2023年7月13日

天皇杯徳島戦

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担当:大重正人

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2年連続しての天皇杯3回戦、アウェイでの徳島戦を制し、ベスト16へ進出しました。他会場ではJ1勢が下のカテゴリーのチームに敗れたり、また延長戦や、10人以上が蹴り合うPK戦の死闘が続出したなかで、リーグ戦とは異なるメンバーたちがしっかり結果を出せたことは、今後のリーグ戦にもつながる成果にもなりました。

去る土曜の湘南戦同様に、キックオフから受けていくのではなく、自分たちからアクションを起こそうということで「裏を狙って蹴っていく(仙頭選手)」プランでゲームをスタート。なかなかそこでボールが収まらなかったものの、セカンドボールや相手ビルドアップへのプレスに積極的でした。真家、山田、落合の3選手を中心に、非常に激しくアタックし、パワーを持って試合に入れました。

一方で、徳島もアグレッシブで、レイソルのセットプレーのピンチが多くありました。全員で身体を張って、ゴールを守りました。その最中で田中隼人選手が頭を打ち、ドクターチェックの結果、脳震盪での交代となるアクシデントに見舞われました(試合後は自分で歩けていましたし、大事ではないかと思われます。今後も引き続き経過を観察していきます)。前半23分、土屋選手を予定より早く投入することになり、ゲームプランが崩れることになってしまいましたが、この中断明けぐらいからレイソルがボールを握り始めました。

「相手を見て、ボールを回せるという感覚があった」という仙頭選手がボランチの位置でゲームメイク。DFの古賀選手や土屋選手が相手プレッシャーを剥がしながら、ボランチへボールをつけ、仙頭&高嶺のダブルボランチを中心にショートパスで敵陣へと前進できるようになりました。このいい時間帯で先制点を奪えるかどうか。試合を大きく決めるポイントで、セットプレーから先制点が生まれました。「この試合は自分がニアに入ることになっていたんですが、この時だけ太陽くんと入れ替わったのがうまくいきました」と真家英嵩選手。187cmの長身を生かした豪快なヘディングが徳島ゴールのネットを揺らしました。

ハーフタイムを過ぎて、ヒデはもう一つ大きな仕事を果たしました。後半5分、チーム全体で敵陣へ侵入し、中央のエリアへ位置をとった川口選手から鋭いスルーパス、ゴール正面で待ち構えると落ち着いてゴールへと流し込みました。「桜大が相手を釣ってくれたので、間のスペースでうまくボールを受けられました」。前半は相手の激しいマークもあってなかなか起点になることが難し勝ったですが「今日はボールフィーリングが良くなくて、今日のプレー自体はうまくいっていませんでしたが、ストライカーとしてああいう場面でゴールを決めて勝利に導くことができたのは良かった」。2点目の直後すぐに交代となってしまい「足が攣ってしまいました」と苦笑いの様子でしたが、特に大事ではなさそうで一安心です。今後のリーグ戦でも活躍を期待したいですね。

2点をリードし、また日曜日にリーグ戦のG大阪戦を控えていることもあり、選手を入れ替えながら守備のパワーを維持し、ゲームを落ち着かせました。後半途中から徳島の波状攻撃を受け、またセットプレーのピンチが前半同様に多くありましたが、GK守田選手がしっかりボールを弾き出し、また終了間際のカウンターピンチでは1対1の場面でビッグセーブ。ベテランらしい落ち着いたプレーで若手選手をひっぱり、完封でのラウンド16進出に貢献してくれました!

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この勝利の次のリーグ戦へ。古賀選手は「普段なかなかピッチに立てていない選手が結果を残せたことはチームにとって大きなこと」、2点目をアシストした川口選手も「この勢いをリーグ戦に繋げていきたい」と日曜の試合へ目を向けていました。平日のロングアウェイにも関わらず、徳島まで駆けつけてくださったサポーターの皆さんと久々に勝利を分かち合うことができて何よりです。「次は大阪で!」とそんな期待の声もかかっていました。この応援と期待に応えられるように。大きな歌声をこの日もありがとうございました!

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