2023年9月30日

アウェイ札幌戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

IMG_2588.JPG

前節福岡戦での逆転負けは非常に痛かったですが、その敗戦を無駄にはせず、教訓としてアウェイ札幌でしっかり活かすことができました。連敗をしない、1ポイントでも多く持ち帰る、いまのレイソルが果たすべきことをしっかり結果で残しました。

とはいえ、ホームで5失点を許した札幌の攻撃力は変わらず脅威でしたし、もっと遡れば2020年の開幕戦で4-0から4-2にされ、あわやドローにまで持ち込まれそうだった記憶は強く残っています。どんな劣勢でも衰えない攻撃精神が札幌の強さの一つでしょう。ただ、相手の特徴をしっかり分析した上で、レイソルの選手たちのストロングが出せるようなゲームプランを立て、それをしっかりと実行できました。

井原監督に2得点の細谷選手への質問がありました。「札幌さんのやり方というものを理解した中で、彼の特徴が非常に生きるゲームではないかと思っていた。奪ったボールをいかにシンプルに速く、スペースに飛び出していくプレーは随所にできていた。それは細谷にとっては得意なプレーでもあるので、チームとしても彼の能力を活かすようなシチュエーションがあったと思います」

立ち上がりから少し自陣で防ぐ時間が続いていた中で、サヴィオ選手のカットからの速攻。そして相手背後へ猛ダッシュする細谷選手のもとへピタリとスルーパス。ゴールからはかなり距離が有りましたが、キーパーの位置を見て右隅へ流し込みました。

2点目も自陣での犬飼選手のカットからでした。高嶺選手が山田康太選手素早くつけると、左右の味方を見つけながらのドリブル。前を走るサヴィオ選手ではなく、後から上がってくるジエゴ選手のオーバーラップまでの絶妙のタメを作るドリブルでした。ジエゴ→サヴィオのスルー→マオへ。見事な連携で繋いだチャンスをエースがしっかり仕留めました。そして多くの選手が絡んだ素晴らしいゴールでした。「対人のところで勝てればチャンスになると思っていた。少しだったけど今日は出せたと思います」とゴールシーン以外でも、競り合いながらの裏抜けのというマオの最大の長所を発揮できていました。

先制点からさらに追加点。これ以上ない理想的なハーフタイムでしたが、選手たちは口々に緩めるな!と声を掛け合っていました。開始間も無く1点を返されましたが、前節の失敗は繰り返さないよう、選手たちの強い気持ちがブレることはありませんでした。

「僕も声をかけられたし後ろからも声をかけてくれていた。前線も運動量落とさずにプレッシャーをかけてくれていたので、そこから何回かチャンスも生まれていたし前節の反省は活かせたと思う」(椎橋選手)

古賀選手も失点に絡んでしまったことを自ら反省した上で「全体が失点した後も崩れないようにという声も掛け合えていたし、自分たちからバランスを崩さないということを意識していた。ピンチもあり、押し込まれる時間も長かったですが、全員がしっかり戻り、ボールにも出ていくことを繰り返せていた。前節のように崩れることなく試合を終えられたのは前向きに捉えていいと思います」とリードを守り切れたこと、連敗しなかった成果を受け止めていました。

札幌はウイングバックが前線に上がって5トップのようになります。レイソルは基本4バックなのでどうしても数的不利になるところを、サイドへのスライドや、山田雄士選手やサヴィオ選手のサイドハーフをはじめ、前の選手のプレスバックが求められます。相手のロングボールで自陣へ戻る作業は大変な労力ですが、それを惜しまず全員でやり切れたからこその逃げ切り勝利でした。

井原監督も選手たちの頑張りを讃えました。「全員が身体を張りながらゴールを守る、今までだったら追いつかれるゲームもあったが、今日はしっかりと勝ち切ることができた。非常に大きな勝ち点3だと思う。ただ、まだまだ(残留争いの)状況は変わっていないと思うので、少しブレイクがあって天皇杯準決勝もある。それに向けてしっかりと良い準備をしていきたい」。

次は、天皇杯準決勝、ファイナル進出をかけたロアッソ熊本戦です。8月の天皇杯準々決勝の後の日記で「次の準決勝をいい状態で迎えたい」と書きましたが、この勝利のいい流れで迎えることができます。チケットはかなり少なくなっているようですが、まだ若干数残っているようなので、お早めにお買い求めください。今日もアウェイ札幌まで応援ありがとうございました。いい夜をお過ごしください!

2023年9月29日

明日はアウェイ札幌戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:梶山由珠

9月も下旬に入り、ようやく気温が少しずつ和らいできました。それでもまだ気温30度を超える日も多く、少し動けば汗が滲む気候ではありますが、真夏の練習後はぐったりとした様子で引き上げてきていた選手たちの姿を思い返せば、この頃は以前より爽やかな(それでもハードな練習後でお疲れかとは思いますが)印象です。

過ごしやすい気候になったこのタイミングで、先ほど、10月の公開練習およびファンサービス実施日についてお知らせしました。

練習後のファンサービスについて、今季途中から現在まで「アソシエイツ会員のみ限定50名の事前抽選」で運用してまいりましたが、10月からは「フリー参加」(会員・非会員問わず、事前申込み不要)に変更させていただきます。
これまでにもファンサービス解禁を求める声が多く寄せられていましたが、今年中には以前のように誰もがファンサービスに参加できる環境に戻せたらと、チームとも話をしながら調整してきました。まだ感染症の流行も収まらない状況ではありますが、暑さが和らいだこのタイミングで、参加者の皆様の「マスク着用」を原則としながら制限を解除する運用に移行させていただく運びとなりました。

想定以上に多くの方が来られた場合はファンサービス内容を一部制限させていただく可能性もございますが、10月の2回と、11月も何度かチャンスはあると思いますので、ご都合の合う日に足を運んでいただければと思います。

そして先週日曜には、いよいよ来週に迫った10/8天皇杯準決勝vs熊本のチケットが発売となりました。おかげさまで多くの方にお買い求めいただき、レイソル側も熊本側も、すでに各チケットサイトで残席わずかの状況です。チケットを買い逃した!という方も一部席種は残席がございますし、連日予約流れで各席種再販もされていますので、まだ諦めずに各チケットサイト(チケットJFA、Jリーグチケット、ローソンチケット、チケットぴあ、イープラス、CNプレイガイド)をチェックしてみてください。
https://www.reysol.co.jp/news/ticket/036086.html

明日はアウェイで北海道コンサドーレ札幌と対戦します。札幌とは6月の対戦で壮絶な打ち合いの末に4-5で敗戦。先制されて追いついて、勝ち越されてまた追いついて、再び勝ち越されてから91分には武藤選手のゴールで同点とし、日立台の素晴らしい雰囲気で逆転まで持っていけるような空気感すらありましたが、93分に勝ち越しを許す非常に悔しい結果となりました。

230929_1.JPG

その後なかなか勝てない時期が続いたレイソルでしたが、札幌もまた、柏戦以降9戦未勝利と苦しい状況が続きました。9/2G大阪戦で10試合ぶりに勝利した後も、直近2試合は1分1敗と未勝利。今節は荒野選手、宮澤選手、岡村選手の主力3名が出場停止という状況ですが、先日小野伸二選手の今季限りでの引退が発表され、チームとしても身の引き締まる思いでこの柏戦に臨むことになるでしょう。

レイソルとしては前節の福岡戦での敗戦から得た教訓を生かさなければなりません。井原監督は「福岡戦の失点シーンは我々自らそういうシチュエーションを招いてしまったのもあると思いますし、自陣での失い方などはよりチームとしても気をつけて戦わないといけない。札幌さんもカウンターの質やスピード含めて非常に驚異な選手が揃っていますし、同じ失敗を繰り返さないようにしなければ」と警戒し、山田雄士選手も「福岡戦の1失点目にやられたような、ゴール前でのワンタッチとかフリックとかそういう部分で、相手を剥がすことができればマークもずれる。札幌も3人目の動きをよく使ってくるチームなので、その辺りのマークの受け渡しと、誰がボールに行くのか。それぞれのポジションでコミュニケーションを取って、スムーズに受け渡して守りたい」と話します。

「負けたからこそより次が大事(山田雄士選手)」「言わなくても自然と次が大事だねという雰囲気になっているし、これを引きずらないことが大事なのはみんな理解している(古賀選手)」と下を向いている選手は当然いませんし、今節勝つことだけに集中しています。今季もあと6試合と残り少ない状況。明日は勝ち点3を積み上げて、翌週の天皇杯にもつながるゲームを期待しましょう。

そして札幌の公式X(旧Twitter)では、レイソルの高嶺選手と札幌の田中駿汰選手の対談が公開されています。対談のあとにはメディア向けの囲み取材もあり、そこで記者の方に「前回の打ち合いのような試合になる予感はありますか?」と聞かれ、高嶺選手はニコリとしながら「僕らはもうああいう試合にはせず、しっかり守って堅いゲームをしますんで。札幌の波に飲まれないようにしたいです」とキッパリ。敵地での古巣戦を楽しみにしていると語った高嶺選手のインタビューはこちらからご覧ください。

札幌は柏よりも10度近く低い気温で、肌寒い気候かと思います。札幌へ行かれるサポーターの方は、寒暖差で体調を崩さぬようお気をつけください。明日もチームへの熱い後押しを、どうぞよろしくお願いいたします。

2023年9月23日

福岡戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

失点した時間帯の違いもあるとは思いますが、失点して焦りが見えたレイソルと、失点しても焦らず耐えられたアビスパ。その違いが結果にそのまま表れたように思います。立ち上がりからアビスパの競り合いの強さはどのチームよりも激しかったように感じましたが、それでもレイソルも引くことなくセカンドボールを拾い、リズムに乗りかけたところでの前半13分、最高のタイミングでの先制ゴールでした。

CKからのドンピシャヘッドは、チームとして相当久しぶりのことで、ジエゴ選手にとってはレイソル初ゴール、待望の得点でした。「サヴィオからいいボールがきて、うまく頭で合わせることができた。ずっとトレーニングでやってきた形だった。ヘディングの強い選手もいるし、非常に質の高いボールを蹴れる選手も揃っているので、ここまでなかなかセットプレーからの得点は思うように伸びていなかったが、もっと良くなっていくと思う」。

今日もすばらしい雰囲気を作っていただいたレイソルサポーターの後押しを受けて、その後もボールを動かし、主導権を握っていた前半でした。ただアビスパは焦って前に出てくるというよりも、2点目を失わないように慎重にゲームを進め、耐え時をわかっているような、守れるという自信をもって戦っていたように思います。もしかしたら、レイソルのここ最近の戦いを分析して、後半からはパワーが落ちると見越していたような気もします。

後半9分と最初に失点した時間帯も今日は早かった。ただ相手の連携やダイレクトパスもすばらしく、きれいに崩された失点でした。ミスとかではなかったと思いますし、そこで気持ちを切り替えて、もう一度前線からの守備をしっかりやることを徹底できればよかったかもしれません。その2分後、犬飼選手が前に出てすばらしいカットを見せたものの、そこでボールロストしてからのショートカウンターから失点。そして後半20分にも最終ラインが敵陣まで攻め込んでいってからの相手カウンターから1-3。映像を見返すとどうしても前がかりになって、守備への切り替えが遅くなっていました。山田雄士選手の「相手に引き込まれて簡単に失点してしまった」の言葉どおり、相手の狙っていたゲームプランにはまっていったような試合になってしまいました。

井原監督は「前半は我々の狙い通りのサッカーができたと思うし、先制点を奪ってまたそのあともチャンスを作って、完全に自分たちの試合ができたという思いでみんな帰ってきたと思う」。ただそこで隙や余裕のようなものが出てしまったと。「ここまで8月から負けていないゲームが続いていたが、今日はもう一度目を覚まさせてもらったゲームだと思うし、福岡さんのひたむきな全員のゲームに懸ける姿勢は我々も見習わなければならない」と強い反省を込めて会見を終えました。

今日も選手たちは、前半からチームとして個人としてやるべきことを実行し、ここ数戦同様に良いゲームができていたことは間違いないと言えます。ここまでの数試合がイーブンかリードという展開の中で、久々のビハインドという状況に冷静さを保つことが今日はできませんでした。前半の攻勢の中で追加点を取る、後半もできるだけ長く強度の高いディフェンスができるか。「まだまだ力が足らない」という井原監督の言葉の裏には、まだまだ良くなれる要素が残っているということでもあります。自分たちの本当の強さ、自信をつかむまでは、まだまだ慢心せず戦い続けること。最後まで死に物狂いで戦わないと相手を上回れないということを受け止め、残り6試合、1ポイントでも多く勝ち点を取るということにこだわる。来週はアウェイでの札幌戦です。引き続きの後押しをお願いいたします。今日もご声援ありがとうございました。

230923_1.jpg

2023年9月22日

明日は福岡戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

まず先ほどリリースしましたが、前節の横浜FC戦での違反行為について処分したことをお知らせしました。今シーズンはリーグ内の各所で観戦者による違反事案が多数起こっており、昨日はJFAやJリーグ、各クラブ合同でのメッセージが出されたところで、大変残念な事案となってしまいました。我々も改めて警備体制の強化や、観戦ルールをよりご理解いただけるようにお知らせし、皆様が安心、安全にご観戦いただけるように試合運営に努めてまいります。

大半のファン・サポーターの皆様は定められたルールをお守りいただき、サッカー観戦や応援を楽しんでいただけていることと思います。一方でごく一部の方の振る舞いで、サッカー観戦での安全や安心感が失われ、またサッカーやJリーグのイメージが損なわれています。

また今回はスタジアムでの違反事案でしたが、スタジアム外での道路歩行や交通マナーについては、クラブにも時折お叱りのご連絡をいただくことがあります。クラブを代表している選手たちと同じ黄色のユニフォームを着ている皆さんは、社会的に見れば同じくレイソルの一代表です。トップやアカデミーの選手が「レイソルのエンブレムのついた黄色いユニフォームを着る責任を持って」と話してくれることがありますが、皆さんにも同じく誇りを持って、レイソルのユニフォームやシャツに袖を通していただけたら何よりです。ここ数戦と同じく、明日も黄色に染まる最高の雰囲気での応援をよろしくお願いいたします。

明日はアビスパ福岡を迎えてのホームゲームです。レイソルは最近の公式戦8試合で5勝3分と好調ですが、アビスパも公式戦5連勝中、ルヴァンカップと天皇杯でベスト4と実力を見せています。3月のアウェイ戦は87分の失点で0-1と敗れましたが、それまでの展開もほとんどレイソルがいいところを出せなかった記憶があります。ロングボールからのセカンド回収で譲り、自陣に押し込まれてクリアするも、相手の長身DFに跳ね返されて波状攻撃。その繰り返しで非常に苦しい試合でした。ただそれだけでなく、紺野選手や金森選手が絡んでのパスやドリブルによる崩しもあり、一筋縄ではいかない難敵です。

レイソルは、前線からの最終ラインまでのハードワークで守備が安定し、また流れの中からのゴール、追加点など、課題を一つ一つクリアしながら、結果をつけてきました。マッチデープログラムの椎橋選手のコメントにも「これをやれば勝てるんだと思えた」と成功体験が自信を呼んでいます。ただ、ここで満足してはいけません。横浜FCや湘南も勝利を重ね、依然勝ち点差は大きく変わりません。井原監督も「気を緩めると先週までと同じ状況になってしまう。残り7試合、一戦一戦勝点を積み上げることはブレずにやっていかないと意味がない。より気を引き締めてやっていこうと思います」とチームの手綱を絞めながら準備をしてきました。アビスパとの「ヨネックスダービー」19時キックオフです!

シイのMDPインタビューはこちらからご覧ください。

明日も16時15分ホーム開場です。「我孫子ホームタウンサンクスデー」ということで、オリジナルポーチが当たるチャンスや野菜などの物産品販売があります。

また我孫子に本拠を構えるラグビーチーム「NECグリーンロケッツ東葛」の皆さんにご来場いただけることになりました。1月に三丸選手をホーム戦にお招きいただき、夏の柏まつりでも舞台でご一緒しました。そして先日お話させていただく機会があり「我孫子デーに合わせてお越しいただけませんか?」とお誘いしたところ、大変急な日程にも関わらずお引き受けくださいました。現在開催中のラグビーW杯のニュースで、テレビで見ない日はないんじゃないかというご多忙の元日本代表の田中史朗選手、そしてアセリ・マシヴォウ選手と吉村紘選手もお越しです。17:30から1時間ほど野球場でのラグビーのパスターゲットやタックルラグビーストラックアウト体験にご参加いただき、ハーフタイムにはピッチサイドを回られます。ぜひご声援と、12月開幕のリーグ戦の応援もお願い致します!

2023年9月18日

アウェイ横浜FC戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:梶山由珠

今日のアウェイ三ツ沢の地には、3000人近くの黄色いサポーターがスタンドを埋め尽くしてくれました。昨日湘南が勝ち点3を収めたことで、より一層今日勝利が求められることは誰もが理解していました。サポーターも同じ気持ちだったでしょう。試合前の小旗コレオ、ホームさながらの力強い声援が、前半の好ゲームを後押しし、後半の苦しい時間も選手たちを鼓舞してくれました。

230917_1.JPG

「今日は中からというより外から攻めるという意識を持っていました。前半不用意なパスミスや失い方が悪くゴールまで運ばれることもありましたけど、ボールロスト時に相手の速い選手に対してのリスク管理は危なげなくやれていたし、前半はいい試合運びができた」と椎橋選手が振り返ったように、前半はプラン通りの戦いを遂行できたレイソル。風上が後押ししたこともあって、相手のシュートを0本に抑え、狙い通りの形でゲームを進めることができました。
33分にはサヴィオ選手の放ったシュートが相手選手の腕に当たってPKを獲得。自ら得たPKをこの日もしっかりと決め切ったサヴィオ、犬飼選手の第1子誕生をゆりかごパフォーマンスで祝福しました。

230917_2.JPG
230917_3.JPG

さらにその5分後。山田雄士選手が猛烈なプレッシングで相手選手のミスを誘うと、ボールを奪った時にはもうゴール前で相手GKと一対一の状況でした。
「最初は自分で打とうと思ったんですけど、マオが見えて、マオが今9点だからあと1点で2桁得点だと思って」とユウトらしい優しさがそのままに出たラストパス。フリーで待ち構えていた細谷選手に今季10ゴール目をお膳立てして、リードを2点に広げました。

今回のU-22代表遠征は気温も高く相当ハードだったそうですが、今日も前線からの守備を怠らず、ピッチを退く72分までよく走り続けていたマオ。
「代表遠征から帰ってきたらすぐこの大事な試合があることはしっかり理解していました。柏に帰ってきて初日の練習も動けたし、暑さのなかでもやれていたので、問題なく今日の試合に臨めました」とエースらしく頼もしいコメントで、今日も結果を残しました。

ただ、後半は一転して横浜FCに押し込まれるゲーム展開となりました。風下だったこと、2点リードしていたこともあって、受けに回ってしまったレイソル。後半に放ったシュートはジェイの1本のみに留まった一方で、相手からは13本ものシュートを浴びました。数字だけ見ても分かるように、とにかく守備で踏ん張る苦しい時間がとても長く続きました。
87分に相手のゴールが決まった時には嫌な記憶がほんの少しだけ蘇りましたが、1点のリードは最後まで死守。 7分のアディショナルタイムも粘り強く戦ってなんとか逃げ切り、大事な大事なこの大一番で、今季初の連勝を飾ることができました。

井原監督や選手も試合後に述べていた通り、後半の試合運びは反省して今後改善しなければなりませんが、今日は勝利という結果につなげられたことが何よりも大きな成果です。1ポイント差に迫っていた横浜FCとの直接対決。「みんなこの一戦にかける思いが強かった(細谷選手)」ですし、「連勝はこの状況を変えるためにすごく大事な要素(井原監督)」でした。まだ安心できる状況ではありませんが、またひとつ残留へ前進できました。

最後に。勝利のロレンソが終わってすぐ、「次だよ次!次が大事だから」とサポーターに向かって声を上げていた犬飼選手のコメントです。
「レイソルが今難しい立場にあって、ファン・サポーターはストレスが溜まったり、少し批判的になってしまいがちだと思いますけど、背中を押す声とかポジティブな声が多いと感じています。ギリギリで追いつかれて引き分けになったゲームとかでも、今はポジティブな声が必要だとサポーター達も思ってくれて背中を押してもらえて、自分たちは次につなげられたと思う。前々から言っていますがすごく感謝しているし、結果で応えるべきだと思っています。でも一勝に喜びすぎず、もう少し勝ちを当たり前にしていくのも大事だと思うので、本当に次だと思ってああいう声をかけました」

残り7試合。残留に向けてまだ険しい道のりは続きます。しっかりと上を見て、来週も再来週も、勝ち点を積み重ねていきましょう。本日も素晴らしい応援をありがとうございました。

230917_6.JPG
230917_7.JPG

2023年9月15日

日曜はアウェイ横浜FC戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

インターナショナルマッチウィークを終えて、またJリーグの戦いの日が戻ってきました。U-22日本代表から戻ってきた細谷選手については、井原監督は「とても暑い中での試合だったようですが、怪我なく戻ってきてくれて良かったです」と答え、今日からトレーニングに合流しています。来週からの ACL開幕に合わせ、今日金曜にACL組の3試合があり、そしてレイソルにとっての決戦は日曜日です。現在16位のレイソルと、1ポイント差で17位の横浜FCとの直接対戦の日を迎えます。

下位で残留を激しく争うライバル同士ですが、直近の試合では好調です。現在首位を争う神戸と横浜FMに対し、横浜FCは2勝、レイソルも1勝1分と順位の差を感じさせない試合を見せています。8月のレイソルは天皇杯2試合を含め、7試合で4勝3分で負けなし。やはり守備の安定が結果にそのまま現れています。

230915_2.jpg

その中心にいる犬飼選手は「大一番ですが、いつも通りやって勝てればいいです」と必要以上の気負いもなくいつも落ち着いた彼らしい言葉でした。「今は迷いなくやれているし、前の選手からハードワークしてくれて、後の選手もやりやすい守備ができている。ただハメられなくて、守ることはできるので。うまくハマらないことはサッカーでは当たり前なので、それをいかに早く修正できるかが大事ですから」。

コンビを組む古賀選手は「横浜FCはカウンターに迫力を発揮してくるので、自分たちは簡単に突っ込みすぎないこと、変なボールの失い方をしないことも高めていかないといけない。そしてうまくいっていない時間もあると思いますが、それをより短くすることが今後の残り8試合で大事になると思う」とアラートを強めます。横浜FCは前線やサイドに速いアタッカーがいて、効果的なカウンターを繰り出してくるでしょう。守備陣も大崩れすることなく、試合は堅く進むかもしれません。

230915_1.jpg

いずれにせよ、レイソルは守備の組織を作り、前線から連動してプレスを繰り返していくことです。ここ数試合の成績が偶然でないことを証明するためにも大事な試合になります。5月のホームゲーム、優勢に進めながらもPKに沈んだ敗戦の雪辱も!どうぞ日曜18時半、三ツ沢球技場やDAZNでの応援をよろしくお願いいたします!

先ほど、天皇杯準決勝、ロアッソ熊本戦のチケット販売のお知らせをリリースしました。レイソルのゴール裏は柏熱地帯側になるなど、ベンチやスタンド運用はリーグ戦と同様になりますが、席割やチケット価格はこの準決勝仕様に変更になるところもありますので、要項をご確認の上、お買い求めください。発売は9月24日金曜12時です。
https://www.reysol.co.jp/news/ticket/036086.html


2023年9月 3日

F・マリノス戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

6月のアウェイ日産スタジアムでのゲーム。DAZNの番組で前半戦ベストマッチに選ばれたゲームでしたが、我々レイソルにとっては同じようには受け止めきれない、悔しくて、辛くて、深く刻まれている試合です。選手たちの思いが同じだったか分かりませんが、でも70分の相手のイエローカードの場面、レイソルの選手があんなに激しく抗議するのは珍しいことでした。あの試合の悔しさと今日のリターンマッチへの思いが強く見えた気がするワンシーンでした。

230902_.jpg

あれから3ヶ月弱。あの試合の無念を、今日の選手たちは自分たちの力で晴らしました。ラッキーとか、偶然とかでなく、強敵のマリノスに怯むことなく立ち向かい、ねじ伏せた試合だったと思います。結果も内容も伴った今季のベストバウトでした。

レイソルの4-4-2の守備システムは、試合を重ねるごとに強さを増し、連携が深まっている。そう感じさせる前半でした。細谷&山田康太の2トップが、相手の2センターバックと、ダブルボランチの間に立ち、縦パスのコースを消す。ボランチへのパスを遮ると、エドゥアルド選手と上島選手の間でパスが往復し、簡単に前進を許しませんでした。ロングボールは跳ね返し、セカンドボールや球際の戦いでレイソルの強度が上回っていました。この勢いのままゴールを、というところで椎橋選手が決めたシュートは惜しくもオフサイド。でも、スタジアムはそれほど落胆した雰囲気にはならなかったように思います。このままいけば、またチャンスは来る。

後半始まって7分でした。左サイドから、相手との駆け引きで見事に裏を取ったサヴィオ選手が抜け出してキープします。後ろから全体で押し上げると、今日は高嶺選手と経由してでしたが、天皇杯での戸嶋選手のシーンと同じように、右サイド大外へラストパスが届きました。「相手選手の股を狙おうと思ったが、意外と時間があったので、左足に持ち替えてうまく振り抜けた」。相手DFにブロックされそうな間合いかと思いましたが、「今日は先発で、結果という部分しか見ていなかった」というユウトの強い気持ちがあったからこそ、ゴールネットを射抜けたのでしょう。

8月中旬、栃木の試合を布部GMが視察に行ったと聞きましたが、まさかユウトが戻ってくるとは思いもしませんでした。数日後に復帰のリリースを出すことになり、あの癒しの笑顔はそのままに、栃木の太陽の下で鍛えられたであろう黒々と日焼けして一回り大きくなった姿で柏に帰ってきました。栃木でレギュラーとして起用いただいていましたし、相当悩んだと聞きます。それでも柏に戻ると決めたからには、ここで活躍する姿を栃木の皆さんにも届けなければ合わせる顔がありません。復帰してたった2週間での初ゴール。栃木から大きな大きな成長と「レッツゴーユウト」のチャントをいただいて、勝利の立役者になりました。

試合後には本当に多くのメディアに囲まれ、テレビでのたくさんの取材に「こんなの聞いてないですよー」と驚きで目尻を細めたユウト。このゴールの模様は、DAZNのやべっちスタジアムのSTOP解説で取り上げられる予定です。ぜひ月曜日、お楽しみに!

230902yama2.jpg

戦前のマッチデープログラムのインタビューで、犬飼選手がこう言っていました。「マリノスは首位にいて、やっているサッカーを見ても今のJリーグでトップクラス。警戒すべきところはたくさんありますが、そのサッカーがわかっているからこそ、対策を練ることもできます」。やはり優勝を争うチームですから、相手に合わせるのではなく今日も自分たちのスタイルを曲げず、最後まで貫いてきました。それゆえに、そういうワンちゃんの考え方、心持ちには学ぶべきところがあって、周りも落ち着きをもらってプレーできたのかなと想像します。

古賀キャプテンは「負けていないということを肯定できる試合になった」と話しました。引き分けで得た勝点1がどういう意味を持つか。犬飼選手も同じようなことを話していました。さらに古賀選手は「ここからは勝点3を積み上げていきたい」と。今日の3ポイントで、残留争いのライバル、横浜FCを逆転し、湘南とは5ポイント差をつけました。横浜FCがマリノスを破った直後でしたし、横浜FCに差をつけられないように3ポイントを取ることはとても意味のあることでした。ブレイクを挟んで、17日は直接対決です。ここで全てが終わる天王山ではないものの、下ではなく上を見て戦える位置に登るためにも負けられない大一番です。相手も同じ気持ちでしょう。今日の日立台のボルテージ最高でした。相手を飲み込むような圧倒的なホームでした。これをまた次の試合に繋げていきましょう。ご声援ありがとうございました。


2023年9月 1日

明日はF・マリノス戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

一昨日の天皇杯準々決勝の快勝から、レイソルに関わる人たちの気持ちの昂ぶりがSNSから伝わってきます。先ほど16時に、その準決勝の会場が発表され、続くラウンドもホーム日立台の開催に決まりました。本来であれば、カテゴリーが下のチームとの対戦では敵地になるのですが、10月8日の熊本のホームスタジアムでは別のイベントが入っているとのことで、三協フロンテア柏スタジアムでの開催に移りました。天皇杯の準々決勝もそうでしたが、準決勝を日立台で開催するのは初めてのことかと思います。

230901_roa.jpg

ロアッソ熊本とそのサポーターの皆さんを日立台にお迎えするのは、2016年5月以来です。熊本地震の影響でスタジアムが使用できなかったロアッソの代替開催を、この日立台でお受けしました。直接対戦は2010年10月のJ2リーグ以来です。ロアッソの大木監督といえば、甲府を率いての2005年の入れ替え戦、レイソルにとって忘れることのできない試合を思い出す方もいるでしょう。いずれにせよ、鳥栖、東京、神戸とJ1勢を三度破り、この準決勝まで勝ち上がってきたチームの実力に疑いはありません。勝ったチームが強い、それに尽きます。この決勝進出が懸かった10月8日の大一番を最高の状態で迎えるためにも、9月のリーグ戦で結果を残さなければいけません。

その初戦は、首位に立つ強敵、F・マリノスです。非常にアグレッシブかつ豊富な運動量と走力で、相手を圧倒する攻撃的サッカーが光り、ここ数年のJリーグをリードする存在です。ただ、我々の置かれた状況を考えれば一歩も引くことはできませんし、いかにして勝利するかに集中して試合を迎える必要があります。その強度と気持ちで負けずに戦えたのが6月のアウェイ戦でした。先行されるも、一時は3-2と試合をひっくり返し、アディショナルタイムまでリードしていました。立田選手の退場が非常に痛かったですが、1ポイントは持って帰れた試合でもあったと思います。

230901_YFM.jpg

ここ数年の対戦を振り返ると、敗れた試合でも75分までは拮抗したゲームがありました。一方で2022年のように立ち上がりから崩れてしまった試合を繰り返さないように、立ち上がりから強度高く、自陣から敵陣へとボールを運べる回数を増やす前半にしたいところです。また先ほどの「75分までは」の続きで言えば、マリノスの強さは75分以降にあるとも言い換えられます。最後まで落ちない攻撃力を跳ね返すことができるか。今のレイソルは試合を先行し、ゲームをコントロールしながらも最後の最後にゴールを割られています。先日の名古屋戦のような理想的な試合ができるか。この8月に上向いてきた調子、実力が試される大事な試合になります。

マッチデープログラムは、犬飼智也選手のインタビューです。彼の経験値、何より「ドッシリとした振る舞いは大事にしています」というメンタル、心強さが周りに落ち着きとより良い影響を与えてくれています。その言葉は、こちらよりご覧ください。

明日も16時15分のホーム側オープンです。「オーダースーツSADA」さんによる恒例のスーツ予約イベントと200名以上にプレゼントが当たる抽選会があります。「しろいホームタウンデー」ではお待ちかねの、美味しい美味しいしろいの梨の試食会、販売、そして抽選会があります。また試合に来られない方に向けての「X(ツイッター)」でのフォロー&リポストキャンペーンもあります。下の投稿をぜひご確認ください。

明日も8割から9割近く、チケットが売れています。席によっては残席わずかのところもありますので、お早めにローチケでお買い求めください。夏の終わりの日立台3連戦のラストを勝利で飾れるように、ぜひ日立台のスタジアムでお待ちしております!
★チケットやイベント情報はこちら
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#0902