょうかね。W山田で同じピッチで立ち、活躍するところをぜひ見せて欲しいです。ユウトの復帰への思い、そして彼らしいキャラそのままのQ&A動画はこちらからご覧ください!
https://youtu.be/x2vCaOq_Ea8

明日の試合では恒例の「柏レイソルカードフェスタ」、直筆サイン入りグッズが当たるチャンスがあります。春季キャンプで毎年大変お世話になっている指宿市さんによる観光PRブースも出展、願いが叶うという「釜蓋体験」もぜひチャレンジください。お子様向けに「ぬりえコーナー」も復活します、小学生以下のお子様にも「YELLOW SUNSHINE NIGHT」で使える使い切りペンライトをプレゼントします。
★イベントやチケット販売のお知らせはこちら
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#0826

また大谷秀和コーチの30年近いサッカーキャリアがまとめられた単行本「バンディエラ」が発売になりました。明日のスタジアム売店、KAMO柏店でも販売いただけます。またセブンパークアリオ柏の「紀伊國屋書店」による「大谷コーチサイン本お渡し会」を27日日曜15時から開催します。事前に書籍代金1980円をお支払いいただくとイベント参加券をもらえます。先着150名様予定ですが、本日午前で数十枚が売れているとのことですので、タニに会いたい、一緒に写真を撮りたいという方はぜひご参加ください。心を込めて、一冊一冊サイン書いていました!!
https://www.reysol.co.jp/news/goods/036029.html

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2023年8月20日

アウェイ神戸戦

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担当:大重正人

前節のセレッソ戦に続き、前半で先制点を奪い、後半は懸命にリードを守る試合展開の中で追いつかれて、という展開での勝点1。2ポイントを逃してしまったという事実は重くのしかかり、「勝てなかった」という晴れない思いが残っています。

一方で首位の神戸に対してアウェイで1ポイントを奪えたこと、同点に追いつかれてからアディショナル含めて15分、懸命に失点することなく持ちこたえたこと。スタジアムにお越しの方は感じられたと思いますが、特に最終盤のものすごいホームサポーターの後押しの雰囲気で、逆転されてもおかしくなかったところで踏ん張って勝点を持ち帰ったことは、先の札幌戦やマリノス戦での教訓をいかし、あの場面で我々がやれることを遂行したとも言えると思います。

この日は、神戸の大迫選手という存在が、両チームの戦いぶり、試合展開を動かしていたと思います。前節負傷交代した影響からかピッチにいなかった前半からそうでした。レイソルはこれまで同様にリスクを減らし、自陣のゴール前からボールを遠ざけ、敵陣での時間を増やそうとキック&ラッシュ、前線からの守備の強度高く戦いました。そして相手の神戸も、大迫選手不在の影響からか、同じような戦い方になり、中盤では浮き球が行き交い、ヘディングの競り合いとセカンドボールの争いが続きました。レイソルの選手たちはインテンシティ高く、互角以上のファイトを見せていました。

待望の先制点は前半終了間際でした。前節同様、前線で攻守に奮闘していた山田選手からのチャンスメイクでした。椎橋選手がボール回収、戸嶋選手からのパスをトラップせず後へ流しながらターンした動きが素晴らしかった。相手を引きつけて左サイドへ走り込んだサヴィオ選手へスルーパス、折り返しを待ち構えていた細谷選手がしっかりミートしてゴールネットを揺らしました。

細谷選手は昨年の8ゴールを早くも超えるキャリアハイの9ゴール目。「クロスが入るタイミングでうまく自分も相手と駆け引きしながらマークを外せて、サヴィオが見ててくれたおかげで点を取れた」。先月の湘南戦と同じような素晴らしい崩し、そして守備に奮闘する前線の3枚が持ち味の攻撃センスをセレッソ戦同様に発揮してくれました。

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そんな中、前半途中からウォームアップを続けていたのが大迫選手でした。ピッチサイドで写真を撮っているそばで、早くからアップをスタートし、後半開始したときにはシャツからパンツまで汗びっしょりで、いつでも行ける、早く俺を呼んでくれというようなオーラでした。いつ出てくるのか、レイソルには常に得点王の存在が頭にありました。事実ピッチに入れば、ロングボールの受け手となり、レイソルの守備陣は大きな重圧を受けていました。自陣に押し込まれ、ファウルで止めるしかない。失点に繋がった場面もそうでした。最終ラインで奮闘していた犬飼選手。「率直に悔しいし、自分のファールのところから、自分の守れるポジションでヘディングで取られてしまったので、守備の選手として責任を感じるし、チームがいい戦いをしていた中で勝ちにつなげたかった」。

あのセットプレーの場面は、両足で正確なキックができる初瀬選手のパスと、マークを外し決定的な仕事をした大迫選手は、さすが首位というプレーでした。でも、こうした高いレベルの選手たちを抑えないと、偶然や幸運だけでなく実力で上回らなければならないと勝点3は獲れない。今のレイソルは、山田選手がトップ下に入るなどメンバーが固まり、ハードワークする戦い方は形になってきています。ただ逃げ切るための力、勝利の方程式のような戦術的パターンがまだ確立できていない。その課題を一刻も早くクリアしなければいけません。

来週は広島→マリノス、という引き続きのリーグ上位の強敵相手のリーグ戦があり、その間には名古屋との天皇杯準々決勝という大一番も控えます。非常に厳しい3連戦ですが、ホーム日立台で戦える3連戦です。この日のノエスタもそうでしたし、アウェイでもホームでも本当に大きな後押しをくれるサポーターの声援を受けて戦える3連戦です。なんとかレイソル一体となって、この難局を乗り越える。レイソルの底力を見せる1週間に。我慢と耐える時間が続きますが、引き続きの応援をお願いいたします。神戸での応援、ありがとうございました。

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2023年8月18日

明日はアウェイ神戸戦

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担当:梶山由珠

先週から今週にかけて世間はお盆休みでしたが、今年は台風による影響で公共交通機関への影響や水害など、東海から西日本を中心に広い範囲で被害に見舞われました。遠方への帰省や移動でその影響を受けた方や、予報を見て予定を中止された方もいたと思います。
話は少し逸れますが、災害が多いこの時期にあわせて、Jリーグではヤフー防災模試を通じて防災意識の高さを競い合う「ソナエルJapan杯2023」を開催しています。各クラブでポイントを競うイベントにはなりますが、単純に防災知識を身につけるいい機会になると思いますので、ぜひ受験いただけたらと思います。8/8〜9/4の期間で実施中で、毎週模試の内容が異なり、今週は「地震編」です。受験の際はぜひ下記URLからお願いします!
https://t.co/OwHe4ev0IR

柏はこの一週間、時折強い雨が降ったり止んだりの日はあったものの、特に台風の被害を受けることなく通常通りトレーニングができました。相変わらず高い気温と湿度の日が続きましたが、毎日約1時間半、選手たちは猛暑の中でも集中力を保ちながら練習に励んでいました。

今節はアウェイで現在首位のヴィッセル神戸との試合に臨みます。前回神戸と対戦した5月20日のゲームは井原監督体制初陣でしたが、レイソルはボールを保持しながら多くの決定機を作り出しました。シュート数でも相手の3本に対して13本と大きく上回り、欲を言えば勝ちたかったゲームでもありましたが、当時も首位に立っていた神戸を相手に手応えを掴み、価値ある勝ち点1を手にしました。

神戸は現在リーグで最少失点を誇り、守備に定評のあるチームです。なおかつ前線には大迫選手や武藤嘉紀選手などクオリティの高い選手が揃い、「なかなか隙のないチーム(井原監督)」。実際前回の対戦では、その一瞬の隙を突かれて失点を許しました。中でも井原監督は神戸のキーマン、大迫選手を警戒します。
「大迫選手をどう抑えるかという点が、神戸を抑えるためには一番大事なポイントになってくるのかなと思います。全ては大迫選手のところから始まると思うので、最初の起点をいかに抑えていくかというところで、神戸さんのストロングである攻撃を少しでも軽減させていきたいです」

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前節のセレッソ戦、レイソルは立ち上がり4分に戸嶋選手のゴールで先制したものの、後半アディショナルタイム、試合終了まであと1分足らずのところで失点を許し、1-1の痛いドロー決着となりました。
チームにとってもサポーターにとっても「勝ち点2を取りこぼした試合(古賀選手)」という印象が強く残り、後半の試合の進め方や決定機を決め切れなかったという点では多くの課題も出ました。セレッソ戦の前の京都戦では先制して守り抜けたからこそ、受けに回りすぎてしまった部分があったのかもしれません。

ただ、これまで課題だった前半45分の戦い方に関しては、中断期間前と比べて良くなっている部分も大いにあります。少しずつですが、チームとして前進していることは確かです。自分たちのチャンスをものにすることはもちろん、いかに相手に隙を与えないか。レイソルがボールを握れる時間は長くなるかもしれませんが、それは神戸の狙いでもあると思いますし、落とし穴でもあります。隙を見せずに戦い抜くことができれば、勝機も見えてくるはずです。
さらにひとつポジティブな要素をお伝えしておくと、直近4年の対神戸とのリーグ戦対戦成績は5勝1分1敗とレイソルに分があります。ノエスタに限っていえば3戦3勝です。神戸が強敵であるのは間違いありませんが、イメージは悪くありません。中断明けで掴みかけている自信を確かなものにするためにも、勝ち点3にこだわりたいところ。
明日8/19土曜、ノエビアスタジアム神戸にて19時キックオフです。アウェイゲームになりますが、現地やDAZNにて、明日も熱い後押しをよろしくお願いいたします!

2023年8月12日

セレッソ戦

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担当:大重正人

大きな2ポイントを落としました。アディショナルタイムに入って5分30秒、示された6分まで残り僅かのところでした。5バックにして守り切るという選択をしたのが、後半15分。守りに入るのが早すぎたという意見もあるかもしれませんが、5枚にしていなかったらもっと早く失点していたかもしれませんし、前半からセレッソの香川選手のところを起点にされ、かなりサイドを崩されていた時間が続いていただけに、何か手を打たなければやられてしまうところだったと思います。システムを変えたことで無失点の時間を延ばし、35分以上ゴールを守れていた。それだけに、最後の場面は相手を掴んででも、そんな気迫を出して阻止しなければいけない失点でした。

試合全体の大きな結果論で言えば、2点目をとるチャンスが何度もあったということ。前半終了間際のサヴィオ選手のシュート、後半にも細谷選手のカウンターが惜しくもポストにヒットするなど、ここを決めて入ればというところを逃してしまった大きな代償を最後に払うことになってしまいました。そしてそもそもリードしていたのは自分たちだったということ。ボールを動かして自分たちの時間を作る、前線で走って粘って時間を使う、相手に競りかけてマイボールにする、後ろの選手を助けるハードワーク、勝つためにもっともっと努力が必要でした。

試合の入り方、前半の戦い方、その気迫やプランを実行することは、先の2試合と同じようにできていました。試合の主導権を握り、ゴールを奪うところまで繋げていることは、大きな前進です。守備に関しても、前半途中からかなり守勢に回っていたものの、要所で跳ね返していましたし、今日も最後まで無失点のまま終われそうな雰囲気、守れるぞという雰囲気を出せるようになってきたとも思います。今は相手を圧倒するほどの力を求めるのは難しいですが、こうして戦ってゲームを作る、終盤まで勝負を持ち込むという形は見えてきました。勝利への執念、相手を上回る気迫、90分最後まで戦う気力。勝つために、まだ一歩足らないところがあります。

今日の日立台の応援は本当に選手たちに力を与えてくれていました。ゴール裏が1階から2回まで黄色でびっしりで、バックやメインにも応援の熱が伝わって、これぞホーム日立台という雰囲気と相手へのプレッシャーがありました。勝利を届けられず申し訳ありません。残り11試合、最後までこうしたギリギリの戦いが続きます。来週もまた再来週も試合があります、どうか引き続きの後押しをお願いいたします。

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2023年8月11日

明日はセレッソ戦

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担当:大重正人

SNSでお伝えしたとおり、レイソルOBで、現在クリアソン新宿の北嶋秀朗ヘッドコーチが、S級ライセンス取得のためのコーチ研修のため、現在レイソルに来ています。火曜の公開練習にお越しの方は、キタジが久々にレイソルのウェアを着ている姿に、昔のいろんな思い出を蘇らせたことでしょう。今回は自らが指導というよりも、Jリーグクラブの中でどういったコーチングが行われているかを学び、レポートにまとめるそうです。10年くらい前、ブログ全盛だったころにガラケーで長文を打ち続けていたキタジの姿はなく(笑)、ノートPCをしっかり使いこなして報告書をまとめていました!この1週間の取り組み、積み重ねが勝利につながって、いいレポートのまとめができるような明日になればと祈るばかりです!

天皇杯の札幌戦、リーグ戦のアウェイ京都戦を連勝。チームとしてこう戦うんだという形が見え、前線からの攻守にわたるハードワーク、前へ前へというところにパワーを出して、2試合続けての1-0。京都戦からは最終ラインに新加入の犬飼選手も加わったことも大きなプラスになっています。井原監督は「本当にウチで初めての試合だったのか、というぐらいに落ち着いたプレーでした。チームに安心と安定感をもたらしてくれています」とそのプレーはもちろん、リーダーシップやコーチング、声掛けなど、センターバックとしてあらゆる形でチームに貢献、若い選手たちに還元してくれています。

この2勝が少しずつ自信と力に変わってきているか。それを証明するためにも、明日のセレッソ戦は大事な大事な試合になります。4月の対戦では、前半にビルドアップからボールを失い、そのままショートカウンターで失点。重い1点が最後までのしかかりました。いわば、レイソルが今連勝している2試合とそのまま逆の展開で、相手に最後まで堅く逃げ切られた試合でした。

やはり、立ち上がりからの戦い方が重要になります。京都戦後の戸嶋選手は「いかに相手ゴールに近づくか、自分たちのゴールから遠ざけるかという戦い方は意識して入った」とありました。特に立ち上がりは、失点のリスクを減らし、敵陣での時間を増やすために、しっかり意思統一ができた戦い方ができていたからこその先制点と、その後のゲームマネジメントにつながりました。細谷選手のスピードとパワーを生かすことで彼の3試合連続ゴールも呼んでいます。ただ、また明日の試合が同じようになるとは限りません。ここ数試合でレイソルが発揮しているストロングの部分は継続しつつ、相手の戦い方にも柔軟に対応して、ベンチメンバーを含めて90分最後まで強度高く戦うことです。

明日の試合、勝利を期待いただいているサポーターの方々のおかげで、かなりチケットが売れています。レイソル側のゴール裏1階、柏熱地帯にも多くのサポーターがお越しになります。席詰めにご協力をいただいて、皆さんがよりよい応援ができますようお願いいたします。

16時15分のホーム開場から、クラブスポンサーの名戸ヶ谷病院・脳卒中センターによる特設ブースが設置されます。救急車の乗車体験や「レイソル脳ドック」の予約受付や、また好評(!?)のドクターウェアを着た選手たちの撮影もおこないました。ドハマり役の三原先生、ドグ、サヴィオ、雅士に続く5人目のメンバーが加わりました。迫真の演技はSNSでどうぞ!明日も真夏の暑い一日になりそうで、5000名様にうちわのプレゼントもあります。明日は名戸ケ谷病院の医療関係の方々がお越しで万一の際は手助けをいただけるかもしれませんが、まずはそれぞれご自分で熱中症にならないようにお気をつけ下さい。

@kashiwareysol_official 8/12柏vsC大阪は「名戸ヶ谷病院脳卒中センター」特設ブースへ #医療ドラマ#三原雅俊 #高嶺朋樹 #柏レイソル #reysol #Jリーグ #青い龍 ♬ 青い龍 - EXILE ATSUSHI

また「柏ホームタウンデー」での物産販売、大人気アニメ「SPY×FAMILY」のレイソル限定デザイングッズの販売、夏まつりVerの選手アクスタ販売などのイベントもあります。お盆休みの夏の思い出を作りに、ぜひ日立台でのサッカー観戦、レイソル応援にお越しください!
★チケット、イベントのお知らせはこちら
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#0812

2023年8月 7日

アウェイ京都戦

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担当:大重正人

1年前のちょうど今日、亀岡での激闘を思い出します。あの時のように劇的ではなく、とにかく苦しく厳しい、死力を尽くすという言葉が一番相応しい試合でした。アディショナルタイム、7分どころか9分もありました。泥臭く奪ったゴール、VARの際どい判定もありました。この1点を死守するために、1分1分、最後の頑張りが、勝利の喜びへのメーターがじわじわ増えていくような、長すぎる時間でした。「右サイド?初めてですよ」という三丸選手をはじめ、なりふり構わず勝利のためにやれることをやり尽くした末の勝利でした。

湘南も横浜FCも執念やJ1への想いは同じです。戸嶋選手は「昨日の湘南の試合結果も含めて、悔しい位置にいるのは試合前からみんな分かっていて、ここでどういう戦い方が見せられるかというのは残りのリーグ戦で示さなければいけないという気持ちが強かった」。絶対に遅れをとるわけにいきません。

屋根があるスタジアムのピッチセッティングは非常に難しいそうです。そういうコンディション、また相手の戦い方を見て、我々が勝つためにどういう戦い方を選ぶか。それをやり切るか。戸嶋選手です。「相手も球際だったりハードワークするところが強みなので、いかに相手ゴールに近づくか、自分たちのゴールから遠ざけるかという戦い方は意識して入った。多少アバウトな分、相手にボールが渡る時もあるが、そこは割り切って、チームとして共通認識を持って続けられたのはよかった。
試合の流れやマネジメントという意味では、今までとはまた違うものを天皇杯やリーグ戦で見せられていると思うので、続けていきたい」

アグレッシブに前に出てくる京都に対し、前半風上だったレイソルは、足元で繋ぐよりもスペースへ蹴り出し、前線を走らせる。ルーズボールが得意な細谷選手の強みを生かす戦いでした。「康太くんとしっかり連携を取りながら守備ができたので、相手もストレスを感じながらプレーしていたのかなと思う」と細谷選手も話していました。そして空中を行き交うボールに競り合って、セカンドボールを狙う。敵陣へ押し込み、セットプレーの数も多かった。相手の嫌がるプレーをさせていたのが今日のレイソルでした。

1点をリードしての後半。パトリック選手ら相手の大型FWのパワープレーにさらされる危険な時間帯が続きました。4バックから5バックへの変更も、その前からしっかり準備していて、選手たちにインプットされていました。今日がレイソル初出場になった犬飼選手に変わり、ピッチへ投入された立田選手。「センターバックがあの時間に途中出場する難しさは自分もわかっていますから。本当に悠悟には感謝しています」。勝利の瞬間、顔を抑える立田選手の周りには、相棒の古賀選手や松本選手、そしてチームメイトの大きな輪ができました。試合に勝てなかった責任は全員にあるし、この勝利は全員のおかげです。そして一人の力では試合に勝てないということです。仲間を支え、仲間を信じ、戦う。それがレイソルです。今日の試合後の動画を見ていただければ、皆さんにも伝わるはずです。

残り12試合、前述の通り、残留のライバルが揃って勝利し、まだまだ厳しい戦いが続きます。この一勝で終わらせず、次の試合が本当に大切です。今日も1000名近いサポーターの皆さんの力があってこその勝利でした。来週土曜のホーム、セレッソ戦も日立台のホーム感で埋め尽くされたスタジアムで共に戦ってください。今日も大きな後押しをありがとうございました。勝利のロレンソ、最高でした!

2023年8月 5日

明日はアウェイ京都戦

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担当:梶山由珠

リーグ中断明け初戦、明日はアウェイでの京都戦に臨みます。レイソルは現在17位、降格圏18位との勝ち点差はわずか1。目の前の一戦一戦で確実に勝ち点を積み上げることが重要ですし、残り13試合で必ず這い上がらなければなりません。明日はリーグ再開初戦、ここから巻き返すためにも特に大事な一戦です。3日前の天皇杯、札幌相手に勝利を手にしたことで掴んだ手応え、自信を、リーグ戦につなげていかなければなりません。

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8月6日京都戦という字面を見て気が付きましたが、なんと去年も同じく8月6日に、京都とサンガスタジアムで対戦していました。
思い返せば去年の今ごろ、チーム内ではコロナ感染が拡がって体調不良者が続出し、準備万全とはいえない状態で京都へと乗り込みました。そんな中、昨季ルーキーの土屋選手や田中選手が先発に抜擢され、彼らがしっかりと仕事を果たしたことはもちろん、みんなの頑張り、勝ちたい気持ちがラストワンプレーの武藤選手の決勝ゴールへとつながり、苦しみながらも劇的な形で勝ち点3を掴みました。

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しかしあの試合を境に、レイソルは今日に至るまでなかなか勝てない状況に陥り、苦しい時間が長く続いています。あの京都戦のあと、この1年間でリーグ戦での勝利はわずか2試合。選手、スタッフ、サポーター、レイソルに関わる人たちみんなが、悔しくて苦しい1年を過ごしてきました。あの劇的勝利から明日でちょうど1年が経ちます。その日を昨年と同カードで迎えられるという偶然。明日こそは、きっとこの長い長い試練を乗り越えられるはずだと思わずにはいられません。

ハードワークや球際が特徴のサンガは、この中断期間も和歌山でミニキャンプを張っていました。曺監督のもと夏場でもその強度を落とさず戦うために追い込んでいたのだろうと想像しますし、実際に昨年の対戦でもサンガの強度には苦しめられました。戸嶋選手も「サンガはアグレッシブで強度の高いチーム。目の前の球際や一対一はひとつキーになる」と見据えた上で、中断期間前に課題としていた自分たちの試合の運び方についても言及します。
「試合のマネジメントのところで勝ち点を落としてしまっている試合が多いので、そこは強度の次に大事にしたい。声を掛け合いながらどう試合を進めるか考えて戦っていきたいです」

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試合の入り方、締め方を改善していこうという意識はチーム全員が持っている中で、先日の天皇杯札幌戦では改善できた部分もありますし、それが結果にも表れました。
今節は椎橋選手が出場停止ですが、犬飼選手が加入したことでチームの競争意識が高まったりと中断以降ポジティブな要素が多く、暑い中でもいい雰囲気でトレーニングができています。あと必要なのは「リーグ戦での勝利」だけです。

中3日でのアウェイ、明日も気温が高くタフなゲームになることが予想されますが、サポーターのみなさんのパワーも合わせて、明日こそは勝ち点3を掴み取りましょう!サンガスタジアムで19時キックオフ。日曜ゲームですが、現地やDAZNにて熱いサポートをよろしくお願いします。

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★天皇杯準々決勝の対戦カードが決定しました。名古屋グランパスと日立台で、8/30水曜に対戦します。勝ち上がれば、準決勝では熊本vs神戸の勝者と対戦することになります。チケット情報やテレビ放送については決定次第お知らせします。

★来週8/12土曜はホームでセレッソ大阪戦です。今年もクラブスポンサーの名戸ヶ谷病院脳卒中センターブースが出展、救急車の試乗体験や白衣を着て記念撮影できるイベントなどを実施します。観戦チケットはぜひローソンチケットにてお買い求めください。
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2023年8月 3日

天皇杯ベスト8進出

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担当:大重正人

今日は、ホーム日立台で戦えたことが何よりも大きく、選手たちの力になったと思います。94分を超えてホイッスルの瞬間、拳を突き上げ、手を合わせ、抱き合って喜ぶ選手たちの笑顔。その光景を遠くに見ながら、スタンドのサポーターの皆さんも同じように勝利の喜びを分かち合う。これまで何度も見た光景のはずですが、正直忘れかけてしまいそうなぐらいに時間が空いてしまった分だけ、いつも以上に日立台のイエローがまぶしく見えました。1-0の厳しい試合、最後の最後まで力強い後押しをありがとうございました。天皇杯、2017年以来のベスト8進出です!

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井原監督やスタッフ、そして選手たちには2か月前に4-5で敗れた試合の反省と、今日への綿密な準備がありました。「札幌は5枚のワイドの使い方が得意なチームで、前回はそこから押し込まれて失点した。それをさせないために、スタッフで考えながら、4枚のゾーンディフェンスでどう守るかを徹底した。選手たちは頭を切り替えながら、よくやってくれた。サイドへのスライド、中をいかに締めるか、強調してやってきた。前の2人からスタートする守備が組織的にできていた」(井原監督)。細谷選手、山田選手、戸嶋選手らのプレス、プレスバック、ニ度追い、セカンドボールや相手の足元を突っつくプレー。そういった粘り強い守備がチームを助けていました。

キーパーの松本選手は「この前のリーグ戦に比べて、サイドに振られるシーンが少なくできた」と振り返りました。もちろん相手の5トップに対して、レイソルの4バックは数的不利ですから、大きなサイドチェンジを通されることもありました。特に札幌の左サイドから右サイドのルーカス選手への展開はレイソルにとって一番の脅威でした。ただ三丸選手が前に詰め、1対1で食い下がる。コーナーキックは試合を通して11回ものピンチがありましたが、ことごとく防ぎました。

新しく、驚きのボランチコンビの活躍もありました。前半22分、下がらずに相手のビルドアップにアタックし、引き起こした相手の混乱に乗じて、最後は椎橋選手がGKとの1対1を落ち着いて制しました。「縦横のスライド、運動量のところはスタッフからも要求されていたし、僕と土屋選手でうまくバイタルエリアを消して、前半はそこまで危ないシーンも作らせなかった。もちろんみんなの守備もあったが、何度か引っ掛けて運ぶこともできた。前節のガンバ戦はチームに迷惑をかけたので、自分が試合に出る以上絶対に勝たせようと思って挑んだので、結果につながってよかった。これをベースにリーグ戦もやっていきたい」

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土屋選手は、高校時代などもともとボランチが主戦場でした。レイソルに入ってからは2センターの一角、3バック、サイドバックなど、最終ラインで力を発揮していましたが、今日は久々の中盤での起用でした。「ボランチは中断期間から練習でも少しずつやり始めて、今日の試合に起用してもらった。最終的にはボランチで成功したいし、今後は攻撃の面でもう少しボールに絡んでテンポを作っていきたいし、守備面でも椎橋選手に助けられた部分があったので、椎橋選手の負担をもっと軽くできるように、練習から積極的にチャレンジしていきたい」

センターバックで起用された田中隼人選手も、強い思いを持って臨んでいました。3回戦の徳島戦で開始早々に脳震盪で交代を余儀なくされました。「徳島ではこれを逃したら次はない、ラストチャンスだと思っていた中で、本当に悔しかった。今日もラストだと思っていたし、何が何でも勝ちたかったし、犬飼選手も来てアピールしないといけないし自分も負けたくないと思っています」。もっとボールを握りたいという思いを抱えながらも、このチームで勝利のためにまずやるべきことを果たす。それが自信となり、結果に繋がっていきます。

続く準々決勝は8月30日、組み合わせ抽選会は、あさって金曜16時半からJFAのYouTubeでライブ配信されますので、どうぞご注目下さい。もちろん、この勝利は今のレイソルにとって非常に大きいですし、そしてリーグ戦に繋げていかなければなりません。中3日でアウェイ京都戦です。引き続きタフな強敵との対戦が待っています。今日の勝利をより固い結束と自信に変えて、残り13試合を戦っていきます。

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2023年8月 1日

明日は天皇杯ラウンド16

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担当:大重正人

大変に暑い日が続いています。先日の日曜には、久しぶりに柏まつりに参加させていただきまして、真夏の柏の熱気や、コロナ明け初めてのお祭りを待ち侘びていた市民の皆さんのパワーでいっぱいでした。今年は、武藤、古賀、土屋の3選手で、ラグビーのNECグリーンロケッツの皆さんと一緒にトークショーの舞台へ。柏駅西口のロータリーにはたくさんの方々にお集まりいただき、黄色いレイソルのユニフォームを着た方からの声援も届いていました!

改めて多くの方々に応援いただいていることに我々スタッフも選手たちも感謝の思いでいっぱいになりましたし、8月からの後半戦でなんとか勝利を届け、皆さんと一緒に喜びを分かち合いたい。「これからいい結果を出せるように頑張ります」と武藤選手からの熱いメッセージもありました。梶山広報が撮影編集した柏まつりの裏側を本日YouTubeでアップしていますので、ぜひご覧ください。

7/17からJリーグは中断期間に入り、チームは数日オフに入り、東洋大、流通経済大とトレーニングマッチを2試合実施し、明日の天皇杯ラウンド16に向けて調整してきました。この間、新戦力として、浦和レッズの犬飼智也選手が期限付き移籍でレイソルに来てくれました。ひげを蓄えたワイルドな風貌ですが、「ワンちゃん」というニックネームや、柔らかな人当たりで、チームに溶け込んでいます。

「浦和で試合に出られてない中でオファーをもらい、力になりたいと率直に思った。熱意を感じたし、このチームのためにやれることをやろうと、すぐに決断できました。ヘディングやビルドアップは自分のストロングで、声を出して味方を動かしたり、後ろからマネジメントすることは得意な方です。残留争いするようなメンバーではないと思いましたし、歯車が噛み合えば順位を上げていけるはず。早めに残留争いを抜け出して、強いチームにしていきたいです」

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立田選手にとっては、清水ユースの大先輩で「ずっと憧れていた目標となる選手です」と歓迎し、川口選手とも清水でチームメイトでした。椎橋選手とは「共通の知人がいて、ご飯を食べに行ったりします」と意外な接点も。今回の天皇杯は、今季レッズで出場しているので、残念ながらレイソルでは出場できませんが、リーグ戦の登録完了を待っているところです。

井原監督も「経験豊富でいろんなチームで結果を残してきた。リーダーシップをとって、守備のところを引き締めて欲しいと期待しています。またいろいろな人とコミュニケーションをとって、チームをより良い方向へ進めていこうという雰囲気を感じるし、プレーでも引っ張ってくれています。彼の経験をここで発揮してくれると思います」と期待を寄せています。

明日の天皇杯は、札幌とのリターンマッチです。6月3日のリーグ戦では4-5という壮絶な撃ち合いの末、取りかけた勝点1を最後に失ってしまった痛恨の試合でもありました。相手のストロングである攻撃をいかに抑えるか、一方レイソルもスペースをついて点を取れるということを証明した試合でもありました。あれから2ヶ月経ち、夏の暑さ的にも同じようなテンポ、インテンシティで試合を押し通すのは難しい状況ですので、いかに集中を保ち、戦術的にもコントロールして戦う必要もあるでしょう。90分、さらに延長戦、PK戦の可能性もあります。18人のメンバー全員で戦う総力戦です。

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勝てばベスト8の一発勝負!平日のナイトゲームですが、日立台のスタジアムや、スカパー&SPOOXでの配信などでぜひレイソルへの応援をお願いいたします!
★チケットやフードなどのインフォはこちらから
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#0802